エルガー,ウォルトン:チェロ協奏曲,他(スティーヴン・イッサーリス(Vc)/パーヴォ・ヤルヴィ指揮/フィルハーモニア管弦楽団)

steven_isserlis_elgar_walton_cello_concertos.jpg
エルガー:チェロ協奏曲ホ短調作品85
ホルスト:祈りH75作品19-2
ウォルトン:チェロ協奏曲
I. ホルスト:無伴奏チェロのための「落ち葉」
スティーヴン・イッサーリス Steven Isserlis (Cello)
パーヴォ・ヤルヴィ指揮/フィルハーモニア管弦楽団
2014年11月14日,2015年4月10日 ヘンリー・ウッド・ホール
CDA 68077 (P)(C)2016 Hyperion Records (輸入盤)
好録音度:★★★★
参考: Tower RecordsAmazon.co.jpHMV Onlineicon

主にエルガーのチェロ協奏曲へのコメントです。イッサーリスのチェロは熱く語りかけるような迫力,繊細かつ力強く張りのある音色が素晴らしいですね。イッサーリスらしさが遺憾なく発揮された躍動感と情緒感に溢れる演奏です。パーヴォ・ヤルヴィのバックもソロをしっかりと支えていますし,このロンドンの曇天を想起させる(^^;モノトーンの印象の強い同曲を階調豊かに描き出していると思います。

さて録音ですが,ソロはやや響きが被って高域の伸びが今ひとつであり,音色がくぐもって聴こえます。オーケストラはソロとは異なる残響感がありますが,ソロを浮き立たせるように後方に広がるため,協奏曲のバックの録音としては悪くないと思います。ダイナミックレンジを自然に保つためか,録音レベルがやや低めに設定されていて,その結果として全体に少し精彩のない音になってしまっているような気がします。総合的には決して悪くはないと思うのですが,いまいち冴えないのは本当に惜しいと思います。

なお,最後に収録されている曲の作曲者であるイモージェン・ホルストは,グスタフ・ホルストの娘さんだそうです。

タグ: [協奏曲]  [チェロ] 

エルガー:チェロ協奏曲,他(ジャン=ギアン・ケラス(Vc)/イルジー・ビエロフラーヴェク指揮/BBC交響楽団)

queyras_elgar_cello_concerto.jpg
エルガー:チェロ協奏曲ホ短調作品85
ドヴォルザーク:ロンド作品94,森の静けさ作品68-5
チャイコフスキー:ロココ風の主題による変奏曲イ長調作品33
ジャン=ギアン・ケラス Jean-Guihen Queyras (Cello)
イルジー・ビエロフラーヴェク指揮/BBC交響楽団
May 2012, London, BBC Maida Vale Studios
HMC 902148 (P)(C)2013 BBC/harmonia mundi s.a. (輸入盤)
好録音度:★★★★☆
参考: Tower RecordsAmazon.co.jpHMV Onlineicon

考えてみると私はチェロ協奏曲をほとんど聴きません。そんな中で辛うじて聴いているのはハイドンとこのエルガーくらいでしょうか。ケラスの独奏ということでこれは聴かなければ!と買うだけ買って埋もれたままになっていたのをやっと引っ張り出してきて聴きました(^^;。

ケラスの巧さはこのエルガーでも最大限発揮されていますね。技術的な巧さはもちろんのこと,美しい高音域,深々とした低音域,歌心あふれる旋律の美しさ,ほんとに素晴らしいです。エルガーのチェロ協奏曲といえばデュプレだったのですが,それに加わる出来といっていいかもしれません。

そして録音ですが,残響は控え目,チェロのソロは若干距離感がありつつも明瞭に捉えられており,オーケストラもソロを邪魔することなく,しかもそこそこ締まった音響で録られていて好感の持てる録音です。特に優秀録音というわけでもなく,どちらかといえば地味に思える仕上げになっていますが,欠点も少ない良好な録音です。