SEIKO STORY 80's HITS COLLECTION(松田聖子)

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SEIKO STORY 80's HITS COLLECTION
松田聖子 Seiko Matsuda
MHCL20128-9 (P)(C)2011 Sony Music Direct (国内盤)
好録音度:★★★★
参考:HMV OnlineiconAmazon.co.jpTower Records
なんでこのブログで松田聖子なんだ?と思われるかもしれませんが,そこはご容赦を。このディスクは「制服」という曲を聴きたいがために入手したと言っても過言ではありません。私は松田聖子のファンではないので一枚もCDを持っていませんでしたし,普段も聴きませんが,デビューから数年の数曲はちょっとだけ思い入れがあったので,今回思い切って買ってみました。

しょうもない話で恐縮ですが,もう何十年も前の話,大学受験の高校三年生の頃,当時洋楽ばかり聴いていた私がポリーニの弾くショパンの練習曲集を聴いて「おぉぉ,すげぇー」とクラシックにのめり込むきっかけになった話は以前に書きました。ちょうど同じ頃,NHK-FMで松田聖子特集があり,なぜかそれを録音していて,なぜかそれを結構気に入って繰り返し聴いていました。80年代の初め頃の話です。曲名がわからなかったのですが「卒業証書抱いた~」という曲が妙に気に入って何度も聴き返していました。

大学に入ってオーケストラに入ってクラシックにますます傾倒していって松田聖子のテープも聴かなくなりました。最近になってなぜかその「卒業証書抱いた~」の曲を聴きたくなって探したのですが,なかなか見つからず不思議に思っていたところ,曲名が「制服」であり「赤いスイートピー」のシングルのB面に収録され,オリジナルアルバムには収録されていなかったということがわかり,ようやく収録されているベスト盤に行き着きました。

何十年ぶりかに聴く松田聖子の初期の曲,当時の受験やいろいろ思い悩んでいた頃の記憶が蘇ってきて懐かしいです。やっぱり「制服」が一番好きですねぇ。どの曲も冷静に聴くと歌詞はおじさんには赤面ものの内容で気恥ずかしい。音程感が若干微妙に感じることもありますが,歌唱力も結構あって上手いです。

しかし...このジャケット写真はいただけませんなぁ...もっと良い写真にして欲しかった...

で,あとは独り言を(^^;。「裸足の季節」で背伸びして観てエピローグでうつむいてしまったという映画,一体何だったんだろう? 「チェリーブラッサム」は好きな曲の一つですが,なんでこの題名なのか歌詞との関係が今ひとつわからん... 「白いパラソル」に出てくる“ディンギー”というのが長い間謎だったのですが,競技に使われるような小型ヨットのことなんですよね。でもこれでさらわれた日にゃ,救命胴衣は付けさせられるは,ヨットの端に座らされて身体を水面近くまで反らせてバランスをとらされるは...で,全然ロマンティックじゃないよな...(^^;...真面目に聴いてみると結構楽しめますねぇ...失礼しました。

ちなみにオーディオ的に特筆すべきことはありませんが,J-POP(というのだろうか?)としておそらく標準的であり,そんなに悪くないと思いました。

タグ: [J-POP] 

バッハ:無伴奏チェロ組曲全曲(ヤン・フォーグラー)

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バッハ:無伴奏チェロ組曲全曲
ヤン・フォーグラー Jan Vogler (Cello)
December 10-12 & 17-19, 2012, Suny Purchase, New York
88697892572 (P)(C)2013 Sony Music Entertainment Germany (輸入盤)
好録音度:★★★☆
参考: HMV OnlineiconAmazon.co.jpTower Records
CD試聴記」からの転載記事です。

正統的ながら快活で開放的で楽しい演奏。 技術力の高さをフルに活かして自在で幅広い表現を見せています。 モダン楽器の良さがいかんなく発揮されていて素晴らしいと思います。

録音ですが,残響が多く混濁がひどいです。 歪んだというか飽和したというか,音がつぶれてすごく汚い音になってしまっています。 元々の音は綺麗だったであろうと想像に難くない演奏だけに,このひどい録音は残念でなりません。

タグ: [器楽曲]  [チェロ] 

バッハ:無伴奏チェロ組曲全曲(コーリン・カー)

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バッハ:無伴奏チェロ組曲全曲
コーリン・カー Colin Carr (Cello)
Recorded live at Wigmore Hall, London, on 5 May 2012
WHLive0060/2 (P)(C)2013 The Wigmore Hall Trust (輸入盤)
好録音度:★★★★
参考: HMV OnlineiconAmazon.co.jpTower Records
CD試聴記」からの転載記事です。

至ってオーソドックス。 力を抜いて軽く流すような自然体の演奏であり,微妙な陰影によってニュアンス豊かに仕上げています。 緩急強弱も自然な呼吸感に沿って付けられているため,違和感がありません。 やや地味な印象を受けるのですが,聴くほどに味わい深さが増してくる好演奏です。

録音はライヴで,楽器音が主体ですが,少し距離があるのか,鮮度や質感はやや失われ気味で,高域のヌケも今ひとつ, すっきりしない録音です。 惜しいです。

カー氏2回目の全集録音と思われます(→1回目)。 1回目もライヴでした。

タグ: [器楽曲]  [チェロ] 

バッハ:無伴奏ヴァイオリンのためのソナタとパルティータ全曲(ダニエル・ステップナー)

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バッハ:無伴奏ヴァイオリンのためのソナタとパルティータ全曲
ダニエル・ステップナー Daniel Stepner (Violin)
CRC 3283/3284 (P)(C)2013 Centaur Records, Inc. (輸入盤)
好録音度:★★★☆
参考: HMV OnlineiconAmazon.co.jp
CD試聴記」からの転載記事です。

この録音では三種類の楽器が使われています。
1) Sebastian Kloz, ca. 1740, Mittenwald, Germany (in Sonata I and Partita I)
2) Andrea Amati, 1641, Cremona, Italy (in Sonata II and Partita III)
3) Antonio Stradivari, 1693, Cremona, Italy (in Sonata III* and Partita II)
(*)録音テープのダメージのためPrestoのみAmatiで再録音されている

録音は1989年から2012年という長い年月にわたっています。録音場所は次の通りです。
1) the French Gallery of the Museum of Fine Arts (Sonata III and Partita II)
2) Slosberg Auditorium of Brandeis University (Sonata II and Partita III)
3) the Fraser Studio of WGBH, Boston (Sonata I)
4) Studio 941, Newton MA (Partita I)

あともう一つ特徴的なこととして,パルティータ第1番のCorrente, Sarabande, Tempo di Boreaについて, それぞれのDoubleも含め全て二部形式になっていますが,たとえばAABB, Doubleをaabbとすると, CorrenteはAaBb,SarabandeはAABaabAB,Tempo di BoreaはAabBと演奏したりと,普通の順番で演奏されていません。 なぜこのようにまぜこぜで演奏しているのか,理由は記載がなく不明です。

バロック・ヴァイオリンによる演奏ですが,奏法は極めてモダン的で力強く歯切れが良いのが特徴です。 なぜバロック仕様の楽器で弾いているのか,楽器の特性を活かしているとはあまり思えない演奏です。 ただ,そういった点と上述したパルティータ第1番の演奏順を除けば,中庸で無難な演奏と言えると思います。 パルティータ第2番とソナタ第3番は充実感がありますが,それ以外の曲はやや弾き込み不足という印象を受けます。

録音ですが,1989年から2012年という長い期間の間に録音されているためか,音質にはばらつきがありますし, 楽章毎に少しずつ印象が変わる曲もあります。 残響は少し多めで,総じて間接音が支配的であり,全体にくすんだ感じがします(そういう点においては統一感がある)。

せっかく三種類の名器?が使われているのですから,それらの楽器の音を堪能できるように, もっと直接音主体にクリアに録って欲しかったところです。

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Daniel Stepner and The Violins

ベートーヴェン:弦楽四重奏曲第3番,第5番,第16番(ハーゲン四重奏団)

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ベートーヴェン:弦楽四重奏曲第3番,第5番,第16番
ハーゲン四重奏団 Hagen Quartet
Siemens-Villa Berlin(Op.18/3), X.2012 & Deutschlandfunk Kammermusiksaal(Op.18/5 & 135), XI.2012
MYR009 (P)2012 (C)2013 myrios classics (輸入盤)
好録音度:★★★★
参考: HMV OnlineiconAmazon.co.jpTower Records
2011年に,彼らの結成30周年記念としてミリオス・レーベルに録音された第8番に続くベートーヴェンの第2弾になります。現代楽器による現代的な演奏としての新境地を示してくれていると思います。彼らのベートーヴェンは期待を裏切りませんねぇ。かなり大胆に表現をしているのですが,感情に走るわけでもなく,情緒に流されるわけでもなく,とても洗練された形で変化に富んだ音楽を創り上げています。従来のベートーヴェンの演奏とは方向性が全く異なります(うまく言い表せなくてすみません...)。

録音ですが,やや残響が多めで,楽器音へのまとわりつきが気になります。演出色もあって私としてはあまり好ましいとは思いませんが,彼らのシャープな演奏はそれなりに捉えていますし,音色の曇りもあまりありませんので,まずまずの録音と言って良いと思います。残響が許容できる方なら問題ないでしょう。

全集化されるのかどうかわかりませんが,今後も進化を遂げつつ録音が続けられることを大いに期待したいと思います。(DGでの録音のように中途半端な感じで終わらないで欲しい...)

バッハ:無伴奏ヴァイオリンのためのソナタ集(グナール・レツボール)

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バッハ:無伴奏ヴァイオリンのためのソナタ集
グナール・レツボール Gunar Letzbor (Baroque Violin)
Recorded at Letzbor privat, Pisa (Italy), in January 2011
PC 10286 (P)(C)2013 note 1 music (輸入盤)
好録音度:★★★★☆
参考: HMV OnlineiconAmazon.co.jpTower Records
CD試聴記」からの転載記事です。

重音を弾くときに完全に拍を分けるように弾くので,そこで一拍増えるような感じになって, 音楽のリズムがそこで崩れてしまっているのが聴き苦しく感じます(フーガは例外なくこんな感じです...)。 全体的にはとても丁寧で,音の出だしのタッチの柔らかさ,美しさなど,特筆できるところもあるのですが... ちょっと残念に思います。

録音ですが,プライベート録音なのでしょうか,自宅のスタジオで生録的に録音されたような感じで,全く残響がありません。 あまりの残響のなさに違和感を覚えられるかもしれませんが,私としてはかなり好きな録音です。 マイクの性能なのか,マイク位置が少し離れすぎているのか,少し音色に色が感じられるのと, ほんのわずかなヌケの悪さがあって,少々残念なところはあります。惜しいと思います。

バッハ:無伴奏ヴァイオリンのためのパルティータ第2番,他(バルバラ・リューネブルク)

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バッハ:無伴奏ヴァイオリンのためのパルティータ第2番
バルバラ・リューネブルク Barbara Lüneburg (Violin)
16-19. 6. 2010, Deutschlandfunk Kammermusiksaal, Köln
COV61302 (P)(C)2013 Coviello Classics/Deutschlandradio (輸入盤)
好録音度:★★★☆
参考: HMV OnlineiconAmazon.co.jpTower Records
CD試聴記」からの転載記事です。

フレーズの終わりやリピートの直前でいちいち呼吸を入れて終止するような感じで演奏されるため, 音楽が沈滞・分断されてしまい,聴き苦しいです(呼吸を合わせることが出来ず,本当に息苦しくなる)。 技術的には上手いと思いますし,表現力もあるとは思うのですが,残念ながらこの演奏は私には合いません。

録音: 残響が多く,また残響時間も長いため,少なからず音色に影響を与えています。 ただ,楽器音自体は比較的近くで直接音比率も比較的高いため, 質感はそれなりに感じられて,残響量の割にはまだ良好な方です。 もちろん私としてはもう少し残響を抑えてすっきりと録音して欲しいと思っています。

併録曲:シェルシ:L'ame d'ailee/l'ame ouverte,Xnoybis

バッハ:無伴奏ヴァイオリンのためのソナタ第1番,第2番,パルティータ第1番(クリス・シーリ Mandolin)

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バッハ:無伴奏ヴァイオリンのためのソナタ第1番,第2番
バッハ:無伴奏ヴァイオリンのためのパルティータ第1番
クリス・シーリ Chris Thile (Mandolin)
January 12-17, 2013, at The Barn, Lenox, MA
7559-79586-4 (P)(C)2013 Nonesuch Records Inc. (輸入盤)
好録音度:★★★★☆
参考: HMV OnlineiconAmazon.co.jpTower Records
CD試聴記」からの転載記事です。

ブルーグラスの天才・奇才・変態マンドリン奏者,クリス・シーリのフラット・マンドリンによる演奏。 これが本当にポピュラー音楽のプレーヤの演奏なのか? と心底驚きます。 練りに練られた運指やピッキングで,隅々にまで神経が行き届き,一分の隙もなく完璧に弾ききっています。 パルティータ第1番のCorrenteのDouble(Presto)など,もうこれ以上速く弾けないだろうというくらい速いのに, リズムも全く乱れないし完璧に粒も揃っているし,それでいて表情が豊かなのです。 フラット・マンドリンでこんな素晴らしい演奏が聴けるとは! 最高です!

録音ですが,スタジオでの録音で,残響はありません。楽器音を極めて明瞭に,そして自然に捉えています。 マンドリンの録音でこれ以上を望むのは難しいんじゃないかと思ってしまうほどです。 まあポピュラー音楽の録音ではそれほど特別な録音でもないとは思いますが。

クリス・シーリはヨーヨー・マやエドガー・メイヤーと共演するなど,その実力を活かして幅広く活躍していますね。 Vol.2がとても楽しみです。

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