今更ながらケイト・ブッシュ(その2)~2nd「ライオンハート」,3rd「魔物語」

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ライオンハート Lionheart
ケイト・ブッシュ Kate Bush
WPCR-80048 (P)1978 Parlophone Records (国内盤)
好録音度:★★★★
参考: Tower RecordsAmazon.co.jp
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魔物語 Never For Ever
ケイト・ブッシュ Kate Bush
WPCR-80049 (P)1980 Parlophone Records (国内盤)
好録音度:★★★★
参考: Tower RecordsAmazon.co.jp
今更ながらケイト・ブッシュにはまっています。今回は1stアルバム「天使と小悪魔」の8ヶ月後にリリースされたという1978年の2ndアルバムの「ライオンハート」,1980年の3rdアルバム「魔物語」。LPの時代に確かこの2枚は家にあった気がするのですが,当時は何となく気色悪くなって聴かなくなってしまったと記憶しています。

今改めて聴いてみると...う~ん,芸術性は2nd,3rdとどんどん高くなっていますねぇ...で,それにつれて難解さが増していく...私はやっぱりその進化についていけていません。もはや小悪魔ではなく魔女になってしまった。さらに深まる狂気の世界に抵抗を感じつつもつい聴いてしまう。いっ,いかん...

でもやっぱり1stアルバムが一番気に入っている私は本当のファンではないのだろうなぁ。

ジェニファー・ウォーンズの「The Well」のSACD盤(ただしCD層)と24K GOLD盤を聴き比べてみました。

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The Well [SACD Hybrid]
ジェニファー・ウォーンズ Jennifer Warnes
CISCO SCD 2034 (P)(C)2001,2003 Davich/Warners (輸入盤)
好録音度:★★★★☆
参考: Tower RecordsAmazon.co.jp
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The Well [24 KARAT GOLD EDITION]
ジェニファー・ウォーンズ Jennifer Warnes
IMPEX Records IMP 8302 (P)(C)2001,2003,2009 Porch Light (輸入盤)
好録音度:★★★★☆
参考: Amazon.co.jp
このディスクも優秀録音で有名な“The Hunter”に並ぶ優秀録音の名盤だと思っています。SACDの方を以前から持っていたのですが,24K GOLDの方も聴いてみたくなって入手しました。今はSACDも初期盤も手に入りづらく,現役で手にはいるのがこのディスクだけということもあって,今のうちに手に入れておこうという気持ちもありました。

聴き比べは,SACD盤の方もCD層で行いました。まだ十分に聴き込めてはいないのですが,一聴して24K GOLDの方がレベルがわずかに高いことがわかるのですが,特に24K GOLDの方が低域の量感が増えているにも関わらずクリアでキレのある低音で,ドラムスがスピード感があって,これは良いと思いました。Amazon.co.jpのレビューを見ると賛否あるようですが,好みの範囲だと思います。もう少しじっくり聴いてみたいと思います。

ところで,24K GOLDの方が収録されている曲が2曲多いですねぇ...ボーナストラックも異なります。まあ良いんですけどね(^^;。

ベートーヴェン:交響曲第5番「運命」,第7番(オルフェウス室内管弦楽団)

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ベートーヴェン:交響曲第5番「運命」,第7番
オルフェウス室内管弦楽団 Orpheus Chamber Orchestra
2012年10月11日(第5番),2010年12月4日(第7番) カーネギーホール
AVCL-25811 (P)(C)2014 Avex Classics International (国内盤)
好録音度:★★★★☆
参考: Tower RecordsAmazon.co.jpHMV Onlineicon
かつてドイツ・グラモフォンに多くの名盤を残したオルフェウス室内管弦楽団ですが,最近は録音がほとんどなく残念に思っていたところに新譜の案内が,しかもベートーヴェン! カーネギーホールでのライヴ録音(拍手も入っています)。

来日記念盤とのことで,記録用に残していた音源を引っ張り出してきてリリースしたのか,なんて勘ぐってしまうところはあるものの,とにかく贔屓の団体からの久々のリリースに大いに期待して聴きました。

小編成オーケストラらしい明晰で見通しの良い演奏は期待通り,で,この熱い演奏は本当にあのオルフェウス室内管弦楽団なのか?と思ってしまいました。リアルなライヴということもあるかもしれませんが,クールで現代的な新鮮な演奏を期待していた私としては,どちらかといえばこの従来型の延長線上とも思える演奏に,あれっ?という逆の意味での意外性がありました。これはこれでもちろん良いのですが,オルフェウス室内管弦楽団が大オーケストラに対抗するかのような演奏をしてどうするんだ?とも思ってしまいました。しかし,それでもやはりこのアンサンブルの優秀さは特筆に値しますね。

録音ですが,ホール音響は控えめで各楽器をリアルに見通しよく捉えた生録的な録り方が好印象です。フォルテでも弦楽器が埋もれて聴き取りづらくなることもありません。小編成の録音にありがちな管偏重のガチャガチャと煩いバランスになっていません。オーディオ的にはやや音質に癖があって少し残念には思うところですが,この点を差し引いてもまずまずの好録音でした。(商品化された綺麗な音作りではありません,念のため)

私としてはスタジオできっちりと現代的な新しいベートーヴェンを録音して欲しかったと,ちょっとオルフェウス室内管弦楽団に期待するところと違ったのですが,それでも久しぶりの録音を十分に楽しませていただきました。

ヘッドホン・イヤホンの測定結果置き場を用意しました

ヘッドホンやイヤホンを測定した結果をブログ上で公開していますが,せっかくですのでまとめて置く場所を作りました。

ヘッドホン・イヤホン 周波数特性 測定結果

少しずつになると思いますが,データを蓄積していきたいと思います。2/15時点の掲載モデルは下記の通りです。

【ヘッドホン】
beyerdynamic DTX 501 p
DENON AH-D1100
Sennheiser Amperior
Sennheiser HD25-1 II
Sennheiser HD580
Sennheiser Momentum
Sennheiser PX200-II
Sony MDR-CD900ST
Yamaha RH5MA

【イヤホン】
DENON AH-C710
audio-technica ATH-CK9
Sony MDR-EX700SL
Sony XBA-20

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天使と小悪魔 The Kick Inside (ケイト・ブッシュ Kate Bush)

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The Kick Inside
Kate Bush
CDP 7-46012-2 (P)1977,78 (C)1978 EMI Records (輸入盤)
好録音度:★★★★
参考: Amazon.co.jp
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天使と小悪魔 The Kick Inside
ケイト・ブッシュ Kate Bush
WPCR-80047 (P)1978 Parlophone Records (国内盤)
好録音度:★★★★
参考: Amazon.co.jpTower Records
1978年にリリースされたケイト・ブッシュのファーストアルバム。ケイト・ブッシュのアルバムの中で一番気に入っているものです。国内盤で再発売盤が出ることを知ってから無性に聴きたくなり,それ以来毎日のように聴くようになってしまいました。このディスクを最初に聴いたのはもう30年以上前です。邦題は『天使と小悪魔』,うまいこと付けたものです。

ときに可愛らしく,ときに色っぽく,ときにドスの効かせる,そしてそこかしこに狂気が見え隠れする,七変化する声色が本当に素晴らしい。アルバムに収録されている曲すべてが良く,聴き始めるとスキップすることなく聴き通してしまいます。これが17歳から19歳にかけてレコーディングされたものというのが本当に信じがたい。

その昔にCDで輸入盤を購入していたのですが,先月末(2014年1月)に国内盤が再発売されるということで,リマスター盤を期待して買ったのですが,残念ながらそうではなかったようです。でも不思議と損したという気にならないんですよね。一応対訳付きというのもあるのかもしれませんが。

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解説書の中に左のジャケット写真が載っていました。私の記憶にあるLPのジャケット写真はこれです。個人的にはこのジャケット写真で出して欲しかったと少し残念に思います。顔の半分が天使,半分が小悪魔なんですかね?

カナル型イヤホン Sony XBA-20 測定結果

ソニー XBA-20は,バランスド・アーマチュアのカナル型イヤホンで,フルレンジとウーファの2基のドライバ・ユニットを搭載したモデルです。

測定には内径7mm×長さ21mmのシリコンチューブ・カプラーを使用しています。

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図1 Sony XBA-20 周波数特性
内径7mm×長さ21mm シリコンチューブカプラー使用
SPL(青),2nd D(橙),3rd D(黄緑),インピーダンス(赤)


ウーファユニットの効果なのか,かなり低域寄りの周波数バランスです。私には低域が強すぎる(=高域が弱い)のと3kHzのピークが耳についてあまり良い印象ではありません。ウーファユニットのないフルレンジのXBA-10の方が自分の好みには合ったかもしれないと,この選択をしたことを少し後悔しています。

あと,このイヤホンを聴いていたときにも感じていたのですが,なかなか音が安定せず,測定していても試行毎に結果のばらつきが大きく,なぜだろうと思っていたのですが,どうも,耳道内の気圧の変化で音質も大きく変化してしまうようです。装着時に圧力を外に逃がす仕掛けがないのだと思います。装着時にうまく圧力を逃がしてやる必要があります。この点でも扱いにくいイヤホンです。

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カナル型イヤホン audio-technica ATH-CK9 測定結果

古い機種で恐縮ですが,オーディオテクニカのバランスド・アーマチュア型イヤホンATH-CK9を,前のエントリーで紹介したシリコンチューブカプラーを使って測定してみました。

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図1 audio-technica ATH-CK9 周波数特性
内径7mm×長さ21mm シリコンチューブカプラー使用
SPL(青),2nd D(橙),3rd D(黄緑),インピーダンス(赤)


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図2 audio-technica ATH-CK9 周波数特性
内径10mm×長さ21mm シリコンチューブカプラー使用
SPL(青),2nd D(橙),3rd D(黄緑),インピーダンス(赤)


シリコンチューブの径の違いでも特性に差が出ることがわかります。今後は特に理由がない限り(たとえば内径10mmでないとイヤホンが挿入できない場合など)内径7mmのシリコンチューブカプラーを使うつもりです。

私はあまりカナル型イヤホンが好きではなく,もう長い間オープン型のSennheiser MX500を今でも愛用しているのですが,そろそろ新たな選択肢をと思い,カナル型も試し始めています。今のところ使っても良いかなと思えるのはこのオーディオテクニカのATH-CK9だけです(ただしまだあまり多くは試していません)。この測定法と私の聴感との相関はまだまだわからないのですが,やはり基本的にはこのようにフラットな特性が好みなんだなと思います。

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カナル型イヤホンの特性測定を試みる

これまでヘッドホンの測定をいろいろとやってきましたが,カナル型イヤホンの測定もやってみました。イヤホンの測定には規格準拠のカプラーを使いたいところですが,やはり個人で手が出せるものではありませんので,今回もホームセンターで仕入れた部材で試作しています。

ヘッドホンの測定でも使用したPanasonicのエレクトレットコンデンサーマイクWM-61Aをシリコンチューブに取り付けて簡易的なカプラーを作成しています。Webで検索すると,やはり同じようなカプラーを作成されている例が多く見つかりますので,だいたい皆さんこのような方法を採られるようです。

今回は耳道を模したチューブ口径が異なる2種類のカプラーを試しました。

1つめは,WM-61Aに内径5mmのシリコンチューブをかぶせ,内径7mmのシリコンチューブで耳道を模した筒を構成したものです。

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図1 内径7mmのシリコンチューブカプラー


イヤホンを取り付けると次の写真のようになります。イヤホンはオーディオテクニカATH-CK9でイヤーチップはソニーの小さめのもの(取り付けるところが赤色)を使っています。

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図2 内径10mmのシリコンチューブカプラー


2つめは,WM-61Aに内径6mmのシリコンチューブをかぶせ,さらにもう一重内径8mmの透明のチューブをかぶせ,最後に内径10mmのシリコンチューブで耳道を模した筒を構成したものです。

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図3 内径7mmのカプラーにATH-CK9を装着したところ


イヤホンを取り付けると次の写真のようになります。イヤーチップはソニーの中くらいのもの(取り付けるところが緑色)を使っています。

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図4 内径10mmのカプラーにATH-CK9を装着したところ


問題は筒の長さですが,筒の長さが変わると測定結果がどう変わるかを確認しました。内径7mmのカプラーで30mm(青), 25mm(赤), 20mm(橙), 15mm(黄緑)で測定してみたのが次の図です。

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図5 内径7mmのカプラーの長さを変えたときの特性
30mm(青), 25mm(赤), 20mm(橙), 15mm(黄緑)


長さによって高域の特性が大きく変わります。耳道の長さは人それぞれですので同じイヤホンを聴いていても人によって全然違う音で聞こえている可能性があることが考えられます。長さ次第で測定結果が大きく変わり,しかも何が正解かということも決められませんが,結局のところある長さに決めて相対的に見ていくしかないのかなと思います。

結局のところ,Web上で長さ21mmのシリコンチューブで測定されている例(→こちら)がありましたので,それに合わせて21mmとすることにしました。また,シリコンチューブカプラーでは実耳に対して音響インピーダンスの差から補正が必要ということを書いておられるかたもいらっしゃいましたが(→こちら)なかなかそこまでやってられないので,そのままのデータで示すことにします。

別エントリーで測定結果を載せていきたいと思います。

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