Darol Angerが参加していた頃の全盛期?のTurtle Island String Quartet

Turtle Island String Quartetの名アルバム“Skylife”の頃の映像がYouTubeにアップされていました。贔屓のフィドラー,Darol Anger(左から二人目)が参加していた頃で,この頃のアルバムが一番好きなこともあって,この映像はうれしいですねぇ。

上記のアルバムの最後を飾っているエリック・クラプトンの演奏で有名な名曲“Crossroads”です。Darol Angerのバリトン・ヴァイオリン(1オクターブ低くチューニングされたヴァイオリン,ヴィオラより音域が低い)が格好いいですなぁ。



そのほか,Darol Angerの神業チョップ奏法が堪能できる映像やチェロのMark Summerの格好いいチェロが聴ける映像もアップされていました。

Crossroads - Turtle Island String Quartet
Dexteriors - Turtle Island String Quartet
Ensenada - Turtle Island String Quartet
A Night In Tunisia - Turtle Island String Quartet

それにしても若い! この風貌がまた時代を感じさせますねぇ...

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モーツァルト:弦楽四重奏曲全集(ターリヒ四重奏団)

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モーツァルト:弦楽四重奏曲全集
ターリヒ四重奏団 Talich Quartet
録音 1983年~1985年
LDV 100.6 (P)1983 Arpège-Calliope (C)2011 La Dolce Volta (輸入盤)
好録音度:★★★★~★★★★☆
参考: HMV OnlineiconAmazon.co.jpTower Records
ベートーヴェンの弦楽四重奏曲全集が良かったターリヒ四重奏団の,音質の良かったLa Dolce Voltaレーベルのモーツァルトが出ていたので聴いてみました。演奏はやはり温かくどこかほのぼの感の漂う微笑ましいもので,こちらもなかなか良いと思いました。もちろん技術的にも優れていて安心して聴くことができます。

録音ですが,ベートーヴェンよりも後に録音されているものなので,基本的なクオリティは良いものの(もちろん最近の録音に比べればまだまだですが),中には残響が多めのものもあり,統一感に欠けるとともに,演出色が加わって全体的にはわずかながら印象が落ちます。とはいえ,楽器音をしっかり質感良く捉えている点はいいですね。

ベートーヴェン:弦楽四重奏曲全集(アルバン・ベルク四重奏団)

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ベートーヴェン:弦楽四重奏曲全集
アルバン・ベルク四重奏団 Alban Berg Quartet
録音 1978年~1983年 Evangelische Kirche, Seon, Switzerland
(a)CE25-5013~21 東芝EMI株式会社 (国内盤)
(b)7243 5 73606 2 3 (P)(C)1999 EMI Records Ltd. (輸入盤)
好録音度:★★★☆~★★★★
参考: HMV OnlineiconAmazon.co.jpTower Records

言わずと知れた同曲の名盤中の名盤,今改めて聴き直して,この演奏の凄さを実感しています。これほどまでにシャープで美しく完成された演奏は他にないですね。特にやはりこの「シャープ」さは飛び抜けています。寸分の狂いもないアンサンブルの精度の高さは本当に見事です。評論家先生の受けは最高によく,玄人(?)の方には少し受けが悪い(という気がしています...)ように思いますが,世界最高峰には違いないと思いますね。

録音ですが,中期があまり良くありません。残響が被って全体に音がくすんでしまっています。それに比べ,1980年代に録音された前期と後期は良好です。若干の音のくすみは感じられるものの,明瞭感もありますし,楽器の質感をまずまず良好に捉えています。中期が良くないのが本当に残念です。

(a)のディスクは定価22,500円もしていました。よく買ったものだと思います。今は1/10以下,2,000円を切る価格で買えるとは!

以下,前期,中期,後期のジャケット写真です。

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ブルーグラスの鬼才マンドリン奏者クリス・シーリのバッハ無伴奏ヴァイオリン!?

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Bach: Sonatas & Partitas, Vol.1
クリス・シーリ Chris Thile (Flat Mandolin)
Nonesuch 8月上旬発売
参考: HMV OnlineiconAmazon.co.jpTower Records
※BWV 1001, 1002, 1003を収録
ヨーヨー・マやエドガ・メイヤーとも共演しているブルーグラスの天才・鬼才・変態(失礼!)マンドリン奏者クリス・シーリがバッハ無伴奏ヴァイオリンのディスクを発売するようです。Vol.1とのことで,まずはBWV1001から1003までの3曲。いずれ全集を完成させるのでしょう。

Youtubeでは以前からバッハ演奏の動画が公開されており,いずれ出すのでは?と思っていたらやっぱりやってくれました!これは大いに期待します。

これは公式に公開されている音源のようです。



これはコンサートで演奏された動画です。いやぁ,クネクネと独特ですなぁ...

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シベリウス:交響曲第4番~第7番,他(ヘルベルト・フォン・カラヤン指揮/ベルリン・フィルハーモニー管弦楽団)

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シベリウス:交響曲第4番~第7番
シベリウス:トゥオネラの白鳥,交響詩《タピオラ》
ヘルベルト・フォン・カラヤン指揮
ベルリン・フィルハーモニー管弦楽団
1964年~1967年 ベルリン イエス・キリスト教会
POCG-30113/4 (P)1965,1968 Polydor International (国内盤)
好録音度:★★★★☆
参考: HMV OnlineiconAmazon.co.jpTower Records

とても美しい演奏だと思います。ベルグルンド/ヨーロッパ室内管弦楽団の澄み切った透明感のある美しさとは全く異なります。色彩感と情感が豊かで,なおかつ繊細なのです。どちらかといえば地味なシベリウスの後期の交響曲の魅力を非常に大きなスケール感で引き出しています。カラヤン/ベルリン・フィルの表現力の高さをこの演奏は実証していると思います。ただ,やっぱり縦の線が曖昧になる瞬間が時々あるように思うんですけどねぇ...気のせいでしょうか?

録音は1960年代半ばなのでオーディオ品質面からすると現代の録音に及ばないところはやはりあるのですが,残響は適度で楽器音への被りを抑え,それぞれの楽器をくっきりと捉えていて意外に見通しが良く,音色も十分に自然であり,音楽のエッセンスを上手くこのパッケージの中に詰め込んでいると思います。古い録音であることを十分にカバーしています。好録音です。

ブラームス:交響曲第1番ハ短調作品68(ズービン・メータ指揮/ウィーン・フィルハーモニー管弦楽団)

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ブラームス:交響曲第一番ハ短調作品68
ズービン・メータ指揮/ウィーン・フィルハーモニー管弦楽団
録音:1976年2月 ウィーン,ソフィエンザール
K30Y1514 (P)1977 KING RECORDS CO., LTD (国内盤)
好録音度:★★★★
参考: HMV OnlineiconAmazon.co.jpTower Records
メータがウィーン・フィルと残した唯一のブラームスがこの演奏とのことです。先に取り上げたようにロサンゼルス・フィルと良い仕事をしていた頃の録音ですね。気迫に満ち,それでいて大げさにならずストレートで引き締まった密度の高い音楽を構成していきます。これは本当に良かったです。ウィーン・フィルの特質を上手く引き出しているという感じはしないのですが,ウィーン・フィルとだからこの演奏が出来たのは間違いないでしょう。

録音ですが,やや中低域にエネルギーが偏っていて相対的に高域が弱くすっきりしないところはありますが,各楽器の質感の捉え方は良く,まずまず良好と言えると思います。弦楽器を重視した音づくりになっているからそう思うのかもしれません。全体的にはもう少し鮮度があると良かったのですが,リマスタリングで取り戻して欲しいところです。

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サン=サーンス:交響曲第3番ハ短調作品78《オルガン付き》,他(ズービン・メータ指揮/ロサンゼルス・フィルハーモニー管弦楽団)

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サン=サーンス:交響曲第3番ハ短調作品78《オルガン付き》
スクリャービン:交響曲第4番作品54《法悦の詩》
ズービン・メータ指揮/ロサンゼルス・フィルハーモニー管弦楽団
1970年,1967年 ロサンゼルス
UCCD-7110 (P)1967,1971 Decca Music Group (国内盤)
好録音度:★★★★
参考: HMV OnlineiconAmazon.co.jpTower Records
さらにメータ/ロサンゼルス・フィルを続けます。

ここまでに取り上げた演奏より少し前の1970年の録音ですが,ここでも自信に満ちて猛進する音楽を聴くことができます。ここまでやられると実に気持ちがよいといいますか,こちらの気持ちまで高揚し盛り上がりますね。オーケストラも良くついてきています。アンサンブルも優秀です。

録音ですが,アルプス交響曲が録音された1975年から5年遡るわけですが,クオリティからするとかなり落ちる印象を受けます。この5年の進歩がすごかったのか,このときの機材(またはテープ?)が良くなかったのかはわかりませんが,スカスカしたバランスの崩れた音です。ただし,音の捉え方自体は良く,残響を抑えて個々の楽器をクリアに分離良く捉えていて,この点だけは後の録音に引けを取りません。惜しいです。

スクリャービンはよくわからないので今回はパスします(^^;。

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R. シュトラウス:アルプス交響曲(ズービン・メータ指揮/ロサンゼルス・フィルハーモニー管弦楽団)

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R. シュトラウス:アルプス交響曲
ズービン・メータ指揮/ロサンゼルス・フィルハーモニー管弦楽団
Royco Hall, UCLA, May 1975
417 717-2 (P)1976 (C)1987 The Decca Record Company (輸入盤)
好録音度:★★★★☆
参考: HMV OnlineiconAmazon.co.jpTower Records
メータ/ロサンゼルス・フィルを続けます。

先に取り上げたドヴォルザーク交響曲第8番マーラー交響曲第5番と比べ響きは抑え気味で,個々の楽器の質感を大切にしている点は同じですが,これはさらに鮮度が上がり音の輝きが感じられる素晴らしい録音です。低域は少し抑え気味ですが,中高域への被りもなく,全体をキリッと引き締めています。

勢いのある躍動感に満ちた演奏と相まって,これは本当に良いディスクだと思います。とても充実感があります。こちらまで元気が出ますね。

Sennheiser Amperior のケーブルを交換する

先日,Sennheiser Amperiorのレビューを書きましたが,ケーブルが途中から着脱式になっていて,ヘッドホン側は太すぎ,プラグ側は細くてヒョロヒョロで頼りなくアンバランスで取り替えたい,ということを書いていました。それで,ようやく必要なものが揃って交換することが出来たので,報告しておきます。

必要なものと実際に手に入れたものは下記の通りです。

(1)ケーブル オヤイデ電気 HPC-HD25
ケーブルはオヤイデ電気のSennheiser HD25-1 II用のもので,HPC-HD25という品番です(→Amazon.co.jp)。ケーブル長1.2m。約4,500円。高いですが,これでもHD25用としては探した中では安い部類でした。

(2)ケーブルクランプ部品 Cable Clamp Set For HD25
Amperiorのケーブルは留める部分とケーブルが一体化しているため,ケーブル交換のためには,ケーブルを挟んで留めるための部品が必要になります。古いHD25から流用しても良かったのですが,今回は購入しました(→e☆イヤホン)。こんな部品が1,050円もするとは...

(3)特殊ネジ用精密ドライバー へクスローブ T6
へクスローブという6角形の星形の特殊なネジが使われていますので,このネジ用のドライバーが必要です。大きさはT6というものが合いました。(たとえばこんなもの→Amazon.co.jp

では取り替えの様子を...

ケーブルは下の写真のように特殊ネジ2本で取り付けられています。

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ネジ部分を拡大写真です。わかりにくいですが,6角形の星形の穴が開いています。これをへクスローブのサイズT6というドライバで取り外します。

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新しいケーブルを取り付けるためのクランプ部品です。ゼンハイザー純正のようです。

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こんな部品です。これだけで1,050円とは...補修パーツってこんなもんなんですね。

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ヘッドホン側に差し込むコネクタ部分です。左がオヤイデのもの,右が純正のもの。先端の電極の太さが異なり,太い方がマイナス,細い方がプラスということで,ヘッドホン側の穴の大きさを確かめて間違えないように差し込みます。L/Rの刻印のある側から見て,電極の極性の位置が反対になっているのに注意が必要です。

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取り替え後のケーブル取り付け部です。HD25の部品がぴったりと付きます。基本設計が同じなので当然といえば当然ですが。あまり強く締めるとネジバカになりそうで怖くてきつく締め付けが出来ませんでした...もう少ししっかりと造って欲しいものです。

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取り替え後の写真です。

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この取り替えで部品代が5,500円もかかってしまいました。中級クラスのヘッドホンが買える値段です。あぁ,馬鹿馬鹿しいと思いながらも変えてしまうところが悲しいです...

ということで,参考になれば幸いです。

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マーラー:交響曲第5番(ズービン・メータ指揮/ロサンゼルス・フィルハーモニー管弦楽団)

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マーラー:交響曲第5番
ズービン・メータ指揮/ロサンゼルス・フィルハーモニー管弦楽団
Royce Hall, University of California, Los Angeles, April 1976
417 730-2 (P)1977 (C)1987 The Decca Record Company (輸入盤)
好録音度:★★★★☆
参考: HMV OnlineiconAmazon.co.jpTower Records
マーラーはまだ私の守備範囲外なので録音のみコメントします(^^;。

この頃のメータ/ロサンゼルス・フィルの録音は,残響を取り入れつつも個々の楽器の質感を大切にしていて比較的分離良く聴こえてくるため,残響感の割には気持ちよく聴くことが出来ます。特に弦楽器の質感が良いことが好印象につながっています。この録音は先に取り上げたドヴォルザークの交響曲第8番よりも見通しが良く整理され,一方,スケール感は増していて,より良好な印象を受けます。おそらくそうしないとマーラーの場合はごちゃごちゃしすぎて聴いてられないからでしょう。

やはり現代のデジタル録音にはクオリティ面では及ばず,もう少しヌケの良さが欲しいところですが,音楽を十分に堪能できる好録音です。

ドヴォルザーク:交響曲第8番ト長調作品(ズービン・メータ指揮/ロサンゼルス・フィルハーモニー管弦楽団)

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ドヴォルザーク:交響曲第8番ト長調作品88
ドヴォルザーク:チェロ協奏曲ロ短調作品104
ズービン・メータ指揮/ロサンゼルス・フィルハーモニー管弦楽団
リン・ハレル Lynn Harrell (Cello)
ウラディーミル・アシュケナージ指揮/フィルハーモニア管弦楽団
1975年5月 ロサンゼルス,1982年9月 ロンドン
好録音度:★★★★☆
参考: Amazon.co.jpTower Records

ベートーヴェンの交響曲第7番でも書きましたが,この頃のメータ/ロサンゼルス・フィルは良い仕事をしていると思います。続けていくつか取り上げたいと思います。まずこのドヴォルザーク交響曲第8番から。

ものすごく勢いのある演奏です。迷いなく,小細工なく突き進んでいくところが素晴らしい。これにぴったりとつけてくるロサンゼルス・フィルのアンサンブル能力も立派です。これだけ統制が取れていると本当に気持ちが良いですねぇ。(第4楽章のフルートソロも完璧です)

そして録音ですが,やや残響が多めであり,中低域のエネルギー感が多めで中高域に少し被ってくるのが気になりますが,特に弦楽器へのフォーカスが適切で質感も良く捉えられていて気持ちよく聴くことが出来ます。古い録音なので現代のデジタル録音のクオリティには及ばず,また,もう少しすっきり整理され高域のヌケが良かったらと思う面はありますが,この時期のオーケストラ録音としてはかなり良い部類に入れられると思います。

併録曲のチェロ協奏曲ですが,やはり残響は多めですが,各楽器の質感はまずまず良好に捉えられていて良いと思います。ソロの捉え方はオーケストラの捉え方からするとバランスが良く違和感のない標準的な録音に思いますが,私としてはもう少しくっきりと浮き出させて欲しかったというのが正直なところです。それにしても,リン・ハレルは本当に上手いですねぇ。

ヘッドホン Sennheiser Momentum のレビュー

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ヘッドホン Sennheiser Momentum

ケーブル1.4m,片出し,プラグストレート着脱式,18Ω
標準プラグアダプター付属
Apple用マイク付きリモコンケーブル付属
参考: SennheiserAmazon.co.jp

#一度書いた記事をいったん取り下げました。普通ならあり得ない間違いをしていたからです。このヘッドホン,耳覆い型と書いていましたが,実は耳載せ型でした。おかしいと思ったんです。こんなに装着感がわるい耳覆い型があるんだろうかと...私もヘッドホンはそれなりに経験を積んできているのですが,こんな間違いを犯すとはお恥ずかしい限りです。で,気を取り直して再評価,記事を書き直しました。


価格帯はAmperiorと同じくらいの密閉型ヘッドホン。Amperiorと比べてイヤーパッドの大きさがかなり大きいのですが,同じ耳載せ型です。レトロな感じのデザインが私としてはあまり好きではないのですが,評判のヘッドホンですので試してみることにしました。AmperiorやHD25は側圧が強くて耳が痛くなるので,イヤーパッドの大きいMomentumなら多少は耳への負担が少ないかもしれないという期待もありました。

イヤーパッドは分厚くて弾力があります。表面の皮の素材はそれなりの厚みがあって良いのですが,パッドは少し柔らかめですぐへたりそうな感じがして,もう少し固めの方が良いかなと思ったりもします。耳載せ型としてはイヤーパッドは大きめで,耳全体を押しつける感じになります。側圧がそこそこ高いので結構耳が痛くなります。慣れるまでには少し時間がかかりそうです。

ケーブルは通常のものと,Apple製品向けのマイク内蔵リモコン付属のものの2本が付いていて,用途に応じて着脱できるようになっています。小さい方のプラグがヘッドホン側に付きます。差し込んだ後,1/4ほど回して固定するようになっていますので,不用意に外れることはなさそうです。機器側のプラグはストレートです。

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Apple用は機器側のプラグ部分が可動式でストレートでもL字型としても使えるようになっています。通常ケーブルもそうしておいて欲しかったものです。途中にマイク内蔵のリモコンが付いています。

ポータブルで使用することが前提だからかもしれませんが,このクラスのヘッドホンとしてはちょっとケーブルが細くて貧弱かなと思います。

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肝心の音質ですが,ゼンハイザーらしい素直でフラットな印象ですが,Amperiorに比べると中低域が分厚く量感があり,重心のかなり低い音になります。中低域の響きがやや高域に被ってきて少し曇らせている感じがします。空間性もそれなりに感じられ閉塞感はそれほど大きくありません。密閉型独特の箱鳴り感はごくわずかにありますが,ほとんど気になりません。解像感の高い音作りはさすがゼンハイザーと言えます。

私としては,もう少し低域を締めて高域への影響を下げてすっきりさせて欲しいと思うのですが,これくらい低域の量感がないと一般的には受けないのかもしれません。(逆に,Amperiorの帯域バランス,低域の締まりがいかに絶妙にチューニングされているかを再認識する結果となりました)

このヘッドホンにはハードケースが付いていますが,正直言ってこれはいりません...邪魔です。ポーチの方が使いやすくて良いんですけどね。


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ベートーヴェン:弦楽四重奏曲全集(ターリヒ四重奏団)

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ベートーヴェン:弦楽四重奏曲全集
ターリヒ四重奏団 Talich Quartet
録音 1977年~1981年
(a)CAL 3633.9 (P)1982 Arpège (C)2001 Calliope (輸入盤)
(b)LDV 121.7 (P)1977 Arpège-Calliope (C)2012 La Dolce Volta (輸入盤)
好録音度:(a)★★★★ (b)★★★★★
参考: 公式WebサイトHMV OnlineiconAmazon.co.jpTower Records

何とも言えぬ微笑ましさ,人間的な温かさに包まれたベートーヴェンだと思います。技術的にも上手いのですが,それよりもこの演奏者の人柄がそのまま出たような独特の雰囲気に魅せられます。良いですねぇ。

そしてこの録音ですが,残響はあるのですが,背景にふわっと広がるように控えめであり,直接音主体に極めて明瞭に,そして自然な音色で録られています。やや不自然な感じはあるものの,各楽器の質感もよく感じ取れますし,見通しがいいので絡み合いもよくわかります。残響や付帯音に邪魔されることなく音楽そのものを面白く聴くことが出来ました。

なお,(a)はやや音がくすんでいて冴えないのですが,リマスタリングされた(b)は鮮度が蘇り,これ以上望めないくらいの良好な状態で復活したと思います。(a)はもはや手に入りにくい状態ですが,最近復刻された(b)があれば(a)はもはや必要ないですね。

重複して買ってしまった!と思ったのですが,今回はそれが幸いしました。