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モーツァルト:アイネ・クライネ・ナハトムジーク,ディベルティメントK.136-138(宮本文昭指揮/オーケストラMAP'S)

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モーツァルト:アイネ・クライネ・ナハトムジーク
モーツァルト:ディベルティメントK.136-138
宮本文昭指揮/オーケストラMAP'S
録音:2012年1月19-20日 トッパンホール
KICC 995 (P)2012 King Records (国内盤)
好録音度:★★★☆
参考: HMV Online,Amazon.co.jp,Tower Records
元オーボエ奏者の宮本文昭氏が組織した弦楽アンサンブル(コンサートマスターは矢部達哉氏)を指揮しての演奏。ピリオド・アプローチが普通になった今日においては逆に珍しくなってしまったモダン楽器によるモダン流儀の演奏で,驚くほどオーソドックスと言えるのではないでしょうか。刺激的ではありませんが,隅々にまで神経が行き届き,細やかに表情付けされていて素晴らしい音楽に仕上がっていると思います。

さて録音なのですが,第一印象は良くありませんでした。残響が多く明らかにホールのキャラクターが前に出すぎていたからです。リアルといえばリアルなのかもしれませんが,ホールトーンが優勢すぎて弦楽器の本来の美しさ,質感がかなり損なわれていると思います。しかし,何度も聴いているうちに,こんな録音もアリかなと思うようになってきました。弦楽アンサンブルの響きの魅力は意外にもそれほど失われていないのです。ウェットで豊潤な残響を好む方には優秀録音と言えるかもしれません。もちろん私としてはこういう録音を積極的に肯定するつもりはありませんし,もっと弦楽器の生々しい質感を大切にして欲しいと思っています。

また,いわゆるピラミッド型と言えそうな中低域の充実した録音で,また録音レベルも高く,オーディオ的な面でもなかなか興味深い楽しめる録音です。

チャイコフスキー:交響曲第六番「悲愴」,弦楽セレナーデ(若杉弘/ケルン放送交響楽団)

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チャイコフスキー:交響曲第六番 ロ短調 「悲愴」 作品74
チャイコフスキー:弦楽セレナーデ ハ長調 作品48
若杉弘指揮(Hiroshi Wakasugi)(Conductor)
ケルン放送交響楽団(Kölner Rundfunk-Sinfonie-Orchester)
1979年10月13日(悲愴),1980年11月28日(弦楽セレナーデ) ライヴ録音
ALT188 (P)WDR 1979/80 (C)2010 Tomei Electronics “Altus Music” (国内盤)
好録音度:★★★
参考url: HMV Onlineicon

若杉弘さんのディスクを聴くのは恐らく初めてです。その風貌から何となく真面目で手堅そうとイメージでしたが,聴いた感じもやっぱりそうでした。必要以上に大げさに表現することなく正統的にまとめてきているという感じです。「悲愴」としてはちょっと淡泊ですっきりしすぎているようにも思いますが,悪い印象ではありません。

弦楽セレナーデも同様の演奏ですが,大編成を活かした豊潤な響きが素晴らしく,また弾き方や縦の線も良く揃っていて気持ちがよいです。ただし,音程にはちょっと幅があり,良くも悪くも大編成なんだなと感じます。

録音ですが,良く言えばとても自然で作為的なところがない,悪く言えば音に全く魅力がない。まるで吊りマイクだけで録ったんじゃないかというような感じです(あくまでも印象ですが)。中域の充実感はあるのですが,帯域が狭く全く冴えません。空間性もあまり感じられず,音場も狭いです。録音時はディスクとして発売することを想定していなかったのではないでしょうか。

ということで,若杉弘さんのファン向けのアイテムと言えそうです。録音があまり良くないのでファン以外の方にはあまりお勧めしません。

チャイコフスキー:弦楽セレナーデ,他(ボニ/コンセルトヘボウ室内管弦楽団)

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チャイコフスキー:弦楽セレナーデ ハ長調 作品48
チャイコフスキー:フィレンツェの思い出 ニ短調 作品70
マルコ・ボニ指揮(Marco Boni)(Conductor)
コンセルトヘボウ室内管弦楽団(Concertgebouw Chamber Orchestra)
April 2002, Waalse Kerk, Amsterdam, The Netherlands
PTC 5186 009 (P)(C)2002 Penta Tone Music b.v. (輸入盤)
好録音度:★★★★
参考url: HMV Onlineicon

解説書にメンバーリストが載っています。6-6-4-4-1 という編成です。アンサンブル,音のまとまりがとても良く室内オーケストラの利点が活かされていると同時に,この編成にしては音がとても豊潤で規模の小ささを感じさせません。引き締まった演奏ですが,どちらかといえば美しさ,しなやかさに重点が置かれているように思います。突出したところや特徴のある表現はなくノーマルな印象を受けますが,水準の高い好演奏だと思います。

録音ですが,やや響きが多めに取り入れられていますが,残響量の割には楽器音への影響は少なく,音色の曇りもそれほど気になりません。私の好みの録音とは少し異なりますが印象は悪くありませんし,客観的に見てもまずまずの好録音ではないかと思います。

チャイコフスキー,ドヴォルザーク:弦楽セレナーデ(レッパード/イギリス室内管弦楽団)

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チャイコフスキー:弦楽セレナーデ ハ長調 作品48
ドヴォルザーク:弦楽セレナーデ ホ長調 作品22
レイモンド・レッパード指揮(Raymond Leppard)(Conductor)
イギリス室内管弦楽団(English Chamber Orchestra)
London, 12/1975
420 883-2 (P)1976 Philips Classics Productions (輸入盤)
好録音度:★★★★
参考url: amazon.com

バッハのブランデンブルク協奏曲が良かったレッパード/イギリス室内管弦楽団のチャイコフスキー弦楽セレナーデを持っていることを思い出し,引っ張り出して聴いてみました。誠実で引き締まった表現が好印象なのですが,一方,躍動感を出しながらも情緒は抑え気味,緩徐楽章も速めのテンポで淡泊であり,このあたりで好みが分かれるかもしれません。

録音ですが,音の捉え方はまずまずで弦楽器の質感を良く伝えてくれるものの,高域のヌケがわずかに悪くいため音色に生彩が失われ,今ひとつすっきりしないのが残念なところです。

このCDですが,hmv.co.jpでは見つけることが出来ませんでした。amazon.comにはありました。
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