バッハ:無伴奏チェロ組曲全曲(ルイス・クラレ)

cover picture

バッハ:無伴奏チェロ組曲全曲
ルイス・クラレ(Lluís Claret)
Enregistrement réalisé en avril 1993 à l'Auditori Nacional d'Andorra
Valois V 4695 (P)(C)1993 AUVIDIS (輸入盤)
好録音度:★★★
参考url: 公式Webサイトamazon.co.uk

CD試聴記」からの転載記事です。

クラレ氏1回目の録音。今風の颯爽とした演奏ではなく,少し前の世代のスタンダードなアプローチの演奏かなと思います。骨太で快活な演奏で,どことなく漂うおおらかさがいいと思います。

録音ですが,楽器音をしっかりと捉えてはいるのですが,響きが少し被って音を曇らせています。また,少し歪みっぽい感じもします。 すっきりしないのが残念です。

このディスク,あまり入手性は良くありませんが,amazon.co.ukをはじめ,amazon.de,amazon.frのマーケットプレイスにいくつか出ているようです。

タグ: [器楽曲]  [チェロ] 

harmonia mundiのバッハ無伴奏ヴァイオリンの偽ジャケット写真

Webでharmonia mundiのバッハ無伴奏ヴァイオリンのジャケ写を見つけました。演奏者はTanya Kandinskyと書かれています。ちょっと怪しげです。友人のK.N.さんに連絡したところ,harmonia mundiに問い合わせてくださいました。やっぱり偽物だそうです。harmonia mundiの担当者の方もお怒りのようだったそうです。

皆さんだまされないように!(だまされて真剣に探してしまった私...(^^;)

バッハ:ブランデンブルク協奏曲全曲(ボッセ/ライプツィヒ・ゲヴァントハウス・バッハ管弦楽団)

cover picture

バッハ:ブランデンブルク協奏曲全曲
ゲルハルト・ボッセ指揮(Gerhard Bosse)(Conductor)
ライプツィヒ・ゲヴァントハウス・バッハ管弦楽団(Bachorchester des Gewandhauss zu Leipzig)
1981年10月19-22日,1983年5月10-13日 ライプツィヒ・パウル・ゲルハルト教会
TKCC-15071 (P)1997 徳間ジャパンコミュニケーションズ (国内盤)
(ドイツシャルプラッテンレコード原盤)
好録音度:★★★☆
参考url: HMV Onlineicon

モダン楽器オーケストラによる演奏。落ち着いた佇まいで安定感があり,快活でありながらも暖かさ,優しさが漂います。やはり近年の尖った演奏ほどの特徴があるわけではありませんが,さりとて古いという感じもありません(しかし,歴史と伝統の重みは何となく感じます)。中庸の良さというところでしょうか。

録音ですが,比較的各楽器をしっかりと捉えているものの,響きが大きく被って明瞭感が損なわれ,またヌケが悪く今ひとつすっきりしません。残響が許せる方なら不満はないかもしれませんが,私の好みではありません。演奏が良いだけにこの録音はちょっと残念です。

さらに残念なことに,廃盤のようです...

タグ: [協奏曲] 

Works for violin solo (リザ・フェルシュトマン)

cover picture

バッハ:無伴奏ヴァイオリンのためのソナタ第一番
バッハ:無伴奏ヴァイオリンのためのパルティータ第三番
イザイ:無伴奏ヴァイオリン・ソナタ第一番,第二番
リザ・フェルシュトマン(Liza Ferschtman)(Violin)
Galaxy Studios, Mol, Belgium, July 2009
CC72351 (P)(C)2010 Challenge Classics (輸入盤)
好録音度:★★★★☆
参考url: 公式WebサイトHMV Onlineicon

CD試聴記」からの転載記事です。

この奏者は恐ろしくキレます(「ブチ切れる」という意味ではありません(^^; 念のため)。演奏はいたってスマートでクール,表現力が豊かでかつ透明感ある音色が魅力的です。しかし,どこか孤独で憂いがあり,またどことなく冷たい肌触りも感じられます。旧来のモダン流儀でもなく,ピリオドに傾くこともなく(少なくとも私はそう感じました),洗練性を追求したこれぞモダンらしい演奏! うれしくなりました。全集のリリースを期待します!

録音ですが,わずかに響きはありますが,直接音が主体で明瞭感が高くクリアでヌケも良いので,ほぼ文句ないレベルの仕上がりと言えます。暗騒音,その他のノイズもほとんど感じられず,静寂の中で演奏されているような,ある意味現実感の希薄な不思議な感じのする録音ですが,もちろん悪い印象ではありません。

あまり期待せずに手に入れましたが,これは掘り出し物でした。

モーツァルト:弦楽四重奏曲集「ハイドン・セット」(タカーチ四重奏団)

cover picture

モーツァルト:弦楽四重奏曲集「ハイドン・セット」
タカーチ四重奏団(Takács Quartet)
21-25.11.1989; 27-30.5 and 6-7.8.1990
HCD 12983-85 (P)1991 HUNGAROTON (輸入盤)
好録音度:★★★★
参考url: HMV Onlineicon

ハイドンの「エルデーディ四重奏曲」ですごくキレの良い演奏を聴かせてくれたタカーチ四重奏団のモーツァルトです。このハイドン・セットでは,技術の優秀さよりもどことなく漂う素朴さがこの演奏を特徴付けているのがちょっと意外でした。この気楽な雰囲気がこの演奏を楽しく味わい深いものにしていると思います。でもよく聴くとやっぱり技術的余裕があればこそと納得します。

録音ですが,少し残響のまとわりつきが鬱陶しく感じられるものの,作為的なところや演出臭いところがあまりない,楽器の質感を素直に捉えた録音なので印象は悪くありません。もちろんこの残響のまとわりつきがなければもっと良かったのですが。

あと残念なのがトラックマークが微妙にずれていることです。スキップ操作をすると曲の頭が微妙に切れますし,曲間のギャップレス再生に対応していない携帯プレーヤで聴くと曲の頭に僅かなギャップが入って不快です。CDプレーヤで連続的に聴く分には問題ないのですが。もう少し気をつけてマスタリングして欲しいものです。

バッハ:ブランデンブルク協奏曲全曲(ヴィンシャーマン/ドイツ・バッハ・ゾリステン)

cover picture

バッハ:ブランデンブルク協奏曲全曲
ヘルムート・ヴィンシャーマン指揮(Helmut Winschermann)(Conductor)
ドイツ・バッハ・ゾリステン(Deutsche Bachsolisten)
1977年11月30-12月8日 ミュンヘン、ビュルガーブロイザール(HMV Onlineiconから引用)
68 101 (C)2006 CAPRICCIO (P)2006 Delta Music GmbH (輸入盤)
好録音度:★★★★
参考url: HMV Onlineicon

これ実はA4のフルサイズのスコアです。それにCD 2枚が付属しています。スコアとCDで3,000円以下で買えるのでかなりお得と言えるかもしれませんが,このスコア,かさばってすごく邪魔です(^^;。ポケットスコアにして欲しかったところです。

演奏はモダン楽器です。定かではないのですが,ヴィンシャーマンは1977年と1990年代の2回録音していて,これは1回目の録音ということです(もともとRCA(BMGクラシックス)から発売されていたも)。アナログ録音だと思うのですがなぜかDDDの表記があります。

それにしてもこれは...感激しました! 快速テンポで躍動感に溢れています。淡々としているというか整然としているというか,実は何も特別なことはしていないストレートに突っ走る演奏なのですが,でもすごく勢いと活力のあるノリの良い演奏なんです。楽しくてワクワクします。こういう痛快な演奏,大好きです。特に第二番,第三番,第六番がいいですねぇ。

録音も個々の楽器をしっかりフォーカスしていて明瞭感があり極めて見通しが良いです。スコアの勉強に持ってこいと言えるかもしれません。五つ星を付けようかとも思ったのですが,僅かに響きがまとわりついて音色を損なっているのが気になり四つ星としましたが,これはかなりの好録音です。

ということで,また一つ心躍る素晴らしいディスクに出会えたといううれしさでいっぱいです。これだから聴き比べにはまってしまうんでしょうね(^^;。

タグ: [協奏曲]  [愛聴盤] 

バッハ:ブランデンブルク協奏曲全曲(カラヤン/ベルリン・フィル 1978,79年録音)

cover picture

バッハ:ブランデンブルク協奏曲全曲
ヘルベルト・フォン・カラヤン指揮(Herbert von Karajan)(Conductor)
ベルリン・フィルハーモニー管弦楽団(Berliner Philharmoniker)
1978年7月,1979年1月 ベルリン,フィルハーモニー
415 374-2 (P)1980 Polydor International GmbH (輸入盤)
好録音度:★★★☆
参考url: HMV Onlineicon

カラヤン/ベルリン・フィル 2回目の録音(トーマス・ブランディス(Vn),他)。1回目同様モダン楽器による演奏で,第二番,第四番はフルートが使われています。1回目とは少し趣が違い,第三番,第六番を含め,中規模?の編成で統一されています。また,モダン楽器による演奏としては旧世代的ではあるものの,適度なリズム感と流動感があり,スタンダード路線の気品と風格を備えた演奏としてかなりよく仕上がっていると思います。

録音ですが,残響控えめで各楽器をきちんと捉えているので聴きやすいのですが,わずかに高域のヌケが悪くスキッとしていないのが惜しいです。また,第二番はソロ楽器がトゥッティの後ろから聴こえてくる感じでぼやけていて良くありません。特にトランペット! 輝かしさがまるでありません。基本的には悪くないだけにもったいないです。

タグ: [協奏曲] 

バッハ:ブランデンブルク協奏曲全曲(カラヤン/ベルリン・フィル 1964年録音)

cover picture

バッハ:ブランデンブルク協奏曲全曲,管弦楽組曲第二番,第三番
ヘルベルト・フォン・カラヤン指揮(Herbert von Karajan)(Conductor)
ベルリン・フィルハーモニー管弦楽団(Berliner Philharmoniker)
St. Moritz, Konzertsaal “La Reine Victoria”, 8/1964
453 001-2 (P)1965 Polydor International GmbH (輸入盤)
好録音度:★★★
参考url: HMV Onlineicon

カラヤン/ベルリン・フィル 1回目の録音(ミシェル・シュヴァルベ(Vn),他)。もちろんモダン楽器による演奏ですが,第二番,第四番はフルートが使われています。比較的大きな編成での演奏のようですが,第三番,第六番はフルオーケストラでやってるんじゃないかと思えるほどのスケールの大きい,大迫力の演奏で,他の曲と比べてもかなり異質な感じがします。特に第三番はゴーゴー鳴っていて突出しています。録音のせいも少しはあるとは思いますが。他の四曲はソロ中心に妥当なバランスで録られていますが,みな自己主張が強いのかちょっとガチャガチャとうるさい感じがします(これも録音のせいかもしれません)。

やっぱり内容はいろんな面で時代を感じさせるところがあるなぁと思います。

録音ですが,第三番,第六番は少し鮮明さに欠け輪郭がぼやけていますし,あとの四曲はソロにフォーカスしてオーケストラとのバランスもまずまず良いのですが,密度感がありすぎて見通しも悪いのが難点です。

タグ: [協奏曲] 

バッハ:ブランデンブルク協奏曲全曲(マリナー/ASMF,1985年録音)

cover picture

バッハ:ブランデンブルク協奏曲全曲,管弦楽組曲第一番
ネヴィル・マリナー指揮(Neville Marriner)(Conductor)
アカデミー室内管弦楽団(Academy of St. Martin-in-the-Fields)
1-4 & 13 November 1985, No.1 Studio, Abeey Road, London
TOCE-14268/69 (P)2009 EMI Music Japan Inc. (国内盤)
好録音度:★★★★
参考url: HMV Onlineicon

マリナー/アカデミー室内管弦楽団(アカデミー・オブ・セント・マーティン・イン・ザ・フィールズ)による3回目の録音。約5年前の2回目の録音では豪華なソリストを外部から招いていましたが,この録音では団体内のメンバーを主軸に据えています。

モダン楽器による演奏で,ピリオド楽器による特徴的な演奏が多くなった昨今においてはやや古くさく感じてしまうのですが,そういった旧世代の生真面目なスタイルの完成形がここにあると思います。一つ一つの音を丁寧にこなし,頑なにインテンポを守って揺るぎない音楽を築き上げていく真面目な姿勢がこの演奏の良さではないかと(従って,教科書的な面はやっぱりあります)。聴き始めこそ古さを感じるものの,だんだんとこの世界に惹かれて浸ってしまいます。

録音ですが,EMIにしてはなかなか良い録音です。残響も気にならないレベルですし,個々の楽器をそれなりにしっかりと明瞭に捉えています。全体的に2回目の録音よりも上回っていると思います。

タグ: [協奏曲] 

バッハ:ブランデンブルク協奏曲全曲(サイトウ・キネン・チェンバープレイヤーズ)

cover picture

バッハ:ブランデンブルク協奏曲全曲
サイトウ・キネン・チェンバープレイヤーズ(Saito Kinen Chamber Players)
2001年9月3,4,5日 松本 ザ・ハーモニーホール
KICC 379/380 (P)2002 King Record Co. Ltd. (国内盤)
好録音度:★★★★
参考url: HMV Onlineicon

音楽監督としてリコーダー奏者のワルター・ファン・ハウヴェを迎えています。総勢26名の名前がエントリされていますが,分担して演奏しているので,各曲の編成は小規模です。リコーダーの山岡重治,ヴァイオリンの安芸晶子,ヴィオラの今井信子,フルートの工藤重典,チェンバロの野平一郎,チェロの林詩乃,といった,私でも名前を知っているような実力者も参加しています。

モダン楽器による演奏でピリオド奏法を意識しているようにも思えませんが,思いのほか古雅な響きがしています。さすがに名手が揃っているだけあって上手いですし,特に終楽章は総じてテンポ取りが高速でアグレッシブ(第四番は相当速い!)なのに,全体の表現はどちらかといえば控えめで大人しいという印象です。まとまりを重視しているのかもしれません。もう少し協奏曲としての面白さがあったらと思います。

このディスクで特徴的なのは,第二番のトランペットのパートをナチュラル・ホルンで演奏していることです。理由は,その輝かしく力強い音が他のソロ楽器の音をかき消してしまうからで,一オクターブ低いホルンを用いることでバランスの問題が解決するため,このような編成を試してみても良いであろうということです。

しかし,やっぱりトランペットで聴きたいと思いました。もしこのパートが元からホルンだったら,ビートルズのペニー・レーンは決して生まれなかっただろうと思うのです。あの輝かしさのない第二番はちょっと淋しいです。

それで録音ですが,個々の楽器をそこそこ明瞭に捉えており,残響が多少取り込まれているものの煩わしい感じは少ないです。ただ,すこしヌケの悪さがあり,また捉え方が濃いのかすっきり感に欠けるので,良好という感じでもないです。ちょっと惜しいです。

タグ: [協奏曲] 

ブラームス:交響曲全集(マゼール/クリーヴランド管弦楽団)

cover picture

ブラームス:交響曲全集
第一番 (August, 1975)
第二番 (October, 1976)
第三番 (September, 1976)
第四番 (October, 1976)
ハイドンの主題による変奏曲 (September, 1976)
大学祝典序曲 (August, 1975)
悲劇的序曲 (October, 1976)
ロリン・マゼール指揮(Lorin Maazel)(Conductor)
クリーヴランド管弦楽団(Cleveland Orchestra)
Masonic Hall, Cleveland, Ohio, USA
Scribendum SC 006 (P)1976,1977 (P)(C)2002 SilverOak Music Entertainment Ltd. (輸入盤)
※英デッカのライセンス盤
好録音度:★★★★
参考url: HMV Onlineicon

大編成オーケストラのスケールの大きい分厚いサウンドにも関わらず,音楽の輪郭がくっきりとしています。各パートがまるで大きな一つの楽器のように見事に統率されています。曖昧になったり濁ったりすることがありません。マゼールがすごいのか,オーケストラが超優秀なのか...

裏拍まできっちりと弾くような感じなので推進感・流動感はあまりありませんが,癖のある表現がほとんどないスタンダード路線を突き詰めた好演奏と言えると思います。第二番,第三番のリピートの省略が惜しまれます。

録音ですが,残響はそれなりにあるのですが,直接音との比率が適切で濁りも曇りもあまり感じられないため,かなり良好です。弦楽器の質感もありますし,管楽器も明瞭です。

第一番 17:20/10:05/4:52/16:19 提示部リピートあり
第二番 16:25/9:38/5:30/9:27 提示部リピート省略
第三番 9:52/8:54/6:37/8:52 提示部リピート省略
第四番 12:38/12:01/6:33/10:10

タグ: [交響曲] 

バッハ:無伴奏ヴァイオリンのためのソナタとパルティータ全曲(マリー=アニック・ニコラ)

cover picture

バッハ:無伴奏ヴァイオリンのためのソナタとパルティータ全曲
マリー=アニック・ニコラ(Marie-Annick Nicolas)(Violin)
ALPHEE 0041213 (P)(C)2000 Asped production (輸入盤)
好録音度:★★★☆
参考url: 公式Webサイトamazon.fr

このディスクは2003年頃に「CD試聴記」にて紹介したものです。先日ある方から「良かった」というメールをいただきました。このニコラのバッハは以前より数名の方より同様のメールをいただいており,私が紹介した中でも評判の良いものの一つです。もちろん愛聴盤なのですが,久しぶりに取り出して聴いてみて,やっぱり良いなぁと改めて思った次第です。

演奏自体は旧世代のモダン流という感じで,昨今の洗練された,あるいはピリオド奏法を意識した演奏から比べるとやっぱり古いかなと思いますが,そういったことが些細なことに思えるくらい音楽的に充実し魅力に溢れているところが受けているのかなと思いますし,私自身もそういったところから気に入っています。

なお,全てではありませんが,二部形式の曲の後半は基本的に省略されています。この点だけが残念なところです(あと録音が私の好みとは少し違う点も)。

このディスク,入手性があまり良くないのが残念なのですが,amazon.frなどにエントリされているので入手困難ではありません。私が入手した2003年頃は国内での取扱いが見つからず,amazonにもなかったので,alapage.comでフランス語と格闘しながら数時間かけてオーダーした覚えがあります。一時期hmv.co.jpにも出ていたと記憶しているのですが,今は取り扱っていないようです。

ニコラといえば,ブラームスのヴァイオリン・ソナタも愛聴盤です。

バッハ:ブランデンブルク協奏曲全曲(ジョナサン・ヘリアー・ジョーンズ/ケンブリッジ・バロック・カメラータ)

cover picture

バッハ:ブランデンブルク協奏曲全曲
ジョナサン・ヘリアー・ジョーンズ指揮(Jonathan Hellyer Jones)(Conductor)
ケンブリッジ・バロック・カメラータ(Cambridge Baroque Camerata)
St Silas Church, Kentish Town, London NW5, 5-9 August 1997
IMCD 055-056 INTIM MUSIK (輸入盤)
好録音度:★★★★
参考url: HMV Onlineicon

ピリオド楽器による演奏。タイトルに“BRANDENBURG CONCERTOS 1-7”と書いてあって,第七番って???と思ったら,ヴィオラ・ダ・ガンバ・ソナタ第三番BWV1029の編曲(by Duncan Druce)ということです。編成は第六番と同じです。

演奏は颯爽としていながらも極端に走ることなくセンス良くまとめていて安心して音楽に浸ることが出来ます。技術的にも問題はありません。

それで注目の第七番ですが,第六番と同じ編成なのでちょっと地味な上に短調なので余計に沈んでしまう感じがます。ブランデンブルク協奏曲自体が全て長調ということもあり,これを第七番と呼んでしまうことに少し違和感があります。せめてどれとも違う編成でやって欲しかったところです。試みとしては面白いのですが...成功しているとは言い難いです。でも第六番までは前述の通りなかなか良いです。

録音ですが,若干残響が多めですが,個々の楽器を比較的しっかりと捉えていて高域まで曇ることなく一応ちゃんと聴こえてくるので印象としては悪くありません。私の好みとは少し違いますが。

タグ: [協奏曲] 

ブラームス:交響曲全集(ワルター/コロンビア交響楽団)

cover picture

ブラームス:交響曲全集
第一番 (November 25, 1959)
第二番 (January 11, 14 & 16, 1960)
第三番 (January 27 & 30, 1960)
第四番 (February 1959)
ハイドンの主題による変奏曲 (January 18 & 30, 1960)
大学祝典序曲 (January 16, 1960)
悲劇的序曲 (January 1960)
運命の歌 (January 9, 1961)
ブルーノ・ワルター指揮(Bruno Walter)(Conductor)
コロンビア交響楽団(Columbia Symphony Orchestra)
American Legion Hall, Hollywood, California
CR 1725-7 (P)1960,1962,1963 (C)1996 Sony Music Entertainment (国内盤)
好録音度:★★★★☆~★★★★★
参考url: HMV Onlineicon

1959~60年に録音されたもので,ベートーヴェンの交響曲全集のすぐ後に録音されたものではないかと思います。50年前の録音なので,やはりそれなりのオーディオクオリティであることは否めませんし,リマスタリングの方針なのかもしれませんが,少し弦楽器の質感が誇張された音質なので,賛否があるとは思いますが,私としては十分許容範囲,50年前の録音がこれだけの自然さ,質感を持っていることに素直に感激します。残響は少し感じられるものの,それぞれの楽器の質感を自然な音色で分離良く捉えています。私の好きな“音楽のエッセンスが詰まった ”録音です。

個々の音質差ですが,1960年1月に録音された第二番,第三番が最も良く,次いで第一番,残念ながら1959年2月に録音された第四番は若干鮮度が落ちるように感じます。

若林駿介さんが解説書で触れられているのですが,当時はモノラル録音からステレオ録音への移行期であり,「当時は,録音用機材もアンプなどはもちろん真空管式。録音機は3トラックで,マスター・テープには1/2インチ幅の録音テープが使われたアナログ方式である。」ということです。現代の機材に比べればクオリティ面では明らかに劣りますが,大切なのは機材ではないということを実によく示していると思います。

毎度毎度繰り返しになってしまいますが,現代の機材でこういう録音をしたらどんなに素晴らしいものができるだろう,と思うのです。今の録音は機材のクオリティに頼りすぎてということはないでしょうか? オーディオ的に良くても音楽がストレートに伝わってこないものが多すぎると思います。パッケージ音楽としてきちんと音楽のエッセンスを抽出して詰め込む努力をして欲しいものです。

演奏ですが,私が触れるまでもない定評あるものだと思っていますが,印象としてはベートーヴェンの全集に比べると少しアンサンブルの追い込みが足りない感じがします。ワルターは当時80歳ということで,そういう完成度を求めるような指揮はしなかったのかもしれませんし,または,もうお歳だったので十分なリハーサルが出来なかったのかもしれません(寄せ集めオーケストラであったことも一因かもしれません)。ただ,お歳とはいえ,音楽自体は全く弛緩することなく引き締まっているということは付け加えておきます。

ということで,録音に関しては第二番,第三番はほぼ文句なしですし,その他の曲も十分に納得できます。演奏は,上記の点と提示部のリピート省略が残念でなりません。

なお,HMV Onlineiconのユーザーレビューでマスタリングの違いでかなり音質差があるように書かれています。私自身は確認できていませんが,このセットと違うセットでは音質が異なっている可能性がありますのでご注意ください。

第一番 14:09/8:32/4:48/16:51 提示部リピート省略
第二番 15:14/10:41/5:36/9:40 提示部リピート省略
第三番 10:04/8:41/6:16/8:17 提示部リピート省略
第四番 13:00/11:48/6:29/11:21

書籍:バッハ 無伴奏チェロ組曲 のミニチュアスコア

cover picture

バッハ:無伴奏チェロ組曲のミニチュアスコア
ヘンレ社(G. Henle Verlag) HN 9666

ヤマハで購入したスコアです。バッハの無伴奏チェロ組曲は演奏用のフルサイズの楽譜はたくさんあるのですが,ミニチュアスコアはあまり見かけません。演奏用のものは持っていたのですが,普段見るのにミニチュアスコアが欲しかったこと,アンナ・マグダレーナ・バッハの筆写譜の写真コピー(ファクシミリ)が全曲載っていたことから,すこし値段が高かったのですが,購入しました(確か4,000円くらいでした)。

第五番は第1弦をAからGに1音低くチューニングするスコルダトゥーラなので,第1弦で弾く音のみを実音より1音高く表記した楽譜(アンナ・マグダレーナ・バッハの筆写譜はこの表記になっている)と,実音で表記した楽譜の2種類が載っています。

同社からはバッハの無伴奏ヴァイオリンのミニチュアスコアも出版されていますが,確かこちらは自筆譜の写真コピーは載っていなかったと記憶しています(なので買わなかったと思う)。フルサイズでは自筆譜の写真コピー付きはあるようなのですが,ミニチュアスコアでは見たことがありません。あればぜひ欲しいと思うのですが。

[書籍][スコア]