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モーツァルト:交響曲集(ロジャー・ノリントン指揮/シュトゥットガルト放送交響楽団)

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モーツァルト:交響曲集 (6 CDs)
ロジャー・ノリントン指揮/シュトゥットガルト放送交響楽団
2006年9月5-17日 シュトゥットガルト,ヘーゲルザール,リーダーハレ
SWR19526CD (P)2006 SWR Media Service (C)2021 Naxos Deutschland Musik (輸入盤)
好録音度:★★★★☆
参考: Tower Records,Amazon.co.jp,HMV Onlineicon,Apple Music

ヨーロッパ音楽祭のライヴ録音で,モーツァルト生誕250年記念で2週間にわたり20曲以上の交響曲が演奏されたときのライヴ録音(拍手入り)(曲目は参考サイトをご参照ください)。初演当時の様式を研究し,曲によって編成を変えているとのことで,初期の作品は総勢18人から,最後の4曲はフルオーケストラで演奏されているとのことです。モダン楽器の現代オーケストラでの演奏ですが,ピリオド奏法が徹底されています。アーティキュレーションやフレージングが独特で少し癖があるように感じられますが,こういうところはいかにもノリントンらしいと思います。

このディスクで特筆したいのは録音の良さです。特に編成の小さな初期から中期の作品の録音が良いです。残響は少し多めに入っていますが,楽器音への被りは少なく,それぞれの楽器の音色が明瞭に伸びのある音で捉えられています。楽器の質感もまずまずです。ライヴらしい自然さ,生々しさもあります。オーディオ的なクオリティも悪くありません。

少し癖のある演奏に好き嫌いはあるかもしれませんし,私自身はピリオド奏法は少し苦手なのですが,録音が良いので,それはそれとして気持ち良く聴くことが出来ました。

レスピーギ:古風な協奏曲,リュートのための古風な舞曲とアリア(ダヴィデ・アローナ(Vn)/サルヴァトーレ・ディ・ヴィットーリオ指揮/ニューヨーク室内管弦楽団)

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レスピーギ:古風な協奏曲
レスピーギ:リュートのための古風な舞曲とアリア(全曲)
ダヴィデ・アローナ Davide Alogna (Violin)
サルヴァトーレ・ディ・ヴィットーリオ指揮/ニューヨーク室内管弦楽団
2019年6月24-28日 アメリカ,ニューヨーク州ガーデンシティ,アデルファイ大学パフォーミング・アーツ・センター
8.573901 (P)(C)2021 Naxos (輸入盤)
好録音度:★★★★☆
参考: Tower Records,Amazon.co.jp,HMV Onlineicon,e-onkyo,Apple Music

レスピーギの「リュートのための古風な舞曲とアリア」は好きな曲なのでよく聴きます。古風な協奏曲はほとんど馴染みのない曲です。解説によると,「バロック期における合奏協奏曲のスタイルを持っており,レスピーギが当初「他人の作品を改訂したもの」と発表し,後に自作と認めた」というエピソードがあるそうです。

演奏なのですが,オーケストラの音程が...常に一定の幅を持っていて...センターは合っているようなので音程が悪いという感じではなく,下手という感じでもなく,なんだか田舎の楽団の演奏を聴いているような素朴な感じがえも言われぬ雰囲気を醸し出しています(失礼な書き方でごめんなさい)。「ニューヨーク」室内管弦楽団という名称なので手練れの集まった洗練された楽団なのかと思いきや,全く違ったのでなんだか楽しくなりました。協奏曲の方のソロは上手いですね。ちょっと期待とは異なりましたが,それなりに楽しめる演奏でした。

録音ですが,協奏曲の方は,ソロ奏者の前にマイクが設置されているのか,ソロは不自然なくらいとても明瞭です。オーケストラかもきちんと分離して浮き上がってくるので協奏曲の録音としては好ましいと思います。オーケストラの方も残響を抑えて比較的明瞭に,各楽器の分離感,質感もそこそこ良く,生録的な自然さもあり,欠点の少ないまずまずの好録音と思いました。個人的にはもう少し楽器に寄って生々しく録って欲しいと思いましたが。

モーツァルト:交響曲第25番,第26番,第29番(ジェレミー・ローレル指揮/ル・セルクル・ドゥ・ラルモニー)

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モーツァルト:交響曲第25番,第26番,第29番
ジェレミー・ローレル指揮/ル・セルクル・ドゥ・ラルモニー
26-29. V. 2008, Ferme de Villefavard en Limousin, France
Warner Erato WPCS-28053 (P)(C)2009 Parlophone Records (国内盤)
好録音度:★★★★
参考: Tower Records,Amazon.co.jp,HMV Onlineicon,Apple Music

第25番と第29番はレコード芸術誌2021年5月号の特集「新時代の名曲名盤500」で一位に選出されていたので一度聴いてみようと思い入手しました。指揮者自身が創設したというピリオド楽器オーケストラによる演奏で,高速でアクセントの効いたいわゆるキレッキレの演奏ですね。それでいて過激に走ることなく品の良さも保っているのも好感を持ちました。一位に選ばれるのも納得です。

録音ですが,残響はほとんどなくスッと響きが消えて楽器音に被らず邪魔してないのは良いとして,マイクが少し遠いのか,それによる楽器の質感の消失と,反射音による音色への影響が少し気になり,もどかしさを感じました。惜しいと思います。

タグ: [交響曲] 

■購入ディスクメモ(2021年6月) その1

最近購入したディスクのメモです。



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エルガー:ヴァイオリン協奏曲ロ短調作品61
エルガー:ヴァイオリン・ソナタ ホ短調作品82
ルノー・カプソン Renaud Capuçon (Voilin)
サイモン・ラトル指揮/ロンドン交響楽団
スティーヴン・ハフ Stephen Hough (Piano)
2020年9月18,19日 ロンドン,LSOセント・ルークス
2020年9月16日 ロンドン,ハムステッド,セント・ジュード=オン=ヒル教会
Warner Erato 090295112820 (P)(C)2021 Parlophone Records (輸入盤)
参考; Tower Records,Amazon.co.jp,HMV Onlineicon,Apple Music

エルガーのヴァイオリン協奏曲は今までにも何度か聴いてきましたが,まだあまり面白さを理解出来ているとは言い難い曲です。長大であることも影響しているとは思いますが。比較的録音が好きなものが多いカプソンのディスクで再挑戦してみようと思い入手しました。



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ラフ:弦楽四重奏曲第1番,第2番
ライプツィヒ弦楽四重奏団 Leipziger Streichquartett
June, 18-21, 2020 Konzerthaus der Abtei Marienmünster
MDG 307 2187-2 (P)(C)2020 MDG (輸入盤)
参考: Tower Records,HMV Onlineicon

ヨアヒム・ラフ(Joachim Raff 1822-1882)はスイスの作曲家。近年再評価されつつあるとのことで,以前マンハイム弦楽四重奏団の演奏を取り上げていました(→こちら)。堅実な演奏をするライプツィヒ弦楽四重奏団の演奏ということで再度聴いてみることにしました。このディスクの企画がよくわかっていませんが,室内楽作品集の第一集とのことで,弦楽四重奏曲は8曲あるそうですが全曲が網羅されることを期待します。



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シベリウス:ヴァイオリン協奏曲ニ短調作品47
シベリウス:ユモレスク作品87,作品89
ジョーセフソン:天空の旅
フェネラ・ハンフリーズ Fenella Humphreys (Violin)
ジョージ・ヴァス指揮/BBCウェールズ・ナショナル管弦楽団
2020年1月29,30日, 2月24日 BBC Hoddinott Hall, Cardiff, UK
RES10277 (P)2021 BBC/Nova Music Trust (C)2021 Resonus (輸入盤)
参考: Tower Records,Amazon.co.jp,HMV Onlineicon,Apple Music

フェネラ・ハンフリーズは英国出身のヴァイオリニスト。よく知らない奏者ですが,そういえばバッハ無伴奏ヴァイオリンを含むディスクをリリースされているということで以前入手していました(→2020年7月のディスク購入メモ)。併録のノルス・S・ジョーセフソン[1942-]の「天空の旅」は2019年の作品で世界初録音とのことです。現代の曲ですが旋律の美しい聴きやすい曲でした。



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バッハ:無伴奏チェロ組曲全曲(ヴィオラ・ダ・ガンバ版)
ミリアム・リニョル Myriam Rignol (Viole de gambe)
2020年11月16-21日 フランス,ヴェズレー,シテ・デ・ラ・ヴォワ
CVS040 (P)2020 (C)2021 Château de Versalles Spectacles (輸入盤)
参考: Tower Records,Amazon.co.jp,HMV Onlineicon

蒐集盤。ヴィオラ・ダ・ガンバによる演奏。ミリアム・リニョルはフランス出身の奏者。楽器の特性に合わせて移調されていますが,ピッチがほぼ全音低いため,第1番,第2番,第3番,第5番については原調に近い音の高さになっているとのことです。



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バッハ:無伴奏チェロ組曲全曲(ヴィオラ版)
リリアン・フックス Lillian Fuchs (Viola)
1951年5月, 1952年5月,1954年5月
Biddulph 85002-3 (P)(C)2021 Biddulph Recordings (輸入盤)
LPからの復刻 米Decca DL9914, DL9660, DL8510
参考: Tower Records,Amazon.co.jp,HMV Onlineicon,Apple Music

蒐集盤。LPからの復刻盤。以前多数の復刻盤をリリースしていたBiddulph Recordingsですが,しばらく新譜を見かけなかったので廃業されたのかと思っていましたが,また活動を再開されるとのことです(参考記事→HMV Onlineicon)。これはその第一弾の一つ。

リリアン・フックスはアメリカのヴィオラ奏者。併録されているマルティヌーのマドリガルは,共に演奏しているヴァイオリニストの兄ジョセフ・フックスとのデュオに献呈された作品とのことです。ヴィオラでバッハ無伴奏チェロ組曲を演奏する先鞭をつけたことでも有名とのことで,彼女の代表作だそうです。

この録音は以前DOREMIレーベルからもリリースされていたようです。

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バッハ:無伴奏チェロ組曲全曲(ヴィオラ版)
リリアン・フックス Lillian Fuchs (Viola)
録音 1952-1954年
DHR7801 (P)DOREMI (輸入盤) *LPからの復刻
参考: Tower Records,Amazon.co.jp,HMV Onlineicon,Apple Music



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バッハ:無伴奏チェロ組曲全曲
アシエル・ポロ Asier Polo (Cello)
Collegiate Church of Zenarruza (Biskay) 9-13th September 2019
IBS182020 (C)2020 IBS Artist (輸入盤)
参考: Tower Records,Amazon.co.jp,HMV Onlineicon,e-onkyo,Apple Music

蒐集盤。ブラームスのチェロ・ソナタ集が良かったスペインのチェリスト,アシエル・ポロのバッハ無伴奏チェロ組曲とあらば聴かざるをえません。楽しみです。



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ハイドン:弦楽四重奏曲集作品76「エルデーディ四重奏曲集」
ウェーベルン:弦楽四重奏のための6つのバガテル作品9
エリゼ四重奏団 Quatuor Elysée
réalisé du 14 au 18 janvier 2002, du 18 au 22 févirier 2002, du 4 au 8 mars 2002 dans l'Auditorium de la Ville d'Alençon
ZZZ 030802 (P)(C)2008 Zig-Zag Territories (輸入盤)
参考: Tower Records,Amazon.co.jp,HMV Onlineicon

ハイドンのエルデーディ四重奏曲は好きな楽曲なので見つけたら購入しています。これはノーマークでした。エリゼ四重奏団という団体も知りませんでした。注文はメーカー取り寄せでした。時間がかかり半ば諦めかけていたのですが無事入手出来ました。楽しみです。

ハイドン:ロンドン交響曲集(レナード・スラトキン指揮/フィルハーモニア管弦楽団)

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ハイドン:ロンドン交響曲集
レナード・スラトキン指揮/フィルハーモニア管弦楽団
1993-1994å¹´ Abbey Road Studio No. 1, Blackheath Halls
88985465502 (P)(C)2017 Sony Music Entertainment (輸入盤)
好録音度:★★★★
参考: Tower Records,Amazon.co.jp,HMV Onlineicon,Apple Music

スラトキンがハイドンを録音しているとは知りませんでした。意外な感じがします。演奏は堅実というかモダンオーケストラとしてオーソドックスな印象です。小気味よく引き締まったところはらしいと言えるかもしれません。強い印象を残す演奏ではありませんが,こういう正攻法のハイドンも良いですよね。安心して聴けます。

録音ですが,少しばらつきがあります。オーケストラの録音としては普通の範囲に入るとは思いますが,残響がやや多めでフォルテで明瞭感や分離感が落ちるものがあったり,楽器の質感が掴みにくく現実感に乏しいものがあったりします。悪くはないのですが,もう少しスッキリと見通しよく録ってくれればいいのにと思いますね。惜しいです。

タグ: [交響曲] 

■購入ディスクメモ(2021年5月) その1

最近購入したディスクのメモです。



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バッハ:無伴奏ヴァイオリンのためのソナタとパルティータ全曲
アウグスティン・ハーデリッヒ Augustin Hadelich (Violin)
6 & 13. VI., 18-19. VII. & 28-30. VIII 2020, Fraser Performance Studio, WGBH Boston
Warner Classics 090295048747 (P)(C)2021 Parlophone Records (輸入盤)
参考: Tower Records,Amazon.co.jp,HMV Onlineicon,e-onkyo,Apple Music

蒐集盤。ハイドンのヴァイオリン協奏曲やテレマンのファンタジア,シベリウスのヴァイオリン協奏曲,そしてブラームスのヴァイオリン協奏曲,いずれも大変良かったハーデリッヒのバッハ無伴奏ヴァイオリンということでとても期待しています。



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バッハ:無伴奏ヴァイオリンのためのソナタとパルティータ全曲
ボブ・ファン・デル・アント Bob van der Ent (Violin)
2019年6月7,8日, 9月12,13日 ヒルフェルスム,オムループ音楽センター
CC72846\\64 (P)(C)2021 Chalenge Classics (輸入盤)
参考: Tower Records,Amazon.co.jp,HMV Onlineicon,Apple Music

蒐集盤。ボブ・ファン・デル・アントはオランダのヴァイオリニスト。ガット弦にバロック弓を使用しているようですが,ピッチはモダンピッチであり,バロック仕様というわけではないように思います。



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バッハ:無伴奏ヴァイオリンのためのソナタ第1番,パルティータ第1番
トッド・エール Todd Ehle (Violin)
Recorded 2018, Corpus Christi, TX
品番なし
参考: Amazon.co.jp,amazon.com

蒐集盤。自主制作盤のようです。トッド・エールはヴァイオリン教師をされているようですが,詳しくはわかりません。腕前は...



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バッハ:無伴奏チェロ組曲全曲(ヴィオラ版)
マルティン・シュテーグナー Martin Stegner (Viola)
2019年-2020年 ドイツ
PHIL 06040 (P)(C)2021 by jazzwerkstatt (輸入盤)
参考: Tower Records,Amazon.co.jp,HMV Onlineicon,Apple Music

蒐集盤。マルティン・シュテーグナーは1996年からベルリン・フィルのヴィオラ奏者。「レコーディング・エンジニアを付けず4本のマイクとヴィオラを持ってホールに向かい,自分自身が演奏者,プロデューサーとエンジニアを兼ねる1人3役で録音に臨みました。」とのことで,とても興味深い録音です。



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バッハ:無伴奏チェロ組曲全曲
ソフィー・シャオ Sophie Shao (Cello)
November 14 - December 4, 2012, the Academy of Arts and Letters
(P)(C)2016 Sophie Shao (輸入盤)
参考: Amazon.co.jp,amazon.com,Apple Music

蒐集盤。自主制作盤のようです。ソフィー・シャオは米国テキサス州ヒューストン出身のチェリスト。2002年の第12回チャイコフスキー国際コンクール第5位の実績があります。コネティカット大学のチェロの助教授をされているようです。



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バッハ:無伴奏チェロ組曲全曲
ジュリス・テイクマニス Juris Teichmanis (Cello)
Ensemblehaus Freiburg (Germany) 5-7 October 2018, 10-11 January 2019, 3 March 2019
DEC-003 (P)(C)2019 decurio (輸入盤)
参考: Amazon.co.jp,amazon.de,Apple Music

蒐集盤。ジュリス・テイクマニスはドイツ出身のチェリスト(ラトビア人?)とのことです。バロックチェロによる演奏で,第6番はチェロ・ピッコロを使用されています。



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バッハ:無伴奏チェロ組曲全曲
アンドレ・ローラン・オニール André Laurent O'Neil (Cello)
St. Banholomew's Episcopal Church in Atlanta, USA, February 2 to 5 2015, July 21 to 24 2015
edition lilac 200320 (P)Edition Lilac (輸入盤)
参考: Amazon.co.jp,Apple Music

蒐集盤。アンドレ・ローラン・オニールは米国のチェリスト。スケネクタディ(Schenectady)交響楽団の首席チェロ奏者。バロックチェロによる演奏で,第6番はチェロ・ピッコロを使用されています。



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ベートーヴェン:交響曲第3番「英雄」,他
フランソワ=グザヴィエ・ロト指揮/レ・シエクル
2020年2月, 3月 グルノーブル,トゥルコアン市立劇場
HMM 902421 (P)2021 harmonia mundi musique (輸入盤)
参考: Tower Records,Amazon.co.jp,HMV Onlineicon,Apple Music

ハルモニア・ムンディのベートーヴェン・シリーズ。ロト指揮レ・シエクルは以前に同シリーズで第5番のリリースがありレビューしていました。カップリングはメユール:歌劇「アマゾネス」序曲です。

第5番は録音の印象があまり良くなかったのですが,今回はどうでしょうか。楽しみです。



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レスピーギ:古風な協奏曲
レスピーギ:リュートのための古風な舞曲とアリア(全曲)
ダヴィデ・アローナ Davide Alogna (Violin)
サルヴァトーレ・ディ・ヴィットーリオ指揮/ニューヨーク室内管弦楽団
2019年6月24-28日 アメリカ,ニューヨーク州ガーデンシティ,アデルファイ大学パフォーミング・アーツ・センター
8.573901 (P)(C)2021 Naxos (輸入盤)
参考: Tower Records,Amazon.co.jp,HMV Onlineicon,e-onkyo,Apple Music

レスピーギの「リュートのための古風な舞曲とアリア」は好きな曲なのでよく聴きます。古風な協奏曲はほとんど馴染みのない曲です。解説によると,「バロック期における合奏協奏曲のスタイルを持っており,レスピーギが当初「他人の作品を改訂したもの」と発表し,後に自作と認めた」というエピソードがあるそうです。



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ベートーヴェン:弦楽四重奏曲第8番「ラズモフスキー第2番」
バルトーク:弦楽四重奏曲第3番Sz. 85
ドヴォルザーク:弦楽四重奏曲第12番「アメリカ」
ジュリアード弦楽四重奏団 Juilliard String Quartet
2019年5月25-28日 ニューヨーク州立大学パーチェス校,パフォーミング・アーツセンター
19439858752 (P)(C)2021 Juilliard String Quartet (輸入盤)
参考: Tower Records,Amazon.co.jp,HMV Onlineicon,e-onkyo,Apple Music

ジュリアード弦楽四重奏団のベートーヴェンといえば1964-1970年の全集,1982年の全集(ライヴ)の2つの全集と,それ以前の録音(→こちらやこちらなど)があり,いずれも演奏が素晴らしいことに加え,録音もとても好ましく,愛聴盤になっています。全集は少し前に2つとも復刻され入手しやすくなったのも有り難いことです。

このディスクは2018年からの最新メンバーによる最初の録音とのことです。四重奏団の創始者であるロバート・マンが抜けてから録音が少なくなっているようですが,もっと多くの録音を残してくれたらなぁと思います。



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ベートーヴェン:弦楽四重奏曲第7番,第9番「ラズモフスキー第1番, 第3番」
ルスクヮルテット Rusquartet
October-December 2020 Small Hal of The Moscow Tchaikovsky conservatory
ETCETRA KTC 1747 (P)(C)2021 Quintessence BVBA (輸入盤)
参考: Tower Records,Amazon.co.jp,HMV Onlineicon,Apple Music

ルスクヮルテットは2001年にモスクワ音楽院付属中央音楽学校で結成されたロシアの弦楽四重奏団とのことです。今までにチャイコフスキーの弦楽四重奏曲集とモーツァルトのレクイエム弦楽四重奏版の録音があり,これが4枚目のようです。

リムスキー・コルサコフ:交響曲全集,序曲「ロシアの復活祭」,スペイン奇想曲(ネーメ・ヤルヴィ指揮/エーテボリ交響楽団)

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リムスキー・コルサコフ:交響曲全集,他
ネーメ・ヤルヴィ指揮/エーテボリ交響楽団
1987年5月, 9月 エーテボリ,コンサート・ホール
423 604-2 (P)1988 Polydor International (輸入盤)
好録音度:★★★★
参考: Tower Records,Amazon.co.jp,HMV Onlineicon

たまたまTwitterで見かけてこのカバーの絵が好きな雰囲気だったので,このカバーのディスク指定で探して入手しました。いわゆるジャケ買いというやつです。交響曲3曲と序曲「ロシアの復活祭」,スペイン奇想曲が収録されています。

リムスキー・コルサコフの交響曲を聴くのはおそらく初めてで,第3番は好きな感じでした。ただシェエラザードやスペイン奇想曲からすると,交響曲のような枠にはめた音楽は抑えた窮屈な感じがしてちょっと苦手なのかなという気がしました。もう少し聴いてみようと思います。

録音はDGとして極めて標準的な感じであり,欠点らしい欠点のない,上手くまとめた録音だなと思いました。ただ現実味が薄く録音としての面白さ,魅力はそれほどないのですが,欠点もないので悪くはないです。四つ星半の好録音としても良かったのですが,ちょっと違う気がしたので四つ星にしています。惜しいと思います。

タグ: [交響曲] 

ルドルフ・ケンペ指揮/ミュンヘン・フィルハーモニー管弦楽団のブルックナー:交響曲第4番のxrcd24盤

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ブルックナー:交響曲第4番「ロマンティック」
ルドルフ・ケンペ指揮/ミュンヘン・フィルハーモニー管弦楽団
18-21 January 1976, München Bürger Bräukeller
JM-XR24210 (P)1976 ARTS Productions (C)2009 Victor Creative Media (国内盤)
好録音度:★★★★★
参考: Tower Records,Amazon.co.jp,HMV Onlineicon

ケンペ指揮ミュンヘン・フィルのブルックナーは,「ルドルフ・ケンペの芸術」に含まれていて取り上げていました。このボックスセットの中で録音の印象が最も良かったものです。このxrcd24盤,いつ購入したのかもう覚えていないのですが,入手していたことをすっかり忘れていました。

それで,上記のボックスセットと聴き比べて見たのですが,少しモヤモヤしていたものが綺麗に取り払われ,すべての音がダイレクトにシャープに突き刺さってくるようでした。元々残響が控えめで個々の楽器音が聴き取りやすい録音だったのですが,このxrcd化でその良さが最大限に引き出されているように思いました。ただ,あまりにも音をシャープに研ぎ澄ましすぎでややキツい音になっています。ちょっとやり過ぎのようにも思いましたが。でもおかげで私としてはほぼ満足できる音質になったと思います。

ケンペ指揮ミュンヘン・フィルのブルックナーは第5番もxrcd化されていました。あと同時期にブラームスの交響曲全集もxrcd化されていて,こちらは取り上げていました。

昨年,タワーレコードの企画盤で第4番,第5番のSA-CDハイブリッド2枚組でリマスタリング盤が発売されていました(→Tower Records)。xrcd24盤ほどのシャープすぎるリマスタリングはしていないと思いますが,どのように仕上げられているのか少し興味を持ちましたが,どうしようかちょっと迷っています...

ベートーヴェン:交響曲第7番,第8番,第9番「合唱」(トーマス・アデス指揮/ブリテン・シンフォニア)

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ベートーヴェン:交響曲第7番,第8番,第9番「合唱」,他
トーマス・アデス指揮/ブリテン・シンフォニア
2019年5月21,26日 バービカン・センター(ロンドン)
SIGCD659 (P)2021 Britten Sinfonia (C)2021 Signum Records (輸入盤)
好録音度:★★★★☆
参考: Tower Records,Amazon.co.jp,HMV Onlineicon,Apple Music

トーマス・アデスはイギリスの作曲家,指揮者,ピアニスト。ベートーヴェンの交響曲全集に向けての第三弾。第一弾と第二弾は以前取り上げていました。これで全集が完結しました。

演奏は第一弾,第二弾と同様で,細部にこだわらずストレートに一直線に突っ走る快速演奏が潔くて良いと思います。第7番の第4楽章,第8番の第1楽章は気持ち良く乗れる速さを超えていてちょっとやり過ぎでは?とは思いましたが。

録音ですが,残響を抑え楽器音を明瞭にスッキリと雑味なく分離良く捉えていて好印象です。中低域も締まっていて良いです。第一弾と第二弾の中間くらいの出来で,十分好録音と言えます。

ということで,第三弾もほぼ期待通りでした。演奏,録音とも好きな全集がまた一つ揃いました。

ヴォーン・ウィリアムズ:交響曲第4番,第6番(アントニオ・パッパーノ指揮/ロンドン交響楽団)

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ヴォーン・ウィリアムズ:交響曲第4番,第6番
アントニオ・パッパーノ指揮/ロンドン交響楽団
2019年12月12日, 2020年3月15日 ロンドン,バービカン・ホール
LSO0867 (P)2021 London Symphony Orchestra (輸入盤)
好録音度:★★★★
参考: Tower Records,Amazon.co.jp,HMV Onlineicon,Apple Music

録音が好みのものが多いLSO Liveシリーズから。最近ではラトルのブルックナー交響曲第6番,ガーディナーのシューマン交響曲第1番,第3番,第2番,第4番などを取り上げていました。ディスクでの発売はもう少し先なので,Apple Musicで試聴しました。今回は録音についてのみのコメントです。

録音の傾向はラトルのブルックナーに近いと思いました。タイトで明瞭感のある録音自体は好きなのですが,音色が硬いというか,歪み感のような独特の色づけが感じられて今ひとつ綺麗ではありません。もしかしたらダイナミックレンジを少し圧縮していたりするのでしょうか。そういった弊害があるのかもしれません。ちょっと違う感じがしました。もう少し透明感のある魅力ある音色,サウンドに仕上げてくれたらなぁと思います。惜しいです。

タグ: [交響曲] 

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