ラズモフスキー第3番終楽章 快速ランキング!

※2017/10/18 アリス四重奏団の情報を追加

久しぶりの更新です。アリス四重奏団の演奏,結構快速だと思ったのですが,6:04で,こうして並べてみると意外に遅い方でした...



ブランデンブルク協奏曲第3番第3楽章 快速ランキング!」に続き,おバカ企画第二弾! ベートーヴェン:弦楽四重奏曲第9番作品59-3「ラズモフスキー第3番」終楽章 快速ランキング! です(^^;。


■ラズモフスキー第3番終楽章 快速ランキング!

5:16 ニュー・ミュージック四重奏団(1950年代前半)
5:20 エマーソン四重奏団(1994-95)
5:28 ウィーン・ムジークフェライン四重奏団(1990-92)
5:28 上海クァルテット(2008)

5:30 ジュリアード四重奏団(1964-70)
5:32 ライプツィヒ弦楽四重奏団(1995-2006)
5:34 カルミナ四重奏団(1998)
5:35 メロス四重奏団(1983-1986)
5:37 ミロ・クァルテット(2012)
5:37 ベルチャ四重奏団(2012ライヴ)
5:39 ジュリアード四重奏団(1982)
5:39 オライオン四重奏団(2006-08)
5:39 タカーチ四重奏団(2001)
5:40 ヴォーチェス四重奏団(1998)
5:41 ベルチャ四重奏団(2011,12)
5:43 東京クヮルテット(2005新録音)
5:46 ウィハン四重奏団(1996-2005)
5:48 ファイン・アーツ四重奏団(1969?)
5:48 ゴールドナー四重奏団(2004)
5:48 東京クヮルテット(1990-92旧録音)
5:48 プラジャーク四重奏団
5:49 アルテミス四重奏団(1998)
5:52 サイプレス弦楽四重奏団(2012-2014)
5:53 クリーヴランド四重奏団(1991-1995)
5:54 アルバン・ベルク四重奏団(1978-83旧録音)
5:54 ウィハン四重奏団(2007-2008)
5:55 エンデリオン弦楽四重奏団(2005-2008)
5:56 ヴラフ四重奏団
5:58 ゲヴァントハウス四重奏団(2002)
5:59 ロータス・カルテット
6:00 アマデウス四重奏団(1959-63)
6:00 アウリン四重奏団(2002-04)
6:02 シネ・ノミネ四重奏団
6:03 コロラド四重奏団(2001)
6:04 アリス四重奏団(2017)
6:04 バルトーク四重奏団(1969-72)
6:05 フィルハーモニア・クァルテット・ベルリン
6:05 ターリヒ四重奏団(1977-81)
6:06 アルバン・ベルク四重奏団(1989新録音)
6:07 フェルメール四重奏団(1983-91)
6:10 ヴァンブルー四重奏団(1996)
6:10 アルカン四重奏団(2008^2011)
6:11 ケッケルト四重奏団(1953-56)
6:36 クァルテット・エクセルシオ(2014)
6:38 ズスケ四重奏団(1967-80)
6:39 レナー四重奏団(1926)
6:40 メディチ弦楽四重奏団(1988-90)


HMV Onlineによると,ニュー・ミュージック四重奏団がものすごく速いということで,YouTubeにアップされている音源を実測してみました。5:17で今のところやはり最速でした。(YouTube情報有り難うございました)→CDを入手し実測し直しました。5:16でした。

今後も聴いて実測できたものがあれば随時追加していきます。

ベートーヴェン:弦楽四重奏曲第9番「ラズモフスキー第3番」,第14番(アリス四重奏団)

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ベートーヴェン:弦楽四重奏曲第9番「ラズモフスキー第3番」,第14番
アリス四重奏団 Aris Quartet
2017年4月5, 6, 11, 12日 フランクフルト・アム・マイン
GEN17478 (P)(C)2017 GENUIN Classics (輸入盤)
好録音度:★★★☆
参考: Tower RecordsAmazon.co.jpHMV Onlineicone-onkyoApple Music

アリス四重奏団は,2009年にフランクフルト音楽舞台芸術大学の室内楽教授フーベルト・ブフベルガー(ブフベルガー四重奏団の第1ヴァイオリン奏者)の主導で結成された若い弦楽四重奏団で,2016年のミュンヘン国際音楽コンクールの弦楽四重奏団部門で第2位と聴衆賞を獲得したとのことです。

技術的には非の打ち所がないほどの完成度で,定石通りに表現されたスタンダード路線の演奏ながら,ダイナミックでスケールが大きく,かなりの高水準で実現されているため,たいへんワクワクする演奏に仕上がっています。最近の若い弦楽四重奏団は本当に上手いですね。今後の活躍にも期待したいと思います。

録音ですが,残響が多めでしかも楽器音に被っているため,全体に音色がくすんで冴えません。残響の効果よりも悪影響が勝ってしまっていますね。せっかくの素晴らしい演奏なのに録音で損をしていると思います。これは本当に惜しいと思います。

Biber: Sonatas Appropriate To The Altar Or The Court (Sonatae Tam Aris Quam Aulis Servientes)

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Biber: Sonatas Appropriate To The Altar Or The Court (Sonatae Tam Aris Quam Aulis Servientes)
パーセル・カルテット Purcell Quartet
好録音度:★★★★☆
参考: Apple Music

Apple Musicで偶然見つけたアルバム。弦楽器数本とオルガン,トランペット2本の室内アンサンブル。今ではあまり一般的ではない編成ですが,バロックの時代には普通にあったのですかね。違和感がありません。これがどういう音楽なのか全く知らないのですが(^^;,気持ちの良い清々しいバロック音楽にただただ聴き入ってしまいました。ご興味があればぜひ聴いてみてください。

録音もまずまずで,適度な響きが心地よい空間を作っています。そして楽器音を邪魔せず,綺麗で透明感のある響きを形作っています。個人的にはもう少し楽器の質感が強めでも良いかなと思いますが,これはこれで趣があって悪くありません。

ベートーヴェン:ヴァイオリン・ソナタ全集(テディ・パパヴラミ(Vn)/フランソワ=フレデリック・ギィ(P))

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ベートーヴェン:ヴァイオリン・ソナタ全集
テディ・パパヴラミ Tedi Papavrami (Violin)
フランソワ=フレデリック・ギィ François-Frédéric Guy (Piano)
2016年11月22-26日, 2017年3月1-5日
Evidence EVCD037 (P)(C)2017 Little Tribeca (輸入盤)
好録音度:★★★★~★★★★☆
参考: Tower RecordsAmazon.co.jpHMV OnlineiconApple Music

同レーベルでピアニストが同じベートーヴェンのチェロ・ソナタ全集が演奏も録音も良かったので,これも期待できるのでは,と思い,Apple Musicで試聴してみました。

パパヴラミのヴァイオリンは少し音色に粗さというかトゲがあるものの,弓さばきは実に見事で緩急強弱が自在,隅々までコントロールが行き届いていて多彩な表情を見せるところがなかなかのものだと思いました。推進力のある曲運びも良いと思います。音色に透明感があればなぁ...惜しい!

そして録音なのですが,3枚組のうち,第1番から第7番までを収めた2枚は少しオフマイク気味で録音会場の響きが被って音色がくすみがちです。3枚目は響きが抑えられ音色のくすみはだいぶなくなり直接音比率が上がってクリアに聴こえます。1,2枚目もこの録音だったら良かったのに,と少し残念に思います。

まあベートーヴェンのチェロ・ソナタ全集の出来には及ばずちょっと辛口になってしまいましたが,高水準の出来映えであることには違いないと思います。

ベートーヴェン:弦楽四重奏曲第2番,第12番(ウェールズ弦楽四重奏団)

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ベートーヴェン:弦楽四重奏曲第2番,第12番
ウェールズ弦楽四重奏団 Verus String Quartet
January 20 & 21, March 31, 2017, Kanagawa Prefectural Lake Sagami-ko Exchange Center
FOCD9752 (P)(C)2017 FONTEC Inc. (国内盤)
好録音度:★★★★☆
参考: Tower RecordsAmazon.co.jpHMV Onlineicon

ウェールズ弦楽四重奏団は2006年に桐朋学園の学生により結成され,2016年で結成10周年,現在メンバーは30歳代というまだまだ若い四重奏団です。技術力が高く,アンサンブルが整っており,和音の響きもとても美しいです。演奏にキレがあり,さらに情感豊かで,そういう点で今回のディスクの中では第12番の第2楽章が特に印象に残りました。とはいえ真面目一本槍で音楽がまだまだちょっと堅苦しいようにも思います。

録音ですが,残響は少しあるものの控え目であり,直接音主体に明瞭に録っています。特に優れているとは思いませんが,欠点もなく弦楽四重奏曲の録音としてまずまず良好と言えると思います。

ベートーヴェンの弦楽四重奏曲全集に向けての第1弾とのことで,今後の録音も楽しみに待ちたいと思います。

モーツァルト:弦楽四重奏曲第16番,第19番「不協和音」,ディベルティメントK.136(ヴァン・カイック四重奏団)

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モーツァルト:弦楽四重奏曲第16番K.428,第19番「不協和音」K.465
モーツァルト:ディベルティメントニ長調K.136
ヴァン・カイック四重奏団 Quatuor Van Kuijk
ALPHA 246 (P)(C)2016 ALPHA CLASSICS (輸入盤)
好録音度:★★★★★
参考: Tower RecordsHMV OnlineiconAmazon.co.jpe-onkyo

勢いがあり,躍動感に溢れるとともに,技術的にもキレがありコントロールも行き届いていて表情が細やかです。音楽の喜びを素直に表現した若々しいフレッシュな演奏だと思います。音色の美しさも特筆できます。惜しむらくは楽節の切れ目で恣意的な「ため」が入って呼吸が乱されることで,せっかく音楽に気持ちよく乗っていたのにここで「うっ」と息苦しくなってしまいます。これがなかったら最高なのに...本当にこれだけはクラシック音楽の大嫌いなところです。

録音ですが,わずかに残響感があるものの,それぞれの楽器を明瞭に,透明感のある伸びのある音で美しく捉えています。距離感も適度であり,各楽器の分離感もまずまず良好です。弦楽四重奏の録音として欠点がほとんど見あたりません。オーディオ的な品質も良好です。私としてはもう少し生々しさを出して欲しいかなとは思いますが,これでも十分に好録音です。

この団体は全く知らないのですが,演奏も録音も素晴らしいので,今後もこの調子で録音を続けていって欲しいですね。期待しています。

バッハ:ゴルトベルク変奏曲BWV988(弦楽三重奏編曲版)(セバスティアン・シュレル(Vn),ポール・ラデ(Va),オレリアン・サブレ(Vc))

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バッハ:ゴルトベルク変奏曲BWV988(弦楽三重奏編曲版)
セバスティアン・シュレル Sébastien Surel (Violin)
ポール・ラデ Paul Radais (Viola)
オレリアン・サブレ Aurélien Sabouret (Cello)
2015年4月 Au Théâtre Saint Bonnet, Bourges
LP16-01 PolyChrone (輸入盤)
好録音度:★★★★
参考: Tower RecordsAmazon.co.jpHMV Onlineicon

見つけるとついつい手を出してしまうシトコヴェツキー編曲の弦楽三重奏版です。室内楽の演奏で良く思うのは,優秀なアンサンブルが求められるのは当然ながら,個々の奏者がどれだけそれぞれの魅力を発しているかが成否の鍵を握っているということで,この三重奏ではそれが見事なバランスで達成されていると思います。最近リリースされた同曲同編曲版のなかでも出色の出来ではないでしょうか。歌心に溢れ,テンポも良く楽しく聴くことが出来ました。

さて肝心の録音なのですが,残響はあまり取り込まれておらず,それぞれの楽器の捉え方もほぼ適正な感じなのですが,高域の伸びがなく少し音が曇ってモゴモゴしています。基本的な録り方は悪くないと思うので,この音質はすごく残念です。本当に惜しいと思います。

最後にリピートですが,ゆったりと演奏されることの多い第13変奏,第25変奏の後半のリピートと最後のAria da capoで省略されていますが,まあこれなら許容範囲です。ディスク1枚に収めるためにやむなくカットされたのかなと思います。

演奏時間 約79分
リピート表
Aria ○○
Var.01 ○○ Var.02 ○○ Var.03 ○○
Var.04 ○○ Var.05 ○○ Var.06 ○○
Var.07 ○○ Var.08 ○○ Var.09 ○○
Var.10 ○○ Var.11 ○○ Var.12 ○○
Var.13 ○× Var.14 ○○ Var.15 ○○
Var.16 ○○ Var.17 ○○ Var.18 ○○
Var.19 ○○ Var.20 ○○ Var.21 ○○
Var.22 ○○ Var.23 ○○ Var.24 ○○
Var.25 ○× Var.26 ○○ Var.27 ○○
Var.28 ○○ Var.29 ○○ Var.30 ○○
Aria da capo ××

演奏者はパリ・オペラ座管弦楽団やフランス国立管弦楽団等で活躍しており,いずれもパリ国立高等音楽院の出身で卒業当初から共演を重ねられているとのことです。

タグ: [室内楽曲] 

モーツァルト:弦楽四重奏曲集「ハイドン・セット」,「プロシア王」,弦楽五重奏曲集(メロス四重奏団)

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モーツァルト:弦楽四重奏曲集「ハイドン・セット」
メロス四重奏団 Melos Quartet
1976年2月(No.16,17),11月(No.14,15),1977年6月(No.18,19) シュトゥットガルト,リーダーハレ
F90G 50403/5(415 870-2) (P)1977/78 Polydor International (国内盤)
好録音度:★★★★☆,★★★★(No.18,19)
参考: Amazon.co.jp

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モーツァルト:弦楽四重奏曲集「プロシア王」
モーツァルト:弦楽四重奏曲K.499「ホフマイスター」
メロス四重奏団 Melos Quartet
Stuttgart, Liederhalle, 2/1979(K.589), 6/1980(K.590), 2/1981(K.499), Bamberg, Zentralsaal, 5/1983(K.575)
431 153-2 (P)1981,1984 Polydor International (輸入盤)
好録音度:★★★★☆(K.589),★★★★
参考: Amazon.co.jp

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モーツァルト:弦楽五重奏曲全集
メロス四重奏団 Melos Quartet
Franz Beyer, Piero Farulli (Viola)
Bamberg, Zentralsaal, 7/1986 & 12/1987, Neumarkt, Reitstadel, 11/1989
431 694-2 (P)1987/1988 Polydor International (P)1990 Deutsche Grammophon (輸入盤)
好録音度:★★★★
参考: Amazon.co.jp

メロス四重奏団のモーツァルトは,以前に第17番,第19番を収めた廉価盤を取り上げていました(→こちら)。堅実で高水準な演奏を聴かせてくれる同四重奏団の演奏は結構好きで,ここに挙げた弦楽四重奏曲集,弦楽五重奏曲集を手に入れて聴けたことは大変うれしいことなのです。とても残念なことに,同四重奏団の録音は現役盤が少なく,これらの中では弦楽四重奏曲の第17番,第19番,昨年1月に弦楽五重奏曲が限定盤の分売で発売されている程度ですね。こういうド直球の演奏はもうあまり好まれないのでしょうか。残念なことです。

録音ですが,この中では弦楽四重奏曲集の第14番~第17番と弦楽五重奏曲K.589が好録音です。少し音の捉え方が濃すぎるきらいはありますが,残響を抑え,極めて明瞭に楽器の音色を捉えています。それ以外の楽曲は少し音場成分が増えて楽器の音色が曇りがちです。好録音に共通しているのが,プロデューサがDr. ルドルフ・ヴェルナーという人ということで,やっぱりレコーディングを担当するプロデューサによって録音の音づくりが変わってしまうというのがよくわかりますね。1981年以降はデジタル録音に移行していますが,録り方の質に進歩が見られないのも残念なことです。

なお,実は「プロシア王」は先日取り上げた経年劣化?のCDです。貴重なディスクなのにCD2がまともに聴くことが出来ないのが残念でなりません。

ブログ読者様からの情報ですが(有り難うございました!),プロシア王の最初のディスクはドイツプレスで内周までメッキののある真空釜によるものだそうですが,私が持っているものは連続蒸着式のもので異なるようです。パッケージにはMade in West Germanyとあるのですが,ディスクレーベル面にはMade in U. K.とあり,イギリスプレスのもののようでした。なおハイドン・セットと弦楽五重奏曲は内周までメッキのある真空釜のものでした。これらは経年劣化はほとんど見られませんでした。

価値ある復刻! ファイン・アーツ四重奏団のベートーヴェン弦楽四重奏曲集

ファイン・アーツ四重奏団は1946年の創立で,現在でも活動を続けられています。メンバーは交代していますが,第1ヴァイオリンの交代は1回,第2ヴァイオリンは3回,ヴィオラは9回,チェロは2回ということで,ヴィオラ以外は結構長く続けられています。

このベートーヴェンの弦楽四重奏曲全集は1960年代に完成されたもので,Everest Recordsからリリースされていました。以前一度取り上げています(→こちら)。今回はこの全集から12曲が復刻されています。このうち作品18の2曲を除く中期,後期の曲を購入して聴きました。全集として復刻されなかった理由は不明ですが,マスターテープに問題があったのかもしれません。

それにしても,CDで発売されていたものよりもものすごく改善されています。聴き比べてみると明らかなのですが,鮮明さが格段に上がっており,これは本当に1960年代の録音なのか?と思うほどの鮮度です。これはサンプルの試聴でもはっきりわかりました(なので購入しました)。

どうもCDでは余計な残響を意図的に付け足していたのではないかと思います。その残響は音楽的にまったく効果がなく,音色を曇らせるだけのマイナス効果しかありませんでしたので,前回のレビューでも結局あまり高い評価になりませんでした。演奏に被るその残響が取り払われ,極めて明瞭に,ダイレクトに音楽が伝わってくるすばらしい録音に生まれ変わりました。

特に後期が良いですね。楽器の分離も良好で,それぞれの楽器の動きがこれほどはっきりとわかる録音もそうありません。まあこれに関しては賛否あると思いますが,こういう録音ならではのいろいろな発見があって面白いと思います。

今までにもリマスタリングされたものをいくつも聴いてきましたが,ここまで改善幅が大きいのは初めてです。しかも改善後はこれ以上望めないくらい良好です。音楽をストレートに伝えてくれるという点で,現代の多くの録音をもはるかに凌駕するリアルさと迫力があります。これは本当に価値ある復刻です。録音の質がいかに大切かを実感しました。(ちょっと興奮してしまいました)

こういう録音こそ<好録音>と呼ぶにふさわしいです。まあちょっと褒めすぎでオマケの感はありますが,五つ星評価としました。なお,1960年代の録音なので多少マスターテープの品質に起因する粗さはあります(オーディオクオリティは時代なりです)。また,今回はハイレゾでの復刻(192kHz/24bit, 96kHz/24bit)ですが,私の評価はハイレゾとは関係なく,CDクオリティであっても全く変わりません。

まだ斜め聴きなので,これからじっくりと聴きたいと思います。

しかし,これはちょっと財布には優しくないですね... なお私はe-onkyoで購入しましたが,moraでも取り扱いがありますね。

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ベートーヴェン:弦楽四重奏曲第3番作品18-3
ベートーヴェン:弦楽四重奏曲第4番作品18-4
ファイン・アーツ四重奏団 Fine Arts Quartet
録音1959年
参考: e-onkyo

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ベートーヴェン:弦楽四重奏曲第7番「ラズモフスキー第1番」作品59-1
ファイン・アーツ四重奏団 Fine Arts Quartet
録音1965年
好録音度:★★★★★
参考: e-onkyo

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ベートーヴェン:弦楽四重奏曲第8番「ラズモフスキー第2番」作品59-2
ベートーヴェン:弦楽四重奏曲第9番「ラズモフスキー第3番」作品59-3
ファイン・アーツ四重奏団 Fine Arts Quartet
録音1965年
好録音度:★★★★★
参考: e-onkyo

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ベートーヴェン:弦楽四重奏曲第10番「ハープ」作品74
ベートーヴェン:弦楽四重奏曲第11番「セリオーソ」作品95
ファイン・アーツ四重奏団 Fine Arts Quartet
録音1965年
好録音度:★★★★★
参考: e-onkyo

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ベートーヴェン:弦楽四重奏曲第12番作品127
ファイン・アーツ四重奏団 Fine Arts Quartet
録音1962-63年
好録音度:★★★★★
参考: e-onkyo

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ベートーヴェン:弦楽四重奏曲第13番作品130
ファイン・アーツ四重奏団 Fine Arts Quartet
録音1962-63年
好録音度:★★★★★
参考: e-onkyo

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ベートーヴェン:弦楽四重奏曲第14番作品131
ファイン・アーツ四重奏団 Fine Arts Quartet
録音1962-63年
好録音度:★★★★★
参考: e-onkyo

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ベートーヴェン:弦楽四重奏曲第15番作品132
ファイン・アーツ四重奏団 Fine Arts Quartet
録音1962-63年
好録音度:★★★★★
参考: e-onkyo

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ベートーヴェン:弦楽四重奏曲第16番作品135
ベートーヴェン:大フーガ作品133
ファイン・アーツ四重奏団 Fine Arts Quartet
録音1962-63年
好録音度:★★★★★
参考: e-onkyo

e-onkyoでフェシュテティーチ四重奏団のハイドン弦楽四重奏曲全集が破格の価格で出ていました!

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ハイドン:弦楽四重奏曲全集
フェシュテティーチ四重奏団 Quatuor Festetics
(C)2014 Arcana
参考: e-onkyo

当ブログの読者から情報をいただきました。有り難うございます! 以前,分売のCDを取り上げていたのですが(→こちら),e-onkyoで破格の値段で出ているとのことでした。

私は分売で入手したのですが,その後全集としてCD 19枚組で発売されていました。1万円以上していましたが,e-onkyoでは税込2,500円です。フォーマットは44.1kHz/24bitのハイレゾです。これは持っていて損はないと思い,購入しました。これで場所を取っていた分売CDを手放してもいいかなと思いました。これは本当に助かります。

演奏と録音の感想は以前の記事を参考にしていただければ幸いです。

バッハ:ゴルトベルク変奏曲BWV988(弦楽三重奏編曲版)(ハルトムート・シル(Vn),マティアス・ヴォルム(Va),ティルマン・トゥルディンガー(Vc))

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バッハ:ゴルトベルク変奏曲BWV988(弦楽三重奏編曲版)
ハルトムート・シル Hartmut Schill (Violin)
マティアス・ヴォルム Matthias Worm (Viola)
ティルマン・トゥルディンガー Tilman Trüdinger (Cello)
2016年 ケムニッツ,グンツェンハウザー美術館
as-c 5078-2000 (C)2016 auris Subtilis (輸入盤)
好録音度:★★★☆
参考: Tower RecordsAmazon.co.jpHMV Onlineicon

シトコヴェツキー編曲の弦楽三重奏版。おっとりした演奏で,良く言えばのんびりとのどか,しかし正直なところ,音楽が全然弾まずワクワクしません。奏者それぞれの技量はあるとは思うのですが,音色に魅力がないところもそう思ってしまう一つの要因だと思います。う~ん,これはちょっと残念です。

録音ですが,すこし距離感がありこぢんまりとしており,残響は多くないものの中途半端に被ってヌケの悪い冴えない音になってしまっています。音色に魅力を感じられないのは録音のせいかもしれません。そういう意味からも録音はとても大切ですね。


最後にリピート表です。リピートの省略が多く,またどういう考え方で省略しているのかもよくわかりません。これだけ省略が多いのは本当に残念です。

演奏時間 約74分
リピート表
Aria ○○
Var.01 ○○ Var.02 ○○ Var.03 ○○
Var.04 ×× Var.05 ○× Var.06 ○○
Var.07 ○○ Var.08 ○○ Var.09 ○○
Var.10 ×× Var.11 ×× Var.12 ○×
Var.13 ○× Var.14 ○○ Var.15 ○○
Var.16 ○○ Var.17 ×× Var.18 ○×
Var.19 ○○ Var.20 ○× Var.21 ○×
Var.22 ○× Var.23 ○× Var.24 ○○
Var.25 ○× Var.26 ○× Var.27 ○○
Var.28 ○○ Var.29 ○× Var.30 ××
Aria da capo ××

タグ: [室内楽曲] 

バッハ:ゴルトベルク変奏曲BWV988(バロックアンサンブル編曲版)(パルナッシ・ムジチ)

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バッハ:ゴルトベルク変奏曲BWV988(バロックアンサンブル編曲版)
パルナッシ・ムジチ Parnassi Musici
2000年11月12日 フライブルク,コンツェルトハウス
MVC 005-012 (P)(C)SWR 2000 & 2005 MV Cremona (輸入盤)
好録音度:★★★★
参考: Tower RecordsHMV Onlineicon

今では珍しくなくなったゴルトベルク変奏曲の編曲版,これは2000年の録音とのことでまだ少なかった頃ですね。Tower Recordsでは2006年からの取り扱いがあったようですがHMV Onlineiconは2017年からの取り扱いです。先日取り上げたベッカー:ソナタと組曲で団体をしり,それをきっかけにこのディスクを見つけました。

最後に拍手の入るライヴ録音。バロックアンサンブルということで,編成は,フラウト・トラヴェルソ,ヴァイオリン×2,ヴィオラ,チェロ,ヴィオラ・ダ・ガンバ/ヴィオローネ,リュート,チェンバロ/オルガン,総勢8名です。変奏により編成が変わります。通奏低音が加わる曲もあれば,ソロだけで演奏される曲もあり,変化に富んでいます。個々の奏者の技術も上手く,多彩な奏法を駆使して広がりのある音楽を作り上げています。多声の旋律が異なる楽器で演奏されることが多いこと,通奏低音が加わることなどから,原曲の持つ面白さが少なくなっているところもありますが,室内楽と割り切って聴けば,これはこれで面白いと思います。

録音ですが,ヴァイオリンやフラウト・トラヴェルソはクリアーで高域の伸びもあり良い状態ですが,低音楽器はやや奥で鳴っている感じであり,残響の被りが多めになって明瞭さが劣っています。バロックアンサンブルなのでこれでも良いのですが,多声の一部を担う楽器くらいはもう少しヴァイオリン等と対等になるように録って欲しいところです。全体的にはそんなに悪くないのですが。

最後にリピート表です。ゆっくりした変奏の2つでリピートの省略がありましたが,そのほかはすべて実行されていました。まあ許容範囲です。(ディスク1枚に収めるために編集カットされたのかもしれません)

演奏時間 約79分
リピート表
Aria ○○
Var.01 ○○ Var.02 ○○ Var.03 ○○
Var.04 ○○ Var.05 ○○ Var.06 ○○
Var.07 ○○ Var.08 ○○ Var.09 ○○
Var.10 ○○ Var.11 ○○ Var.12 ○○
Var.13 ○○ Var.14 ○○ Var.15 ××
Var.16 ○○ Var.17 ○○ Var.18 ○○
Var.19 ○○ Var.20 ○○ Var.21 ××
Var.22 ○○ Var.23 ○○ Var.24 ○○
Var.25 ○○ Var.26 ○○ Var.27 ○○
Var.28 ○○ Var.29 ○○ Var.30 ○○
Aria da capo ○○

タグ: [室内楽曲] 

モーツァルト:初期弦楽四重奏曲集(ライプツィヒ弦楽四重奏団)

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モーツァルト:初期弦楽四重奏曲集Vol.1
収録曲: KV 80, 155, 159, 169, 170
ライプツィヒ弦楽四重奏団 Leipziger Streichquartett
20.06.-22.06.2016 Konzerthaus der Abtei Marienmünster
MDG 307 1975-2 (P)(C)2016 MDG (輸入盤)
好録音度:★★★★☆
参考: Tower RecordsAmazon.co.jpHMV Onlineicon

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モーツァルト:初期弦楽四重奏曲集Vol.2
収録曲: KV 156, 157, 168, 173
ライプツィヒ弦楽四重奏団 Leipziger Streichquartett
21.11.-23.11.2016 Konzerthaus der Abtei Marienmünster
MDG 307 1976-2 (P)(C)2017 MDG (輸入盤)
好録音度:★★★★☆
参考: Tower RecordsAmazon.co.jpHMV Onlineicon

モーツァルトの初期の弦楽四重奏曲から9曲です。まだ4曲ありますのでVol.3が近いうちに出ると思いますが,とりあえずこの2枚のレビューです。ライプツィヒ弦楽四重奏団のモーツァルトはハイドン四重奏曲とプロシア王四重奏曲はすでに発売されています。ホフマイスターは第14番~第23番まで収録したセットには収録されているようでした(これは1枚ずつ買い揃えてきた者としては少々腹立たしいですが)。初期のVol.3がリリースされれば全集が完結すると思います。

この四重奏団は結成からの歴史も長く,常に安定したスタンダード路線の高水準の演奏を聴かせてくれていますが,この演奏も同じ路線であり,個性を主張するようなところはなく,曲そのものの魅力を誠実に,そしてサラッと爽やかに表現して聴かせてくれます。長く付き合えそうな演奏で私は好きですね。

そしてこの録音がまた良いのです。残響感はそれなりにあり音場感もありますが,直接音が主であり,クリアで透明感のある音色が堪能できます。過去リリースされてきたモーツァルトのディスクよりも一段良くなっています。室内楽の録音として標準的な印象であり,その中で上手くまとめた好録音だと思います。

Vol.3のリリースが楽しみです。

ハイドン:弦楽四重奏曲作品76「エルデーディ四重奏曲」(エルデーディ四重奏曲)

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ハイドン:弦楽四重奏曲作品76「エルデーディ四重奏曲」第1番~第3番
エルデーディ四重奏団
2002年4月 東京都下三鷹市 風のホール
PAU-0001 (P)2002 PAU CD (国内盤)
好録音度:★★★
参考: 公式Webサイト

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ハイドン:弦楽四重奏曲作品76「エルデーディ四重奏曲」第4番~第6番
エルデーディ四重奏団
2004年2月25~27日 山梨県牧丘町文化ホール
PAU-0002 (P)2002? PAU CD (国内盤)
好録音度:★★★
参考: 公式Webサイト

おぉ!これは驚くほど完成度が高いですねぇ!一音たりともおろそかにせず,細部に至るまで神経を行き届かせ,整然と,きっちりと仕上げていますね。オーソドックスで特徴的なところはそんないないのですが,ここまで極められると「お見事!」と言うしかありません。生真面目な日本人の美質が活かされた素晴らしい演奏だと思います。

しかし,この録音はいけません。残響が多く,また直接音よりも残響が支配的なために,音色は大きくくすみ,全く冴えません。ニュアンスもかなり失われ,楽器の質感も感じ取りにくいです。残響が音楽的にまったくプラスに働かず,鑑賞の邪魔にしかなっていません。せっかくの素晴らしい演奏を台無しにしています。少々厳しめですが抗議の意味を込めて三つ星評価です。

録音が良ければ間違いなく愛聴盤になっていたと思うのですが...残念でなりません。

エルデーディ弦楽四重奏団は1989年に東京芸術大学の卒業生で結成された弦楽四重奏団とのことです。メンバーは蒲生克郷(Vn),花崎淳生(Vn),桐山建志(Va),花崎薫(Vc)。

このディスクは一般には市販されていないのか,店頭や通販ショップでも見かけません。公式Webサイトからメールで注文して購入します。

ベッカー:ソナタと組曲(パルナッシ・ムジチ)

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ベッカー:ソナタと組曲
パルナッシ・ムジチ Parnassi Musici
詳細不明 (P)2000 cpo (輸入盤) ※Apple Musicで試聴
好録音度:★★★★★
参考: Apple MusicAmazon.co.jp

秘曲の宝庫CPOレーベルから。Apple Musicでたまたま聴いたこのアルバムが演奏も録音も大変良かったので取り上げたいと思います。聴く限りはヴァイオリン2本(?)と通奏低音(チェロ,テオルボ,チェンバロ,オルガンなどでしょうか)のピリオド楽器アンサンブルです。作曲者のディートリヒ・ベッカー(Dietrich Becker, 1623年頃 - 1679年頃)はWikipediaによるとバロック音楽期のドイツのヴァイオリニスト・作曲家とのことです。

特に録音が気に入りました。優秀録音というわけでもありませんし,オーディオ品質が高いというわけでもないのですが(もちろん全く問題のないレベルです),聴いていて<全く>不満を感じない,ストレスを感じないという点で文句なしの五つ星の好録音です。

楽器音を邪魔する要素が全くなく,低域から高域までバランスが取れて自然であり,高域の伸び,音の透明感も申し分なく,美しい音色を堪能できます。距離感も適切です。ステージの立体感もそれなりに感じられますが,録音会場の響きはほとんどないので空間性はあまりありません(私としては全く問題ありません)。

これが好録音なの?と思われる方もおられるかもしれませんが,こういう何気ない普通の録音が良いのです。

このディスクはすでに廃盤になっているのか,入手困難ではありませんが,入手しづらい状況のようです。こういう音源が聴ける状況になったのは本当に有り難いことですね。ちなみにApple Musicで公開されている他のParnassi Musiciの録音を幾つか聴いてみましたが,その中で録音に関してはこれが一番良いように思いました。

ブラームス:弦楽六重奏曲第1番作品18,第2番作品36(ルノー・カプソン,クリストフ・コンツ,ジェラール・コセ,マリー・シレム,ゴーティエ・カプソン,クレメンス・ハーゲン)

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ブラームス:弦楽六重奏曲第1番作品18,第2番作品36
ルノー・カプソン(Violin),クリストフ・コンツ(Violin),ジェラール・コセ(Viola),マリー・シレム(Viola),ゴーティエ・カプソン(Cello),クレメンス・ハーゲン(Cello)
Live from Aix-en-Provence Easter Festival 2016
Warner Erato 9029588837 (P)(C)2017 Parlophone Records Ltd. (輸入盤)
好録音度:★★★★
参考: Tower RecordsAmazon.co.jpHMV Onlineicon

弦楽四重奏にヴィオラとチェロが加わるだけでこんなにサウンドが変わるんですね。響きの重心が下がりとても厚くなります。そして名手が顔を揃えた演奏ということもあって,室内楽のアンサンブルの妙に加えて個々人の技で曲が映えます。さらにライヴということもあって情熱あふれる演奏が繰り広げられています。ブラームスの若々しい楽曲がこのような優れた演奏で聴けるのは本当にうれしいことです。

さて録音なのですが,音楽祭でのライヴ録音ですが,少し残響を伴っていますが,個々の奏者の楽器音を的確に捉えていてバランス良くまとまっています。私としてはもう少し生々しく,またすっきりと見通しよく録って欲しかったところなのですが,それでもまずまず良く録れている方だと思います。

タグ: [室内楽曲] 

ハイドン:弦楽四重奏曲作品33,作品50,作品54,作品55(ロンドン・ハイドン四重奏団)

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ハイドン:弦楽四重奏曲作品33
ロンドン・ハイドン四重奏団 The London Haydn Quartet
Concert Hall, Wyastone Estate, Monmouth, on 25-30 June 2012
CDA67955 (P)(C)2013 Hyperion Records (輸入盤)
好録音度:★★★★☆
参考: Tower RecordsAmazon.co.jpHMV Onlineicon

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ハイドン:弦楽四重奏曲作品50
ロンドン・ハイドン四重奏団 The London Haydn Quartet
Potton Hall, Dunwich, Suffolk, on 24-28 October 2014
CDA68122 (P)(C)2016 Hyperion Records (輸入盤)
好録音度:★★★★☆
参考: Tower RecordsAmazon.co.jpHMV Onlineicon

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ハイドン:弦楽四重奏曲作品54, 作品55
ロンドン・ハイドン四重奏団 The London Haydn Quartet
Potton Hall, Dunwich, Suffolk, on 5-10 November 2015
CDA68160 (P)(C)2017 Hyperion Records (輸入盤)
好録音度:★★★★
参考: Tower RecordsAmazon.co.jpHMV Onlineicon

少し前に作品9,作品17,作品20を取り上げた続きです。全集に向けて録音されているのかはわからないのですが,現在作品番号順に作品55まで発売されています。演奏スタイルはこれまでの録音と変わらず一貫していますが,より大胆に変化を付ける表現が増えているようには思います。技術的にも上手いですし,響きの美しさも特筆できますし,ハイドンとしてはロマンティックで,かつ素直な表現にも好感を持ちました。今後の録音が楽しみです。

録音ですが,作品33と作品50は少し残響が気になるものの,音の透明感,輝き,伸びが感じられ,ストレスなく聴くことが出来る好録音です。一方作品54, 55はややマイクポイントが遠く,音色がくすみがちで楽器の質感も失われてしまっていますし,音場の広がり感も少し希薄です。そんなに悪くはないのですが,作品33, 50と同じ録音で統一して欲しかったところです。惜しいです。今後の録音が元に戻されることを切に希望します。

モーツァルト:弦楽四重奏曲集「ハイドン・セット」,「プロシア王」(ペーターセン弦楽四重奏団)

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モーツァルト:弦楽四重奏曲集「ハイドン・セット」
ペーターセン四重奏団 Petersen Quartett
Funkhaus Berlin, 1990/91
08-10 605 (P)1992 Capriccio (輸入盤)
好録音度:★★★★
参考: Tower RecordsAmazon.co.jpHMV OnlineiconApple Music

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モーツァルト:弦楽四重奏曲集「プロシア王」
ペーターセン四重奏団 Petersen Quartett
録音不明
10 434 (P)1992 Capriccio (輸入盤)
好録音度:★★★★
参考: Amazon.co.jpHMV OnlineiconApple Mujsic

ハイドン・セットはCDで,プロシア王はApple Mujsicで聴きました。ペーターセン四重奏団はベートーヴェンの弦楽四重奏曲も10曲録音しており,現代的で洗練された演奏がなかなか良かったのですが(→レビュー記事),その少し前に録音されたモーツァルトの作品も生き生きとした躍動感のある演奏で聴かせてくれます。有名な団体ではないと思いますが,侮れません。

録音ですが,直接音を主体に録ってはいるものの,残響が少し多めで現実感の希薄な演出された商品の録音になってしまっているのが惜しいです。悪くはないのですが,もう少し生々しさが欲しいと思いました。

ハイドン・セットの方は廃盤になって久しいようで,ディスクの入手は少々しづらいようです。プロシア王の方はまだ少し流通しています。いずれもApple Musicで聴けるのは有り難いことですね。

ハイドン:弦楽四重奏曲作品9,作品17,作品20(ロンドン・ハイドン四重奏団)

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ハイドン:弦楽四重奏曲作品9
ロンドン・ハイドン四重奏団 The London Haydn Quartet
St Paul's Church, Deptford, on 28-31 January and 2 February 2007
CDA67611 (P)(C)2007 Hyperion Records (輸入盤)
好録音度:★★★★☆
参考: Tower RecordsAmazon.co.jpHMV Onlineicon

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ハイドン:弦楽四重奏曲作品17
ロンドン・ハイドン四重奏団 The London Haydn Quartet
St George's Brandon Hill, on 6-11 August 2008
CDA67722 (P)(C)2009 Hyperion Records (輸入盤)
好録音度:★★★★☆
参考: Tower RecordsAmazon.co.jpHMV Onlineicon

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ハイドン:弦楽四重奏曲作品20「太陽四重奏曲集」
ロンドン・ハイドン四重奏団 The London Haydn Quartet
All Saints' Church, East Finchley, London on 6-10 September 2010
CDA67877 (P)(C)2011 Hyperion Records (輸入盤)
好録音度:★★★★
参考: Tower RecordsAmazon.co.jpHMV Onlineicon

ピリオド楽器での演奏。急速楽章は快活ですが,全体としては柔らかいタッチが印象に残ります。そして美しくロマンティックな節回し。気負いなく素直に表現していて好感が持てます。私の初期の弦楽四重奏曲のイメージを大きく塗り替えてくれました。特に作品17がこんなに魅力的な曲集だったのか!とちょっとうれしくなりました。おそらく全集を目指して作品9から順番に録音をしているのだと思いますが(2017年2月時点で作品55までリリース済み),これは楽しみです。

録音ですが,それぞれ異なる場所で録音されています。作品17が最も良く,残響を控え目に透明感ある美しい音で楽器音を捉えています。次いで作品9で,やや残響感は多めですが,直接音が主体で曇りのない音で録られています。作品20はやや残響が多めでマイクポイントも遠めであり,音色が少し曇っています。許容範囲ですが,作品17のように録ってくれなかったのが残念です。

ハイドン:弦楽四重奏曲作品33「ロシア四重奏曲」(The London Fox Players)

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ハイドン:弦楽四重奏曲作品33「ロシア四重奏曲」第1番~第3番
The London Fox Players
録音不明
好録音度:★★★☆
(P)2006 Classic Fox Records
参考: Amazon.co.jpApple Music

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ハイドン:弦楽四重奏曲作品33「ロシア四重奏曲」第4番~第6番
The London Fox Players
録音不明
(P)2006 Classic Fox Records
好録音度:★★★☆
参考: Amazon.co.jpApple Music

ディスクでの販売は見あたりません。配信のみと思われます。詳細がよくわかりません。The London Fox Playersという団体も全く情報が見つけられませんでした。弦楽四重奏団なのかどうかさえわかりません。モダン楽器による演奏のようです。技術的にはかなり巧いと思いますが,淡泊です。あまり曲をいじることなく素直にすっきり表現していて嫌いではありません。むしろ他の弦楽四重奏団の演奏にはない独特の味を出しているとも言えるかもしれません。あまり評価される演奏ではないかもしれませんが,私は楽しめました。

さて肝心の録音ですが,少々残響過多で演出が過ぎるように思います。明瞭感に乏しく音色も残響による影響で色がついてしまっています。もっとすっきりと見通しよく録ってほしいものです。

ベートーヴェン:ヴァイオリン・ソナタ全集(ピエール・フシュヌレ(Vn)/ロマン・デシャルム(P))

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ベートーヴェン:ヴァイオリン・ソナタ全集
ピエール・フシュヌレ Pierre Fouchenneret (Violin)
ロマン・デシャルム Romain Descharmes (Piano)
2015年3月5-9日 フランス,シェルブール,ル・トリデン
AP129 (P)(C)2015 Little Tribeca (輸入盤)
好録音度:★★★★
参考: Tower RecordsAmazon.co.jpHMV Onlineicon

グリュミオーを想起させる甘美な音色が美しいですねぇ。演奏は謙虚で丁寧,ちょっと大人し過ぎるようにも思いますが,彼の持ち味が活きる演奏ではあると思います。

録音ですが,わずかに残響感はあるものの控え目であり,楽器音に対する影響は少ないです。ヴァイオリンに対してピアノが後方に大きめに広がる点はヴァイオリン・ソナタの録音として適切に思います。ヴァイオリンの捉え方が少し弱めで音色がわずかにくぐもって聴こえるのがすごく惜しいです。もう少しクリアでヌケの良さが欲しかったです。悪くはないのですが...

シェーンベルク,ベルク,ウェーベルン編曲~ヨハン・シュトラウス:ワルツ名曲集(マンフレート・ライヒェルト指揮/バーデン=バーデン合奏団)

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シェーンベルク,ベルク,ウェーベルン編曲~J. シュトラウス:ワルツ名曲集
マンフレート・ライヒェルト指揮/バーデン=バーデン合奏団
1977年6月 バーデン=バーデン,南西ドイツ放送局,ハンス・ロスバウト・スタジオ
BVCD-38062(82876-63134-2) (P)1977 deutsche harmonia mundi / BMGファンハウス (国内盤)
好録音度:★★★★
参考: Amazon.co.jp

念願のディスクが手に入りました! LPでは持っていたのですが,CDを買い損ねてしまい,思い出す毎に探していたのですが,ようやく某中古CDショップで未開封品が1,000円を切る値段で!。見つけたときはちょっと小躍りしてしまいました(^^;。やはり「南国のばら」が聴けるのがうれしい。

収録曲は下記の通りです。

皇帝円舞曲(シェーンベルク編曲)
南国のばら(シェーンベルク編曲)
酒,女,歌(ベルク編曲)
わたしの恋人(ウェーベルン編曲)

編成は,フルート,クラリネット,ヴァイオリン×2,ヴィオラ,チェロ,ピアノ,ハーモニウム,です。オーケストラで演奏されるシュトラウスの曲にはあまり興味がわかないのですが(なのでニューイヤーコンサートも観ていません),室内楽版となると話は別です。こういうのが好きなんです。

録音ですが,ちょっとわざとらしい残響を伴っているのが気になりますが,各々の楽器をしっかりと捉えているので印象はまずまずです。演出が過ぎるのか現実感,自然さはあまりありません。録音としてはあまり好みではありませんが,まあ許容範囲内ではあります。

Amazon.co.jpではプレミア価格になっていますね。こういうのはタワーレコードさんの出番だと思うのですが,ちょっとマイナー過ぎて無理ですかね。

タグ: [室内楽曲] 

ジュリアード四重奏団のリヴィング・ステレオ録音を聴く - リヴィング・ステレオ・ザ・リマスタード~コレクターズ・エディションより

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ベートーヴェン:弦楽四重奏曲第14番嬰ハ短調作品131
ジュリアード四重奏団 Juilliard Quartet
録音:1960年3月、ニューヨーク、RCAビクター・スタ ジオ
好録音度:★★★★★
参考: Apple Music

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ベートーヴェン:弦楽四重奏曲第11番ヘ短調作品95
ベートーヴェン:弦楽四重奏曲第16番ヘ長調作品135
ジュリアード四重奏団 Juilliard Quartet
録音:1960年4&10月、ニューヨーク、RCAビクター・スタジオ《★世界初CD化》
好録音度:★★★★★
参考: Apple Music

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シューベルト:弦楽四重奏曲第14番ニ短調D.810「死と乙女」
シューベルト:弦楽四重奏曲第12番ハ短調D.703「四重奏断章」
ジュリアード四重奏団 Juilliard Quartet

録音:1959年2月、ニューヨーク、米国芸術文学アカデミー
好録音度:★★★★★
参考: Apple Music

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ドビュッシー:弦楽四重奏曲ト短調
ラヴェル:弦楽四重奏曲ヘ長調
ジュリアード四重奏団 Juilliard Quartet
録音:1959年5月、ニューヨーク、 スタジオ”B”
好録音度:★★★★☆
参考: Apple Music

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ドヴォルザーク:弦楽四重奏曲第11番ハ長調作品61
ヴォルフ:イタリア風セレナード
ジュリアード四重奏団 Juilliard Quartet
録音:1959年5月、 ニューヨーク、スタジオ”B”《★世界初CD化》
好録音度:★★★★
参考: Apple Music

最初にお断りをしておきますが,拙ブログの以前からの読者様であれば「またか(^^;」と苦笑しながら読んでいただけると思うのですが,特に今回の録音評は「録り方,楽器音の捉え方」にフォーカスしたものであり,いわゆるオーディオ的クオリティの比率は低いとお考えください。

このリヴィング・ステレオのボックスシリーズは第3弾で,世界初CD化も多く含むそうです。上記のジュリアード四重奏団のディスクも2つが初CD化です。この中でベートーヴェンの第14番とシューベルトの死と乙女は,以前,TESTAMENTから発売されていたものを録音が素晴らしいということで紹介していました。

今回はApple Musicで試聴しました。CDと同じ音源かどうかは定かではありませんが,Apple Music上でのリリース日がいずれも2016年11月18日と,ディスクの発売日とほぼ同時期であることから同じ音源であろうと思われます。

この中ではやはりRCAビクター・スタジオで収録された1960年のベートーヴェンの2枚の録音が良いですね。第14番は音は痩せていて音色のバランスも崩れているものの,残響は皆無で適切な距離感で捉えられた楽器の生々しい質感が素晴らしく音楽がダイレクトに伝わってきます。好録音の良い見本です。第11番,第16番も録音の傾向は同じで,少し人工的な残響のまとわりつきが鬱陶しいものの,楽器音自体はシャープでキレがありこちらも演奏を存分に楽しむことが出来ます。

次に良いのが同じく1960年録音のシューベルトで,これも気になる残響は皆無と言って良く,極めてシャープでキレのよい録音です。音色のバランスはベートーヴェンよりも良いかもしれません。一方スタジオの録音現場の雰囲気,演奏者の存在感は希薄で,やや商品化された音づくりであり,これは善し悪しかなと思います。

ベートーヴェンの第14番とシューベルトの死と乙女はTESTAMENT盤に比べて今回のリマスターによって大幅に音質が改善され,音のヌケと解像感が良くなっています。特にシューベルトが格段に良くなっています。

ドビュッシー,ラヴェルとドヴォルザークは1959年の録音で,ベートーヴェン,シューベルトと比べるとクオリティ面でかなり落ちるため,基本的な録音の仕方は良いのですが,やはりだいぶ聴きづらくなってきます。これはちょっと惜しいですね。

とはいえ,ジュリアード四重奏団の録音がさらに良好な状態で復刻されたのは本当にうれしいことです。これはディスクで持っておきたいところですが,60枚組のセットなのでちょっと買うのをためらっています。分売してくれないですかね...

なおこの他のジュリアード四重奏団の演奏としては,エリオット・カーター,ウィリアム・シューマン,ベルク,ウェーベルンの作品のディスクが含まれています。

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Living Stereo - The Remastered Collector's Edition
参考: Tower RecordsAmazon.co.jpHMV Onlineicon

で,最後にお決まりのいつもの愚痴です(^^;。それにしても,このRCAのリヴィング・ステレオやマーキュリーのリヴィング・プレゼンスなど,1960年前後という50年~60年も前にこれだけの素晴らしい録音をされていたというのが驚異的に思えてなりません。逆に,これらに比べて現代の録音はなんでこんなにつまらない,聴いていて全然面白くないのか,音楽の鼓動がまったく伝わってこないのか,腹立たしくなってきます。世界の多くの人々が名録音と認めるものがこれだけあるにもかかわらず,先人達の偉業から学ぶ気がまったくないとしか思えないです。残念なことです。

ベートーヴェン:弦楽四重奏曲第13番,大フーガ(エディング四重奏団)

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ベートーヴェン:弦楽四重奏曲第13番,大フーガ
エディング四重奏団 Edding Quartet
LPH 023 (P)(C)2016 OUTHERE (輸入盤)
好録音度:★★★★☆
参考: Tower RecordsAmazon.co.jpHMV OnlineiconApple Music

Apple Musicでの試聴です。

エディング四重奏団は,古楽オーケストラのシャンゼリゼ管弦楽団のトップ奏者で構成され,ピリオド楽器を使って演奏されているとのことです。終楽章は大フーガに置き換えられています。とても軽やかでスピード感がありキレの良い演奏を聴かせてくれます。アンサンブルも優秀です。特に混沌としがちな大フーガをサラッと弾いていてこんなに聴きやすい演奏はそんなにないと思います。ピリオド楽器であることがあまり意識されないのも良い点です。この演奏で他の曲も聴いてみたいです。

さて肝心の録音ですが,やや残響が多めで楽器音へのまとわりつきが気になりますが,楽器音自体は比較的近い距離で録られているのか,ニュアンスが十分に伝わってきて,これならまだ許せると思いました。もっと残響を抑えてクリアに録って欲しいのは言うまでもありませんが。

なお,カップリングとしてNorthernlightの演奏によるピアノと管楽器のための五重奏曲変ホ長調作品16が収録されています。

チャイコフスキー:弦楽四重奏曲第1番,第3番(ヒース四重奏団)

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チャイコフスキー:弦楽四重奏曲第1番,第3番
ヒース四重奏団 THE HEATH QUARTET
2015年12月
HMU907665 (P)(C)2016 harmonia mundi usa (輸入盤)
好録音度:★★★★☆
参考: Tower RecordsAmazon.co.jpHMV OnlineiconApple Music

Apple Musicでの試聴です。

ヒース四重奏団は2002年に結成された英国の弦楽四重奏団ということでまだまだ若手ですが,英国を代表する四重奏団の一つとのことです。チャイコフスキーの弦楽四重奏曲といえばボロディン四重奏団の1979年の録音が大好きで今でもよく聴くのですが,この演奏があまりに良く,他の団体の演奏を聴いてもあまり良い印象のものがありませんでした。「これくらいやらないとこの曲は面白くないんだよ」というような印象を受けるのが多いのです(もちろんそんな思いで演奏していることはないと思いますが)。

さてこのヒース四重奏団の演奏ですが,実に誠実な演奏だと思います。同曲に対する敬愛の気持ちと謙虚さが感じられます。先に挙げたボロディン四重奏団の演奏との共通点があるように思います。気に入りました。

そして録音なのですが,残響を抑え直接音主体に捉えた明瞭な録音であり,各楽器の分離も良く,楽器の質感もそこそこ感じられます。音色に色づけがなく自然で美しいです。弦楽四重奏の録音としてかなり良いと思います。好録音です。

ハイドン:弦楽四重奏曲集作品33「ロシア四重奏曲」(アポーニー四重奏団)

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ハイドン:弦楽四重奏曲集作品33「ロシア四重奏曲」
アポーニー四重奏団 Appónyi Quartet
May 1993, DLF Köln, Sendesaal
ARS MUSICI 232160 (P)1993 Freiburger Musik Forum (C)2009 M.A.T. Music Theme Licensing Ltd. (輸入盤)
好録音度:★★★★☆
参考: Tower RecordsAmazon.co.jpHMV OnlineiconApple Music

フライブルク・バロック管弦楽団のトップ奏者で編成されたアポーニー四重奏団によるハイドンのロシア史重奏曲集です。ボッケリーニの弦楽四重奏曲集が良かったので,このハイドンも聴いてみることにしました。バロック楽器による演奏です。

快活で明るく音楽の喜びに溢れた演奏ですね。技術的にも申し分なく,透明感のある美しい響きが素晴らしいと思います。

そして録音なのですが,わずかに残響を伴っているものの,直接音を主体にすっきりと響きを美しく捉えています。もう一歩寄って楽器の質感を強めに録ってくれていたら完璧だったと思うのですが,これでも十分に好録音です。

私が探した限りでは,アポーニー四重奏団の演奏はボッケリーニとこのハイドンしか見つけられませんでした。もう少し多くの録音を残してくれたら良かったのに,と少々残念です。

Attacca Quartet: NPR Music Tiny Desk Concert

NPR Music Tiny Desk Concertからもう一つ。アタッカ・カルテットは2003年に結成されたアメリカの弦楽四重奏団で日本人ヴァイオリニストの徳永慶子さんが第2ヴァイオリンで参加されています。2011年から2016年の6年間でハイドンの弦楽四重奏曲全68曲を演奏するプロジェクト「The 68」などを行ってきたとのことです。

ここでの演奏曲目は下記の通りです。6:15くらいから始まるハイドンがなかなか素敵です。そのほかの曲は...(^^;

Adams: "Toot Nipple"
Adams: "Alligator Escalator"
Haydn: "String Quartet in D, Op. 76, No. 5 — I. Allegretto"
Ippolito: "Smoke Rings"



残響のない環境での録音ですが,これも私にとっては理想に近い好録音です。

ボッケリーニ:弦楽四重奏曲集(アポーニー四重奏団)

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ボッケリーニ:弦楽四重奏曲集
アポーニー四重奏団 Apponyi Quartet
録音不明
232182 (P)2010 Ars Musici (輸入盤)
好録音度:★★★★☆
参考: Tower RecordsAmazon.co.jpHMV OnlineiconApple Music

Apple Musicでの試聴です。1990年代前半の録音と思われます。アポーニー四重奏団は,フライブルク・バロック管弦楽団のトップ奏者で構成されているということです。第1ヴァイオリンはゴットフリート・フォン・デア・ゴルツが務めています。バロック楽器での演奏です。

ボッケリーニはたくさんの弦楽四重奏曲を残していますが,このディスクではその中から作品32-5,作品44-4,作品26-4,作品8-6,作品33-5が収録されています。ボッケリーニの弦楽四重奏曲はあまり聴く機会がありませんが,確かにハイドンやモーツァルトの作品に比べると魅力には負けているかもしれませんが,こうして良い演奏で聴くとなかなか楽しいものです。

そして録音なのですが,少し残響を伴っていますが,適切な距離感で直接音を主体にすっきりと綺麗に録っているのが好印象です。もう少し残響を抑えてくれた方が私としては良いのですが,多くの方にとってバランスの良い,不満のない録音ではないかと思います。室内楽の録音は,せめてこんな感じで録って欲しいですね。

アポーニー四重奏団はハイドンの作品33「ロシア四重奏曲」も録音しており,こちらも聴いてみようと思っています。

カーネギー・ホール・リサイタル(五嶋みどり)

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カーネギー・ホール・リサイタル
五嶋みどり Midori (Violin)
ロバート・マクドナルド Robert McDonald (Piano)
1990年10月21日 ニューヨーク,カーネギー・ホール
SICC-2007 (P)(C)1991 Sony Music Entertainment (国内盤)
好録音度:★★★★
参考: Tower RecordsAmazon.co.jpHMV Onlineicon

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ライヴ・アット・カーネギー・ホール
五嶋みどり Midori (Violin)
ロバート・マクドナルド Robert McDonald (Piano)
1990年10月21日 ニューヨーク,カーネギー・ホール
D4158 (P)(C)1991 Sony Music Entertainment (輸入盤) (*DVD)
好録音度:★★★★
参考: Tower RecordsAmazon.co.jpHMV Onlineicon

これももう説明の必要がない有名盤だと思います。五嶋みどりさんが19歳の誕生日を迎える数日前のリサイタルとのことです。DVDは発売当時に購入していましたがCDでは持っていなかったので,先日再発売盤が出たのを機会に購入することにしました。

収録曲は以下の通りで,DVDの方が収録曲が多いです。

モーツァルト:ヴァイオリン・ソナタ第25番ト長調K.301 (*DVDのみ)
R. シュトラウス:ヴァイオリン・ソナタ変ホ長調作品18
ベートーヴェン:ヴァイオリン・ソナタ第8番ト長調作品30-3
エルンスト:練習曲第6番「夏の名残りのばら」
ショパン:ノクターン第20番嬰ハ短調遺作
ラヴェル:ツィガーヌ
ドビュッシー:美しい夕暮れ
サラサーテ:スペイン舞曲集よりサパテアード (*DVDのみ)

この中ではエルンストの夏の名残のばらが大好きで何度も何度も鑑賞しました。この曲の他の奏者の演奏を幾つか聴いてみたことはありますが,テクニックが追いついていなかったり,テクニックの誇示に走りすぎたりしていて,この演奏のように完璧なテクニックを音楽表現に余すところなく活かした演奏は他になく,私にとってのベストの座は揺らぎませんでした。映像で観ることが出来るのもうれしいですね。

CDには収められていないアンコールのサパテアードも楽しい演奏なのですが,これは映像がないと楽しさ半減かもしれません。それもあって割愛されたのかもしれないですね。

さて録音なのですが,残念ながらこれがあまり良くありません。残響はそれほど多くはないのですが,やや明瞭感に乏しく,高域の伸び感も今ひとつで冴えないのです。そんなに悪くはないのですが,もう少し質感豊か伸びのある音で録って欲しかったですね。再発売盤で音質改善がされているかと期待したのですが,改善はされていないようでした。残念です。

エルンストの夏の名残のばらの映像がYouTubeにありましたので,未聴の方はぜひこの素晴らしい演奏に触れていただければと思います。

J. シュトラウスII世:ワルツ集(室内楽編曲版),他(ボストン・シンフォニー・チェンバー・プレイヤーズ)

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J. シュトラウスII世:ワルツ集(室内楽編曲版),他
ボストン・シンフォニー・チェンバー・プレイヤーズ
録音データ不明 Apple Musicで試聴
好録音度:★★★★
参考: Apple MusicTower RecordsAmazon.co.jpHMV Onlineicon

アルバン・ベルク四重奏団のワルツ&ポルカ集を探している中で見つけたディスク。新ウィーン楽派3人の室内楽編曲版4曲が含まれます。「南国のばら」が収録されているのがうれしい。収録曲は下記の通りです。

J. シュトラウスII世:皇帝円舞曲作品437(シェーンベルク編曲)
J. シュトラウスII世:南国のばら作品388(シェーンベルク編曲)
J. シュトラウスII世:酒・女・歌作品333(アルバン・ベルク編曲)
J. シュトラウスII世:宝石のワルツ作品418(ウェーベルン編曲)
ストラヴィンスキー:管楽のための八重奏曲
ストラヴィンスキー:ヴァイオリンと管楽五重奏のためのパストラーレ
ストラヴィンスキー:11の器楽のためのラグタイム
ストラヴィンスキー:12の器楽のためのコンチェルティーノ

なんでまたストラヴィンスキーとのカップリングなんだ?というところが不思議ですね。アメリカのオーケストラのメンバーによるワルツということでどうかなとは思いましたが,なんのなんの,優美で洒落た感じではありませんが,元気で活気のある楽しい演奏でした。ストラヴィンスキーは...未聴です(^^。

録音ですが,個々の楽器を明瞭に捉えた録音なのですが,残響も少し多めにあってやや楽器音に被り気味で音色が少し損なわれ,個々の楽器の質感が感じられそうで感じられないもどかさがあります。サロン的な雰囲気があるようで実はないところが少し半端な感じがします。また少し歪みっぽい感じがするのも良くないところです(Apple Musicだからというわけではないと思うのですが)。惜しいと思います。

これもおそらく廃盤で現役盤がないのではないかと思います。こういうのがカタログから消えていってしまうのは仕方ないとは思いますが残念ですね。Apple Musicで聴けるのが救いです。

室内楽編曲版では,リノス・アンサンブルの演奏が現役盤として入手できることがわかりました(→Tower RecordsAmazon.co.jpHMV Onlineicon)。機会があれば聴いてみたいと思います。

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