バッハ:ヴァイオリン協奏曲集(チェチーリア・ベルナルディーニ(Vn)/ジョン・バット指揮/ダンディン・コンソート)

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バッハ:ヴァイオリン協奏曲集
チェチーリア・ベルナルディーニ Cecilia Bernardini (Violin)
ジョン・バット指揮/ダンディン(ダニーデン)・コンソート
2014年11月17日~20日 グレイフライアーズ教会(エジンバラ)
CKD 519 (P)(C)2015 LINN RECORDS (輸入盤)
好録音度:★★★★☆
参考: Tower RecordsAmazon.co.jpHMV Onlineicone-onkyo

バロック・ヴァイオリンによる演奏。流麗で美しく技術的にもとても上手い演奏なのですが,協奏曲としては今ひとつ押しというか自己主張が弱く控え目すぎる感じがします。室内楽だと思って聴けば良いのかもしれませんが,う~ん,ちょっと物足りないです。

録音ですが,残響が多く基本的には私の好きな録音とは方向が違うのですが,楽器音の滑らかで伸びのある音色はそれなりに聴くことが出来るのと,残響がマイナス方向ではない取り入れ方になっていると思いましたので,少し甘い評価ですが四つ星半としました。LINN RECORDSは残響が多めであまり好きではないのですが,これを含め最近のものは好録音的に少し良くなってきているように思います。

バッハ:ヴァイオリン協奏曲集(ラース・ウルリク・モルテンセン指揮/コンチェルト・コペンハーゲン)

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バッハ:ヴァイオリン協奏曲集
ラース・ウルリク・モルテンセン指揮/コンチェルト・コペンハーゲン
2011年3月31日~4月3日 コペンハーゲン,ガルニソン教会
cpo 777 904-2 (P)2014 cpo (輸入盤)
好録音度:★★★★☆
参考: Tower RecordsAmazon.co.jpHMV OnlineiconApple Music

Apple Musicでの試聴です。私の好みの録音の多いcpoレーベルということで試聴してみました。

ソリストはコンチェルト・コペンハーゲンのメンバーと思われます。数多あるバロック楽器によるバッハのヴァイオリン協奏曲のディスクの中では特に特徴があるというわけではありませんが,ソリストの腕前も確かであり,アンサンブルも良い優良な演奏だと思います。

録音ですが,残響はやや多めながら後方の空間にふわっと広がる感じで取り入れられていて,明瞭感や音色への影響は少なく良好と言えます。残響を取り入れるのならこんな風にして欲しいという見本になると思います。やはり私の好きな録音とは少し違いますが,この透明感と伸びのある綺麗なサウンドはなかなか良いと思います。好録音です。

バッハ:ヴァイオリン協奏曲集(アリーナ・イブラギモヴァ(Vn)/ジョナサン・コーエン指揮/アルカンジェロ)

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バッハ:ヴァイオリン協奏曲集
アリーナ・イブラギモヴァ Alina Ibragimova (Violin)
ジョナサン・コーエン指揮/アルカンジェロ
2014年8月8日-10日 ヘンリー・ウッド・ホール,ロンドン,イギリス
CDA 68068 (P)2015 Hyperion Records (輸入盤)
好録音度:★★★★☆
参考: Tower RecordsHMV Onlineicon
収録曲は下記の5曲で,チェンバロ協奏曲からの編曲(reconstructed versionと書いてあります)が3曲入っています。

ヴァイオリン協奏曲 第1番イ短調 BWV1041
ヴァイオリン協奏曲 第2番ホ長調 BWV1042
ヴァイオリン協奏曲 イ長調 BWV1055(チェンバロ協奏曲第4番の再構築版)
ヴァイオリン協奏曲 ト短調 BWV1056(チェンバロ協奏曲第6番の再構築版)
ヴァイオリン協奏曲 ニ短調 BWV1052(チェンバロ協奏曲第1番の再構築版)

かなり古楽スタイルに寄った演奏です(というかそのものか)。バックも古楽アンサンブルでリュートも入って独特の響きを出しています。イブラギモヴァのヴァイオリンは古楽奏法を駆使しつつも独自のスタイルを確立していますね。こういうチャレンジは歓迎。でもちょっと抑制的すぎるというか,楽器を響かせずレガートに背を向けたデッド?な弾き方はヴァイオリンという楽器の長所をあえて抑え込んでいるような気がして個人的にはちょっと苦手かなと思います。もう少し伸びやかで開放的に弾いてくれたらなと思うのですが。特に第1番,第2番の2曲。

一方でチェンバロ協奏曲からの編曲の3曲は,初めて聴くということもあってか上記の点はあまり気にならず,また演奏自体が上記2曲よりも前向きに力強く演奏されているため,こちらの方が私としては楽しめました。編曲もかなり意欲的ですし(特にBWV1052)。

録音ですが,残響はやや多めながら,直接音比率が高いため残響量の割には明瞭で音色も自然に保たれていて印象は良いです。ソロは一段残響を抑えてより明瞭に捉えていますが,若干ガチャガチャしたバックに比べてやや控えめなバランスで収録されているので,もう少しソロにフォーカスして誇張しても良かったのではないかと思います(バックはもう少しすっきりと)。ちょっと濃すぎる録音かなとは思いますが,全体として楽器の音色を大切に扱っていてまずまず良好な録音だと思います。ちょっとオマケですが四つ星半です。

バッハ:ヴァイオリン協奏曲第1番,第2番,ヴァスクス:ヴァイオリンと弦楽のため協奏曲「遠き光」(ルノー・カピュソン弾き振り/ヨーロッパ室内管弦楽団)

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バッハ:ヴァイオリン協奏曲第1番,第2番
ヴァスクス:ヴァイオリンと弦楽のための協奏曲「遠き光」
ルノー・カピュソン(弾き振り) ヨーロッパ室内管弦楽団
2014年4月発売
(P)2014 Erato/Warner Classics ※Apple Musicでの試聴
好録音度:★★★★☆
参考: Tower RecordsAmazon.co.jpHMV OnlineiconiTunes Music
読者の方からご紹介いただいたディスク(有り難うございます)。Apple Musicでの試聴であることをご了承ください。また,ヴァスクスの方は未聴です。

バッハのヴァイオリン協奏曲はバロックながらモダン楽器でも盛んに演奏され,録音もリリースされる,モダン楽器が好きな私にとって貴重な有り難い曲です。このバッハもモダン楽器でなおかつモダンの様式?で演奏されています。カピュソンの演奏はすっきりと清潔感のある好感の持てるものですが,どちらかといえば控えで刺激的ではないのでもの足らないと思われる方もおられるかもしれません。こういうスマートさがいかにもモダンらしくて私は好きですけどね。

さて録音ですが,バックのオーケストラはやや残響を伴い,ソロはそこから一段浮き上がる形でフォーカスされているので,ソロが聴きやすく協奏曲として好ましい録り方です。そして,ソロにフォーカスされすぎず全体としての自然さを保っている点でも良いと思います。オーディオ品質も悪くありません。優秀録音という感じではありませんが,やや地味ながら欠点の少ない好録音です。

バッハ:ヴァイオリン協奏曲集(ジョシュア・ベル/アカデミー・オブ・セント・マーティン・イン・ザ・フィールズ)

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バッハ:ヴァイオリン協奏曲集
ジョシュア・ベル Joshua Bell (Violin)
アカデミー・オブ・セント・マーティン・イン・ザ・フィールズ
April 28 & 29, 2014, Air Studios, London, UK
88843087792 (P)(C)2014 Sony Music (輸入盤)
好録音度:★★★★☆
参考: Tower RecordsAmazon.co.jpHMV Onlineicon
ふふふっ...これは面白い録音ですねぇ。ソロのヴァイオリンだけ後で別のスタジオで録音して重ねたような感じがしますね。完全に浮いています。クラシックの録音で求められる自然さは全くありません。でも極めて明瞭で細部にわたって良く聴き取れますし,ソロを堪能するにはもってこいです。この録音,お薦めは出来ませんが私は結構好きです。オーケストラの方も人工的な残響感はあるものの,音は明瞭で曇りがなく聴きやすいです。

ベルの演奏もキレがあるととも表情豊かで遊び心もあって楽しめました。併録曲として,無伴奏ヴァイオリンのChaconneとGavotte en Rondeauのオーケストラ伴奏版,管弦楽組曲のAirが収められています。Chaconneは無理矢理伴奏を付けたようであまりしっくりきませんでした。

バッハのヴァイオリン協奏曲はバロック音楽の中でもモダン楽器奏者がよく録音してくれる貴重な楽曲で,良い演奏も多いのが嬉しいですね。

バッハ:ヴァイオリン協奏曲集(レイチェル・ポッジャー/ブレコン・バロック)

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バッハ:ヴァイオリン協奏曲集
ヴァイオリン協奏曲 イ短調 BWV1041
ヴァイオリン協奏曲 ホ長調 BWV1042
ヴァイオリン協奏曲 ト短調 BWV1056
ヴァイオリン協奏曲 イ長調 BWV1055
レイチェル・ポッジャー(Rachel Podger)(Violin)
ブレコン・バロック(Brecon Baroque)
2010年5月 セント・ジョン・ザ・エヴァンゲリスト教会(アッパー・ノーウッド,ロンドン)
CCS SA 30910 (P)(C)2010 Channel Classics Records bv (輸入盤)
好録音度:★★★★
参考: HMV Online(サンプラー付き限定盤, 通常盤),Amazon.co.jp

ポッジャーはもうバロックヴァイオリンの大御所なので説明不要と思います。バックを担当するブレコン・バロックは「ウェールズ南部の町ブレコンにある大聖堂で行われる音楽祭“ブレコン・バロック・フェスティバル”のために,ポッジャー自身が選び抜いたメンバーを集めて創設したスペシャルなアンサンブル」と解説書にあります。1パート1人で演奏されています(ソロヴァイオリン,ヴァイオリン×2,ヴィオラ,チェロ,ヴィオローネ,チェンバロ)。後半の2曲はチェンバロ協奏曲からの編曲版です。

この盤はチャンネル・クラシックス創立20周年記念盤ということで,録音に特に力が入っているらしく,オーディオ誌でも優秀録音盤として良く取り上げられています。実際に音を聴いてみると,確かにチャンネル・クラシックスらしい明瞭で濃い捉え方です。オーディオクオリティもかなり優秀と言えます。

しかし,音質の良さを認めつつも「何か違う,何だろう?」と心に引っかかりを感じながら聴いていました。その答えはまだ出せていません。チャンネル・クラシックスの録音は上にも書きましたが濃密なところが特徴で,これが良くもあり悪くもあると思っています。この録音についていうと生の質感を良く捉えていそうで実はそうではなく演出色が強く出てしまっている気がします。また,協奏曲というより室内楽というくらいの編成にも関わらず,室内楽的に録られてはいないようにも思います。個々の楽器の質感を大切に,かつ適切な距離感で見通しよくすっきりと録って欲しい,という私の好みからどの要素も少しずつずれている気がするのです。そのあたりが引っかかりの原因ではないかと。

ということで,優秀録音だけど好録音とはちょっと違うかな,というところです。

バッハ:ヴァイオリン協奏曲集(スタンデイジ/ピノック/イングリッシュ・コンサート)

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バッハ:ヴァイオリン協奏曲集
ヴァイオリン協奏曲 イ短調 BWV1041
ヴァイオリン協奏曲 ホ長調 BWV1042
二つのヴァイオリンのための協奏曲 ニ短調 BWV1043
サイモン・スタンデイジ(Simon Standage)(Violin)
トレヴァー・ピノック指揮(Trevor Pinnock)(Conductor)
イングリッシュ・コンサート(The English Concert)
1983年3月 ロンドン
ARCHIV POCA-2535(410 646-2) (P)1983 Polydor International GmbH (国内盤)
好録音度:★★★★

爽やかで気持ちの良い演奏です。やはりソロの線が細く弱いのですが,これが逆に軽やかさにつながっているのかなと。

録音もまずまず良いのですが,若干距離感があって鮮明さ,透明感はわずかに落ちているように思います。それでも,この頃のピノックの録音は好感が持てるのが多いと思える出来です。

このCDも残念ながら現在廃盤のようです。amazon.comのマーケットプレイスにはいくつか出ているようです。

(Side Bからの移行記事) [バッハ][協奏曲][ヴァイオリン]

バッハ:ヴァイオリン協奏曲集(シュムスキー/スコットランド室内管弦楽団)

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バッハ:ヴァイオリン協奏曲集
ヴァイオリン協奏曲 イ短調 BWV1041
ヴァイオリン協奏曲 ホ長調 BWV1042
二つのヴァイオリンのための協奏曲 ニ短調 BWV1043
オーボエとヴァイオリンのための協奏曲 ハ短調 BWV1060
オスカー・シュムスキー(Oscar Shumsky)(Violin)
スコットランド室内管弦楽団(Scottish Chamber Orchestra)
Recorded at The Queen's Hall, Edinburagh, January 1984
NI 7031 (P)1984 (C)1996 Nimbus Records Limited (輸入盤)
好録音度:★★★★☆
参考url: HMV Onlineicon

シュムスキー氏というと私にとってバッハ無伴奏ヴァイオリンの印象がとても強いヴァイオリニストです(ディスクの入手に苦労したので特に...(^^;)。ピリオド奏法やスマートで洗練された演奏が多くなった昨今の演奏と比べると,いかにも旧世代の真面目で堅くきっちりと弾く(ビブラートもきっちりとかける)スタイルですが,バッハ無伴奏で見せたような厳しさは影を潜め,どことなく優しくおっとりした雰囲気を醸し出していて,これはこれで良いなぁと思います。

Nimbusというと残響過多でモワモワの録音が多いというイメージでしたが,この録音はそのイメージを払拭するものでした。ソロにフォーカスした音の捉え方をしており,オーケストラに対してソロの音量,明瞭度を高めにとってあるため,オーケストラはやや遠く,ソロがしっかり前に出てきます。やや誇張された感じはありますが,協奏曲の録音としてはこれくらいが好ましく,気持ちよく聴けます。

[バッハ][協奏曲][ヴァイオリン]

バッハ:ヴァイオリン協奏曲集(諏訪内晶子)

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バッハ:ヴァイオリン協奏曲集
二つのヴァイオリンのための協奏曲 ニ短調 BWV1043
ヴァイオリン協奏曲 イ短調 BWV1041
ヴァイオリン協奏曲 ホ長調 BWV1042
オーボエとヴァイオリンのための協奏曲 ハ短調 BWV1060
諏訪内晶子(Akiko Suwanai)(Violin and Conductor)
ヨーロッパ室内管弦楽団(Chamber Orchestra of Europe)
Henry Wood Hall, London, 8-10 August 2005
Philips 475 693-4 (P)(C)2006 Decca Music Group Limited (輸入盤)
好録音度:★★★★
参考url: オフィシャルWebサイトHMV Onlineicon

モダン楽器によるスタンダードな演奏で,個性を強く主張するような表現こそないものの,節度があり,また清々しく心地よい好演奏であると思います。二つのヴァイオリンのための協奏曲の第三楽章で突如として長いカデンツァが入るのに驚かされますが,これもなかなか面白い趣向です(カデンツァはJoseph Hellmesberger作)。

録音ですが,中低域の厚みのあるややこってりした音の捉え方をした録音で,若干響きが多めに取り入れられていることもあって,少し高域のヌケの悪さがあるように思います。それでもソロの明瞭感はある程度確保されているので印象は悪くありません。「優秀録音」なのかもしれませんが,私としてはちょっと濃厚で圧迫感を感じるので,もう少し全体にすっきりと見通しよくして欲しかったかなと思っています。

バッハ:ヴァイオリン協奏曲集(ヒラリー・ハーン)

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バッハ:ヴァイオリン協奏曲集
二つのヴァイオリンのための協奏曲 ニ短調 BWV1043
ヴァイオリン協奏曲 イ短調 BWV1041
ヴァイオリン協奏曲 ホ長調 BWV1042
オーボエとヴァイオリンのための協奏曲 ハ短調 BWV1060
ヒラリー・ハーン(Hilary Hahn)(Violin)
ジェフリー・カヘイン(Jeffrey Kahane)(Conductor)
ロサンゼルス室内管弦楽団(Los Angeles Chamber Orchestra)
ロサンゼルス,2002年10月(BWV1042,BWV1043), 2003年1月(BWV1041,BWV1060)
UCCG-1161 (P)2003 Deutsche Grammophon GmbH, Hamburg (国内盤)
好録音度:★★★★☆
参考url: オフィシャルWebサイトHMV Onlineicon

バッハのヴァイオリン協奏曲でここまで技巧を誇示する攻撃的 (^^; な演奏をするとは! 彼女のキャラクターがストレートに出ていると思います(特に両端楽章)。評価する人と評価しない人とが真っ二つに分かれるのではないでしょうか。私も最初はどうかなと思いましたが,病みつきになる魅力があるように思います。美しく歌い上げる緩徐楽章は文句なしです。

さて,肝心の録音ですが,残響感がほとんどなくソロもバックも明瞭で,高域の伸び感も十分あります。「好録音」の観点から言うとかなり良いと思います。全体のバランスとしては中高域寄りで低域の量感はあまりありません。強いて言うと,ポピュラー音楽的な音作りというか,明瞭なのに実在感が薄い感じがするところが惜しいところで,こういう録音もそう簡単なことではないということを改めて感じてしまいます。

バッハ:ヴァイオリン協奏曲集(ユリア・フィッシャー)

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バッハ:ヴァイオリン協奏曲集
二つのヴァイオリンのための協奏曲 ニ短調 BWV1043
ヴァイオリン協奏曲 イ短調 BWV1041
ヴァイオリン協奏曲 ホ長調 BWV1042
オーボエとヴァイオリンのための協奏曲 ハ短調 BWV1060
ユリア・フィッシャー(Julia Fischer)(Violin)
アカデミー・オブ・セント・マーティン・イン・ザ・フィールズ(Academy of St Martin in the Fields)
St Paul's Deptford, London, 2-4 June 2008
DECCA 478 0650 (P)(C)2009 Decca Music Group Limited (輸入盤)
好録音度:★★★☆
参考url: HMV Onlineicon

この類のCD,何かすごく爽やかな演奏が聴けるような気がしてついついふらふらっと手を出してしまいます(^^;; その意味でこのCDは期待通りでした。表現に特徴があるとか個性的であるとか,そういったところはなく,なぜ今バッハなのかな?と思うところはありますが,そういったことを抜きにして,音楽として純粋に素直に素晴らしいと思える内容です。

録音は,少し残響を伴っているものの,楽器音がそれなりにきちんと捉えられているので,明瞭さや音色にそれほど不満はなく,全体的な印象も悪くありません。バランス的にはもう少しソロにフォーカスして明瞭さを確保し,バックに対してもう少しくっきりと浮かび上がるようになっていればなお良かったと思います。