Androidスマートフォンで音楽のギャップレス再生を行う別の方法(Winamp Pro + Apple Lossless)

Androidスマートフォンで音楽のギャップレス再生を行う方法を今までに何度か紹介してきました。私自身は今までの結果から,Winamp ProというプレーヤーとiTunesでリッピングしたMP3が最もきちんとギャップレス再生できるということで,ギャップレスが必要な音源にはずっとこれを使ってきました。

それで,今日気がついたのが,同じWinamp Proを使うのですが,実はApple Losslessが再生できて,しかも完璧なギャップレスになるということです。(MP3でもかなり正確につながりましたが,おそらくつなぎ目のエンコード歪みのためにほんのわずかに波形の乱れがありましたが,Apple Losslessは波形が完全に再現されますので乱れることなくつながります)

今日,たまたまApple Losslessがどんなものかリッピングしてみたところ,拡張子が".m4a"で,MP4コンテナを使っているということがわかり,まさかと思いつつもダメもとでやってみたら再生できたということで,本当に偶然見つけました。AndroidスマートフォンはXperia miniを使っているのですが,バンドルされている音楽プレーヤーやGoogle Play Musicでは再生できませんでしたので,Winamp Proの独自実装のようです。

Webを検索すると,Winamp ProのVer.1.3から対応しているような記事を見つけました。今使っているのがVer.1.4.11なので,対応しているということになります。実際に再生できているのですからそうなのでしょう。

Apple Losslessは,私がやってみた範囲ではだいたい600kbps~1Mbpsくらいでした。今までMP3の256kbpsか320kbpsでエンコードしていたので,データ量はかなり増えてしまいますが,完璧なギャップレスが得られ,圧縮音声による劣化を気にしなくて良くなり,タイトルやジャケット写真などのメタデータも扱えるということで,私にとっては非常にうれしいことです。

汎用性に若干の不安を感じつつも,iPhoneやiPodでも扱えるし,Androidでも扱えるとなると,もう乗り換えない理由はなくなってきました。今まで築いてきたライブラリを再構築するとなると気が遠くなりますが,よく聴くものから少しずつ移行していこうと思います。(何年かかることやら)

シベリウス:交響曲第2番,第5番,第6番,第7番(パーヴォ・ベルグルンド指揮/ロンドン・フィルハーモニー管弦楽団)

berglund_lpo_sibelius_symphonies_no2_no7.jpg
シベリウス:交響曲第2番,第7番
Recorded live at Southbank Centre's Royal Festival Hall, London on 16 February 2005(No.2), 6 December 2003(No.7)
LPO-0005 (P)(C)2005 London Philharmonic Orchestra (輸入盤)
好録音度:★★★★☆(No.2),★★★★★(No.7)
参考: HMV OnlineiconAmazon.co.jpTower Records
cover picture
シベリウス:交響曲第5番,第6番,他
Recorded live at Southbank Centre's Royal Festival Hall, London on 31 May 2003(No.5), 6 December 2003(No.6)
LPO-0065 (P)(C)2012 London Philharmonic Orchestra (輸入盤)
好録音度:★★★★★
参考: HMV OnlineiconAmazon.co.jpTower Records
パーヴォ・ベルグルンド指揮/ロンドン・フィルハーモニー管弦楽団

第5番,第6番のディスクのレビューを先に行いましたが,第2番,第7番のディスクも手に入れましたので,追記します。感想は基本的には第5番,第6番と変わりません。録音に関しては,第2番がわずかに鮮明さに劣る感じがするのは最強音に合わせて録音レベルを少し低めに設定しているからかもしれません。第7番は第6番と同じ日に収録されているようで,音質も同等です。

このシリーズで全集になっていないのは残念ですが,第6番,第7番が収録されていたのは私にとっては幸いでした。以下,以前のレビューを引用します。


素晴らしい出来だったヨーロッパ室内管弦楽団とのクールな全集とはまたひと味違い,こちらはずっと情緒豊かで人間味に溢れています(これはライヴ録音ということが影響しているかもしれませんが)。でもやっぱり紛れもないベルグルンドのシベリウス! 違うオーケストラを振って違う味わいを出しながらも一貫した彼の音楽を感じるのは呼吸感が変わらないからなんだろうなと思います。ますますベルグルンド以外のシベリウスが受け入れられなくなっていく気が...(^^;。

そしてこの録音の素晴らしさ! 残響は皆無ではありませんが,無駄な響きは排除され,この演奏の美しい部分のエッセンスをうまくすくい取り,より実在感のある音,芯のしっかりした力強い音で収録しています。高域のヌケの良さ,音色の自然さにおいても優れていると思いますし,個々の楽器の質感も良く輪郭もはっきりし,見通しも良好です。何より演出感が薄く,生録的な風合い,リアルさが残っているのが気に入りました。人によっては平凡な録音に聴こえるかもしれませんし,そこは否定しませんが,この録音には私の心をグッと掴むものがあるのです。

このシリーズでは,これ以前に第2番と第7番のディスクがリリースされています。そちらも聴きたくなってきました。他の曲も録音されているならぜひリリースして欲しいですね。

ベートーヴェン:弦楽四重奏曲作品14-1,作品59-3(ニュー・ミュージック弦楽四重奏団)

new_music_string_quartet_beethoven_string_quartets_op14-1_op59-3.jpg
ベートーヴェン:弦楽四重奏曲作品14-1
ベートーヴェン:弦楽四重奏曲作品59-3「ラズモフスキー第3番」
ニュー・ミュージック弦楽四重奏団 New Music String Quartet
録音 1950年代前半 North Stonington, Connecticut
BR 1009 Bartok Records (輸入盤)
好録音度:★★★
参考: HMV OnlineiconTower Records
ラズモフスキー第3番の第4楽章にベートーヴェン自身が記した速度記号(Allegro moltoのこと?)を忠実に守った演奏として有名とのことで,終楽章の時間を実測すると5分16秒でした。《ラズモフスキー第3番終楽章 快速ランキング!》で他の演奏と時間を比較していますが,やはりダントツの速さです。このエントリーのコメントで書きましたが,メトロノーム換算すると162くらいになります。十分Allegro moltoと言えそうです。

演奏も立派なもので,この第4楽章もこれだけのスピードを誇りながら,無理矢理速く演奏しているということもなく,乱れも全くなく,完璧に弾ききっています。

録音は1950年代前半のモノラル録音ということで,あまり良くはありません。とはいえ,時代相応でまあ何とか鑑賞は出来ますし,時代を考えると仕方がないかということで。

廃盤になってから久しく,もう入手を諦めていましたが,先日立ち寄ったJEUGIA三条本店のクラシック売り場で発見,すかさず購入しました。売り場が縮小され,数が減っている中で残っていたとは...店頭も時々チェックしなければなりませんね(^^;。

ベートーヴェン:弦楽四重奏曲集(ペーターセン四重奏団)

petersen_quartet_beethoven_string_quartets_op18-1_op131.jpg
ベートーヴェン:弦楽四重奏曲第1番,第14番
ペーターセン四重奏団 Petersen Quartet
録音 1994年 Fredenskirche der Stephanus-Stiftung, Berlin-Weissensee
10 510 (P)1995 CAPRICCIO (輸入盤)
好録音度:★★★★
参考: Amazon.co.jpTower Records
petersen_quartet_beethoven_string_quartets_op18-4_op132.jpg
ベートーヴェン:弦楽四重奏曲第4番,第15番
ペーターセン四重奏団 Petersen Quartet
録音 1995年 Berlin-Lankwitz, Siemensvilla
10 722 (P)1996 CAPRICCIO (輸入盤)
好録音度:★★★★
参考: Amazon.co.jpTower Records
petersen_quartet_beethoven_string_quartets_op130_op133.jpg
ベートーヴェン:弦楽四重奏曲第13番,大フーガ
ペーターセン四重奏団 Petersen Quartet
録音 1999年4月 Berlin, Siemensvilla
10 851 (P)1999 CAPRICCIO (輸入盤)
好録音度:★★★★
参考: Amazon.co.jpTower Records
petersen_quartet_beethoven_string_quartets_op18-2_op18-6_op135.jpg
ベートーヴェン:弦楽四重奏曲第2番,第6番,第16番
ペーターセン四重奏団 Petersen Quartet
録音 2000年7月 Berlin, Siemensvilla
10 886 (P)2000 CAPRICCIO (輸入盤)
好録音度:★★★★
参考: Amazon.co.jpTower Records
petersen_quartet_beethoven_string_quartets_op18-3_op127.jpg
ベートーヴェン:弦楽四重奏曲第3番,第12番
ペーターセン四重奏団 Petersen Quartet
録音 2001年12月, 2002年2月 Berlin, Teldex Studio
67 007 (P)2002 Delta Music (輸入盤)
好録音度:★★★★
参考: HMV OnlineiconAmazon.co.jpTower Records
スケールの大きな表現ですが,優れた技術とアンサンブル力で極めて緻密に音楽を構築しています。現代的で洗練されています。これは相当秀でた演奏ですね! 驚きました。後期の充実した演奏もさることながら,前期の生命力溢れる生き生きした演奏も本当に素晴らしいです。

ベートーヴェンの16曲の弦楽四重奏曲のうち10曲が録音されています。残りは第5番と中期の5曲(ラズモフスキー,ハープ,セリオーソ)。今活動されているのかどうか定かではないのですが(多分もう活動していないのでは?),全集としてはもう完成しないのでしょうね。中期が録音されていないのは残念ですが,後期が全曲揃っているだけでも良しとしなければなりません。

録音ですが,やや残響が多めで演出色が気になりますが,楽器の質感の捉え方はまずまず良好で許容範囲です。明瞭感も何とか保たれていますし,高域を含め音の伸びがあり,4つの楽器の充実感ある響きを美しく上手く収めていると思います。好きなタイプの録音とは少し異なりますが,まあいいでしょう(←偉そうに!(^^;)。