バッハ:無伴奏ヴァイオリンのためのソナタ第1番,第3番(エステル・ペレーニ)

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バッハ:無伴奏ヴァイオリンのためのソナタ第1番,第3番
エステル・ペレーニ Eszter Perényi (Violin)
録音不明(リリース 1971年)
好録音度:★★★★★
Hungarotonのサイトよりダウンロード購入
CD試聴記」からの転載記事です。

オーソドックスな演奏で,遊びや飾りがほとんどなく淡々と音楽が進行していきますが, それがかえってこの曲自体がもつ美しさを引き立てているようにも思います。 もう40年以上前の録音ですが,全く古さを感じさせない,時代を超えて通じうる様式の演奏だと思います。 技術的にもしっかりしています。

録音の良さも併せて,これは私にとっては素晴らしい掘り出し物でした。 全集でないのが本当に残念です。

録音ですが,かすかに残響が感じられるのですが,楽器音にはほとんど影響を与えないレベルです。 直接音を主体に,極めて明瞭に,自然に,伸びのある音で録られています。 オーディオ的な品質は現代の録音には及びませんが, 楽器音を何者にも邪魔されることなく気持ちよく聴くことが出来る好録音です。ちょっとオマケですが五つ星です。

デネス・コヴァーチュの全集と同様,ブログ読者様から教えていただいたHungarotonのサイトでこれを見つけた演奏です。 やはり同じくMP3とFLACで販売されており,FLACは44.1kHz/24bitのデータでした。 価格は2014年11月現在2,899フォリント,日本円換算で1,400円ほどです。

ちなみに...エステルは著名なチェリストのミクローシュ・ペレーニの姉?ですかね? このジャケット写真,1950年代かと思ってしまいました(ごめんなさい...(^^;)。実際のところどうなんでしょう?

サイプレス弦楽四重奏団のベートーヴェン:中期弦楽四重奏曲集のノイズ

サイプレス弦楽四重奏団(シプレス? Cypress)のベートーヴェン中期弦楽四重奏曲集を入手したのですが,Disc 3のTrack 6 4:22あたりで「ジャ!」という一瞬ですが盛大なノイズが入ります。再生機を変えてもリッピングしても全く同じノイズが発生します。経験上,製盤不良や傷のノイズとは全く違う種類のノイズで,このノイズがマスタリング段階で混入して正常に?!ディスクに記録されているとしか思えないようなノイズなのです。

このディスクを入手された方,この場所でノイズはないですか?

こんなノイズを見逃して商品化するなどあり得ないとは思うのですが...返品交換してもらうか思案中...

続報あり

メイヴ・ギルクライスト(Celtic Harp)とダロル・アンガー(Fiddle)の共演が観られるYouTube動画

もう何度も紹介しているケルティック・ハーピストのメイヴ・ギルクライストと,ブルーグラスの大御所フィドラーのダロル・アンガーが共演したYouTube動画をもう一つ紹介します。教会で行われたミニ・コンサートのようで,タップダンサーとの共演がメインですが,途中で2曲,ダロル・アンガーが出演します。



画質も音質もそれほど良くないビデオですが,演奏が観られるのは貴重で嬉しいことです。トータル1時間49分ほどの長いビデオですので,自分が鑑賞しやすいように,以下,気に入った曲へのリンクを張っておきます(YouTubeのサイトへ飛びます)。

[各曲へのリンク]
(1) Waves (タップダンサーとの共演)
(2) Sandhunter (タップダンサーとの共演)
(3) City in the North (弾き語り+タップダンサーとの共演)
(4) Peerie Joel's Waltz 他2曲 (メドレー,タップダンサーとの共演)
(5) 曲名不明 (タップダンサーとの共演)
(6) 曲名不明 (ダロル・アンガーとの共演
(7) 曲名不明 (ダロル・アンガーとの共演
(8) 曲名不明 (タップダンサーとの共演)
(9) 曲名不明 (タップダンサーとの共演)
以降省略...

タグ: [YouTube]  [ハープ] 

ベートーヴェン:チェロとピアノのための作品全集(ジャン=ギアン・ケラス(Vc)/アレクサンドル・メルニコフ(P))

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ベートーヴェン:チェロとピアノのための作品全集
ジャン=ギアン・ケラス Jean-Guihen Queyras (Cello)
アレクサンドル・メルニコフ Alexander Melnikov (Piano)
2013年10月, 12月 テルデックス・スタジオ(ベルリン)
HMC 902183.84 (P)2014 harmonia mundi (輸入盤)
好録音度:★★★★
参考: Tower RecordsAmazon.co.jpHMV Onlineicon
ケラスはどんな曲でも飛び抜けた高い品位で聴かせてくれますね。このベートーヴェンも本当に素晴らしいです。ニュアンスが豊かで音色はチェロとは思えないほど透明感があります。そして颯爽とした,躍動感溢れる音楽,非の打ち所がありません。私はベートーヴェンのチェロ曲はほとんど聴いてこなかったので何とも言えませんが,同曲の名盤の仲間入りをしてもおかしくないのではないでしょうか。

録音ですが,残響はほとんど感じられませんが,楽器に響きが軽く乗っていて音色に少し色が付いているように感じます。チェロの音像がやや遠めで実在感に乏しく,質感が感じられそうで感じられないもどかしさがあります。また,チェロとピアノのバランスがややピアノ寄りで,ピアノの音像が大きくチェロよりも前に出てきます。チェロの音が聴きたいのに少しピアノが出しゃばりすぎに感じます。もう少しチェロの質感を強く出して欲しかったところです。演奏が素晴らしいだけに,この録音は本当に惜しいと思います。(そんなに悪い録音ではないと思いつつも,やっぱり納得がいかなかったので少し厳しめに書きました。)

ベートーヴェン:後期弦楽四重奏曲集(イェール弦楽四重奏団)

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ベートーヴェン:弦楽四重奏曲第12番,第13番,大フーガ
Vanguard's 23nd Street Studio, New York City, 1968, 1971
Vanguard Classics ATM-CD-1205 (P)(C)2004 Artemis Classics (輸入盤)
好録音度:★★★★(No.12),★★★★☆(No.13)
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ベートーヴェン:弦楽四重奏曲第14番,第15番,第16番
Vanguard's 23nd Street Studio, New York City, 1967,70,71
Vanguard Classics ATM-CD-1206 (P)(C)2004 Artemis Classics (輸入盤)
好録音度:★★★★(No.14,15),★★★★☆(No.16)
イェール弦楽四重奏団 The Yale String Quartet
参考: Tower RecordsAmazon.co.jpHMV Onlineicon

第一印象は真面目であまり寄り道しないストイックな演奏なのですが,キレが良くきびきびしていて控えめながらも跳ねるような躍動感もあります。特徴のある演奏ではないかもしれませんが,曲をいじりすぎないストレートなところが功を奏した良い演奏だと思います。アンサンブルも優秀です。

録音ですが,スタジオ録音ということもあって残響感は少なめです。そのため明瞭感はあるのですが,1968年から1970年にかけて録音された第12番,第14番,第15番は音色がやや古く,高域の伸び感も今一歩,音が団子になって分離感もやや物足りません。演奏が地味に聴こえてしまうのはこの録音のせいもあると思います。古いというほどの録音年代ではないので,これは少し残念に思います。1971年に録音された第13番,第16番は高域の伸びと分離感,質感が改善されていて良好です。

この録音では,安芸晶子さんと松田洋子さんが第2ヴァイオリンとして参加されています。第1ヴァイオリンは創生期の日本フィルのコンサートマスターを務めたブローダス・アール,ヴィオラはワルター・トンプラーとのことです。

Song of Delight (メイヴ・ギルクライスト Maeve Gilchrist) ~ ケルティック・ハープ弾き語りのジャズ・アルバム

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Song of Delight
メイヴ・ギルクライスト Maeve Gilchrist (Celtic Harp)
April-October 2010
AMA1066 2 (P)(C)2011 Adventure Music (輸入盤)
参考: Amazon.co.jpHMV Onlineicon
ケルティック・ハーピスト,メイヴ・ギルクライストの2011年リリースのアルバム。ベースとのアンサンブルとヴォーカルが中心で,フィドルがサポート的に加わります。かなりジャズ色が強いアルバムで,先に紹介した最近の二枚のアルバム“20 Chandler Street”,“The Ostinato Project”とはだいぶ趣が異なります。トラッド色,ケルティック色はあまりありません。

ジャズはあまり聴かないので最近のトラッド的なアルバムの方が好きなのですが,ケルティック・ハープの弾き語りによるジャズなどあまりないと思いますから,これはこれで楽しめました。大御所フィドラーのDarol Angerが少しだけ控えめに参加しています。私としては彼がもっと対等にやり合っているアルバムを期待したいのですが...(と,メイヴさんにメールでリクエストを出したのですが,これについてははぐらかされてしまいました(^^;)。

タグ: [ハープ] 

アラスデア・フレイザー(fiddle)とナタリー・ハース(cello)のデュオの動画

スコティッシュ・フィドラーのアラスデア・フレイザーと,トラッドのチェリスト,ナタリー・ハースのデュオのYouTube動画です。少し前に紹介したアルバム“アバンダンス”に収録されている曲を弾いています。これが好きなんですよねぇー。



同じコンサートの中で演奏された,これも“アバンダンス”に含まれるいい曲です。
Alasdair Fraser and Natalie Haas (2/6) - Farley Bridge, Grand Etang, Hull`s Reel

これはナタリー・ハースの刻むダイナミックなリズムが何とも言えないアンコール曲。
Alasdair Fraser and Natalie Haas (6/6) - Encores 2

タグ: [YouTube] 

ベートーヴェン:交響曲全集(金聖響/オーケストラ・アンサンブル金沢)

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ベートーヴェン:交響曲第2番,第7番
金聖響指揮/オーケストラ・アンサンブル金沢
2003年2月8,9,10日 石川県立音楽堂コンサートホール
WPCS-11684 (P)2003 WARNER MUSIC JAPAN (国内盤)
好録音度:★★★★
参考: Tower RecordsAmazon.co.jpHMV Onlineicon
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ベートーヴェン:交響曲第3番「英雄」,コリオラン序曲
金聖響指揮/オーケストラ・アンサンブル金沢
2003年5月7-9日 石川県立音楽堂コンサートホール
WPCS-11685 (P)2003 WARNER MUSIC JAPAN (国内盤)
好録音度:★★★★
参考: Tower RecordsAmazon.co.jpHMV Onlineicon
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ベートーヴェン:交響曲第5番「運命」,エグモント序曲
金聖響指揮/オーケストラ・アンサンブル金沢
2004年4月7-10日 石川県立音楽堂コンサートホール
WPCS-11777 (P)(C)2004 WARNER MUSIC JAPAN (国内盤)
好録音度:★★★★
参考: Tower RecordsAmazon.co.jpHMV Onlineicon
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ベートーヴェン:交響曲第6番「田園」,プロメテウスの創造物序曲
金聖響指揮/オーケストラ・アンサンブル金沢
2006年1月25,26,29日 石川県立音楽堂コンサートホール
AVCL-25098 (P)(C)2006 AVEX ENTERTAINMENT INC (国内盤)
好録音度:★★★★
参考: Tower RecordsAmazon.co.jpHMV Onlineicon
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ベートーヴェン:交響曲第1番,第9番「合唱」
金聖響指揮/オーケストラ・アンサンブル金沢
2009年4月4日,12月11-12日 石川県立音楽堂コンサートホール
AVCL-25711-2 (P)(C)2010 AVEX ENTERTAINMENT INC (国内盤)
好録音度:★★★★
参考: Tower RecordsAmazon.co.jpHMV Onlineicon
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ベートーヴェン:交響曲第4番,第8番
金聖響指揮/オーケストラ・アンサンブル金沢
2009年10月16日,6月13日 石川県立音楽堂コンサートホール
AVCL-25731 (P)(C)2011 AVEX ENTERTAINMENT INC (国内盤)
好録音度:★★★★
参考: Tower RecordsAmazon.co.jpHMV Onlineicon
ほぼ6年間かけて完成された全集です。セッションとライヴが混じっています。経緯はわかりませんが,最初の3枚がWarner Classicsで,残りがAVEXからリリースされています。

モダン楽器による演奏ですが,ピリオド奏法が取り入れられていて,特に弦楽器が透明感のある独特の響きがします。またティンパニの打ち込みも強めです。編成が小さいため弦と管のバランスがやや管寄りです。このあたりはあまり好きではないのですが,中規模の編成の小気味よさと見通しの良さが絶妙で,こういった点は良いと思いました。全体としては結構気に入りました。

録音ですが,やや残響を多めに取り入れていてモヤモヤ感が強く,明瞭感には乏しいのですが,意外に楽器の質感は感じられ,分離感もあるため,なんとかぎりぎり許容範囲内です。ただ,このような録音なので聴く環境やそのときの自分の調子にも左右されやすく,同じように聴いているつもりでもよく聴こえるときと印象の良くないときがあります。このような録音はやはり残念ながら好録音とは言えません。もっとすっきりとクリアに録って欲しいものです。このような中規模の室内オーケストラの場合はなおさらです。

なお,多年にわたって録音されていますが,プロデューサは変わっておらず(ミキシングは一部変わっています),一応統一感のある仕上がりになっています。

蛇足ですが,全部でディスク7枚,定価で計16,247円(しかも税抜)でした...(涙)。計算してびっくり。長い間かけて揃えたので気がつきませんでした。ものすごく高価な全集でした...(涙涙)

タグ: [交響曲] 

Wood Works(デンマーク弦楽四重奏団) ~ トラッドと弦楽四重奏曲の見事な融合

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Wood Works
デンマーク弦楽四重奏団 The Danish String Quartet
Kirsten Kjær Museum, John's Hall, 4-7 September 2013
8.226081 (P)(C)2014 Dacapo Records (輸入盤)
好録音度:★★★★
参考: Tower RecordsAmazon.co.jpHMV Onlineicon
デンマークの伝統音楽(Nordic folk tunes)を弦楽四重奏で演奏したアルバム。彼らはクラシックの演奏家ですが,トラッド演奏のニュアンス,リズム感を理解して弦楽四重奏という形態とうまく融合させているところがなかなか良いと思います。楽しいダンスチューンもあれば愁いを帯びた心に響く曲もあります。トラッドも弦楽四重奏も好きな私には本当に嬉しいアルバムです。個人的にはもう少し楽しいフィドルチューンが多かったら最高なんだけどなぁと思いますが。ほとんどの曲は彼ら自身の編曲のようです。

このアルバムを知ったきっかけは最近よく観ているNPR Music Tiny Desk Concertの次のビデオです。このアルバムに含まれる曲を演奏しています。2曲目(8:45頃から)に演奏される“Sekstur from Vendsyssel — The Peat Dance”が楽しくて好きですね。最初の“Sønderho Bridal Trilogy Parts I & II”も良いです(特に後半)。

シモーヌ・ディナースタイン(Simone Dinnerstein)のバッハ:インヴェンション ~ NPR Tiny Desk ConcertのYouTube動画から

様々なジャンルの良質な音楽を提供してくれる,そしてその音楽を私にとって理想的なコンサート形態と録音で聴かせてくれる NPR Tiny Desk Concert。最近時々チェックするようにしています。その中で見つけたのがこのディナースタインのバッハ。彼女のゴルトベルク変奏曲のディスクは演奏も録音もあまり好きではありませんでしたが,これは良いですね。



このピアノの録音も好きです。ゴルトベルク変奏曲もこのような録音で聴かせてくれていたら,きっと全然違う印象だっただろうと思います。

バッハ:無伴奏ヴァイオリンのためのソナタとパルティータ全曲(デネス・コヴァーチュ)

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バッハ:無伴奏ヴァイオリンのためのソナタとパルティータ全曲
デネス・コヴァーチュ Dénes Kovács (Violin)
録音不明(リリース 1981年)
Hungarotonのサイトよりダウンロード購入
好録音度:★★★★
参考: Hungaroton
CD試聴記」からの転載記事です。

ヴィブラートをたっぷりかけて力強く歌う,旧世代の伝統的な演奏と言えるのではないかと思います。 今となってはやや古めかしく聴こえますが,技術的にも安定していて充実感のある良い演奏だと思います。

録音ですが,残響は控えめでまとわりつく響きがわずかに気になる程度,明瞭感もある良好な録音です。 ただ1981年の録音としてはレンジ感があまりなく,音質がやや古く感じられます。

この録音はCD化はされておらず,長い間入手を諦めていたのですが, ミクローシュ・ペレーニのバッハ無伴奏チェロ組曲1981年録音がダウンロード販売されていることをブログ読者様から教えていただいたフンガロトンのサイトでこれを見つけた次第です。 MP3とFLACで販売されており,FLACは44.1kHz/24bitのデータでした。 価格は2014年11月現在2,899フォリント,日本円換算で1,340円ほどとリーズナブルな価格で手に入るのは本当に有り難いです。

バッハ:無伴奏チェロ組曲全曲(ロッコ・フィリッピーニ)

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バッハ:無伴奏チェロ組曲全曲
ロッコ・フィリッピーニ Rocco Filippini (Cello)
Volterra, Italy, Persio Flacco Theatre, August 2012
Fonè 125 2SACD (c)(p)2013 Audiophile Productions (iTunes Music Store)
好録音度:★★★★
参考: iTunes Music StoreAmazon.co.jp
CD試聴記」からの転載記事です。

オーソドックスで無理のない落ち着いた味わいのある演奏です。 技術的な衰えがあるのか,弓遣いのキレが少々良くなくモゴモゴしたり粒が不揃いになったりと, この面では不満が多いですが,音程と基本的な音楽の骨格がしっかりとしているため,結構聴けます。

録音ですが,残響を控えめにして楽器音を中心にしっかりと捉えているので私の好みの録音のはずなのですが, なぜかニュアンスや楽器の質感が感じ取りにくく,もどかしさが残ります。 なぜなのか理由がよくわかりませんが,もしかしたら少しオフマイクなのかもしれません。

フィリッピーニ氏2回目の録音(1回目は1988,89年の録音)。 SACDで販売されていたようなのですが,気がついたときにはすでに完売になったのか, どこも在庫がない状態で再入荷の見込みがなさそうでしたのでiTunes Music Storeでダウンロード購入しました。 AAC 256kbpsでした。

タグ: [器楽曲]  [チェロ] 

バッハ:ゴルトベルク変奏曲(弦楽三重奏版/D. シトコヴェツキー編)(マティアス・ストリングス)

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バッハ:ゴルトベルク変奏曲
(弦楽三重奏版/D. シトコヴェツキー編)

マティアス・ストリングス Matthias Strings
Recorded at Kimitsu Shimin Bunka Hall, Chiba, 22nd July 2014.
MM-3031 (P)(C)2014 Meister Music (国内盤)
好録音度:★★★★
参考: Tower RecordsAmazon.co.jpHMV Onlineicon
マティアス・ストリングスは,齋藤真知亜(Vn),坂口弦太郎(Va),桑田歩(Vc)の三名で構成されています(団体名は真知亜'sをもじったものでしょうか?まさか違いますよね?)。

シトコヴェツキー編のゴルトベルク変奏曲弦楽三重奏版は,見つけると買ってしまう曲なのですが,かなり多くのディスクが発売されてきました。編曲ものということもあってか,ピリオド楽器での演奏もピリオドアプローチの演奏も私の記憶の中にはなく,バッハの音楽でありながらピリオドに浸食されていない(されそうもない)私にとっては貴重で有り難い状況にある楽曲です(^^;。

このマティアス・ストリングスによる演奏もそういったピリオドを全く意識しないモダン語法で,極めて真面目にキッチリと演奏されています。裏拍まで一つ一つの音の音価を等しく扱うような丁寧な弾き方ですね。安心して聴ける一方でちょっと大人しすぎるというかノリに乏しいところが,もう少し快活な方が好きなんですけどね。

録音ですが,やや残響が多めでしかも空間性の再現に寄与せず楽器音に被って濁すだけの響きなので,明瞭感に乏しくもわっとしたところにもどかしさを感じるのですが,それでも音色の曇りは何とか許容範囲かなと思います。もっとクリアにシャキッとした音で録音して欲しいものです。

最後にリピートについて。全て確認したところ下記の通りでした。前半・後半のリピートの有無をそれぞれ○×で示しています。○はリピートあり,×はリピート省略です。

Aria ××
Var.01 ×× Var.02 ○× Var.03 ○×
Var.04 ○× Var.05 ×× Var.06 ○○
Var.07 ×× Var.08 ×× Var.09 ○×
Var.10 ○× Var.11 ×× Var.12 ○×
Var.13 ×× Var.14 ×× Var.15 ××
Var.16 ×○ Var.17 ×× Var.18 ○×
Var.19 ×× Var.20 ×× Var.21 ○×
Var.22 ○× Var.23 ×× Var.24 ○×
Var.25 ×× Var.26 ×× Var.27 ○×
Var.28 ×× Var.29 ×× Var.30 ○○
Aria da capo ××

演奏時間 約55分

Var.07は最後に半端にリフレインのようなフレーズが入ります。また,Var.18は後半のリピートをする振りをして同様にリフレインのようなフレーズが入ります。

リピートの省略が多いのがやっぱり残念ですね。

タグ: [室内楽曲] 

バッハ:無伴奏ヴァイオリンの自筆譜,無伴奏チェロ組曲の写筆譜,ゴルトベルク変奏曲の初版譜,がダウンロードできるサイト

ご存じの方も多いと思いますが,パブリックドメインの楽譜などを置いているIMSLPペトルッチ楽譜ライブラリー。バッハの無伴奏ヴァイオリンの自筆譜,無伴奏チェロ組曲の写筆譜,ゴルトベルク変奏曲の初版譜,などを含め,膨大な量の資料が置かれています。まだほとんど活用できていませんが,上記の楽譜をダウンロードして眺めています。このような貴重な資料が無料で手にはいるとは本当に有り難いことです。

以下,私が活用させていただいているものを紹介します。

バッハ:無伴奏ヴァイオリンのダウンロードページ
自筆譜(カラースキャン)
自筆譜(モノクロスキャン)

バッハ:無伴奏チェロ組曲のダウンロードページ
アンナ・マグダレーナ・バッハの写筆譜(カラースキャン)
アンナ・マグダレーナ・バッハの写筆譜(モノクロスキャン)

バッハ:ゴルトベルク変奏曲のダウンロードページ
初版譜(モノクロスキャン)

もはや楽譜自体が芸術品です。ゴルトベルク変奏曲の初版譜も何とも可愛らしい楽譜で眺めているだけで楽しくなりますね。

タグ: [楽譜] 

グレン・グールドのバッハ:ゴルトベルク変奏曲(1981年録音)のリピートを調べてみた

今聴いている,とあるゴルトベルク変奏曲の演奏が,ご多分に漏れずリピートの省略が多い残念な録音でした。以前より何度も申し上げているとおり,私はリピートは出来るだけ楽譜通りやって欲しい方なので,リピートの省略の多い演奏はいつも残念に思いながら聴いています。

世の中のクラシックファンの皆様はリピートの省略に寛容なのか,ほとんど省略に対する批判を見かけません。私が神経質なだけかもしれませんが,私にとっては重要なことなので,今後のレビュー記事では出来るだけリピートについても触れていきたいと思っています。特にゴルトベルク変奏曲。

それで,リピートの省略といえばやっぱり最初にグールドの演奏を確認しておきたい,ということで,確認してみました。結果は次の通りです。アリアと全ての変奏がAABBの二部形式になっていますので,前半・後半のリピートの有無をそれぞれ○×で示しています。○はリピートあり,×はリピート省略です。

■グレン・グールド(1981年録音) 演奏時間 約52分
Aria ××
Var.01 ×× Var.02 ×× Var.03 ○×
Var.04 ○× Var.05 ×× Var.06 ○×
Var.07 ×× Var.08 ×× Var.09 ○×
Var.10 ○× Var.11 ×× Var.12 ○×
Var.13 ×× Var.14 ×× Var.15 ○×
Var.16 ×× Var.17 ×× Var.18 ○○
Var.19 ×× Var.20 ×× Var.21 ○×
Var.22 ○× Var.23 ×× Var.24 ○×
Var.25 ×× Var.26 ×× Var.27 ○×
Var.28 ×× Var.29 ×× Var.30 ○×
Aria da capo ××

やっぱりリピート省略が多かったです... もう少しリピートしてたかなと思っていたのですが...

タグ: [器楽曲]  [ピアノ]