ハイドン:弦楽四重奏曲集作品33「ロシア四重奏曲」(アポーニー四重奏団)

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ハイドン:弦楽四重奏曲集作品33「ロシア四重奏曲」
アポーニー四重奏団 Appónyi Quartet
May 1993, DLF Köln, Sendesaal
ARS MUSICI 232160 (P)1993 Freiburger Musik Forum (C)2009 M.A.T. Music Theme Licensing Ltd. (輸入盤)
好録音度:★★★★☆
参考: Tower RecordsAmazon.co.jpHMV OnlineiconApple Music

フライブルク・バロック管弦楽団のトップ奏者で編成されたアポーニー四重奏団によるハイドンのロシア史重奏曲集です。ボッケリーニの弦楽四重奏曲集が良かったので,このハイドンも聴いてみることにしました。バロック楽器による演奏です。

快活で明るく音楽の喜びに溢れた演奏ですね。技術的にも申し分なく,透明感のある美しい響きが素晴らしいと思います。

そして録音なのですが,わずかに残響を伴っているものの,直接音を主体にすっきりと響きを美しく捉えています。もう一歩寄って楽器の質感を強めに録ってくれていたら完璧だったと思うのですが,これでも十分に好録音です。

私が探した限りでは,アポーニー四重奏団の演奏はボッケリーニとこのハイドンしか見つけられませんでした。もう少し多くの録音を残してくれたら良かったのに,と少々残念です。

ドヴォルザーク:交響曲全集,管弦楽曲集,レクイエム(イシュトヴァン・ケルテス指揮/ロンドン交響楽団)

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ドヴォルザーク:交響曲全集,管弦楽曲集,レクイエム
イシュトヴァン・ケルテス指揮/ロンドン交響楽団
録音 1963~1970年,ロンドン,キングズウェイ・ホール
4830744 (P)2016 Decca (輸入盤) *Apple Musicでの試聴
好録音度:★★★★☆
参考: Tower RecordsAmazon.co.jpHMV Onlineicone-onkyo

Apple Musicでの試聴です。

一つ前のエントリーで取り上げた第8番,第9番を含む全集で,この12月中旬に発売になるようです。新たにオリジナル・マスターよりマスタリングされたもののようです。このセットはCD 9枚組で,さらにBlu-ray Audio(24bit/96kHz)が付いているとのことです。e-onkyoでハイレゾ音源の販売もあるようですね(めっちゃ高いですけど)。

このApple Musicで公開されているものは,この新マスタリングのものと思われます。試聴してみると,中低域のレンジ感が増し,鮮度や音色の自然さが改善されていることがApple Musicでも感じられました。マスターテープに起因すると思われる音の揺らぎも少し改善されているように思います。新マスタリングの効果は確かにあるようです。

う~ん,これは本当に入手しようか真剣に迷い始めました(^^;。

ドヴォルザーク:交響曲第8番,第9番「新世界より」(イシュトヴァン・ケルテス指揮/ロンドン交響楽団)

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ドヴォルザーク:交響曲第8番,第9番「新世界より」
イシュトヴァン・ケルテス指揮/ロンドン交響楽団
1962年2月(第8番),1966年11月(第9番) ロンドン,キングスウェイ・ホール
UCCD-4408 (P)2009 ユニバーサル・ミュージック (国内盤)
好録音度:★★★★☆
参考: Tower RecordsAmazon.co.jpHMV Onlineicon

ケルテスのドヴォルザークといえば,先日ウィーン・フィルとの新世界を取り上げましたが,この成功を受けて首席指揮者を務めていたロンドン交響楽団との全集録音を行ったとのことで,これはその全集の一部です。この全集もケルテスの代表的な録音として名高いと思いますが,力強くとても引き締まった推進力のある演奏で,これぞスタンダード!と言える素晴らしさですね。

そして録音ですが,ウィーン・フィルとの新世界には及ばないにしても,デッカらしいアナログ期の優秀録音ですね。各楽器の明瞭感,分離感が良く,質感も良く感じられます。無駄な響きのないキレのあるサウンドが快感ですね。好録音です。ごくわずかにマスターテープの劣化に起因すると思われる音の揺らぎが感じられますが,ほとんど気にならないレベルです。

全集を手に入れようか迷ってきました...

チャイコフスキー:交響曲第5番,バレエ組曲「白鳥の湖」より(クリスティアン・リンドベルイ指揮/アークティック・フィルハーモニー管弦楽団)

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チャイコフスキー:交響曲第5番ホ短調作品64
チャイコフスキー:バレエ組曲「白鳥の湖」より
クリスティアン・リンドベルイ指揮
アークティック・フィルハーモニー管弦楽団

2012年1, 2月,2013年2月 ノルウェー,ハルスタド文化会館
BIS-2018 SACD (P)(C)2013 BIS Records (輸入盤)
好録音度:★★★★
参考: Tower RecordsAmazon.co.jpHMV Onlineicon

指揮者のリンドベルイはトロンボーン奏者でもあるとのことです。交響曲の第1楽章はかなり速いテンポで颯爽と音楽が流れていくのは良いのですが,あっさりと薄味です。こういう演奏は好きな方なのですが,もうすこしコクがあっても良いかなと思います。第2楽章は冒頭の弦の響きがゾクゾクするほど素晴らしいです。第2楽章が一番出来が良いかもしれません。そして終楽章ですが...なんでこんなどっしりと落ち着いてるんだ?第1楽章の勢いはどこへ?という感じで私としてはちょっと納得いきません(^^;。オーケストラの力量はあるんですけどね。わたしにはちょっと合わない演奏でした。

そして録音なのですが,残響感はあまりなく締まりのあるサウンドなのですが,中域にやや癖のある付帯音が被っていて明瞭感を落とし,冴えない音色にしてしまっています。音場感もあまりなくこぢんまりとしていてスケール感がありません。そんなに大きな欠点はないにせよ,これは少々残念な録音です。

リンドベルイのチャイコフスキー後期交響曲集がこの12月に発売されるようです(→Tower RecordsAmazon.co.jpHMV Onlineicon)。第5番はこの演奏が収録され,第4番は2015年,第6番は2016年の新録音のようです。録音が改善されていたら良いのですが。

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ドヴォルザーク:交響曲第8番ト長調作品88(ヴィトルド・ロヴィツキ指揮/ロンドン交響楽団)

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ドヴォルザーク:交響曲第8番ト長調作品88 (交響曲全集より)
ヴィトルド・ロヴィツキ指揮/ロンドン交響楽団
1965~71年録音
4782296 (C)2010 Decca Music Group (輸入盤)
好録音度:★★★★
参考: Tower RecordsAmazon.co.jpHMV OnlineiconApple Music

Apple Musicでの試聴です。交響曲全集から第8番を聴いてみました。あまり民族色を強調せず,力強くダイナミックに,しかし淡々と音楽を仕上げてます。これは純粋な交響曲として聴き応え十分ですね。気に入りました。

そして録音なのですが,残響を少し多めに取り入れながらも各楽器を比較的明瞭に捉えているので聴きやすいです。アナログ期の優秀録音という感じがします。ただ,密度感というか凝縮感が高く,もう少し見通しよくすっきりとしていたらもっと聴きやすいにと思います。また,少し演出感が入っていて生々しさが薄れ現実感が希薄なのも当時の録音の特徴ですかね。悪くはないと思いますが。

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ベートーヴェン:交響曲全集(イヴァン・フィッシャー指揮/ロイヤル・コンセルトヘボウ管弦楽団)

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ベートーヴェン:交響曲全集
イヴァン・フィッシャー指揮
ロイヤル・コンセルトヘボウ管弦楽団
2013-2014年 アムステルダム,コンセルトヘボウ
RCO Live RCO14108 (輸入盤) Blu-ray Disc
好録音度:★★★★
参考: Tower RecordsAmazon.co.jpHMV Onlineicon

映像を見ると弦楽器の編成を少し小さめに抑えているようです。そのためか,オーソドックスな演奏ながら,モダン楽器による軽くスリムで小気味の良い演奏が楽しめます。ただ,この編成のせいか,録音のせいかはちょっとわかりませんが,弦楽器が管楽器にちょっと負けていて,弦楽器中心にサウンドが組み立てられた演奏が好きな私としてはすこし欲求不満になります。演奏自体は好きなのですが。

それでその録音なのですが,残響自体がそんなに多いとは思わないのですが,中低域の厚いピラミッド型のバランスで,その中低域が高域に被ってきていてややモヤッとした感じがして,すっきりしません。弦楽器が管楽器に負けているのも,弦楽器の質感を強めに捉えることでもう少しカバーして欲しかったところです。あまりにも正直に録りすぎている感じですね。これがホールで聴いたときのバランスに近いのかもしれませんが,録音では少し大人しく聴こえすぎると思います。演奏が良いだけにこの録音はちょっともったいないと思います。

タグ: [交響曲] 

ベートーヴェン:交響曲全集(クリストフ・フォン・ドホナーニ指揮/クリーヴランド管弦楽団)

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ベートーヴェン:交響曲第3番「英雄」,第6番「田園」
クリストフ・フォン・ドホナーニ指揮/クリーヴランド管弦楽団
October 23, 1983(No.3), December 15, 1986(No.6), Severance Hall, Cleveland.
2CD-80730 (P)(C)2008 TELARC International (輸入盤)
好録音度:★★★★
参考: Amazon.co.jpHMV Onlineicon

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ベートーヴェン:交響曲第4番,第8番,第9番「合唱」
クリストフ・フォン・ドホナーニ指揮/クリーヴランド管弦楽団
October 9, 1988(No.4), October 18 & 19, 1985, October 22 & 23, Masonic Auditorium, Cleveland, 1983(No.8), Severance Hall, Cleveland.
2CD-80731 (P)(C)2008 TELARC International (輸入盤)
好録音度:★★★★
参考: Amazon.co.jpHMV Onlineicon

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ベートーヴェン:交響曲第1番,第2番,第5番「運命」,第7番
クリストフ・フォン・ドホナーニ指揮/クリーヴランド管弦楽団
October 8 and December 11, 1988, Severance Hall(No.1 & 2), Cleveland, September 20, 1987, Masonic Auditorium, Cleveland(No.5 & 7).
好録音度:★★★★
2CD-80756 (P)(C)2009 TELARC International (輸入盤)
参考: Amazon.co.jp

速めのテンポでキビキビと引き締まった演奏が良いと思います。ストイックな演奏のため食い足らなさを感じることもありますが,過剰な演出やわざとらしさのない純粋無垢さがこの演奏の良さであると思います。私はこういう演奏は好きです。

さて録音なのですが,まあテラークらしいというか,自然な音場感,ダイナミックレンジの広さはさすがですが,全体に残響でベールがかかったように細部が見えないもどかしさがあります。締まりのある音響は良いのですが。惜しいです。悪くはないのですが,1980年代のテラークの録音は私には今ひとつ合わないようです。

タグ: [交響曲] 

チャイコフスキー,シベリウス:ヴァイオリン協奏曲(リサ・バティアシュヴィリ/ダニエル・バレンボイム指揮/シュターツカペレ・ベルリン)

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チャイコフスキー:ヴァイオリン協奏曲ニ長調作品35
シベリウス:ヴァイオリン協奏曲ニ短調作品47
リサ・バティアシュヴィリ Lisa Batiashvili (Violin)
ダニエル・バレンボイム指揮/シュターツカペレ・ベルリン
Berlin, Funkhaus Nalepastraße, 6/2015(Tchaikovsky), 7/2016(Sibelius)
00289 479 6038 (P)(C)2016 Deutsche Grammophon (輸入盤)
好録音度:★★★★
参考: Tower RecordsAmazon.co.jpHMV Onlineicon

どちらの協奏曲も非の打ち所がありません。技術面の完璧さはもちろんのこと,表現においてももうこれ以上望むことがないくらいです。チャイコフスキーは技術の誇示に走ることなく,力強くも美しさと歌心が追求されていますし,シベリウスではさらにスケールの大きな演奏が展開されています。オーケストラもソロに合わせて変幻自在な表情を見せていて良いと思います。

さて録音なのですが,やや残響が多めであり,その響きがソロに付帯音としてまとわりついて音色を曇らせ,透明感を奪っています。生々しさがなく,微妙な質感も失われて少しもどかしさを感じます。オーケストラを含めて演出されパッケージングされた音楽としてちょっとまとめ過ぎと思います。音の滑らかさ,ダイナミックレンジ感などオーディオ的なクオリティは高いと思いますが。せめてもう少しソロをクリアに,生々しい質感を残して録って欲しかったと思います。一般的な評価は高いかもしれませんが,私としてはこの冴えない録音は少し残念です。

Attacca Quartet: NPR Music Tiny Desk Concert

NPR Music Tiny Desk Concertからもう一つ。アタッカ・カルテットは2003年に結成されたアメリカの弦楽四重奏団で日本人ヴァイオリニストの徳永慶子さんが第2ヴァイオリンで参加されています。2011年から2016年の6年間でハイドンの弦楽四重奏曲全68曲を演奏するプロジェクト「The 68」などを行ってきたとのことです。

ここでの演奏曲目は下記の通りです。6:15くらいから始まるハイドンがなかなか素敵です。そのほかの曲は...(^^;

Adams: "Toot Nipple"
Adams: "Alligator Escalator"
Haydn: "String Quartet in D, Op. 76, No. 5 — I. Allegretto"
Ippolito: "Smoke Rings"



残響のない環境での録音ですが,これも私にとっては理想に近い好録音です。

ボッケリーニ:弦楽四重奏曲集(アポーニー四重奏団)

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ボッケリーニ:弦楽四重奏曲集
アポーニー四重奏団 Apponyi Quartet
録音不明
232182 (P)2010 Ars Musici (輸入盤)
好録音度:★★★★☆
参考: Tower RecordsAmazon.co.jpHMV OnlineiconApple Music

Apple Musicでの試聴です。1990年代前半の録音と思われます。アポーニー四重奏団は,フライブルク・バロック管弦楽団のトップ奏者で構成されているということです。第1ヴァイオリンはゴットフリート・フォン・デア・ゴルツが務めています。バロック楽器での演奏です。

ボッケリーニはたくさんの弦楽四重奏曲を残していますが,このディスクではその中から作品32-5,作品44-4,作品26-4,作品8-6,作品33-5が収録されています。ボッケリーニの弦楽四重奏曲はあまり聴く機会がありませんが,確かにハイドンやモーツァルトの作品に比べると魅力には負けているかもしれませんが,こうして良い演奏で聴くとなかなか楽しいものです。

そして録音なのですが,少し残響を伴っていますが,適切な距離感で直接音を主体にすっきりと綺麗に録っているのが好印象です。もう少し残響を抑えてくれた方が私としては良いのですが,多くの方にとってバランスの良い,不満のない録音ではないかと思います。室内楽の録音は,せめてこんな感じで録って欲しいですね。

アポーニー四重奏団はハイドンの作品33「ロシア四重奏曲」も録音しており,こちらも聴いてみようと思っています。

Barry Douglas: NPR Music Tiny Desk Concert

私にとって理想的な録音を多く提供してくれるNPR Music Tiny Desk Concertでバリー・ダグラスの演奏がアップされていたので紹介します。演奏曲目は下記の通りです。

"The Coolin (arr. Douglas)"
"Planxty Dillon (arr. Douglas)'"
"The Raggle Taggle Gypsy (arr. Douglas)"
"My Lagan Love (arr. Douglas)"



アップライトピアノの音を極めて明瞭に,クリアに聴かせてくれます。ちょっとマイクポイントが近いかなとも思いますが,それでも私にとってはかなり理想的なピアノ録音です。

ムラヴィンスキー・イン・モスクワ 1965 & 1972

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ムラヴィンスキー・イン・モスクワ 1965 & 1972
エフゲニー・ムラヴィンスキー指揮
レニングラード・フィルハーモニー管弦楽団
SC503 (P)(C)2015 Scribendum Ltd. (輸入盤)
好録音度:★★★★☆~★★★☆
参考: Tower RecordsAmazon.co.jpHMV Onlineicon

1965年と1972年のモスクワでのライブを集めた7枚組。元々1965年と1972年は別々のセットで販売され,ベストセラーだったとのことで,お持ちの方もいらっしゃるのではないでしょうか。

CD1の1曲目に収録されているのは先日紹介したルスランとリュドミーラとおそらく同じ演奏で,そのディスクの演奏はほとんどこのセットにも収録されているようです。

収録曲目は上に挙げたURLをご参照いただくとして,このセットはスクリベンダム・レーベルによる入念なリマスタリングが行われたということで,私の持っているビクターのCDに比べて,確かに大幅に音質が改善されていることがわかりました。ビクターのものはコンプレッサーをかけたかのごとく飽和感と音のつぶれがひどかったものが,極めて自然で鮮明な音で普通に楽しめる音で蘇っています。これはうれしいですね。

総じて1965年のものが良く,1972年のものはあまり冴えません。1965年のものでもマスターの状態による差か,大きく出来に幅があり例のルスランとリュドミーラやシベリウスの交響曲第7番などはかなり出来が良く,中にはシンバルが耳に痛いくらい高域が刺激的なものや,マスターテープの劣化によるドロップアウトが感じられるものもありました。

1965年の録音は生録的な演出感のない自然な音響が良く,音が鮮明でそれぞれの楽器の質感が良く感じられます。さすがにオーディオ的なクオリティは良くないのですが,この生々しさは近年の録音では滅多に(というか全く)お目にかかることのできないインパクトのあるものです。ムラヴィンスキーの貴重な演奏がこのような録音で残されたことに感謝です。1972年の方は残念ながら普通の録音に近く,生々しさはほとんど感じられず,録音自体もちょっとしょぼい感じです。こちらも1965年の録音のように残ってくれていたら良かったのにと少し残念です。

タグ: [管弦楽曲] 

映画「けいおん!」劇中歌アルバム 放課後ティータイム in MOVIE

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放課後ティータイム in MOVIE
映画「けいおん!」劇中歌アルバム
PCCG-01128 ポニーキャニオン
参考: Tower RecordsAmazon.co.jpHMV Onlineicon

時間がかかりましたが,TVシリーズ,映画までやっと観おわりました!(^^;。これはほんと理屈抜きで楽しめました。TVシリーズの劇中歌アルバムは先日このブログでもとりあげました(→“「いい歳をして今更「けいおん!!」にはまる...”)。これは映画の中で歌われた曲を集めたものです。同じ曲の別テイクばかり増えていくのですが,映画を観たあとに改めて聴くと,全然違う曲に聴こえてきますね(特に最後の「天使にふれたよ!」)。

おじさんにとってこういう女子高生アニメはほんと癒しですねぇ。何度も同じこと書いている気がしますが,男子なし,恋愛なし,エロなし,暴力なし,悪役なし,ドロドロの人間関係なし,そしておじさんにとって何か一つ萌え要素がある。こういうのが良いんですよね。ややこしいドラマは最近すっかり見なくなってしまいました。そういうのは現実世界だけでもう十分です。ラブライブやガルパンもこういう共通点がある気がしますね(ガルパンはまだ映画しか観てないなぁ...(^^;)。

それにしてもこのシリーズのアルバム,オープニングとエンディングは入れてくれないのね... ファンなら当然シングルを買えってことですね。

タグ: [アニメ] 

シベリウス:交響曲全集(クルト・ザンデルリンク指揮/ベルリン交響楽団)

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シベリウス:交響曲全集
クルト・ザンデルリンク指揮/ベルリン交響楽団
1970-77年録音
Berlin Classics 0020592BC (C)1997 edelGesellschaft (輸入盤)
好録音度:★★★★★
参考: Tower RecordsAmazon.co.jpHMV Onlineicon

このザンデルリンク指揮/ベルリン交響楽団のシベリウスの全集は以前取り上げていました(→こちら)。実は友人のご厚意で聴かせていただいたディスクだったのですが,演奏も録音も良かったので手に入れたいと思いながら買いそびれていました。先日立ち寄った中古店で安価に販売されているのを見つけ,ようやく念願かなって入手した次第です。

感想に関しては前回の記事を参照していただきたいのですが,特に録音に関しては,クオリティも今の水準からすると少し物足りないところもあり,ちょっと過大評価かなと思いつつも,改めて聴いてみてオーケストラの魅力をきちんと伝えてくれる好録音には違いないということで,五つ星は変えません。

この全集が現役盤でないというのはやっぱり残念ですが,第2番,第4番,第7番はつい先日キングレコードから国内盤がリリースされているようですね(多分同じ演奏だと思います)。

チャイコフスキー:交響曲第1番,第2番,第5番(ワシリー・ペトレンコ指揮/ロイヤル・リヴァプール・フィルハーモニー管弦楽団)

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チャイコフスキー:交響曲第1番,第2番,第5番
ワシリー・ペトレンコ指揮
ロイヤル・リヴァプール・フィルハーモニー管弦楽団

ONYX 4150 (P)(C)2016 Royal Liverpool Philharmonic Orchestra (輸入盤)
好録音度:★★★★☆
参考: Tower RecordsAmazon.co.jpHMV Onlineicon

速めのテンポでぐいぐいと押しまくる推進力のある演奏。硬派というか男性的というか,力強く甘さのない決然とした表現が良いと思います。

録音ですが,残響は控え目で,各々の楽器をしっかりと分離良く質感良く捉えているのが好印象です。ただ,演奏に比べて録音はややこぢんまりとしていてもう少しスケール感が欲しいですし,音色が硬く高域の伸び感が少し足りず,音色自体の魅力がやや欠けている感はあるのですが,タイトに引き締まったサウンドはなかなか聴き応えがあります。少々オマケですが,四つ星半評価です。

この12月に第3番,第4番,第6番のリリースが予定されていて,全集が完結するようです(→Tower RecordsHMV Onlineicon)。これは楽しみです。

ベートーヴェン:交響曲第1番,第4番(クルト・マズア指揮/ロンドン・フィルハーモニー管弦楽団)

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ベートーヴェン:交響曲第1番,第4番
クルト・マズア指揮/ロンドン・フィルハーモニー管弦楽団
Southbank Centre's ROYAL FESTIVAL HALL, London, on 24 Nov. 2004(No.1), 27 Nov. 2004(No.4)
LPO-0093 (P)(C)2016 London Philharmonic Orchestra (輸入盤)
好録音度:★★★★☆
参考: Tower RecordsAmazon.co.jpHMV Onlineicon

拍手の入るライヴ録音です。意外にも(失礼),コンパクトでシャープな小気味よい演奏でした。スピードのある演奏ですが,オーケストラも良く指揮に追従して乱れることなく克明に描き出していきます。これはなかなか良い出来ではないでしょうか。気に入りました。

録音ですが,ややデッドな音響で潤いに欠け,また少し高域の伸びが足りずわずかにモゴモゴする感じはあるものの,見通しが良く細部まで分離して聴き取ることができる好録音です。もう少しスカッと高域がヌケてくれて音の輝きと質感の豊かさがあると文句なしなのですが,これでもまずまず良好です。デッド気味なので一般にはあまり好まれないかもしれませんが,私は好きな方です。ロンドン・フィルの自主制作らしい音づくりですね。

カーネギー・ホール・リサイタル(五嶋みどり)

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カーネギー・ホール・リサイタル
五嶋みどり Midori (Violin)
ロバート・マクドナルド Robert McDonald (Piano)
1990年10月21日 ニューヨーク,カーネギー・ホール
SICC-2007 (P)(C)1991 Sony Music Entertainment (国内盤)
好録音度:★★★★
参考: Tower RecordsAmazon.co.jpHMV Onlineicon

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ライヴ・アット・カーネギー・ホール
五嶋みどり Midori (Violin)
ロバート・マクドナルド Robert McDonald (Piano)
1990年10月21日 ニューヨーク,カーネギー・ホール
D4158 (P)(C)1991 Sony Music Entertainment (輸入盤) (*DVD)
好録音度:★★★★
参考: Tower RecordsAmazon.co.jpHMV Onlineicon

これももう説明の必要がない有名盤だと思います。五嶋みどりさんが19歳の誕生日を迎える数日前のリサイタルとのことです。DVDは発売当時に購入していましたがCDでは持っていなかったので,先日再発売盤が出たのを機会に購入することにしました。

収録曲は以下の通りで,DVDの方が収録曲が多いです。

モーツァルト:ヴァイオリン・ソナタ第25番ト長調K.301 (*DVDのみ)
R. シュトラウス:ヴァイオリン・ソナタ変ホ長調作品18
ベートーヴェン:ヴァイオリン・ソナタ第8番ト長調作品30-3
エルンスト:練習曲第6番「夏の名残りのばら」
ショパン:ノクターン第20番嬰ハ短調遺作
ラヴェル:ツィガーヌ
ドビュッシー:美しい夕暮れ
サラサーテ:スペイン舞曲集よりサパテアード (*DVDのみ)

この中ではエルンストの夏の名残のばらが大好きで何度も何度も鑑賞しました。この曲の他の奏者の演奏を幾つか聴いてみたことはありますが,テクニックが追いついていなかったり,テクニックの誇示に走りすぎたりしていて,この演奏のように完璧なテクニックを音楽表現に余すところなく活かした演奏は他になく,私にとってのベストの座は揺らぎませんでした。映像で観ることが出来るのもうれしいですね。

CDには収められていないアンコールのサパテアードも楽しい演奏なのですが,これは映像がないと楽しさ半減かもしれません。それもあって割愛されたのかもしれないですね。

さて録音なのですが,残念ながらこれがあまり良くありません。残響はそれほど多くはないのですが,やや明瞭感に乏しく,高域の伸び感も今ひとつで冴えないのです。そんなに悪くはないのですが,もう少し質感豊か伸びのある音で録って欲しかったですね。再発売盤で音質改善がされているかと期待したのですが,改善はされていないようでした。残念です。

エルンストの夏の名残のばらの映像がYouTubeにありましたので,未聴の方はぜひこの素晴らしい演奏に触れていただければと思います。

ベートーヴェン:交響曲全集(フィリップ・ジョルダン指揮/パリ・オペラ座管弦楽団)

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ベートーヴェン:交響曲全集
フィリップ・ジョルダン指揮/パリ・オペラ座管弦楽団
2014年~2015年 パリ・オペラ座(バスティーユ&ガルニエ宮殿)
109249 (C)2016 Arthaus Musik (輸入盤) Blu-ray Disc 3枚組
好録音度:★★★★(No. 1, 2, 3, 7),★★★★☆(No. 4, 5, 6, 8, 9)
参考: Tower RecordsAmazon.co.jpHMV Onlineicon

これは端正で品のある演奏ですね。大仰なところがなく控え目ながら音楽は締まっていて,その流れには全く淀みがありません。主張の強くない素直な演奏なので印象が薄いとも言えますが,飽きの来ない,聴くほどに味わいが増していくような,長く付き合えそうな演奏かなと思いました。

録音ですが,2014年11月までに録音された第1番,第2番,第3番,第7番と,2014年12月以降に録音された残りの曲で少し印象が異なります。前者は音がやや詰まり気味で伸びと艶がなくうっすらと曇ったように感じられますが,後者はそういった欠点が解消されすっきりとしています。残響は控え目でライヴらしい演出感の少ない音響は好感が持てます。後者は特に音色も素直ですし,楽器の分離,見通しの良さと密度感のバランスも取れて充実感があり,欠点の少ない良好な録音と思いました。まあ前者もそんなに悪い録音ではなくそんなに差は大きくないのですが,後者の録音で統一されなかったのはちょっと残念です。

それにしても,Blu-ray 3枚でこのバカでかいパッケージはちょっと勘弁して欲しいです。箱の厚みが8cmもあり嵩張って邪魔でしょうがありません。ただでさえDVDやBlu-rayのパッケージは大きくて閉口しているというのに。最近の映像コンテンツのパッケージは肥大化しすぎてるように思います。豪華すぎるパッケージ,全然うれしくないです。

ムラヴィンスキー/レニングラード・フィルの「ルスランとリュドミーラ」

昨日紹介したムラヴィンスキー管弦楽名品集に収録されているのと同じと思われる演奏の音源がYouTubeにアップされているのを,いつもTwitterでお世話になっている方が紹介してくださいました。よろしければご試聴ください。



これが私の「爆演」の基準です(^^;。

J. シュトラウスII世:ワルツ集(室内楽編曲版),他(ボストン・シンフォニー・チェンバー・プレイヤーズ)

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J. シュトラウスII世:ワルツ集(室内楽編曲版),他
ボストン・シンフォニー・チェンバー・プレイヤーズ
録音データ不明 Apple Musicで試聴
好録音度:★★★★
参考: Apple MusicTower RecordsAmazon.co.jpHMV Onlineicon

アルバン・ベルク四重奏団のワルツ&ポルカ集を探している中で見つけたディスク。新ウィーン楽派3人の室内楽編曲版4曲が含まれます。「南国のばら」が収録されているのがうれしい。収録曲は下記の通りです。

J. シュトラウスII世:皇帝円舞曲作品437(シェーンベルク編曲)
J. シュトラウスII世:南国のばら作品388(シェーンベルク編曲)
J. シュトラウスII世:酒・女・歌作品333(アルバン・ベルク編曲)
J. シュトラウスII世:宝石のワルツ作品418(ウェーベルン編曲)
ストラヴィンスキー:管楽のための八重奏曲
ストラヴィンスキー:ヴァイオリンと管楽五重奏のためのパストラーレ
ストラヴィンスキー:11の器楽のためのラグタイム
ストラヴィンスキー:12の器楽のためのコンチェルティーノ

なんでまたストラヴィンスキーとのカップリングなんだ?というところが不思議ですね。アメリカのオーケストラのメンバーによるワルツということでどうかなとは思いましたが,なんのなんの,優美で洒落た感じではありませんが,元気で活気のある楽しい演奏でした。ストラヴィンスキーは...未聴です(^^。

録音ですが,個々の楽器を明瞭に捉えた録音なのですが,残響も少し多めにあってやや楽器音に被り気味で音色が少し損なわれ,個々の楽器の質感が感じられそうで感じられないもどかさがあります。サロン的な雰囲気があるようで実はないところが少し半端な感じがします。また少し歪みっぽい感じがするのも良くないところです(Apple Musicだからというわけではないと思うのですが)。惜しいと思います。

これもおそらく廃盤で現役盤がないのではないかと思います。こういうのがカタログから消えていってしまうのは仕方ないとは思いますが残念ですね。Apple Musicで聴けるのが救いです。

室内楽編曲版では,リノス・アンサンブルの演奏が現役盤として入手できることがわかりました(→Tower RecordsAmazon.co.jpHMV Onlineicon)。機会があれば聴いてみたいと思います。

タグ: [室内楽曲] 

ルスランとリュドミーラ ~ ムラヴィンスキー管弦楽名品集(エフゲニー・ムラヴィンスキー指揮/レニングラード・フィルハーモニー管弦楽団)

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ルスランとリュドミーラ ~ ムラヴィンスキー管弦楽名品集
エフゲニー・ムラヴィンスキー指揮
レニングラード・フィルハーモニー管弦楽団

1965年2月 モスクワ音楽院大ホール(ライヴ)
VDC-1115 (P)1986 ビクター音楽産業株式会社 (国内盤)
好録音度:★★★☆
参考: Amazon.co.jp

古いディスク続きで失礼します。これも学生時代にLPで持っていてよく聴いていました。当時から有名な演奏だったと思いますのでご存じの方も多いのではないでしょうか。収録曲は下記の通りです。

グリンカ:歌劇「ルスランとリュドミーラ」序曲
ムソルグスキー:モスクワ河の夜明け
リャードフ:鬼婆(ババ・ヤガ)作品56
グラズノフ:フラグメント第10番
モーツァルト:歌劇「フィガロの結婚」序曲
シベリウス:トゥオネラの白鳥作品22-2
ドビュッシー:牧神の午後への前奏曲
ワーグナー:歌劇「ローエングリン」第3幕への前奏曲

アルバムのタイトルでもある「ルスランとリュドミーラ」がド迫力の凄まじい演奏です。最初にこれを聴いてしまったらもう他の演奏はヌルくて聴いてられません(^^;。麻薬のような爆演です。レニングラード・フィルの力量を誇示するためのデモンストレーションなのかもしれません。一般にとてもお勧めできるものではありませんが(特に最初にこの演奏に触れるのは全くお勧めできません),一聴の価値アリです。久しぶりに聴いて熱くなってしまいました!

録音ですが,拍手の入る古いライヴ録音で,録音のクオリティは決して良くはありません。残響は多めですが高域は強調されていて曇っておらず,帯域バランスの著しく崩れた音色ながらストレスなく聴くことが出来るという点では良いと思います。

このディスクは1980年代に発売されたものですが,その後再発売されたのかはよくわかりませんでした。

タグ: [管弦楽曲] 

シュトラウス&ランナー:ワルツ&ポルカ集(アルバン・ベルク四重奏団,他)

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シュトラウス&ランナー:ワルツ&ポルカ集
アルバン・ベルク四重奏団 Alban Berg Quartet
1992年6月 ウィーン・コンツェルトハウス
TOCE-9872 (P)1994 EMI Records (国内盤)
好録音度:★★★★
参考: Amazon.co.jp

ヨハン・シュトラウスI世,II世,ヨーゼフ・ランナーのワルツとポルカの室内楽版で,アルバン・ベルク四重奏団が中心となり,曲によってコントラバス,ハルモニウム,ピアノ,フルート,クラリネットが加わります。収録曲は以下の通りです。

J. ランナー:「マリア」ワルツ作品143
J. ランナー:シュタイアー風舞曲作品165
J. シュトラウスI世:ワルツ「ウィーン情緒」作品116
J. シュトラウスI世:アンネン・ポルカ作品137
J. ランナー:ワルツ「求婚者」作品103
J. シュトラウスI世:ポルカ「アイゼレトバイゼレージャンプ」作品202(ウェインマン編曲)
J. シュトラウスII世:宝石のワルツ作品418(ウェーベルン編曲)
J. シュトラウスII世:ワルツ「酒・女・歌」作品333(アルバン・ベルク編曲)
J. シュトラウスII世:皇帝円舞曲作品437(シェーンベルク編曲)

最後には新ウィーン楽派の3人の編曲が含まれています。学生の頃,バーデン=バーデン合奏団の演奏する新ウィーン楽派3人の編曲による室内楽版のLPを持っていて愛聴していたのですが(CDももしかしたら買っていたのかもしれないのだけど見つからない...),それを聴きたくてとある中古CDショップで探していたところ見つけたのがこのディスクでした。

バーデン=バーデン合奏団の演奏とはちょっと違う印象なのですが,それでもこれを聴いていると,熱心に聴いていた学生の頃を思い出します。こちらには「南国のばら」が入っていないのが少し残念でした。

録音ですが,残響を少し多めに取り入れた演出がかった録音で,残響で楽器の音色が少しくすみ,明瞭感は少し落ちるものの,室内楽の録音としてはまあ十分許容範囲に入ります。残響が許せる方なら問題ないかもしれません。私としてはもちろんもう少し残響を抑えてすっきりと録って欲しかったとは思います。

このディスク,とっくに廃盤になっているのですが,Webで探してもほとんど情報が出てきません。再発売等されているのかどうか不明です。アルバン・ベルク四重奏団の録音としてはキワモノ扱いなんですかね。私はこういうのも良いと思うのですが。もったいないと思います。

アンプラグド Deluxe Edition (エリック・クラプトン)

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Unplugged Deluxe Edition
エリック・クラプトン Eric Clapton
8122796366 (P)(C)2013 Viacom International Inc. (輸入盤)
好録音度:★★★★☆
参考: Tower RecordsAmazon.co.jpHMV Onlineicon

有名なディスクなので説明不要だと思います。オリジナルは1992年の発売とのことですので,すでに24年経っていますね。発売当時のディスクを持っていて,録音も良く愛聴していたのですが,リマスターと未収録音源が追加されているとのことで,買い直してみました。

音質は基本的にはオリジナルと大きくは変わりませんが,中低域の音の厚み,充実感がわずかに増している感じがしました。買い直すほどの価値があったかどうかは微妙なところですが,少なくともプラス方向への変化は感じられたので良しとします(^^)。

タグ: [★★★★☆] 

イヤホン BOSE SoundTrue in-ear / SoundSport in-ear

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Bose SoundTrue in-ear headphones
インイヤータイプ,インピーダンス不明(実測約45Ω),ケーブルY型長さ不明(実測約1.2m),ストレートプラグ,発売2014年秋
参考: Amazon.co.jp

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Bose SoundSport in-ear headphones
インイヤータイプ,インピーダンス不明(実測約45Ω),ケーブルY型長さ不明(実測約1.2m),ストレートプラグ,発売2015年秋
参考: Amazon.co.jp

BOSEのインイヤー型のイヤホンで,一見カナル型のようにも見えますが,カナル型のように押し込む必要がなくイヤーチップの羽のような部分(StayHear tipというそうです)を耳にはめ込んで安定させるので,差し込む部分に隙間ができ密閉されません。このため装着時の圧迫感もありませんし,耳の穴への負担も全くなく,外の音も全く遮られることなく自然に聞こえます。装着感はオープン型のイヤホンと変わりなく,長時間付けていても全く負担がありません。すごく快適です。カナル型で問題になるタッチノイズも全く気になりません。

BOSEというと低域が強調されたデフォルメされた迫力あるサウンドが特徴のように言われている,というイメージがあったのですが,このイヤホンに関しては全くそんなことはなく,癖のないフラットな音で聴きやすいです。低域は,イヤーチップの効果か,オープン型に比べると伸びている感じがありますが,やはり密閉されていないのでカナル型ほどの量感はありません。しかし私にとってはこれくらいがちょうど良く足りないという感じはありません。

高域は印象としては8kHz以上がやや落ちている感じがあってわずかに音の輝きが弱いと思うことはありますが,伸び感が不足したり曇ったりということはほとんど感じないので,実使用上は十分許容範囲です。

音漏れに関しては,密閉されないことと,背面に音抜きの穴があることから,カナル型に比べると大きいのではないかと思います。外での使用は少し注意した方が良いかもしれません。

製品の質感は,少し表面の耐久性が不安かなと思うような材質であり,劣化しなければ良いのだけれどとちょっと心配はあります。プラグがストレートで根本の断線対策も今ひとつ十分ではなさそうなので,取り扱いは注意しないとすぐに痛めてしまいそうです。ハウジングが少し大きめなので装着したときの存在感が結構あるのがちょっと恥ずかしいですね。もう少し小さく作って欲しいところです。

SoundSportの方はスポーツ用の防滴仕様ということで少し外観も含めてSoundTrueとは違いますが,音の印象はほとんど同じで,ほぼ同等の音質と思います。

ということで,普段使用するイヤホンのレパートリーが一つ増えました。このモデルはすでに生産されていないようで,現在は流通在庫のみのようです。新しいモデルはイヤーチップの形状が変わり,密閉される構造になっているようです。店頭で装着してみましたが,カナル型のように密閉されるので,このモデルにあった密閉されない良さは全てなくなっていました。残念なことです。

タグ: [ヘッドホン] 

ナイトフライ(ドナルド・フェイゲン)

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ナイトフライ The Nightfly
ドナルド・フェイゲン Donald Fagen
WPCR-14170 ワーナーミュージック (国内盤)
好録音度:★★★★★
参考: e-onkyoTower RecordsAmazon.co.jpHMV Onlineicon

長くバンドをやっている知人が,ミキシング・エンジニアがリファレンス音源として使っていると強力に推薦してくれたディスク。このディスクがミキシングの歴史を変えた!と力説していました。いわゆるAORに属する音楽で,私の守備範囲外の音楽なので聴くのは初めてでした。どこまで本当の話なのか私にはわかりませんが,確かにこれは素晴らしい録音であることは間違いないですね。(Wikipediaにもそのような記載がありました)

このアルバムは1982年のリリースで,所属していたスティーリー・ダンの解散後の最初のソロアルバムで,デジタル録音とのことです。

音のキレの良さ,見通しの良さ,明確で輪郭のくっきりした音像定位,クリアな音色,控え目ながら十分なレンジ感,どれをとっても文句なしですね。低音は必要十分にはありますが,キレが良すぎるためか,量感がそれほどないため軽めのサウンドに感じられます。ポピュラー音楽なので演出された作られた音ですが,リバーブなどはほとんどかけられておらず,ストレートなサウンドが痛快です。音圧競争で海苔波形と化した昨今の録音とは対極にあるような録音ではないかと思います。ポピュラー音楽もこういう録音が普通になって欲しいものです。

私はこのアルバムをe-onkyoで入手しました。48kHz/24bitの音源です。参考に挙げたものはSACDでどちらにしようかちょっと迷いました。通常のCDであればかなり安価に購入できますね。

イヤホン Shenzhen Paiaudio π3.14 Audio Earbuds

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Shenzhen Paiaudio π3.14 Audio Earbuds
開放型インナーイヤータイプ,インピーダンス32Ω,ケーブルY型1.25m ストレートプラグ
参考: Amazon.co.jp

私はカナル型イヤホンが苦手なので,イヤホンは専ら開放型を使っているのですが,このタイプのイヤホンは選択肢が極めて少なく,音質的にも満足できるものが少ないというのが実情です。いろいろ使ってみたのですが,今も使い続けているのは結局,古いモデルですがSennheiser MX500,おそらく日本には正式輸入されていないSennheiser MX365,このタイプのイヤホンとしてはべらぼうに高いVenture Electronics VE ASURAで,MX500とVE ASURAは外観形状がそっくりです。

そして音の出口の開口部の構成が異なりますが,ハウジング形状がそっくりなモデルを見つけたので購入してみました。日本での取り扱いはWiseTechですね。

音質は想定通りでMX500やVE ASURAに極めて近い印象を受けます。開放型なので低域は全く出ませんが,中高域の音色のバランスは整っていて癖がなく,音のヌケ,高域の伸びも十分です。製品にはスポンジのパッドが付属していて,これを装着すると低域の量感が少し改善します。この音質ならまあ合格です。

ハウジングが透明なのはまあ良いとして,黒のリングにこの真っ赤なケーブルはデザイン的にはいまいちでちょっと使いたくないですね(^^)。そして少し細いので頼りなく取り回しに気を遣います。プラグがストレートというのもポータブルで使うには断線が心配で,出来ればL字にしてほしいところです。

ということで,音質は良いのですが... 私の選択肢からは外れますかねぇ,これは。いろいろと残念なモデルです。

タグ: [ヘッドホン]