バッハ:無伴奏ヴァイオリンのためのソナタとパルティータ全曲(トーマス・ピーチ)

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バッハ:無伴奏ヴァイオリンのためのソナタとパルティータ全曲
トーマス・ピーチ Thomas Pietsch (Violin)
13-18.5.2011 Klosterkirche zu Bordesholm
ES DUR ES 2043 (P)(C)2013 C2 Hamburg (輸入盤)
好録音度:★★★
参考: Tower RecordsHMV Online
CD試聴記」からの転載記事です。

バロック・ヴァイオリンによる演奏。 弓の使い方はバロックらしく起伏に富んでいてなかなか良いのですが, 全体に技術のキレが良くなく,その弱さからリズムがギクシャクして聴き苦しいのが残念です。 下手というほどは悪くはないのですが...

録音ですが,曲により多少差はありますが,ものすごい残響量で,残響時間もすごく長いため,響きがかなり混濁します。 ただ,直接音も比較的明瞭に捉えられているため,この残響の多さの割に聴き苦しさはあまりありません。 残響の許せる方なら楽しめるかもしれませんが,とはいえやはりこの残響は過剰でまとわりつきが鬱陶しいです。 演奏者が出すノイズもボコッボコッという感じでやや不快です。

ブラームス:交響曲全集(ウラディーミル・ユロフスキ指揮/ロンドン・フィルハーモニー管弦楽団)

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ブラームス:交響曲第1番,第2番
ウラディーミル・ユロフスキ指揮
ロンドン・フィルハーモニー管弦楽団
Royal Festival Hall, London, 25 May 2008(#1), 27 Sep. 2008(#2)
LPO-0043 (P)(C)2010 London Philharmonic Orchestra Ltd (輸入盤)
好録音度:★★★★
参考: Tower RecordsAmazon.co.jpHMV Online
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ブラームス:交響曲第3番,第4番
ウラディーミル・ユロフスキ指揮
ロンドン・フィルハーモニー管弦楽団
Royal Festival Hall, London, 27 Oct. 2010(#3), 28 May 2011(#4)
LPO-0075 (P)(C)2014 London Philharmonic Orchestra Ltd (輸入盤)
好録音度:★★★★☆
参考: Tower RecordsAmazon.co.jpHMV Online
チャイコフスキーの交響曲第4番,第5番を一つ前のエントリーで紹介したユロフスキ指揮ロンドン・フィルのブラームス交響曲全集です。交響曲第1番,第2番は4年ほど前に発売されていました。第3番,第4番は今年の発売です。この演奏もチャイコフスキー同様,指揮者の意図が完璧にオーケストラに伝わり,それに応えてオーケストラ自体が生き物のごとく自在な表現を繰り広げる,特徴のある演奏です。

録音ですが,チャイコフスキーより若干重心の低い,低域の豊かな録音ですが,残響も少し多めでややぼやけた感じがします。とはいえ,音色は自然で楽器の質感,分離感もそれなりにはあるので悪い印象ではありません。第1番,第2番はフォルテでやや響きが混濁しますが,第3番,第4番の方はその感じが少なくすっきりとしていて良いと思います。

いずれもライヴ録音で,第3番以外は演奏後の拍手が収録されています。

チャイコフスキー:交響曲第4番,第5番(ウラディーミル・ユロフスキ指揮/ロンドン・フィルハーモニー管弦楽団)

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チャイコフスキー:交響曲第4番,第5番
ウラディーミル・ユロフスキ指揮
ロンドン・フィルハーモニー管弦楽団
Royal Festival Hall, London, 19 March 2011(#4), 4 May 2011(#5)
LPO-0064 London Philharmonic Orchestra Ltd (輸入盤)
好録音度:★★★★★
参考: Tower RecordsAmazon.co.jpHMV Online
最近少しはまりつつあるユロフスキ指揮ロンドン・フィルのディスクの一つ。ライヴ録音で,第5番は演奏後の拍手が入っています。瞬発力がありさらに制動が効いた演奏が気に入っています。それぞれの音符が鳴り終わるところまで意図した音が出るように制御されているような感じが全体の印象を特徴付けていると思います。

そしてこの録音,突出して何か良いというわけではないのですが,各楽器の動きが克明で見通しよく捉えられているのが良いです。特に第4番が良好です。第4番という曲自体,何となく重苦しいサウンドが好きではなく今まであまり好んで聴くことはなかったのですが,この演奏・録音はそういった曲のイメージを一変させてくれます。チャイコフスキーらしくないかもしれませんが。第5番の録音は第4番より少しクリアさが落ちますが,それでもまずまずの好録音と言えます。すこしオマケですが五つ星です。

ベートーヴェン:交響曲全集(ヘルベルト・フォン・カラヤン指揮/ベルリン/フィルハーモニー管弦楽団 1980年代)

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ベートーヴェン:交響曲第1番,第2番
録音 1984年1月27日,2月20,21日 ベルリン,フィルハーモニー
F35G 50246 (P)1985 POLYDOR K. K. (国内盤)
好録音度:★★★★☆
参考: Amazon.co.jpTower Records
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ベートーヴェン:交響曲第3番「英雄」,エグモント序曲
録音 1984年1月25-26日,28-29日,1985年12月2-4日 ベルリン,フィルハーモニー
F35G 20018 (P)1986 POLYDOR K. K. (国内盤)
好録音度:★★★★☆
参考: Amazon.co.jpTower Records (第3番,第8番)
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ベートーヴェン:交響曲第4番,第7番
録音 1983年12月1,2,3,5日 ベルリン,フィルハーモニー
F35G 50042 (P)1985 POLYDOR K. K. (国内盤)
好録音度:★★★★☆
参考: Amazon.co.jpTower Records
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ベートーヴェン:交響曲第5番「運命」,第6番「田園」
録音 1982年11月18-21日 ベルリン,フィルハーモニー
F35G 50002 (P)1984 POLYDOR K. K. (国内盤)
好録音度:★★★★☆
参考: Amazon.co.jpTower Records
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ベートーヴェン:交響曲第8番
ベートーヴェン:コリオラン序曲,フィデリオ序曲,レオノーレ第3番

録音 1984年1月27日,2月20-21日,1985年12月2-4日 ベルリン,フィルハーモニー
F35G 20019 (P)1986 POLYDOR K. K. (国内盤)
好録音度:★★★★☆
参考: Amazon.co.jpTower Records (第3番,第8番)
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ベートーヴェン:交響曲第9番
録音 1983年9月20-27日 ベルリン,フィルハーモニー
F35G 50001 (P)1984 POLYDOR K. K. (国内盤)
好録音度:★★★★☆
参考: Amazon.co.jpTower Records
ヘルベルト・フォン・カラヤン指揮/ベルリン・フィルハーモニー管弦楽団
全集セット: Amazon.co.jpTower Records

今更ですがカラヤン/ベルリン・フィルのベートーヴェンを順番に聴いています(一番最近発売された1977年東京普門館ライヴは以前取り上げました)。まずは1980年代の最後の全集。

私が生まれて初めて買ったCDがこの第9番でした。CDを買うなら最初はやっぱりカラヤン/ベルリン・フィルの第九だろう(CDの74分という長さはカラヤンが第九の入る長さとして希望したという俗説が当時から有名でしたので...)という単純な理由です。3,500円もしました。で,当時比較的廉価なヤマハの第2世代のCDプレーヤを手に入れて聴いていたことを覚えています。懐かしいです。

この演奏について私なんぞがいうことはもうありませんが(と言いつつ書いてますが(^^;),このカラヤン流のベルリン・フィルを強力に駆動するこのドライブ感がたまらなく良いですね。一時期この荒っぽさに嫌気がさして美しくエレガントな演奏を求めたときもありましたが,やっぱり良いものは理屈抜きに良いと,素直に楽しめるようになってきました。残念なのは提示部のリピート省略が多いことですね...あと,縦の線が混沌とするところがあったり,弦楽器が外すところがあったり,...というのもありますね...やっぱり。

そして録音ですが,残響を多めに取り入れつつもベルリン・フィルの分厚い響きを濃く上手くとらえていると思います。個々の奏者の主張がぶつかり合うような弦楽器のザクザクした質感も好きです。全体に引き締まった音響で高域の曇りも少なく良好です。最後の方で録音されたものの方が若干レベルが高くわずかに良いように思いますが,それほど差はなく全体に揃っています。オーディオ品質は普通です。ちょっとおまけですが四つ星半としました。

いずれのディスクも2011年に発売されたSHM-CDが現役盤であります(一部カプリングが異なり5枚構成でレオノーレ第3番が外されています)。全集セットは昔のままのものがまだ手に入るようです。この後光が差すようななんとも言えないデザインが懐かしいです。再発売のセットがあるのかどうかはよくわかりません。

ブルーグラスのマンドリン奏者クリス・シーリの弾くバッハ無伴奏ヴァイオリン・ソナタ第1番

ソナタ第1番,第2番,パルティータ第1番のCDが素晴らしく良かったブルーグラスの天才・変態マンドリン奏者クリス・シーリ(Chris Thile)の弾くバッハ無伴奏ヴァイオリン・ソナタ第1番です。



この気色悪い変態的な動きと表情は勘弁して欲しいですが(^^;,演奏は完璧ですねぇ。早くパルティータ第2番以降のディスクもリリースして欲しいです。

タグ: [YouTube] 

ブラームス:交響曲全集,他(ラファエル・クーベリック指揮/ウィーン・フィルハーモニー管弦楽団)

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ブラームス:交響曲全集
ヤナーチェク:シンフォニエッタ
ラファエル・クーベリック指揮
ウィーン・フィルハーモニー管弦楽団

1957/9/23-24(No.1), 1957/3/4-8(No.2), 1957/9/28-29(No.3), 1956/3/24-25(No.4) ウィーン,ゾフィエンザール
1955/3/8-9(Sinfonietta) ウィーン,ムジークフェラインザール
PROC-1376/8 (P)Decca Music Group Limited (国内盤)
TOWER RECORDS VINTAGE COLLECTION The Selection of Rafael Kubelik Vol.1
好録音度:★★★★☆
参考: Tower Records

タワーレコードの企画盤です。

最初にお断りしておきますが,1956年,1957年の50年以上昔のステレオ最初期の録音なので(一応ステレオ録音!),オーディオ品質はテープの古さを感じさせるその当時のものであり現代の録音には及びません。低域が薄くかなり高域に寄った帯域バランスでフォルテシモではややサチって歪んでいます。この点はまずご承知おきください。

しかし,この録音は素晴らしい! 私の好きな録音の典型です。シャイーのブラームスのレビューで「一台一台の楽器の質感が感じられるような生の感触が欲しい」と言ったその質感がこの録音からはものすごく感じられるのです。シャイーの録音と全く対照的と言って良いです。残響はあるのですが,全く楽器音を邪魔しません。適切な残響の入れ方だと思います。

本当に気持ちよく,何のストレスも感じることなく聴くことが出来ます。実際にコンサートで聴く音に比べると少し弦楽器偏重のバランスだと思いますが,この弦楽器の質感がたまりません。現代の録音でこんなに気持ちよく聴けるものが全くないのはなぜなんでしょう? 現代のクオリティでこういう録音を聴きたいものです。

第1番 13:58/9:20/4:41/16:43 計44:53 提示部省略
第2番 13:52/8:44/4:57/8:43 計36:16 提示部省略
第3番 13:50/8:57/6:05/8:54 計37:46 提示部リピートあり
第4番 11:20/11:08/6:20/9:50 計38:38

クーベリック/ウィーン・フィルは過去にも発売されていました。私が持っていたのは2004年発売の下記のディスクです。すでに廃盤ですが。第1番と第2番を1枚に収めていますが,収録時間が81分15秒もありました。

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ブラームス:交響曲第1番,第2番
UCCD-3320 (P)1958 Decca Music Group Limited (国内盤)
参考: Tower RecordsAmazon.co.jp
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ブラームス:交響曲第3番,第4番
UCCD-3321 (P)1958 Decca Music Group Limited (国内盤)
参考: Tower RecordsAmazon.co.jp
今回のタワーレコードの復刻ではアナログマスターからマスタリングをし直しているのでしょうか,これらに比べて音質は若干向上していました。

バッハ:ブランデンブルク協奏曲全曲(マティアス・マウテ指揮/アンサンブル・カプリース)

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バッハ:ブランデンブルク協奏曲全曲
マティアス・マウテ指揮/アンサンブル・カプリース
2012年録音
AN 2 9996-7 (P)2012 Analekta (輸入盤)
好録音度:★★★☆
参考: Amazon.co.jp
速い楽章は半端なく速い,そして雄壮であったり流麗であったりします。すごく上手いというわけではないのですが,この速さでこれだけ弾きこなせるのは立派と言えます。ただ速い上に頭拍に重きを置かれるので細かい音符が聴き取りづらく欲求不満も残ります(録音のせいもあるとは思いますが)。ピリオド楽器の演奏だと思うのですが(ピッチが低い),直線基調のモダンアートのようなシャープさが新鮮です。

録音ですが,このような演奏にもかかわらず残響が多く,もやもやして不鮮明であまり良くありません。音質調整しているのか曇りは少ないですが,音色バランスが崩れていて少し不自然な感じがします。このような演奏だからこそもっとくっきりと鮮明に録音して欲しいものです。残念です。

タグ: [協奏曲] 

バッハ:無伴奏ヴァイオリンのためのソナタとパルティータ全曲(レナーテ・エッゲブレヒト)

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バッハ:無伴奏ヴァイオリンのためのソナタとパルティータ全曲
レナーテ・エッゲブレヒト Renate Eggebrecht (Violin)
July 25-31. 2011, Clara-Wieck-Auditorium Sandhausen
TRO-CD 01444 (P)(C)2014 Troubadisc (輸入盤)
好録音度:★★★★
参考: Tower RecordsAmazon.de
CD試聴記」からの転載記事です。

正直なところ,技術的には相当苦しいと言わざるをえません。 キレがなくリズムも音程も不安定です。 聴き所のある曲もあるのですが(ソナタ第二番のAllegroなど),ほとんどの曲は聴いていてつらくなります。

Troubadiscはご自身とチェリストの方とで立ち上げられたレーベルのようで, ソロ・ヴァイオリンのディスクなどを含め多数のレコーディングをされているようです(このディスクもVol.7)。 この熱意と努力は認めるのですが...

録音ですが,残響感が少しあり音色に影響はあるのですが,楽器音をはっきりと明瞭にとらえているのでまずまずというところです。 オーティオ的には少しきめが粗い感じがしますが,これは演奏のせいかもしれません。 トータルとしてはそんなに悪くありません。

Sierra Hull & Justin Moses The 2013 Summer NAMM Show Breakfast Sessions in Nashville

贔屓のブルーグラスのマンドリン奏者シエラ・ハルとジャスティン・モーゼスの動画です。こういうのが好きなんですよね。“Best Buy”,“Old Dangerfield”とあと2曲知らない曲を弾いています。普通のフラット・マンドリンとマンドセロを弾いていますね。



ジャスティン・モーゼスはよく知らないのですが,ギター,マンドリン,バンジョー,フィドル,何でもこなすプレーヤーです。ここではギターとマンドリンを弾いています。どれも上手いので驚きます。

タグ: [YouTube] 

ブラームス:交響曲全集,他(リッカルド・シャイー指揮/ライプツィヒ・ゲヴァントハウス管弦楽団)

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ブラームス:交響曲全集,他
リッカルド・シャイー指揮
ライプツィヒ・ゲヴァントハウス管弦楽団

Gewandhaus zu Leipzig, May 2012~May 2013
478 5344 (P)(C)2013 Decca Music Group Limited (輸入盤)
好録音度:★★★★☆
参考: Tower RecordsAmazon.co.jp
3枚組で交響曲がCD 2枚に収められ,残りの1枚に悲劇的序曲,ハイドンの主題による変奏曲,大学祝典序曲などが収められています(曲目は参考に挙げたURLをご参照ください)。

これが大編成のオーケストラが出す音だろうかと思うくらいよく統率され隙がありません。感情に流れない凛々しい,しかし躍動感にあふれる演奏です。心躍ります。すでに多くのレビューで触れられているようにかつてなかった新しいブラームスを聴かせてくれます。

録音ですが,やや遠目で各楽器の分離感や質感は希薄ですが,音のまとまり,なめらかさ,オーディオ的な品質は大変良いです。このような録り方にしては高域の曇りもなく綺麗です。極上のフランス料理を味わっているような感じとでも言いましょうか。私としてはもう少し一台一台の楽器の質感が感じられるような生の感触が欲しいとは思います。高度に商品化された感じが私の好みから少し外れますが,これならまあ十分に許容できる良好な録音と言えると思います。

第1番 15:26/8:22/4:25/15:40 提示部リピートあり
第2番 17:49/8:26/5:06/8:52 提示部リピートあり
第3番 11:44/8:06/6:06/8:15 提示部リピートあり
第4番 11:57/10:42/5:54/9:24

少し前に国内盤も発売になったようですね。私が購入した輸入盤の冊子型のケースは厚紙の袋状の部分にCDを差し込むようになっているのですが,これが腹立たしいほど扱いにくいです。下手をすると傷をつけてしまいそうです。これはちょっといただけないですねぇ...とちょっと愚痴っておきます(^^;

懐かしのロックのリマスター盤を聴く:トラヴェリング・ウィルベリーズ Vol.1

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Traveling Wilburys Vol. 1
Rhino 8122 79918 0 (P)2007 (C)2008 T. Wilbury Limited (輸入盤)
参考: Tower RecordsAmazon.co.jp
ジョージ・ハリスン,ジェフ・リン,ボブ・ディラン,トム・ペティ,ロイ・オービソンという5人の大物ミュージシャンが集った覆面バンドが1988年に発表した1作目。当時大学生だったのですが,確かベスト・ヒット・USAで1曲目の“Handle With Care”のプロモーション・ビデオが流れ,すごく気に入ってすぐにCDを買ったことを覚えています。昔からずっと聴き続けているディスクの一つです。ジョージ・ハリスンやトム・ペティがなかなかいいと思ったのもこのディスクがきっかけでした。

このリマスター盤が出ていることに気がついたので早速聴いてみました。初期のディスクに比べるとやはりかなり録音レベルが上がっています。そしてやはり若干コンプレッサー?をかけてピークを抑えているようです。賛否はあると思いますが,聴いていて特に違和感はありませんし,ビット使用効率も上がっていますし,鮮度も向上していますので,私としては歓迎しています。

最近,昔から聴いている愛聴盤のリマスター盤があるものは少しずつ買い換えていっているのですが,概ね同じような傾向です。

ということで,懐かしのロックに浸っております(^^)。

発売当時に流れていたプロモーション・ビデオがYouTubeに上がっていました。懐かしい... やっぱりいいですねぇ,最高です! ギタリストばかり5人なのでサウンドもコテコテで独特です。



このディスクの発売直後にロイ・オービソンが死去,第2作目(なぜかVol.3)は4人で制作されました。このディスクに入っている“Inside Out”も秀逸です。

バッハ:無伴奏ヴァイオリンのためのソナタとパルティータ全曲(スタンレー・リッチー)

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バッハ:無伴奏ヴァイオリンのためのソナタとパルティータ全曲
スタンレー・リッチー Stanley Ritchie (Violin)
July 2007, Church of Casteldare / Ehrenburg (Bolzano) - Italy
mo0503 (P)(C)2013 Musica Omnia & Stanley Ritchie (輸入盤)
好録音度:★★★☆
参考: Amazon.co.jp
CD試聴記」からの転載記事です。

この味わい深さは何だろう... 長年引き続けて到達した境地,という趣があります。 技術的にはやや弱い面もありますが,力の抜けたがんばらない演奏が功を奏して破綻をきたすことなく弾ききっています。 音程がほとんど崩れないので余計にそう思うのかもしれません。

録音ですが,残響が多くまた残響時間も長くてまとわりつきが鬱陶しく感じますが,直接音の比率も比較的高いため, 残響量の割にはまだ聴ける方です。 時折録音会場の外からのノイズが大きめに入るのが少し気になります。

しかし,この録音には編集上の重大な欠陥があります。 パルティータ第3番のGavotte en Rondeauに編集ミスと思われる一瞬のミュートが二度も入ります。 音飛びではなく明らかに編集上の欠陥です。 これをこのままリリースするとは信じ難い(許し難い!)です。 これはもう欠陥商品と言っても良いでしょう。 返品されても文句は言えないレベルです。 せっかくの全集がこの一瞬のために全て台無しです(怒)。

バッハ:無伴奏チェロ組曲第1番,第3番,第5番(ディッタ・ローマン)

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バッハ:無伴奏チェロ組曲第1番,第3番,第5番
ディッタ・ローマン Ditta Rohmann (Cello)
Recorded in July, 2013 at Hungaroton Studio
Hungaroton HCD 32731 (P)(C)2013 Fotexnet Kft. (輸入盤)
好録音度:★★★★☆
参考: Amazon.co.uk
CD試聴記」からの転載記事です。

モダン仕様で金属弦ながらA=415Hzでバロック弓という少し変則的な楽器選択ですが, 演奏自体はオーソドックスで,穏やかで上品,流麗で爽やかささえ感じる好演奏です。 技術的にも大変上手いのですが,誇示するようなところが全くないのも好感が持てます。 残りの3曲も録音して全曲を完成させて欲しいです。

録音ですが,多少の残響感はあり付帯音が気になりますが,直接音を主体に明瞭に適切な距離感で捉えたまずまずの好録音です。 楽器の胴体の深々とした響きを上手く録っていると思いますし,弓遣いのニュアンスも感じられます。 こういうチェロの録音は好きです。

2014年3月2日時点では,まだ日本の通販サイトには上がっていないようです。

★Vol.2が発売され全集となりました→こちらをご参照ください。(2014/08/13)