バッハ:無伴奏ヴァイオリンのためのソナタとパルティータ全曲(デヴィッド・ジュリッツ)

cover picture

バッハ:無伴奏ヴァイオリンのためのソナタとパルティータ全曲
デヴィッド・ジュリッツ(David Juritz)(Violin)
Recorded at Wyastone Concert Hall, Monmouth, 8, 9 October 2008, 23, 24, March 28, 29 May 2009
NI 6142 (P)(C)2011 Wyastone Estate Ltd. (輸入盤) ※CD-R
好録音度:★★★★
参考: Amazon.co.jpAmazon.co.uk

CD試聴記」からの転載記事です。

オーソドックスなアプローチの演奏だと思います。落ち着きがあり「動」よりも「静」のイメージであり,やや地味で印象が薄いものの,技術的にも安定していて安心して聴くことが出来ます。

路上パフォーマンスをやる人なのでもっとくだけたバッハが聴けるかと密かに期待していたのですが,真面目で至極真っ当でした。もちろんこれはこれで良いのですが。

録音ですが,少し残響が多めですが,楽器音自体はしっかりと捉えられていますので,ニュアンスや質感がそれなりに伝わってきて印象は悪くありません。とはいえ,響きが音色に影響を与えていますし明瞭感も損なっていますから,私としてはもっと残響を抑えてすっきりと抜けよく録って欲しかったと思います。

デヴィッド・ジュリッツ氏は英国のヴァイオリニスト(南アフリカ,ケープタウン生まれとのこと)。ロンドン・モーツァルト・プレイヤーズのコンサートマスター。2007年8月2日の編集日録で,「路上パフォーマンスで寄付を募りながら世界各地を周っておられる」と紹介しました。日本にはその年の9月に来られていました(2007年9月4日の編集日録)。最近では今年の3月11日(東日本大震災の日!)に兵庫の芦屋でチャリティーコンサートを行われていたようです(→参考:ふぃお~ら旅に出る)。

密かに路上パフォーマンスのライヴ録音を期待したのですが,普通のホールでの録音でした(^^;。

juritz_busking_1.jpg

チャイコフスキー:交響曲全集(ロリン・マゼール/ウィーン・フィル)

cover picture

チャイコフスキー:交響曲全集
ロリン・マゼール指揮(Lorin Maazel)(Conductor)
ウィーン・フィルハーモニー管弦楽団(Wiener Philharmoniker)
Sofiensaal, Vienna, September 1963 - October 1964
430 787-2 (P)1964,1965 (C)1996 The Decca Record Company Limited, London (輸入盤)
好録音度:★★★★☆
参考: HMV OnlineAmazon.co.jpNo.1-3No.4-6

以前に紹介したシベリウスの交響曲全集と同時期の録音で,こちらもさらに輪をかけるようにパワフルで,よくぞまあウィーン・フィルからこんなサウンドを引き出したものだと,若きマゼールの手腕に感心しました。シベリウスよりもこちらの方が合っているように思います。ただ,落ち着きがなく情感に欠ける面もあるので,おぉっ!と思うところと,うーん...と思うところが交互にやってきます。あまりに劇的に持っていくところが鼻につく人もいるかもしれません。私は気に入りましたが。

録音ですが,40年以上前の録音なので高域の伸びに欠けるなどクオリティ面でのハンデはあるものの,すっきりと見通しよく,分離良く,そして無駄な響きや付帯音がほとんどない,これは本当に良いと思えるものでした。これぞ好録音の見本と言えると思います。録音がよいと心底音楽を楽しめるということを改めて実感しました。現代のクオリティでもってこういう録音を聴いてみたいものです。

ブラームス:ヴァイオリン協奏曲,他(アラベラ・美歩・シュタインバッハー/ファビオ・ルイージ指揮/ウィーン交響楽団)

cover picture

ブラームス:ヴァイオリン協奏曲ニ長調作品77
シューマン:交響曲第4番ニ短調作品120(*)
アラベラ・美歩・シュタインバッハー(Arabella Steinbacher)(Violin)
ファビオ・ルイージ指揮(Fabio Luisi)(Conductor)
ウィーン交響楽団(Wiener Symphoniker)
Musikverein Wien 11. Dezember 2007, (*)Wiener Konzerthaus 30. April/2. Mai 2007
C 752 111 A (P)(C)2011 ORFEO International (輸入盤)
好録音度:★★★,★★★★(*)
参考: HMV OnlineAmazon.co.jp

ヴァイオリン協奏曲の第1楽章は24:41もあります。かなり遅い部類に入ると思います。推進力のある演奏が好きな私にとっては最初は歯がゆい感じがありましたが,聴き慣れてくるとたっぷりと歌うスケール感のある演奏も悪くないと思い始めました。とはいえ,まだまだ曲に忠実で独自性を出すには至らず,若者らしい謙虚さの方が前に出たというところでしょうか。しっかりした演奏なので,これからが楽しみです。

録音ですが,オーケストラはまずまず良い感じで録られているのに,ソロの方が響きで音色が濁り,奥まってしまって残念ながら全く良くありません。

併録されているシューマンの交響曲第4番は,オーケストラの各楽器を明瞭に捉えていて良い感じです。ただし,少し誇張されすぎている感じもあって少し違和感も残ります。最近の優秀録音と評される録音の傾向とは全く異なります。私の好きな録り方ではあるのですが,ちょっと違う気もします。難しいところです。

シベリウス:ヴァイオリン協奏曲,交響曲第2番(スピヴァコフ/テミルカーノフ指揮/サンクト・ペテルブルク・フィルハーモニー管弦楽団)

cover picture

シベリウス:ヴァイオリン協奏曲ニ短調作品47
シベリウス:交響曲第2番ニ長調作品43
ウラディーミル・スピヴァコフ(Vladimir Spivakov)(Violin)
ユーリ・テミルカーノフ指揮(Yuri Temirkanov)(Conductor)
サンクト・ペテルブルク・フィルハーモニー管弦楽団(St. Petersburg Philharmonic)
Recorded November 10, 1992, at Butterworth Hall, Arts Centre, University of Warwick, Coventry, England and January 17, 1995, at Large Shostakovich Philharmonic Hall, St. Petersburg, Russia
RCA Red Seal 09026-61701-2 (P)(C)1996 BMG Music (輸入盤)
好録音度:★★★★
参考: Amazon.co.jp

前回に引き続きテミルカーノフつながりということで...

スピヴァコフはロシアのヴァイオリニストであり,指揮者としても活躍しているとのことです。この人はいかにもヴィルトゥオーソ的演奏をしますね。テンポの崩し方や音の切り方に少し癖がありますが,嫌みなところはありません。ほんと上手いです。

録音もソロも適度にフォーカスされていますし,音の捉え方もほぼ中庸で適切,オーケストラとのバランスも良く全体に音色も自然で気になる響きも抑えられています。協奏曲録音として標準的で欠点の少ない良好な録音と言えると思います。

交響曲第2番の方ですが...正直あまり印象に残りませんでした。良い演奏だとは思うのですが...

チャイコフスキー:交響曲第5番,第6番,他(テミルカーノフ指揮/サンクト・ペテルブルク・フィルハーモニー管弦楽団)

cover picture

チャイコフスキー:交響曲第5番ホ短調作品64
チャイコフスキー:イタリア奇想曲作品45(*)
Recorded April 8, 9 & 11, 1992, Philharmonic Hall, St. Petersburg and *March 11, 1990, EMI Studio 1, Abbey Road, London
RCA Red Seal 82876-65831-2 (P)(C)2005 BMG Music (輸入盤)
好録音度:★★★★
参考: HMV Online

cover picture

チャイコフスキー:交響曲第6番ロ短調作品74「悲愴」
チャイコフスキー:幻想序曲「ロメオトジュリエット」(*)
Recorded April 8, 9 & 11, 1992, Philharmonic Hall, St. Petersburg and *September, 1989, All Saints' Church, Tooting, London
RCA Red Seal 82876-62320-2 (P)(C)2004 BMG Music (輸入盤)
好録音度:★★★★
参考: HMV Online

ユーリ・テミルカーノフ指揮(Yuri Temirkanov)(Conductor)
サンクト・ペテルブルク・フィルハーモニー管弦楽団(St. Petersburg Philharmonic)
ロイヤル・フィルハーモニー管弦楽団(*)(Royal Philharmonic Orchestra)

交響曲第5番はパワフルな金管と強力なティンパニーが強烈に印象に残ります。特に第4楽章。ティンパニーはちょっとやり過ぎと思えるほど。スピード感もあって聴きものです。いかにもロシアのオーケストラです。一方第6番はゴロッと印象が変わって慎ましくまとめているようにも聴こえます。その結果,普通にいい演奏になってしまっています。第5番のようにやってくれていれば面白い演奏になったのにと思うと少し残念です。

録音ですが,管と弦のバランスが少し管よりになっているものの,弦楽器の音色や質感もそこそこ感じられて悪くはないです。パワフルな金管に対抗してもう少し弦楽器の量感を出して欲しかったところですが。低域から高域までレンジが広く,少し低域寄りですがバランスも良いですし,嫌な響きや癖のある音も少なくまずまず良好と言えます。

タグ: [交響曲] 

センター・ステージ(トミー・エマニュエル)

cover picture

センター・ステージ(Center Stage)
トミー・エマニュエル(Tommy Emmanuel)(Guitar)
Favored Nations Acoustic FNA5140-2 (P)(C)2008 Tommy Emmanuel (輸入盤)
好録音度:★★★★
参考: HMV OnlineAmazon.co.jp

今日も脱線すみません。

2007年10月,カリフォルニア,シエラネヴァダでのライヴを収録したCDとのことです。後半でハーモニカのボブ・リテル(Bob Littell)と競演した曲が数曲含まれています。ライヴならではのテンションの高さとスタジオ録音と変わらぬテクニックの冴えは見事です。彼自身が一番楽しんでいるのではないでしょうか。でもそれってとても大切ですよね...根っからのエンターティナーであることがよくわかります。

同じオーストラリアのギタリストのジョー・ロビンソンは曲作りが渋く玄人好み。対して,このトミー・エマニュエルの曲はキャッチーで親しみやすく大衆的であるのが特徴ですね。どちらも気に入っています。

例によってYouTube動画から。ライヴの定番“Beatles Medley”。Here Comes The Sun ~ When I'm Sixty-four ~ Day Tripper ~ Lady Madonna と続きます。



ギターを打楽器として演奏する“Mombasa”。何も知らずに聴いたらこれがギターから繰り出されてくる音とは到底信じられないことでしょう。驚きです。

タグ: [ギター]  [YouTube] 

バッハ:無伴奏ヴァイオリンのためのソナタとパルティータ全曲(ヨハンナ・マルツィ)

cover picture

バッハ:無伴奏ヴァイオリンのためのソナタとパルティータ全曲
ヨハンナ・マルツィ(Johanna Martzy)(Violin)
1954年5月-1955年5月 ロンドン,アビー・ロード・スタジオ
SBT2 1467 (P)(C)2011 Testament (輸入盤)
好録音度:★★★
参考: HMV OnlineAmazon.co.uk

1954-55年のモノラル録音ながら,その真摯な演奏に心打たれるヨハンナ・マルツィの素晴らしいバッハ無伴奏ヴァイオリン全曲(「CD試聴記」参照)。今までもEMIから発売されていましたが,残念ながらオーディオクオリティが今ひとつでした。今回TESTAMENTから発売されたということで,音質が改善されているかもしれないと思い,手に入れて比較してみました。(Digital Remasteringと書かれています)

それで,まずは周波数特性を比較してみました。下図は,パルティータ第3番のPreludioを再生したときのスペクトラムのピークをホールドしたエンベロープです。赤い線がEMI盤,青い線がTESTAMENT盤です(青線を上から描いているため赤線はほとんど見ていません)。周波数特性の全体像に大きな違いはありませんが,2カ所明らかに異なるところがありました。

martzy_partita3_1_spectrum.png

1カ所目ですが,TESTAMENT盤には約9kHzにノッチフィルタ状のディップが見られました(赤丸のところ)。曲間のノイズフロアでもディップが見られましたので,後で何らかの理由でフィルタリングされた可能性があります。

2カ所目は200Hz以下のレベルです。EMI盤の方が少し高めです(青丸のところ)。ヴァイオリンの音域外の帯域ですので,低域ノイズ成分の差となります。

実際に聴いてみて,9kHz付近のレベル差はほとんどわかりませんでした。低域レベルはヴァイオリンの音そのものには関係がないとはいえ,少し雰囲気が異なって聴こえる原因になっているような気はしました。しかし,いずれにしても音質にほとんど差は感じられませんでした。厳密に聴くと歪み感などは改善されているのかもしれませんが,元々の音質が良くないため,その程度の改善の効果はほとんどないと言えると思います。

ということで,音質改善を期待して購入しても,ほとんどの方にとっては期待はずれとなる可能性が高いです,と報告しておきます。(もっとも,あくまで私個人の感覚では,ということであり,人によっては改善を感じられる方もいらっしゃるかもしれません...とあらかじめ弁解しておきます(^^;)

※EMI盤の参考: HMV OnlineAmazon.co.jp(韓国盤)

リトル・バイ・リトル(トミー・エマニュエル)

cover picture

リトル・バイ・リトル(Little By Little)
トミー・エマニュエル(Tommy Emmanuel)
8697802322 (P)(C)2010 Sony Music Entertainment (輸入盤)
 愛聴盤  好録音度:★★★★
参考: 公式WebサイトHMV OnlineAmazon.co.jpTower Records

また脱線します。すみません。

トミー・エマニュエルはジョー・ロビンソンと同じオーストラリアのアコースティック・ギタリスト。Wikipediaによると「アコギの神様」と呼ばれることもあるとか。その筋では非常に有名のようですが,恥ずかしながら全然知りませんでした(^^;。もう半世紀以上活躍している大大ベテランです。

それでとにかく一度聴いてみようと思い手に入れたのが最新のこのCD。基本的にネアカの音楽でとにかく明るく元気で勢いがある。人を喜ばせることに生き甲斐を感じる根っからの芸人だ。まさに芸人魂が炸裂している。この人のステージを一度見てみたいものです。「アコギの神様」と呼ばれるだけあってテクニックもすごいですね。もう少し他のディスクも聴いてみたくなりました。

録音は,若干リバーブ効果が入っているのが気になるものの,アコースティック・ギターの音を明瞭に綺麗に捉えていてまずまず良好です。

以下,YouTubeから。CD1の1曲目に収められている“Half Way Home”。なかなか洒落た曲で一番のお気に入りです。



次はCD1の3曲目“Locomotivation”。スピード感が気持ちいい曲です。



CD2の2曲目“Papa George”。ジョージ・ハリスンにインスパイアされて作った曲だとか。短いですがいい曲です。



最後にCD2の11曲目“Guitar Boogie”。これぞトミー・エマニュエル! すごいです。

バードシード(ジョー・ロビンソン)

cover picture

バードシード(Birdseed)
ジョー・ロビンソン(Joe Robinson)(Guitar)
Cat: 295 (P)(C)2007 Sunball Records (輸入盤)
好録音度:★★★★
参考: 公式WebサイトHMV OnlineAmazon.co.jpプー横丁

2作目のTime Jampin'がすごく良かったオーストラリア出身のギタリスト,ジョー・ロビンスンが15歳の時に録音したファースト・アルバム。2作目が素晴らしかったので,ぜひ1作目も聴きたいと思い手に入れました。

ソロもあればバンドでの演奏もあり,オリジナルもあればカバーもあり,バラエティに富んだアルバムですが... 私には「こんなことも出来ます」「あんなことも出来ます」というジョー・ロビンソンのサンプラー的な焦点の定まらない印象を受けました。

もし最初に購入したのが2作目ではなくこのアルバムだったら,きっと2作目も聴いてみたいとは思わなかっただろうと思います。最初に購入したのが2作目で本当に良かった,と心底そう思いました。音楽との出会いというのは本当に運というか偶然に支配されているよなぁと改めて感じました。今までにもちょっと聴いただけで「もういいや」と思ってしまったアーティストの中に実は...ということも多々あったに違いありません。でも縁がなかったと思うしかないですね。

タグ: [ギター] 

「CD試聴記」Webサイト開設9周年 & 累計50万アクセス有り難うございます

このブログを始める以前からやっていましたWebサイト「CD試聴記」ですが,バッハ無伴奏ヴァイオリンのページを最初に立ち上げてから9年が経ちました。こちらの方は最近ちょっとさぼり気味で更新が追いついていませんが,細々ながらも続けられているのはひとえに皆さんのアクセスのお蔭と感謝しております。

そのアクセスも気がついたら累計50万を越えていました。本当に有り難うございます。このアクセスを励みにこれからも続けていきたいと思っておりますので,今後ともよろしくお願い致します。

モーツァルト:ヴァイオリン協奏曲全集(ツィンマーマン/フェルバー/ハイルブロン・ヴュルテンベルク室内管弦楽団)

cover picture

モーツァルト:ヴァイオリン協奏曲全集
フランク・ペーター・ツィンマーマン(Frank Peter Zimmermann)(Violin)
イェルク・フェルバー(Jorg Faerber)(Conductor)
ハイルブロン・ヴュルテンベルク室内管弦楽団(Wurttembergisches Kammerorchester Heilbronn)
I.1986 & III.1987, Kirche auf der Karlshohe, Ludwigsburg & III.1984, Krenzkirche, Heilbronn
5 69355 2 (P)(C)1996 EMI Records, Ltd. (輸入盤)
好録音度:★★★★
参考: Amazon.co.jp

ドイツの中堅ヴァイオリニスト,フランク・ペーター・ツィンマーマンのモーツァルト。ツィンマーマンがモーツァルトの協奏曲を録音していたとは知りませんでした(実はベートーヴェンの交響曲全集が良かったハイルブロン・ヴュルテンベルク室内管弦楽団を調べていて偶然発見)。1984~1987年の録音なので,もう20年以上前,20歳台前半の録音ということになるでしょうか。

彼らしいというか,非常に真面目なモーツァルトでちょっと力が入りすぎているように思います。最近の演奏の傾向から見るとかなり堅苦しい感じがしますし,ヴィブラートを大きくかけて力強く歌うところにも時代の流れを感じてしまいます。今の彼ならどんな演奏をするのか聴いてみたい気がします。

録音ですが,残響を多めに取り入れながらもEMIにしてはかなりすっきりと聴きやすく,ソロもそれなりにフォーカスされていて悪くありません。室内管弦楽団との演奏というのも功を奏しているのかもしれません。

ファイア・アンド・グレイス(アラスデア・フレイザー&ナタリー・ハース)

cover picture

ファイア・アンド・グレイス(Fire & Grace)
アラスデア・フレイザー(Alasdair Fraser)(Fiddle)
ナタリー・ハース(Natalie Haas)(Cello)
CUL121D (P)(C)2004 Culburnie Records (輸入盤)
好録音度:★★★★☆
参考: HMV OnlineAmazon.co.jp

ヴァイオリンとチェロによるスコティッシュ・トラッド・アルバム。すでにこの二人の顔合わせのアルバムを2つ紹介してきました(「イン・ザ・モーメント」,「ハイランダーズ・フェアウェル」)。恐らく最初に出されたのがこのアルバムです。

ほぼ7年前のアルバムですが,もうこの頃から音楽の方向性がすでに固まってたということがわかります。3作とも似たり寄ったり,良い意味でワンパターンです。アラスデア・フレイザーの美音,ナタリー・ハースの歯切れの良いリズムが創り出す屈託のない明るい音楽が最高です。

バッハ:無伴奏チェロ組曲全曲(ターニャ・トムキンス)

cover picture

バッハ:無伴奏チェロ組曲全曲
ターニャ・トムキンス(Tanya Tomkins)
Recorded 14-19 May 2010 at Green Music Center, Sonoma State University, Rohnert Park, California, USA
AVIE Records AV2212 (P)(C)2010 Tanya Tomkins (輸入盤)
好録音度:★★★★
参考: 公式WebサイトHMV OnlineAmazon.co.jp

CD試聴記」からの転載記事です。

バロックチェロ使用。確かにバロックチェロの音色なのですが,そうであることが意識されないごく自然な演奏で耳によく馴染んできます。落ち着いたテンポで奏でられる優しく穏やかな音楽に心和みます。技術的にも上手くこの点でもまったく問題ありません。装飾などほとんど入らないのですが,なぜか第6番のsarabandeだけ,楽譜通り演奏したあとに編曲といって良いくらい大胆に手を入れて再度繰り返されます。これはこれで面白い試みだと思います。

録音ですが,少し響きを伴っていますが,直接音主体に楽器音が捉えられているため,明瞭感もまずまず良好,音色も自然で質感もそれなりに感じられて好印象です。

タグ: [器楽曲]  [チェロ]