ヘッドホン Sennheiser Amperior のレビュー

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ヘッドホン Sennheiser Amperior

ケーブル1.4m,片出し,プラグL字型,18Ω
(※Apple用マイク付きリモコンケーブル付属)
参考: SennheiserAmazon.co.jp

名機HD25の派生モデル。ハウジングがアルミ素材となり,イヤーパッドがマイクロファイバー製(布)になっています。インピーダンスもポータブル機器で使いやすいように低めに設定されています。基本的な造りはHD25を踏襲しています。ヘアバンドも同じように見えますが,側圧はHD25よりもやや弱めになった気がします(これは助かります)。

音質はHD25とほとんど変わりません(やや低域は弱めかもしれません)。クリアな中高域とキレの良い低域で,付帯音や共振音などがほとんど感じられない極めて素直でフラットな印象です。小型の密閉型ですが,驚くほど閉塞感もありません。HD25から思っていましたが,素晴らしいバランスです。音質は期待通りでした。

ところで,Apple製品用のマイク付きリモコンケーブルに対応するため,ヘッドホンに直接付いているケーブルは太く短いです。そしてその先に前記のリモコン付きケーブルで延長する形です。Apple製品を使っていない場合は,単なる延長ケーブルの方を使います。ヘッドホンに付いている方はケーブルが太すぎ,延長ケーブルは逆に細くて頼りないです。私はApple製品を使わないので,普通のケーブルの方が良かったのですが,まあしかたありません。そのうちにHD25用の普通のケーブルに取り替えようかと思っています(取り付け部分が若干HD25と異なるため,取り付けるための部品を買わないといけないようです)。

ということで,このAmperiorは想定通り・期待通りの音質で当たりでした。当面の常用ヘッドホンになりそうです。


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ヘッドホンそのものに付いているケーブルは太くて短いです。延長ケーブルは細くて頼りなく,アンバランスです。

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アップル製品向けのリモコン付きケーブルを接続したときはこんな感じになります。こちらのプラグはストレートです。やはりリモコンから先のケーブルが細くて頼りないですが,ポータブル向けならこれで良いのかもしれません。

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ケーブルがイヤーカップに取り付けられているところの写真です。従来のHD25とはこの取り付け部分の互換性がありません。さらに,ネジが特殊ネジのようで普通のドライバーでは外せなさそうです。HD25用のケーブルと取り替えようと思うと,クランプの部品が別途必要になります。(たとえばこんな部品→Cable Clamp Set For HD25(e-earphoneのサイト)。Amperiorに取り付けた写真が載っています。)

タグ: [ヘッドホン] 

ブラームス:交響曲全集(ルドルフ・ケンペ指揮/ミュンヘン・フィルハーモニー管弦楽団)(ARTS)

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ブラームス:交響曲第1番ハ短調作品68
ブラームス:交響曲第3番ヘ長調作品90
1/1975(No.1), 2/1976(No.3), München
Arts Archives 43013-2 (P)(C)2002 ARTS MUSIC (輸入盤)
好録音度:★★★☆
参考: Amazon.co.jpTower Records
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ブラームス:交響曲第2番ニ長調作品73
ブラームス:交響曲第4番ホ短調作品98
1/1975(No.4), 2/1976(No.2), München
Arts Archives 43014-2 (P)(C)2002 ARTS MUSIC (輸入盤)
好録音度:★★★☆
参考: Amazon.co.jpTower Records
ルドルフ・ケンペ指揮 Rudolf Kempe
ミュンヘン・フィルハーモニー管弦楽団 Münchner Philharmoniker

発掘されたのでレビューします(^^;。以前紹介したXRCDによる全集と同じ演奏だと思うのですが,録音年月を見ると食い違っています。おそらくこちらの解説書の記載が間違っていると思うのですが,今のところ定かではありません。

音質はXRCDによる全集と比べると,こちらの方が鮮度がかなり落ちます。情報量も少なく,楽器の質感も良くありません。

ケンペのブラームスを聴くならXRCDの方が断然音質が良いです。値段も圧倒的に高いですが...(^^;。

タグ: [交響曲] 

バッハ:ゴルトベルク変奏曲(アンドラーシュ・シフ)

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バッハ:ゴルトベルク変奏曲BWV988
アンドラーシュ・シフ András Schiff (Piano)
Concert recording, October 30, 2001, Stadtcasino, Basel
ECM New Series 1825 (472 185-2) (P)(C)2003 ECM Records GmbH (輸入盤)
好録音度:★★★☆
参考: HMV OnlineiconAmazon.co.jpTower Records
評価の高い演奏なので私からあまり付け加えることはありません。ベテランの境地とでも言いましょうか,即興的な雰囲気を出しながら自由自在に曲を操っています。それでいて嫌みがありませんし妙に納得してしまいます。モダンピアノの魅力を最大限にひきだしています。真面目できっちりした演奏もいいですが,こういうバッハも楽しいものですね。

録音ですが,残響過多で音色がくすみ,明瞭感がだいぶ犠牲になっています。芯はしっかりあるのでそれなりに良く聴こえるときもあるのですが,やはりこれは私の聴きたい録音とはだいぶ違います。

といいつつ,最近こういう録音に対する免疫が出来てきたのか,それでもまあ我慢して聴けるようになってきました。これは進歩なのか退化なのか...(^^;。

タグ: [器楽曲]  [ピアノ] 

ベートーヴェン:交響曲全集(トマス・ダウスゴー指揮/スウェーデン室内管弦楽団)

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ベートーヴェン:交響曲第1番ハ長調作品21
ベートーヴェン:交響曲第2番ニ長調作品36
ベートーヴェン:騎士バレエのための音楽WoO 1
Recorded at Orebro Concert Hall, January & November 1998
SIMAX Classics PSC 1179 (P)(C)1999 BIEM (輸入盤)
好録音度:★★★★☆
参考: HMV OnlineiconAmazon.co.jpTower Records
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ベートーヴェン:交響曲第3番変ホ長調作品55「英雄」
ベートーヴェン:Violinと管弦楽のためのロマンス第1番,第2番
ベートーヴェン:12のコントルダンスWoO14,他
Recorded at Orebro Concert Hall in May and October 2002
SIMAX Classics PSC 1281 (P)(C)2006 BIEM (輸入盤)
好録音度:★★★★☆
参考: HMV OnlineAmazon.co.jpTower Records
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ベートーヴェン:交響曲第4番変ロ長調作品60
ベートーヴェン:交響曲第5番ハ短調作品67「運命」
ベートーヴェン:コリオラン序曲作品62
Recorded at Orebro Concert Hall, January & May 1999
SIMAX Classics PSC 1180 (P)(C)2000 BIEM (輸入盤)
好録音度:★★★★☆
参考: HMV OnlineiconAmazon.co.jpTower Records
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ベートーヴェン:交響曲第6番ヘ長調作品68「田園」
ベートーヴェン:「レオノーレ」序曲第1番,第2番,第3番
Recorded at Orebro Concert Hall 21-24 May 2001
SIMAX Classics PSC 1184 (P)(C)2004 BIEM (輸入盤)
好録音度:★★★★☆
参考: HMV OnlineiconAmazon.co.jpTower Records
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ベートーヴェン:交響曲第7番イ長調作品92
ベートーヴェン:劇音楽「エグモント」全曲作品84
Recorded at Orebro Concert Hall 10-21 January 2000
SIMAX Classics PSC 1182 (P)(C)2001 BIEM (輸入盤)
好録音度:★★★★☆
参考: HMV OnlineiconAmazon.co.jpTower Records
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ベートーヴェン:交響曲第8番ヘ長調作品93
ベートーヴェン:ウェリントンの勝利作品91
ベートーヴェン:フィデリオ序曲作品72b,他
Recorded: 10.2002, 09.2003, 09.2004, 09.2005
SIMAX Classics PSC 1282 (P)(C)2007 BIEM (輸入盤)
好録音度:★★★★☆
参考: HMV OnlineiconAmazon.co.jpTower Records
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ベートーヴェン:交響曲第9番ニ短調作品125「合唱」
ベートーヴェン:祝賀メヌエット変ホ長調 WoO.3
ベートーヴェン:「献堂式」序曲作品124
Orebro Concert Hall
SIMAX Classics PSC 1283 (P)(C)2009 BIEM (輸入盤)
好録音度:★★★★☆
参考: HMV OnlineiconAmazon.co.jpTower Records
トマス・ダウスゴー指揮/スウェーデン室内管弦楽団

以前,交響曲第3番,第6番のレビューをしていましたが,交響曲全集として揃いましたので,改めてレビューします。なお,ここに挙げたディスクは,the complete orchestral works of ludwig van beethovenというシリーズの一部で,まだ録音は継続されています(現在Vol.11までリリース)。ピアノ協奏曲なども含まれています。

スウェーデン室内管弦楽団は,解説書の写真の人数を数えると34名でした(これは曲や時期により変わっているかもしれません)。管楽器とティンパニで14名とすると,弦楽器は20名です(6-5-4-4-1くらいでしょうか?)。交響曲の演奏が出来るギリギリの編成というところでしょうか。このくらいの編成になると,管楽器と弦楽器のバランスが悪くなってきて,実際この演奏を聴いても管楽器が優勢で弦楽器の音が圧倒されてしまっているところもあるように思います。小編成の見通しの良い演奏は好きなのですが,さすがにこのバランスになってくると弦楽器の好きな私としてはやや不満に思うものの,全体のまとまりとしてはそのハンデを感じさせない良い仕上がりになっていると思います。

ピリオド奏法を取り入れたモダン楽器による演奏で,ある意味現代的。ノンヴィブラートっぽい弦楽器の響きが鼻につくものの,キレの良い,そしてスピーディーで躍動感溢れるダイナミックな演奏が素晴らしいです。ピリオド奏法でなかったらもっと良かったのにとは思いますが。

録音ですが,多少のばらつきはあるものの,概ね傾向は同じで統一感があります。残響は少しありますが,明瞭感や透明感はそれほど損なわれていません。低域の響きも控えめで中低域の締まりもあるサウンドが良いです。この演奏にふさわしい録り方と言えるでしょう。弦楽器の編成が小さいので,もう少し弦楽器にフォーカスして響きの比率を下げ,楽器の質感を高めにして欲しかったところではありますが,これでもまずまず良好と言えますので良しとしましょう。多少の不満は残りますが全て四つ星半とします。

チャイコフスキー:弦楽セレナーデ,フィレンツェの思い出(ピエール・アモイヤル弾き振り/カメラータ・デ・ローザンヌ)

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チャイコフスキー:弦楽セレナーデ ハ長調 作品48
チャイコフスキー:フィレンツェの思い出 作品70
ピエール・アモイヤル指揮/カメラータ・デ・ローザンヌ
Salle de Musique, La Chaux de Fonds, Switzerland, 9-12 May 2012
2564 65218-2 (P)(C)2013 Warner Classics (輸入盤)
好録音度:★★★★
参考: HMV OnlineiconAmazon.co.jpTower Records

カメラータ・デ・ローザンヌは,ピエール・アモイヤルがローザンヌ音楽院の協力のもと結成したアンサンブルで,編成は 3-3-3-3-1 という小編成。小編成の小気味よさ,透明感と,弦楽器の重厚なサウンドが共存しているのは,編成上低弦側が充実しているからかもしれません。この人数からは想像できない音が出てきて驚きます。弦楽セレナーデは,ここは盛り上がるところだろうというところでさらっと流れていったりするので,あれっ?と思うところが何カ所かありますが,まあこれはこれで楽しめます。どちらかといえばフィレンツェの思い出の方が充実度が高く聴き応えがあるように思いました。編成のバランスが曲に合っているのかもしれません。

録音ですが,弦楽器の質感を良く捉えているものの,やや濃すぎる感じがあるのと,中域に響きの癖があってややうるさい感じがします。録音もフィレンツェの思い出の方が癖が少なく聴きやすいです。私としてはもっと小編成の透明感と小気味よさを活かした軽く見通しが良く分離の良い録音にして欲しかったと思います。少し重厚に捉えすぎていると思います。

ということで,フィレンツェの思い出が思いのほか良かったのが収穫でした。

モーツァルト:ディヴェルティメント K.563(ZilliacusPerssonRaitinen)

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モーツァルト:ディベルティメント K.563
ZilliacusPerssonRaitinen
Recorded april 23-25 2007 at Nybrokajen 11, Stockholm, Sweden
CAP 21795 (P)(C)2010 Caprice Records (輸入盤)
好録音度:★★★★☆
参考: HMV OnlineiconAmazon.co.jpTower Records
ZilliacusPerssonRaitinenはスウェーデンの弦楽三重奏団(3人のファーストネームをつなげたようですが,いったいどう読むのか...)。公式Webサイトがあります。バッハのゴルトベルク変奏曲のシトコヴェツキー編曲版の録音もあります。技術的には少しチェロが弱いかなぁ...というところはありますが,モーツァルトの楽しさを素直に伝えてくれる好演奏ですね。

録音ですが,少し残響が多めで付帯音としてまとわりつきはありますが,弦楽器の質感を良く伝えてくれるまずまずの録音です。室内楽の録音としては標準的な捉え方で良好です。個人的にはもう少し残響を抑えて付帯音をなくし,明瞭感,透明感を上げて欲しかったところですが。

なお,このディスクは読者の方からご紹介いただいたものです。有り難うございました。

チャイコフスキー:ヴァイオリン協奏曲,バルトーク:ヴァイオリン協奏曲第2番(潮田益子(Vn)/森正指揮/日本フィルハーモニー交響楽団)

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チャイコフスキー:ヴァイオリン協奏曲ニ長調作品35
バルトーク:ヴァイオリン協奏曲第2番Sz.117
潮田益子 Masuko Ushioda, Violin
森正指揮/日本フィルハーモニー交響楽団
1968年3月26日-28日 杉並公会堂
COCQ-84494 (P)2008 Columbia Music Engtertainment (国内盤)
好録音度:★★★★☆
参考: HMV OnlineiconAmazon.co.jpTower Records

潮田益子さんは先日2013年5月29日に死去されました。ご冥福をお祈りいたします。

これは潮田さんが第3位に入賞した第3回チャイコフスキーコンクールのおよそ2年後の録音です。若々しくエネルギッシュで迫力満点です。すこし粗削りなところはありますが,またそれが欠点とならず魅力に結びついています。チャイコフスキーは第1楽章で現代では考えられない大胆なカットがあります。時代を感じさせますね。

録音ですが,この時代の録音としては相当いいです。残響を抑えソロをストレートに捉えているほか,オーケストラを含め明瞭でキレのある締まった音で録っています。古い録音なので少し木目の粗さと音色の古さはあるものの,鑑賞には全く支障がありません。

素晴らしい演奏が好録音で残されたことに感謝します。

なお,このディスクは読者の方からご紹介いただいたものです。有り難うございました。

バッハ:無伴奏ヴァイオリンのためのパルティータ第2番,他(チョン・キョンファ) ~「チョン・キョンファ 衝撃の東京ライヴ第2夜(1998年4月28日)」より

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バッハ:無伴奏ヴァイオリンのためのパルティータ第2番
チョン・キョンファ Kyung-Wha Chung 鄭京和 (Violin)
1998年4月28日 サントリーホール (ライヴ録音)
KKC-4011/2 (P)2013 (C)1998 King International Inc. (国内盤)
好録音度:★★★☆
参考: HMV OnlineiconAmazon.co.jpTower Records
CD試聴記」からの転載記事です。

ライヴなので傷はいろいろとありますが,そんなことは些細なことであって,この神懸かり的な次元の違うこの演奏は彼女だからこそ出来るのでしょう。やはりこの人の魂そのものが怒濤のごとく楽器から溢れ出ていると思うのです。長い間,この人は凄いと思いつつも何となく近づき難かったのはこういうところにあったのかもしれません。

録音ですが,少しオフマイク気味で響きが多めに楽器音に被り,明瞭感と音色を損なっていますが,演奏会の雰囲気はそれなりによく録れていると思います。「この演奏会の感動を再び」というのであれば,こういう捉え方もあるかもしれませんが,やはりストレートに,ダイレクトに録ってもっとニュアンスや質感を伝えて欲しいと思います。

このディスクですが,「チョン・キョンファ 衝撃の東京ライヴ第2夜(1998年4月28日)」~当日演奏会に足を運んでいたポリーニも激賞したと言われている衝撃のリサイタルのCD化,とのことです。

他の収録曲は次の通りです。バッハ:G線上のアリア,ストラヴィンスキー:協奏的二重奏曲,バルトーク:ヴァイオリン・ソナタ第2番,ラヴェル:ツィガーヌ,ラフマニノフ:ヴォカリーズ,クライスラー:美しきロスマリン,クライスラー:中国の太鼓,ドビュッシー:美しい夕暮れ。

実は前に一度,この演奏会の海賊盤(?)のレビューをしていました。そのときはこの演奏の真価がわかっていなかったようです。(まあ今でも本当にわかっているのかと言われると...)

バッハ:無伴奏ヴァイオリンのためのパルティータ第2番,第3番(ジェニファー・コウ)

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バッハ:無伴奏ヴァイオリンのためのパルティータ第2番,第3番
ジェニファー・コウ Jennifer Koh (Violin)
November 13 & 16, 2011(No.2), January 4 & 5, 2012(No.3) at the American Academy of Arts and Letters, New York City
CDR 90000 134 (P)(C)2012 Cedille Records (輸入盤)
好録音度:★★★★☆
参考: HMV OnlineiconAmazon.co.jpTower Records
CD試聴記」からの転載記事です。

美しく,また,優しく柔らかい印象を残すバッハ。線がやや細く弱々しい面が感じられなくもないですが,安定感はありますし,音色や和音の取り方も美しく,欠点になっていません。

録音ですが,少し残響を伴っているものの,直接音を主体に楽器音を透明感ある音で捉えていて好ましいです。音色も自然で美しいです。もう一歩寄って質感を強めに出してくれるとなお良かったと思います。という面では惜しいと思います。

コウ氏は2001年にもパルティータ第2番を録音されていました。このディスクは“Bach & Beyond Part 1”というタイトルで,イザイのソナタ第2番Op.27などがカップリングされています。今後Part 2, Part 3で他の曲も収録してくれることを期待します。

ベートーヴェン:弦楽四重奏曲全集(ライプツィヒ弦楽四重奏団)

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ベートーヴェン:弦楽四重奏曲作品18-1
ベートーヴェン:弦楽四重奏曲作品18-4
ライプツィヒ弦楽四重奏団 Leipziger Streichquartett
August 31 and September 1, 1999, Rathaus Markkleeberg
MDG 307 0853-2 (P)(C)2000 MDG (輸入盤)
好録音度:★★★★
参考: HMV OnlineiconAmazon.co.jpTower Records
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ベートーヴェン:弦楽四重奏曲作品18-2
ベートーヴェン:弦楽四重奏曲作品18-5
ライプツィヒ弦楽四重奏団 Leipziger Streichquartett
October 3-5, 2001, Rathaus Markkleeberg
MDG 307 0855-2 (P)(C)2002 MDG (輸入盤)
好録音度:★★★★
参考: HMV OnlineiconAmazon.co.jpTower Records
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ベートーヴェン:弦楽四重奏曲作品18-3
ベートーヴェン:弦楽四重奏曲作品18-6
ライプツィヒ弦楽四重奏団 Leipziger Streichquartett
November 6-8, 2001, Rathaus Markkleeberg
MDG 307 0856-2 (P)(C)2002 MDG (輸入盤)
好録音度:★★★★
参考: HMV OnlineiconAmazon.co.jpTower Records
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ベートーヴェン:弦楽四重奏曲作品59-1
ベートーヴェン:弦楽四重奏曲作品14-1
ライプツィヒ弦楽四重奏団 Leipziger Streichquartett
March 30 - April 2, 1996(Op.59-1), June 3, 1995 (Op.14-1)
MDG 307 0707-2 (P)(C)1996 MDG (輸入盤)
好録音度:★★★★
参考: HMV OnlineiconAmazon.co.jpTower Records
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ベートーヴェン:弦楽四重奏曲作品59-2
ベートーヴェン:弦楽四重奏曲作品95
ライプツィヒ弦楽四重奏団 Leipziger Streichquartett
October 20-22, 2005, Paul-Gerhardt-Kirche Leipzig
MDG 307 0857-2 (P)(C)2006 MDG (輸入盤)
好録音度:★★★☆
参考: HMV OnlineiconTower Records
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ベートーヴェン:弦楽四重奏曲作品59-3
ベートーヴェン:弦楽四重奏曲作品74
ライプツィヒ弦楽四重奏団 Leipziger Streichquartett
March 14-17, 1998 Furstliche Reitbahn Arolsen
MDG 307 0852-2 (P)(C)1998 MDG (輸入盤)
好録音度:★★★★
参考: HMV OnlineiconAmazon.co.jpTower Records
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ベートーヴェン:弦楽四重奏曲作品127
ベートーヴェン:弦楽四重奏曲作品132
ライプツィヒ弦楽四重奏団 Leipziger Streichquartett
July, 23-25, 2001, Rathaus Markkleeberg
MDG 307 0854-2 (P)(C)2002 MDG (輸入盤)
好録音度:★★★★
参考: HMV OnlineiconAmazon.co.jpTower Records
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ベートーヴェン:弦楽四重奏曲作品130
ベートーヴェン:大フーガ作品133
ライプツィヒ弦楽四重奏団 Leipziger Streichquartett
September 12-14, 2006, Paul-Gerhardt-Kirche Leipzig
MDG 307 0851-2 (P)(C)2007 MDG (輸入盤)
好録音度:★★★★
参考: HMV OnlineiconAmazon.co.jpTower Records
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ベートーヴェン:弦楽四重奏曲作品131
ベートーヴェン:弦楽四重奏曲作品135
ライプツィヒ弦楽四重奏団 Leipziger Streichquartett
January 1994(Op.131), February 1-2, 1998(Op.135) Furstliche Reitbahn Arolsen
MDG 307 0820-2 (P)(C)1998 MDG (輸入盤)
好録音度:★★★★
参考: HMV OnlineiconAmazon.co.jpTower Records

躍動感に満ちた,ダイナミックでスケールの大きな表現が素晴らしいです。胸のすくようなスピード感も良いです。伝統的なスタイルの中で真摯に精一杯の表現を目指しているように思います。正直,そんなに格好良くはないですが(^^;,この一所懸命でひたむきな音楽には心動かされるものがあります。

ほぼ10年にわたって3つ?の場所で録音されていますが,若干のばらつきがあるものの,統一感があり違和感は少ないです。少し残響が多めですが,直接音主体に濃く楽器音を捉えているため,まずまずと言えると思います(作品59-2,作品95だけは残響感がさらに多めで少し落ちます)。

分売で1枚1枚の値段もそんなに安くはないので全集を揃えるのは大変でした...(^^;

バッハ:無伴奏ヴァイオリンのためのソナタとパルティータ全曲(ヨハンナ・マルツィ) GREEN DOORの「板おこし」盤

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バッハ:無伴奏ヴァイオリンのためのソナタとパルティータ全曲
ヨハンナ・マルツィ Johanna Martzy (Violin)
1954, 55年録音 アビー・ロード・スタジオ
GD-2053/4 (P)(C)2013 グリーンドア音楽出版 (国内盤)
好録音度:★★★
参考: HMV OnlineiconTower Records
CD試聴記」からの転載記事です。

LPをマスターにCD復刻する,いわゆる「板おこし」盤。原盤は,EMI 33CX 1286/1287/1288。「板おこし」でないディスクと比べると,アナログ盤特有のサーフェイスノイズが多いほか,やはりアナログ盤特有のひずみ感の増加が感じられます。「板おこし」のアドバンテージがあるかどうかは人によって異なると思いますが,残念ながら少なくとも私はアドバンテージがあるようには思えませんでした。

マルツィのバッハ:無伴奏ヴァイオリンはこれで4種目。好きな演奏の一つなので,音質が改善されていないかとついつい手を出してしまいます。「板おこし」は全く違う音質になる可能性もあるため,少し期待していたのですが,私としては少し残念な結果に終わってしまいました。

バッハ:無伴奏ヴァイオリンのためのパルティータ第2番,ソナタ第3番(チョン・キョンファ)

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バッハ:無伴奏ヴァイオリンのためのパルティータ第2番
バッハ:無伴奏ヴァイオリンのためのソナタ第3番
チョン・キョンファ Kyung-Wha Chung 鄭京和 정경화 (Violin)
ALL SAINTS' CHRUCH, Petersham, November 1974
POCL-4510 (P)1975 The Decca Record (国内盤)
好録音度:★★★★
参考: HMV OnlineiconAmazon.co.jpTower Records
CD試聴記」からの転載記事です。2回目のレビューです。

奔放で感性の赴くまま乱暴に弾ききっているようにも聴こえる演奏ですが...ものすごい集中力,気迫,張りつめた音に託された思いの強さ,もう全く次元が違うというか,「個性」などという言葉が空虚に思えるほど違う世界に到達している気がします。音楽とは演奏家の魂そのものということが改めて思い知らされます。この演奏を20歳代で成し遂げたということに本当に驚きます。この時期に全曲録音されなかったのが本当に残念でなりません。

やや古くきめの粗さも感じられますが,比較的近い距離で残響も適度に抑えられ,楽器音がダイレクトに録音された好ましい録音といえます。バックグラウンドのノイズ(ゴーッという音)が若干気になりますが,鑑賞の妨げになるほどではありません。

実は1回目のレビュー(11年前!)では高く評価していませんでしたが,今改めて聴いてみてこの演奏の凄さを認識した次第です。しばらく廃盤だったと思いますが,つい最近国内盤で再発売されました。

ベートーヴェン:弦楽四重奏曲全集(ベルチャ四重奏団)

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ベートーヴェン:弦楽四重奏曲集 Vol.1
ベルチャ四重奏団 Belcea Quartet
Recorded in concert on 3/4 December 2011, 23/25 March & 18/19 May 2012 at the Britten Studio, Snape
Zig-Zag Territoires ZZT315 (P)(C)2011 (輸入盤)
好録音度:★★★★☆
参考: HMV OnlineiconAmazon.co.jpTower Records
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ベートーヴェン:弦楽四重奏曲集 Vol.2
ベルチャ四重奏団 Belcea Quartet
Recorded in concert on 3/4 December 2011, 23/25 March & 18/19 May 2012, 13 October & 1/2 December 2012 at the Britten Studio, Snape
Zig-Zag Territoires ZZT321 (P)(C)2012 (輸入盤)
好録音度:★★★★☆
参考: HMV OnlineiconAmazon.co.jpTower Records
収録曲は,Vol.1がOp.18-1, 2, 4, 6, Op.59-3, Op.95, Op.127, Op.131,の8曲,Vol.2がOp.18-3, 5, Op59-1, 2, Op.74, Op.130, Op.133, Op.132, Op.135,の8曲+大フーガで,これで全集となります。ベルチャ四重奏団は1994年にロンドン王立音楽院在学中の学生によって結成されEMIに多くの録音を残しています。1999年の大阪国際室内楽コンクール,ボルドー国際弦楽四重奏コンクールなどの受賞歴があるとのことです。恥ずかしながら私は名前すら知りませんでした。

最近の若い四重奏団の例に漏れず大変上手いです。キレのよいスマートで現代的な演奏で,アンサンブルの良さも抜群で素晴らしいですね。しかも鋭角的すぎたり変に個性的に走りすぎたりすることもないので,すんなりと受け入れられます。

スタジオでの録音のようですが残響は少し多めに入っています。しかし,あくまで直接音が主体なので明瞭感や音色への影響は少なく,また距離感も適正で,各楽器のニュアンスも聴き取れます。全体として十分に良好で,これなら私もまずまず納得できます。

※以前Vol.1だけ取り上げていましたが,Vol.2が発売され全集が揃いましたので再度記事にしました。感想は以前と変わりません。

バッハ:無伴奏ヴァイオリンのためのソナタとパルティータ全曲(前田朋子)

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(a) バッハ:無伴奏ヴァイオリンのためのソナタ第2番,第3番
バッハ:無伴奏ヴァイオリンのためのパルティータ第2番
前田朋子 Tomoko Mayeda (Violin)
Recorded November 2010, at Studio Glanzing, Vienna
Gramola 98883 (P)(C)2011 Gramola (輸入盤)
好録音度:★★★☆
参考: HMV OnlineiconAmazon.co.jpTower RecordsGrandjete
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(b) バッハ:無伴奏ヴァイオリンのためのソナタ第1番
バッハ:無伴奏ヴァイオリンのためのパルティータ第1番,第3番
前田朋子 Tomoko Mayeda (Violin)
Recorded September 2012, at Studio Glanzing, Vienna
OP10 (P)(C)2012 onepoint.fm (輸入盤)
好録音度:★★★★☆
参考: Grandjete
CD試聴記」からの転載記事です。

非常にキレの良い,現代的でクールな演奏。技術的な冴え,正確さ,安定感は特筆できます。キレの良さに加え伸びと粘りのある弓運びで音のつながりが絶妙,隅々まで神経が行き届いた細やかな表現も素晴らしいです。

さらに2年後に録音された(b)は,(a)に比べ厳しさが和らぎ,さらに奥行きと深みを感じさせる出来です。後述する録音の良さもあって,今回,再度全集として仕切り直してくれていたらどんなに良かっただろうと少し残念に思います。

(a)は残響が多めです。楽器音がそれなりにしっかりと捉えられているものの,残響が被って鮮明さと音色が損なわれています。残響がプラスに働かない典型例と言えるかもしれません。

一方(b)は残響が抑えられて直接音が主体で明瞭で鮮度があり,音色も自然,質感もうまく捉えられ,ニュアンスも聴き取れます。(a)と同じ場所での同じプロデューサー,エンジニアでの録音ですが,こちらの方が断然良くなっています。

なお,(a)は一般の店でも扱っていますが,(b)はGrandjete以外に取り扱っているショップを見つけることが出来ませんでした。

前田朋子公式Webサイト前田朋子公式ブログ

ベートーヴェン:弦楽四重奏曲集作品18,作品59(ミロ・クァルテット)

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ベートーヴェン:弦楽四重奏曲集作品18
ミロ・クァルテット The Miró Quartet
Recorded at the American Academy of Arts + Letters, New York, NY, October 7-22, 2004
Vanguard Classics ATM CD 1655 (P)(C)2005 The Miró Quartet (輸入盤)
好録音度:★★★★
参考: HMV OnlineiconAmazon.co.jpTower Records

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ベートーヴェン:弦楽四重奏曲集作品59
ミロ・クァルテット The Miró Quartet
Recorded at the Butler School of Music, Jessen Recital Hall, May 13-28, 2012
LHM2012004 (P)(C)2012 Longhorn Music (輸入盤)
好録音度:★★★★☆
参考: HMV OnlineiconAmazon.co.jp
ミロ・クァルテットは1995年の結成で,すでに結成から18年を経ているということで,もう中堅どころのクァルテットなんですね。作品18の録音は2004年,作品59はそれから8年後の2012年ということで,出来るだけベートーヴェンの作曲時に近い年齢で録音したいということらしいです。ということは,作品74,作品95は4年後くらい,後期はおよそ20年後ですか...本当だとすると気の長い話です。

彼らの演奏はキレのよい緻密なアンサンブルが特徴で,現代的で洗練された美しさ,スマートさとダイナミックで力強く,そして歌心も持ち合わせていて,もう隙がありません。作品59の方がより洗練度が上がって,このクァルテットがさらに進化をし続けていることを示していると思います。最近聴いた中でもかなり良い演奏に入ります。

録音ですが,作品18はやや残響が多めで少し音色が曇りがちですが,作品59は残響時間が長いものの,楽器音とは分離されているため,残響の影響は最小で,曇ることもなく自然で伸びの良い音色で聴くことが出来ます。中低域もブーミーにならず締まっていて,たとえば作品59-2の第1楽章など,彼らのキレの良い演奏がさらに際だつ録音になっています。とても気持ちの良いサウンドで,これは当たりと言えましょう。

といういことで,特に作品59は素晴らしい演奏・録音で感動しました。

今の彼らの全集が聴けないのは本当に残念です。それぞれの年齢層,経験値でしか出来ない演奏があるのだから,作曲年にこだわらず全集録音して欲しいものです。

バッハ:無伴奏ヴァイオリンのためのソナタとパルティータ全曲(戸田弥生)

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バッハ:無伴奏ヴァイオリンのためのソナタとパルティータ全曲
戸田弥生 Yayoi Toda (Violin)
2001, 2002年(録音データ記載なし)
OCD 0090 (P)(C)2002 音楽之友社 (国内盤)
好録音度:★★☆
参考: Amazon.co.jpTower Records
CD試聴記」からの転載記事です。2回目のレビューです。

核心に鋭く迫るかのような極めて真摯で硬派な演奏。フレーズごとに「ため」たりせず,力強く鋭いアクセントで淀みなくグイグイと曲を牽引していく推進力が素晴らしいですし,熱い演奏ながら一糸乱れず高い精度で構築していく技術力の高さにも感心します。日本人演奏家のレベルの高さを如実に示す好演奏だと思います。

一方の録音ですが,楽器音を濁すだけの反響音が多く,全く冴えない録音です。響きが空間イメージの形成に全く寄与せず,単に音色を汚し,明瞭感,質感を失わせているだけです。狭く無機的な空間に押し込められているような息苦しさを感じます。さらにキンキンと変に響いて辛いです。何か勘違いをしているとしか思えません。

久しぶりに聴き直して改めてこの演奏の素晴らしさに感動しました。しかし一方でこの反響音にまみれた録音は本当に残念でなりません。このディスクはすでに廃盤で手に入れにくい状況のようですが,この録音からすでに10年以上経っていますので,再録音を期待したいところです(もちろん好録音で!)。

Good morning, Liffey/B&B(トリコロール)

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Good Morning, Liffey (3rd album)
トリコロール tricolor
2013年4月21日発売
TOIC-007 Tokyo Irish Company (国内盤)
参考: HMV OnlineiconAmazon.co.jpTower Records
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B&B (2nd album)
トリコロール tricolor
2011年3月6日発売
TOIC-001 Tokyo Irish Company (国内盤)
参考: HMV OnlineiconAmazon.co.jpTower Records
トリコロール公式Webサイト

トリコロールは3人組で8つの楽器を使うアイリッシュ・バンド。中藤有花(フィドル,コンサーティーナ),長尾晃司(ギター,バンジョー,マンドラ),中村大史(アコーディオン,ブズーキ,ギター,ティン・ホイッスル)。先日紹介したYouTube動画を見て興味を持ち,ディスクを購入して聴いてみました。

結論から言って,大当たりでした。パトリック・ストリートを彷彿とさせるフィドルとアコーディオンのユニゾンサウンド,ケープ・ブレトン風の前に転がるリズム,メドレーのつながりも絶妙,いやー,本格的です。それでいて独特のほのぼのした優しい雰囲気があります。特に3rdアルバムの“Good Morning, Liffey”が良いですねぇ。よりアイルランド色が濃く,テンポも良くノリの良い曲が多くて楽しいです。

フィドルの中藤有花さんは東京音楽大学ヴァイオリン科を卒業されているということで技術的にもしっかりとしていて安心感がありますが,テクニックをひけらかすことなく素朴な味わいのフィドルを聴かせてくれますね。

これからの活躍にも大いに期待します。

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