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レスピーギ:古風な協奏曲,リュートのための古風な舞曲とアリア(ダヴィデ・アローナ(Vn)/サルヴァトーレ・ディ・ヴィットーリオ指揮/ニューヨーク室内管弦楽団)

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レスピーギ:古風な協奏曲
レスピーギ:リュートのための古風な舞曲とアリア(全曲)
ダヴィデ・アローナ Davide Alogna (Violin)
サルヴァトーレ・ディ・ヴィットーリオ指揮/ニューヨーク室内管弦楽団
2019年6月24-28日 アメリカ,ニューヨーク州ガーデンシティ,アデルファイ大学パフォーミング・アーツ・センター
8.573901 (P)(C)2021 Naxos (輸入盤)
好録音度:★★★★☆
参考: Tower Records,Amazon.co.jp,HMV Onlineicon,e-onkyo,Apple Music

レスピーギの「リュートのための古風な舞曲とアリア」は好きな曲なのでよく聴きます。古風な協奏曲はほとんど馴染みのない曲です。解説によると,「バロック期における合奏協奏曲のスタイルを持っており,レスピーギが当初「他人の作品を改訂したもの」と発表し,後に自作と認めた」というエピソードがあるそうです。

演奏なのですが,オーケストラの音程が...常に一定の幅を持っていて...センターは合っているようなので音程が悪いという感じではなく,下手という感じでもなく,なんだか田舎の楽団の演奏を聴いているような素朴な感じがえも言われぬ雰囲気を醸し出しています(失礼な書き方でごめんなさい)。「ニューヨーク」室内管弦楽団という名称なので手練れの集まった洗練された楽団なのかと思いきや,全く違ったのでなんだか楽しくなりました。協奏曲の方のソロは上手いですね。ちょっと期待とは異なりましたが,それなりに楽しめる演奏でした。

録音ですが,協奏曲の方は,ソロ奏者の前にマイクが設置されているのか,ソロは不自然なくらいとても明瞭です。オーケストラかもきちんと分離して浮き上がってくるので協奏曲の録音としては好ましいと思います。オーケストラの方も残響を抑えて比較的明瞭に,各楽器の分離感,質感もそこそこ良く,生録的な自然さもあり,欠点の少ないまずまずの好録音と思いました。個人的にはもう少し楽器に寄って生々しく録って欲しいと思いましたが。

ビゼー:交響曲ハ長調,子供の遊び,シャブリエ:田園組曲(フランソワ=グザヴィエ・ロト指揮/レ・シエクル)

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ビゼー:交響曲ハ長調,組曲「子供の遊び」作品22
シャブリエ:田園組曲
フランソワ=グザヴィエ・ロト指揮/レ・シエクル
Enregistrement réalisé à la Cité des Congrès de Nantes en janvier 2007
MIR036 (P)(C)2007 MIRARE (輸入盤)
好録音度:★★★★★
参考: Tower Records,Amazon.co.jp,HMV Onlineicon,Apple Music

Apple Musicでこの録音に出会い,軽快で溌剌としたビゼーの交響曲に魅了されるとともに録音も大変気に入っていました。以前取り上げています(→こちら)。長い間ずっとディスクを探していたのですが,幸運にも安価に入手することができました。

改めて聴いてみて,録音については以前のレビューの通り「やや演出された仕上がりで実在感や楽器の質感が薄め」であり,ちょっと求める録音とは違うと思うものの,気持ち良く聴けることに変わりなく,評価は今もって変わっていません。

Apple Musicで気軽に聴ける状態で有り難かったのですが,やっぱり非圧縮音源で聴きたいと思うので,こういう音源も非圧縮のダウンロード音源で販売があれば良いのにと思いますね。

シベリウス:交響曲全集・管弦楽曲集(サー・ジョン・バルビローリ指揮/ハレ管弦楽団)

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シベリウス:交響曲全集,管弦楽曲集 (6 CDs)
サー・ジョン・バルビローリ指揮/ハレ管弦楽団
1966-1970年 ロンドン,キングズウェイ・ホール,アビー・ロード・スタジオ
0190295078751 (P)(C)2021 Parlophone Records (輸入盤)
好録音度:★★★★☆
参考: Tower Records,Amazon.co.jp,HMV Onlineicon,e-onkyo,Apple Music

バルビローリのシベリウスは昔から超有名でしたが,EMI録音ということもあってずっと聴くことを躊躇していました。今回のリリースでは,参考に挙げたサイトで次のように記載されていました。

2020年に発売された『バルビローリ全集』のために新たにオリジナル・マスターテープよりリマスターされた音源(2020年,Studio Art & Sonによる24bit/192kHzリマスター)が採用されており,鮮明で輪郭が明確になったマスターテープに記録されていた音が,できるだけそのままで再現されています。

リマスタリングで音質が改善されている可能性があり,また廉価盤でのリリースということもあって,この機会に聴いてみることにしました。

収録曲は下記の通りです。

交響曲全集(第1番~第7番)
交響詩「フィンランディア」作品26
「カレリア」組曲 作品11
交響詩「ポホヨラの娘」作品49
悲しきワルツ 作品44-1
レンミンカイネンの帰郷 作品22-4
トゥオネラの白鳥 作品22-2
付随音楽「ペレアスとメリザンド」からの組曲 作品46より
ラカスタヴァ 作品14
ロマンス ハ長調 作品42
組曲「歴史的情景」第1番 作品25, 第2番 作品66より

それで肝心の録音なのですが,驚いたことにこれがなかなか良いのです! 残響は多少あるもののスッと消えますし,楽器音への被りはほとんどなく音色に影響していません。そしてタイトに締まったサウンドが音楽をダイレクトに伝えてくれて心地よいです。低域から高域までレンジ感も問題なく,音色に癖もほとんどありません。少し誇張された不自然さはあるものの気になるものではありませんし,むしろ録音として好ましく感じられます。少しドライ過ぎるように感じる方もおられるかもしれませんが。

リマスター前と思われる音源をApple Musicで聴いてみましたが,今回のリマスターでわずかながらくすみが取れ,薄く被っていたベールが取り払われたようなスッキリした感じがありました。元々の録音がそこそこ良かったので,リマスターも生きたのだと思います。

オーディオ品質は時代なりという感じはしますが,気になるものではありませんし,1960年代後半の録音として十分なクオリティのように思いました。

演奏については私の好みとは少し違うところも多々あったのですが,録音が良いのでそれもまた良しと楽しむことができました。このような良い録音で残してくれたことに感謝です。

ドリーブ:バレエ組曲集(ネーメ・ヤルヴィ指揮/ロイヤル・スコティッシュ・ナショナル管弦楽団)

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ドリーブ:バレエ組曲集
ネーメ・ヤルヴィ指揮/ロイヤル・スコティッシュ・ナショナル管弦楽団
2019年11月4,5日 グラスゴー,ロイヤル・コンサート・ホール
CHSA 5257 (P)(C)2020 Chandos Records (輸入盤)
好録音度:★★★★☆
参考: Tower Records,Amazon.co.jp,HMV Onlineicon,Apple Music

ドリーブのバレエ組曲集で,収録曲は以下の通りです。解説に,ネーメ・ヤルヴィ自身が組曲版を編集した,とありました。

「シルヴィア,またはディアーヌのニンフ」からの組曲
「泉,またはナイラ」からの組曲
「コッペリア,またはエナメルの眼をした娘」からの組曲
(以上,ネーメ・ヤルヴィ編)

バレエ音楽のシルヴィア,コッペリアは,LPの時代に持っていたのですが(演奏者は失念),LPのカッティングレベルが低かったのか,音が悪く残念な思いをしたことを覚えています。

そしてシルヴィアは,私が大学オーケストラに入った年に先輩方が演奏されていた思い出深い曲でもあります。現在若手ソロヴァイオリニストとして活躍されているある方の父君が当時の第2ヴァイオリンのトップを弾いていて,練習の合間にシルヴィアのいろいろなフレーズを踊りながら弾いてその解釈を解説してくださったことを,この曲を聴く度に思い出します。

録音ですが,オーケストラ録音としては標準的な印象です。残響はありますが控えめで,生録的な自然さ,演出感のなさが良いと思います。各楽器の捉え方はすこし弱めで全体に地味な感じです。もう少し寄ってクッキリと質感豊かに録って欲しかったとは思いますが,分離感もそこそこあって悪くないと思います。

どちらかといえばマイナーな曲で(コッペリアは有名ですが)音盤も多くないと思いますが,それがこのようなクオリティの高い演奏と良好な録音で聴けることは本当にうれしいことですね。

モーツァルト:アイネ・クライネ・ナハトムジーク,セレナータ・ノットゥルナ,音楽の冗談,他(オルフェウス室内管弦楽団)

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モーツァルト:セレナード第13番 ト長調 K.525「アイネ・クライネ・ナハトムジーク」
モーツァルト:セレナード第6番 ニ長調 K.239「セレナータ・ノットゥルナ」
モーツァルト:音楽の冗談 ヘ長調 K.522
モーツァルト:コントルダンス K.534, K.535, K.587, K.607, K.610
オルフェウス室内管弦楽団 Orpheus Chamber Orchestra
1985年3月, 12月, 1989年12月 ニューヨーク,アメリカン・アカデミー・オブ・アーツ・アンド・レターズ
PROC-1780 (P)1986,1990 Deutsche Grammophon (国内盤)
好録音度:★★★★☆
参考: Tower Records *Tower Records Premium Classics Vol.2

タワーレコード企画盤。指揮者を置かない室内管弦楽団で,颯爽と奏でられる音楽が素晴らしく,それが気に入って主要なディスクは購入していたのですが,このディスクは未入手でした。キレのよい爽やかな演奏が素晴らしく期待通りでした。しかしながら予想はしていたものの音楽の冗談は微妙...上手すぎるし演技が下手でまったく面白くない。もっともこの曲の正解の演奏ってどんなんだろうとは思いますね。

録音ですが,残響はそれなりにあるものの,直接音と間接音のバランスは音を濁すギリギリのところで留まり響きも綺麗であり,弦楽合奏の質感も保たれ魅力がそこそこ感じられて悪くありません。もう少し残響を抑えてクリアに録って欲しいは思いますが。ちょっとオマケですが四つ星半の好録音としました。

オルフェウス室内管弦楽団自体は活動が続いているようですが,最近は録音があまりないのが残念です。

ビゼー:「アルルの女」第1,第2組曲,「カルメン」組曲,他(クラウディオ・アバド指揮/ロンドン交響楽団)

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ビゼー:「アルルの女」第1,第2組曲(*),「カルメン」組曲(**)
ラヴェル:ツィガーヌ,海原の小舟(***)
クラウディオ・アバド指揮/ロンドン交響楽団
1977年8月 エディンバラ,ジョージ・ワトソン大学,9月 ロンドン,セント・ジョンズ教会(**),1980年1月 ロンドン,セント・ジョンズ教会(*),1987年11月 ロンドン,オール・セインツ教会(***)
PROC-1499 (P)1981,1989 Deutsche Grammophon (国内盤)
好録音度:★★★★☆
参考: Tower Records *Tower Records Premium Classics Vol.1

タワーレコード企画盤。ツィガーヌのヴァイオリン・ソロはサルヴァトーレ・アッカルドです。ビゼーの同曲は超有名曲にも関わらずディスクは30年以上前に買った小澤征爾指揮のものだけでした。タワーレコード企画盤を眺めている中で目に留まったので聴いてみることにしました。

演奏については同曲をあまり多く聴いたことがないので何とも言えないのですが,実はその30年以上前にアルルの女の組曲は演奏したことがあり,そのときの演奏の記憶と照らしてみて全く違和感なく聴くことができました。なのでオーソドックスな演奏ではないかと思っております。

録音なのですが,DGのオーケストラ録音として標準的で,残響,ホールトーンはあるものの抑え気味,オーケストラの音を素直に捉えていて癖も少ないです。欠点が少ないというか,商品としてオーケストラの音をうまくパッケージングしたという感じです。まずまず良好と思います。

R. シュトラウス:管弦楽曲集(ゲオルグ・ショルティ指揮/シカゴ交響楽団/ウィーン・フィルハーモニー管弦楽団/バイエルン放送交響楽団)

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R. シュトラウス:管弦楽曲集
ゲオルグ・ショルティ指揮/シカゴ交響楽団/ウィーン・フィルハーモニー管弦楽団/バイエルン放送交響楽団
1972å¹´-1979å¹´
PROC-2292/3 (P)(C)2020 Universal Music (国内盤)
好録音度:★★★★★
参考: Tower Records *Tower Records Vintage SA-CD Collection Vol.24

タワーレコード企画盤。収録曲は下記の通りです。

交響詩「ツァラトゥストラはかく語りき」作品30 (1975年) (*)
交響詩「英雄の生涯」作品40 (1977,78年) (**)
アルプス交響曲 作品64 (1979年) (***)
交響詩「ティル・オイレンシュピーゲルの愉快な悪戯」作品28 (1975年) (*)
交響詩「ドン・ファン」作品20 (1972年) (*)

(*)シカゴ交響楽団
(**)ウィーン・フィルハーモニー管弦楽団
(***)バイエルン放送交響楽団

同じ収録曲でDECCAから発売されていたディスクを以前取り上げていました(→こちら)。

この録音はDECCA盤のレビューでも述べているように,アナログ後期の良好な録音一つで,その中でも特に私が気に入っているものの一つでした。今回のタワーレコードの企画盤は,商品紹介ページで次のように書かれています。

2020年最新マスタリング音源使用(英Classic Soundにて、本国のオリジナル・アナログ・マスターテープからダイレクトにDSD変換とマスタリングを行い、SA-CD層用のDSDマスターを制作。CD層用にはこのDSDマスターから44.1kHz/16bitにPCM変換を行いCDマスターを制作。アナログ・マスターテープはその経年劣化と保存状態に応じて、可能な範囲で入念な修復作業を行った後に変換作業を実施)

それで,CD層をDECCA盤と聴き比べてみると,DECCA盤よりも雑味が少なくよりマスターの音を忠実にデジタル化しているのではないかと思われる仕上がりになっていて,これはこれで良いと思いましたが,DECCA盤は密度の高さと力感があってこれはこれで悪くはないと思いました。好みで選んで良いのではないでしょうか。

私は今SA-CDを聴ける環境を持っていないので今回はCD層での比較でしたが,このディスクの本当の価値はSA-CDにあるのでしょうね。

チャイコフスキー:交響曲全集,管弦楽曲集(ベルナルト・ハイティンク指揮/ロイヤル・コンセルトヘボウ管弦楽団)

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チャイコフスキー:交響曲全集 (7 CDs)
ベルナルト・ハイティンク指揮/ロイヤル・コンセルトヘボウ管弦楽団
1961-1979年 アムステルダム,コンセルトヘボウ
PROC-1278/84 Decca Music Group (国内盤)
好録音度:★★★★☆
参考: Tower Records *Tower Records Vintage Collection +plus Vol.16

タワーレコード企画盤。収録曲は下記の通りです。

交響曲第1番~第6番(1974-1979年)
マンフレッド交響曲(1979年)
交響曲第4番(1969年) ※初CD化
交響曲第6番(1970年) ※初CD化
スラヴ行進曲 作品31(1972年)
幻想曲「フランチェスカ・ダ・リミニ」作品32(1972年)
イタリア奇想曲 作品45(1961年)
大序曲「1812年」作品49(1972年)
序曲「嵐」作品76(1977年)
幻想序曲「ロメオとジュリエット」(1964年)

今回は録音のみコメントします。アナログ期のフィリップス録音といえば,1970年代からのアナログ末期に至る年代のもので録音の良いものが比較的多いという印象を持っています。この録音はその一つに挙げても良いかなと思いました。

残響はやや多めですが,密度感があり,情報量の多さが特徴かと思います。私としてはもっとスッキリとした録音が好きなのですが,特に弦楽器の質感が上手く捉えられているので,これが全体の印象を良くしていると思います。

録音が多年にわたっているので音質のばらつきは結構ありますが,傾向的には似ています。年代があとになるほど良くなっているかというとそうでもありません。また,なぜか全体的に交響曲よりも管弦楽曲の方がわずかに明瞭感が高く印象が良かったです。

チャイコフスキー,ドヴォルザーク:弦楽セレナーデ(柳澤寿男指揮/バルカン室内管弦楽団)

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チャイコフスキー:弦楽セレナーデ ハ長調 作品48
ドヴォルザーク:弦楽セレナーデ ホ長調 作品22
柳澤寿男指揮/バルカン室内管弦楽団
2019年5月13-15日 長野県 軽井沢 大賀ホール
audite 20.045 (P)(C)2020 Ludger Böckenhoff (輸入盤)
好録音度:★★★★☆
参考: Tower Records,Amazon.co.jp,HMV Onlineicon,Apple Music

指揮者の柳澤寿男氏の公式Webサイトがあります。そこにバルカン室内管弦楽団について「日本人指揮者柳澤寿男が2007年にバルカン半島の民族共栄を願って設立したオーケストラ。」と説明されています。旧ユーゴスラヴィアという複雑な土地で日本人の指揮者がどのような思いでこの室内管弦楽団を設立されたのか,私には本当のところを理解することは正直難しいのですが,好きな曲なので聴いてみました。

このような団体なので技術面はどうなのかと失礼ながらちょっと心配したのですが,全くの杞憂でした。十分に上手いですしアンサンブルも整っています。オーソドックスで丁寧に誠実に仕上げられています。この団体の成立の経緯など抜きにして十分に良い演奏だと思いました。良かったです。

そして録音ですが,多少の残響感はあるものの,各楽器の音色を質感豊かに,分離良く,弦楽器の魅力を上手く捉えていると思います。若干中域の響きに癖があるように思いますが許容範囲です。優秀録音ではないかもしれませんがまずまずの好録音と思います。

チャイコフスキー,ドホナーニ,ドヴォルザーク,スーク:弦楽セレナーデ集(アニマ・ムジケ室内管弦楽団)

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ドホナーニ:セレナーデ ハ長調 作品10(D. シトコヴェツキー編 弦楽合奏版
チャイコフスキー:弦楽セレナーデ ハ長調 作品48
アニマ・ムジケ室内管弦楽団 Anima Musicæ Chamber Orchestra
2017年11月12, 13, 24-26日 ハンガリー,フンガロトン・スタジオ
HCD32764 (P)2019 Hungaroton (輸入盤)
好録音度:★★★★☆
参考: Tower Records,Amazon.co.jp,HMV Onlineicon,Hungaroton,Apple Music

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スーク:弦楽セレナーデ 変ホ長調 作品6
ドヴォルザーク:弦楽セレナーデ ホ長調 作品22
アニマ・ムジケ室内管弦楽団 Anima Musicæ Chamber Orchestra
2017年11月12, 13, 24-26日 ハンガリー,フンガロトン・スタジオ
HCD32824 (P)2020 Hungaroton (輸入盤)
好録音度:★★★★☆
参考: Tower Records,Amazon.co.jp,HMV Onlineicon,Hungaroton,Apple Music

モーツアルトのディベルティメント,アイネ・クライネ・ナハトムジークが良かったアニマ・ムジケ室内管弦楽団の弦楽セレナーデ集。アンサンブルがとても上手くスマートに上品に仕上がっています。響きも透明で美しいです。フォルテでも熱くならず丁寧に澄まして弾いているのが良いところでもあり,ちょっと物足りないところでもあります。もう少し躍動感があればと思いますが,これがこの団体のカラーなんでしょうね。

録音ですが,残響控えめでスッキリと明瞭に録っているのですが,先に取り上げたモーツアルトの録音に比べると少しベールがかかったようで音のキレと生々しさは少し失われているように思います。十分に好録音ではあるのですが,少々惜しく思います。

弦楽セレナーデ集の第一弾,第二弾,ということですが,弦楽オーケストラの作品をもっと録音して欲しいですね。録音はモーツァルトの録り方で...期待しています。

モーツァルト:ディベルティメントK136-138,アイネ・クライネ・ナハトムジーク(アニマ・ムジケ室内管弦楽団)

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モーツァルト:ディベルティメント K.136-138
モーツァルト:アイネ・クライネ・ナハトムジーク K.525
アニマ・ムジケ室内管弦楽団 Anima Musicæ Chamber Orchestra
2014年9月7-10日 ブダペスト,フンガロトン・スタジオ
HCD32752 (P)2015 Hungaroton (輸入盤)
好録音度:★★★★☆
参考: Tower Records,Amazon.co.jp,HMV Onlineicon,Hungaroton,Apple Music

アニマ・ムジケ室内管弦楽団は2010年にリスト音楽院の首席メンバーで創設された団体とのことで,これがデビュー盤とのことです。演奏も良かったのですが,録音が気に入ったので紹介します。

スタジオでの録音とのことですが,残響感は少し多めにあるのですが,楽器の直接音が支配的であり,明瞭感,音色も悪くありません。分離感も良好で,特に個々の楽器の弓が弦を擦って音を出している楽器の質感が感じられるところがとても良いです。適度な距離感で演奏を聴いているような生々しさ,左右のステージ感があります。これも私の聴きたい弦楽器の音ですね。気に入りました。

このディスクですが,Hungarotonのサイトからダウンロード購入しました(→アルバムのページ)。価格は2,899フォリントで日本円に換算すると約1,000円です(実際には何かの割引で2.630フォリントでした)。カード払いの換算レートがわかりませんが,日本でディスクメディアを購入するよりは安く手に入りました。なお,ハイレゾではなく44.1kHz/16bitのFLACでした。

グリーグ:弦楽オーケストラのための作品集(リチャード・トネッティ指揮/オーストラリア室内管弦楽団)

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グリーグ:弦楽オーケストラのための作品集
リチャード・トネッティ指揮/オーストラリア室内管弦楽団
2010年10月 シドニー,ユージン・グーセンス・ホール
BIS-SACD-1877 (P)(C)2012 BIS Records (輸入盤)
好録音度:★★★★☆
参考: Tower Records,Amazon.co.jp,HMV Onlineicon,e-onkyo,Apple Music

比較的好きな録音が多いリチャード・トネッティのディスクを探していて見つけた一枚です。収録曲は下記の通りです。

グリーグ:
弦楽四重奏曲第1番ト短調作品27(トネッティ編)
2つの悲しい旋律作品34
恋愛詩作品43-5(トネッティ編)
ホルベルク組曲作品40

グリーグの弦楽四重奏曲の弦楽オーケストラ版は珍しいと思いますが,以前ベルリン・コンツェルトハウス室内オーケストラの演奏を取り上げていました。弦楽オーケストラのレパートリーになりつつあるのでしょうか。しかし,元々弦楽四重奏でもちょっと響きが重く暑苦しいと思っていたのですが,弦楽オーケストラになってそれがさらに助長されています。これはちょっと苦手です。他の曲は良いですね。溌剌としていますし,弦楽器の豊潤で艶やかな響きがとても魅力的です。

録音ですが,残響はやや多めで楽器音への被りが少し気になるものの,弦楽器を自然な音色で質感豊かに捉えていて好印象です。私の聴きたい,好きな弦楽器,弦楽オーケストラの音に近いです。好録音です。

チャイコフスキー:バレエ音楽「白鳥の湖」抜粋(サントゥ=マティアス・ロウヴァリ指揮/フィルハーモニア管弦楽団)

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チャイコフスキー:バレエ音楽「白鳥の湖」抜粋
サントゥ=マティアス・ロウヴァリ指揮/フィルハーモニア管弦楽団
2019年11月3日 ロンドン,サウスバンク・センター,ロイヤル・フェスティヴァル・ホール
SIGCD648 (P)(C)2020 Signum Records (輸入盤)
好録音度:★★★★☆
参考: Tower Records,Amazon.co.jp,HMV Onlineicon,Apple Music

ロウヴァリ指揮の演奏は今までシベリウスの交響曲を取り上げていました(→こちら)。シベリウスでも感じたことですが,この人が振ると,オーケストラの個々のプレーヤーの躍動が音楽を通して伝わってくる感じがするのです。そしてこの白鳥の湖ではそれがより顕著に思います。バレエ音楽ということも影響しているかもしれませんが。

そして録音なのですが,ライヴ録音のようなのですが,残響はあるものの控えめであり,演出感の少ない生の雰囲気がそのまま伝わってきます。高域の伸びと音の透明感に若干不満はあるものの,やや近めの音像で分離も良く各楽器の質感が感じられる点も良いと思います。中低域の響きも締まっています。優秀録音ではないかもしれませんが好録音です。

チャイコフスキー,ドヴォルザーク:弦楽セレナーデ(コリン・デイヴィス指揮/バイエルン放送交響楽団)

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チャイコフスキー:弦楽セレナード ハ長調 作品48
ドヴォルザーク:弦楽セレナード ホ長調 作品22
コリン・デイヴィス指揮/バイエルン放送交響楽団
1970年9月 ロンドン
PROC-1348 (P)1988 Decca Music Group (輸入盤)
好録音度:★★★★
参考: Tower Records *Tower Records Vintage Collection +plus The Art of Sir Colin Davis

タワーレコード企画盤。これも定評のある演奏だと思います。大オーケストラによる豊潤なサウンドが魅力です。演奏はどちらかといえばゆったりと優しく柔らかいのが特徴です。

録音ですが,残響が多くやや遠くで鳴っている印象で,シルクのような質感がある一方,音の輪郭がモヤッとしていて明瞭感に乏しいです。こういう録音が好みの方もいらっしゃるとは思いますが,私の好みからはだいぶ離れている感じです。

なお,下記の曲がカップリングとして収録されています。初CD化とのことです。

ニコライ:歌劇「ウィンザーの陽気な女房たち」序曲
モーツァルト:歌劇「魔笛」序曲 K.620
(以上,BBC交響楽団)

チャイコフスキー,ドヴォルザーク:弦楽セレナーデ(ネヴィル・マリナー指揮/アカデミー・オブ・セント・マーティン・イン・ザ・フィールズ)

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チャイコフスキー:弦楽セレナード ハ長調 作品48
ドヴォルザーク:弦楽セレナード ホ長調 作品22
ネヴィル・マリナー指揮/アカデミー・オブ・セント・マーティン・イン・ザ・フィールズ
1981年6月19-23日, 1982年2月12-14日 ロンドン
PROC-1788 (P)1982,1983 Decca Music Group (国内盤)
好録音度:★★★★
参考: Tower Records

Tower Records Premium Classics Vol.2。これもご存じの通り同曲の定番中の定番。チャイコフスキーは一度取り上げていました(→こちら)。また同顔合わせで1968年/1970年にも録音されていました(→こちら)。

改めて聴いてみて,室内管弦楽団の編成にしてはかなり重厚な響きを出しているのに驚きます。それでいてキレがありテンポ良く音楽が進んでいくのが気持ち良いです。機動性のある演奏はさすがです。

一方録音ですが,先ほど述べた重厚な響きは録音によるところも大きいと思います。残響を多めに取り入れて響きを補完しているように思います。これがこの団体の演奏を活かす録音かというと,私は少し疑問に思いますが,まあ弦楽器の音色を楽しむという点では良いかもしれません。私としてはもう少し響きを抑えてスッキリと見通しよく,キレのある演奏を活かす録音にして欲しかったと思いますが。

本盤,タワーレコードの企画盤ですが,レーベルの現役盤はもしかしたらないかもしれません。こういう名盤でも廃盤になってしまうのは残念なことです。タワーレコードに感謝。

チャイコフスキー,ドヴォルザーク:弦楽セレナーデ(ヘルベルト・フォン・カラヤン指揮/ベルリン・フィルハーモニー管弦楽団)

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チャイコフスキー:弦楽セレナーデ ハ長調 作品48
ドヴォルザーク:弦楽セレナーデ ホ長調 作品22
ヘルベルト・フォン・カラヤン指揮/ベルリン・フィルハーモニー管弦楽団
1980年9月 ベルリン,フィルハーモニー
UCCG-51051 (P)1981 Deutsche Grammophon (国内盤)
好録音度:★★★★
参考: Tower Records,Amazon.co.jp,HMV Onlineicon,Apple Music

皆様よくご存じの名盤。久しぶりに聴きました。良くも悪くもカラヤン/ベルリン・フィルの特徴が詰まっていると思います。プレーヤ全員の「俺の音を聴け!」と言わんばかりの自己主張の集合体のような分厚いサウンドを引き出すカラヤンの手腕に感嘆するも,一方で縦の線もバラバラ,音程が悪いどころか,明らかなミスと思える音程外しも放置する雑な仕上げが散見されます(ドヴォルザークの第2楽章4:06など)。この壮麗なサウンドの魅力を感じつつも,粗がどうしても我慢できないのも正直なところ。好き嫌いがはっきり分かれる演奏でしょうね。

録音ですが,残響感はそれほど多くないものの,少し高域の伸びが足らず,音色の曇りは感じられますが,ベルリン・フィルの弦楽器の魅力をキッチリ伝えてくれるだけの明瞭さは確保されていると思います。悪くはないと思いつつ好録音というには少しものたりないので四つ星です。

リムスキー・コルサコフ:交響組曲「シェエラザード」,他(ワシリー・ペトレンコ指揮/オスロ・フィルハーモニー管弦楽団)

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リムスキー・コルサコフ:交響組曲「シェエラザード」作品35,他
ワシリー・ペトレンコ指揮/オスロ・フィルハーモニー管弦楽団
25-29 May 2019 Oslo Concert Hall
LWC1198 (P)(C)2020 Lawo Classics (輸入盤)
好録音度:★★★★☆
参考: Tower Records,Amazon.co.jp,HMV Onlineicon,Apple Music

シェエラザードの他に,スペイン奇想曲作品34,ロシア復活祭序曲作品36が収録されています。今回は録音のみのコメントです。

同曲の録音は濃厚で絢爛な印象のものが多いと漠然と思っているのですが,それからすると,この録音はずいぶんと淡泊な印象を受けます。残響はそれなりにあるのですが,中低域の音の厚みが薄めなのが要因ではないかと思います。下支えがあまりないので物足りない感じがする一方で,見通しがよくスッキリしているところが良いと思いました。もう少し高域のヌケや生々しさがあると良かったとは思いますが。少々オマケですが四つ星半です。

ベートーヴェン:交響曲全集,序曲全集,協奏曲集(クルト・マズア指揮/ライプツィヒ・ゲヴァントハウス管弦楽団)

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ベートーヴェン:交響曲全集,序曲全集,協奏曲集(8 CDs)
クルト・マズア指揮/ライプツィヒ・ゲヴァントハウス管弦楽団
482 6042 (P)(C)2016 Universal Music Italia (輸入盤)
好録音度:★★★★~★★★☆
参考: Tower Records,Amazon.co.jp,HMV Onlineicon

フィリップス時代に録音されていたものをボックス化してまとめられたもの。収録曲と録音時期は下記の通りです。

・交響曲全集(1987-92年)
・序曲全集(1972-74年)
・合唱幻想曲ハ短調作品80(1993年2月)
・ピアノ,ヴァイオリンとチェロのための三重協奏曲ハ長調作品56(1992年7月) ※ボザール・トリオ
・ヴァイオリン協奏曲ニ長調作品61(1978年) ※サルヴァトーレ・アッカルド(Vn)

今回は録音についてのみのコメントです。

交響曲全集は,やや残響が多めで全体に少し音色がくすんだ感じでフィリップス録音にしては冴えない感じでした。そして序曲全集とヴァイオリン協奏曲ですが,オーケストラの方に残響を盛りすぎていて音色がくすんだところを無理矢理イコライザで補正したような違和感があることに加えて,フォルテで飽和して音が潰れています。これはちょっといただけません。

フィリップス録音だからといって良いとは限らないという例で,録音の悪さが気になって音楽自体をあまり楽しむことができませんでした。残念です。

チャイコフスキー:弦楽セレナーデ ハ長調 作品48(アンサンブル・アレグリア)

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チャイコフスキー:弦楽セレナーデ ハ長調 作品48
アンサンブル・アレグリア Ensemble Allegria
2017年8月14-17日 バールム,ヤール教会
LWC1191 (P)(C)2019 LAWO CLASSICS (輸入盤)
好録音度:★★★★☆
参考: Tower Records,Amazon.co.jp,HMV Onlineicon,Apple Music

アンサンブル・アレグリアは2007年にノルウェー国立音楽アカデミーの学生たちによって創設されたオスロの室内オーケストラとのことです。編成は中規模と思われますが,キレと精度のあるアンサンブルと豊潤な響きが特徴です。表現そのものはノーマルですが,小気味よくスピード感もあり大変良いと思いました。出色の出来と思います。

録音ですが,少し多めの残響を伴っていますが,直接音成分がそこそこあって弦楽器の音色・質感への影響は少なく,私の好みとは少し異なりますが,これなら許せます。中低域の量感もありつつ締まっているので悪くないです。弦楽オーケストラの魅力を堪能出来る録音としてまずまず良いと思いました。

グリーグ:ホルベルク組曲,弦楽四重奏曲(弦楽合奏版),シベリウス:ヴァイオリンと弦楽のための組曲(日下紗矢子/ベルリン・コンツェルトハウス室内オーケストラ)

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グリーグ:ホルベルク組曲(ホルベアの時代より)作品40
グリーグ:弦楽四重奏曲第1番ト短調作品27(弦楽合奏版)
シベリウス:ヴァイオリンと弦楽のための組曲ロ長調作品117
ベルリン・コンツェルトハウス室内オーケストラ
日下紗矢子 (コンサートマスター)
2017年5月11日,2018年11月15日 ベルリン,コンツェルトハウス
KKC4179(BS 010) (P)(C)2019 b-sharp (輸入盤)
好録音度:★★★★☆
参考: Tower Records,Amazon.co.jp,HMV Onlineicon

ベルリン・コンツェルトハウス室内オーケストラはベルリン・コンツェルトハウス管弦楽団を母体とし,2009年に日下紗矢子とミヒャエル・エルクスレーベンの二人をリーダーとして結成されたとのことです。グリーグの弦楽四重奏曲は日下自身の編曲です。

全体として速めのテンポで力強く攻める演奏なので,ホルベルク組曲と弦楽四重奏曲はまあ良いとして,シベリウスは元気がありすぎてだいぶ曲のイメージが違うかなと思いましたが,こういうのも嫌いではありません。ホルベルク組曲など第1楽章から勢いがあってノリが良くワクワクしました。

録音ですが,残響が多めで音の密度が高くやや濃いめの捉え方なのでちょっと暑苦しい感じがありますが,弦楽器の質感は良くでておりまずまず良好です。私としてはもう少しスッキリと録って欲しいとは思いましたが。

シベリウス:交響曲全集,他(コリン・デイヴィス指揮/ボストン交響楽団)

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シベリウス:交響曲全集,他
コリン・デイヴィス指揮/ボストン交響楽団
1975-80年 ボストン,シンフォニーホール
478 3696 (P)2012 Decca Music Group (輸入盤)
好録音度:★★★★☆
参考: Tower Records,Amazon.co.jp,HMV Onlineicon,Apple Music

コリン・デイヴィスはシベリウスの交響曲全集を3回録音しており,1回目が1975-1980年にボストン交響楽団,2回目は1992-2000年にロンドン交響楽団,そして3回目は2002-2008年に同じくロンドン交響楽団でした。これは1回目の録音です。収録曲は下記の通りです。

交響曲全集
交響詩「フィンランディア」作品28
交響詩「ポホヨラの娘」作品49
交響詩「タピオラ」作品112
トゥオネラの白鳥作品22-2
悲しきワルツ作品44-1
交響詩「伝説」作品9
「カレリア」組曲作品11
ヴァイオリン協奏曲ニ短調作品47(*)

(*)サルヴァトーレ・アッカルド(Violin),ロンドン交響楽団


今回は交響曲のみのコメントです。演奏は,シベリウスの交響曲のシンフォニックな側面をストレートに押し出したもので,もう少し情緒感が欲しいとも思いましたが(特に第6番),これはこれで大変充実した内容となっていると思います。

そして録音なのですが,残響はそれなりにあるものの,各楽器の質感をよく捉えており,明瞭感,分離感,音の伸びなど良好です。やや大人しめで特徴のある録音ではありませんが,欠点の少ないアナログ後期の好録音だと思います。

R. シュトラウス:交響詩「ツァラトゥストラはかく語りき」「死と変容」「ティル・オイレンシュピーゲルの愉快な悪戯」(リッカルド・シャイー指揮/ルツェルン祝祭管弦楽団)

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R. シュトラウス:交響詩「ツァラトゥストラはかく語りき」作品30
R. シュトラウス:交響詩「死と変容」作品24
R. シュトラウス:交響詩「ティル・オイレンシュピーゲルの愉快な悪戯」作品28
R. シュトラウス:7つのヴェールの踊り(「サロメ」作品54より)
リッカルド・シャイー指揮/ルツェルン祝祭管弦楽団
2017年8月11,12日 ルツェルン,ルツェルン文化会議センター
483 3080 (P)(C)2019 Decca Music Group (輸入盤)
好録音度:★★★★☆
参考: Tower Records,Amazon.co.jp,HMV Onlineicon,e-onkyo,Apple Music

Apple Musicで試聴して録音が好みだと思えたので購入することにしました。今回は録音のみのコメントです。

録音は残響少なめで,直接音を主体に各楽器をクッキリと輝きのある音で描き出しているのが特長です。音に伸びがあり曇りがないのも良いです。オーケストラの録音としてほぼ不満なく良いと思います。

そしてもう一つ特徴的なのがフォルテの鳴り感です。もしかしたら昨今叩かれることもある(^^;音圧競争のテクニックを使ってフォルテの平均音圧を上げているのでは?と思ってしまいます。実際のところはわからないのですが,もし使っていたとしてもこれくらいなら許容範囲かと思いますし,多少のダイナミックレンジ圧縮は違和感のない範囲でうまく使う分には悪くないと思っています。

ということで,R. シュトラウスの管弦楽曲を気持ち良く聴くことのできる好録音でした。ツァラトゥストラは好きな曲なのでじっくりと楽しみたいと思います。

ベートーヴェン:交響曲第3番「英雄」,R. シュトラウス:メタモルフォーゼン(エサ=ペッカ・サロネン指揮/シンフォニア・グランジュ・オ・ラック)

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ベートーヴェン:交響曲第3番変ホ長調作品55「英雄」
R. シュトラウス:メタモルフォーゼン
エサ=ペッカ・サロネン指揮/シンフォニア・グランジュ・オ・ラック
2018年7月 フランス,エヴィアン,ラ・グランジュ・オ・ラック
ALPHA 544 (P)(C)2019 ALPHA CLASSICS (輸入盤)
好録音度:★★★★
参考: Tower Records,Amazon.co.jp,HMV Onlineicon,Apple Music

好録音が多いという印象のαレーベルの新譜をApple Musicで聴きました。輸入元情報によると,毎年夏にフランスのエヴィアンで開催される「ランコントル・ミュジカル・デヴィアン」という音楽祭の2018年のライヴで,音楽祭の終盤に,ヨーロッパ各地の有名オーケストラから優秀な奏者を集めて結成されたオーケストラの結成コンサート,とのことです。「シンフォニア・グランジュ・オ・ラック」は音楽祭が行われたホールの名称から取っているようです。

ベートーヴェンの「英雄」は推進力があり,優秀なアンサンブルで快速で引き締まった音楽に仕上がっていて良いと思いました。唯一,なんで第1楽章の提示部のリピートを省略してるんだ!と思ってしまいましたが。(メタモルフォーゼンは今ひとつ苦手な曲なので未聴(^^;)

録音ですが,ややホール音響の取り込みが多めで,楽器音に被って音色を濁しがちです。また残響によって明瞭感も少し損なっています。もう少し直接音比率を上げてスッキリと見通しよく録って欲しかったところです。こういうキチッと統制の取れた演奏は克明に聴き取りたいと思うのです。悪くはないのですが,好録音というにはちょっと物足りませんでした。惜しいです。

チャイコフスキー:交響曲全集,他(セミョン・ビシュコフ指揮/チェコ・フィルハーモニー管弦楽団)

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チャイコフスキー:交響曲全集,他
セミョン・ビシュコフ指揮/チェコ・フィルハーモニー管弦楽団
録音 2015-2019年 プラハ
483 4942 (P)(C)2019 Decca Music Group (輸入盤)
好録音度:★★★★
参考: Tower Records,Amazon.co.jp,HMV Onlineicon,Apple Music,e-onkyo

Apple Musicでの試聴です。輸入元情報によると,ビシュコフは2017年よりチェコ・フィルの首席指揮者とのことですが,2013年から「チャイコフスキー・プロジェクト」を開始し,その成果がこの7枚組のディスクに収められているとのことです。

収録曲は以下の通りです。

交響曲第1番~第6番
マンフレッド交響曲
交響的幻想曲「フランチェスカ・ダ・リミニ」
幻想序曲「ロメオとジュリエット」
弦楽セレナーデ
ピアノ協奏曲第1番~第3番(キリル・ゲルシュタイン Piano)

今回は,交響曲第5番,第6番,幻想序曲「ロメオとジュリエット」,弦楽セレナーデを聴きました。いずれの曲にも共通していたのは,丁寧で,フォルテでも声を荒げることなく,美しく表現しようとしているところです。チャイコフスキーらしくないのかもしれません。物足りなく思われる方もおられるかもしれません。好みは分かれそうです。まあこういうのもアリなのではないでしょうか。私は良いと思いました。

録音ですが,少し残響が多めで演出臭いところはありますが,音色への影響は限定的でギリギリ許容範囲です。私の好みとは少し外れますが,オーケストラ録音としては平均的で欠点が少なく,まずまずではないでしょうか。もちろん,私としてはもう少し残響を抑えてスッキリと質感強めに録って欲しかったところですが。悪くはありませんし,優秀録音の部類に入るかもしれませんが,好録音と言うには少し物足りなかったので四つ星とします。

ホルスト:組曲「惑星」,エルガー:エニグマ変奏曲(アンドルー・リットン指揮/ベルゲン・フィルハーモニー管弦楽団)

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エルガー:エニグマ変奏曲作品36
ホルスト:組曲「惑星」作品32
アンドルー・リットン指揮/ベルゲン・フィルハーモニー管弦楽団
2013年6月, 2017年2月 ノルウェー,ベルゲン,グリーグ・ホール
BIS-2068|SACD (P)(C)2019 BIS Records (輸入盤)
好録音度:★★★★☆
参考: Tower Records,Amazon.co.jp,HMV Onlineicon,Apple Music,e-onkyo

Apple Musicでホルストのみの試聴です。今回は録音のみコメントします。

少しホールトーンが強めに取り込まれていますが,直接音主体で音のキレがあり,この点は好印象です。ただやはりホールトーンの影響か音色は詰まった感じで伸び,ヌケが思ったよりもありません。ダイナミックで迫力があり,密度感もありますが,音場の広がり,奥行き感は今ひとつの印象です。前に張り出す金管に対して,弦楽器がやや負けていて引っ込み気味に感じられました。もう少し弦楽器の質感を強めに出して欲しかったところです。

とまあいろいろ不満はあるものの,今どきの優秀録音の傾向なのかもしれません。私の好みとは少し離れてはいますが,この曲にふさわしい良い点も多くあったので,少しオマケと思いつつ四つ星半の好録音としました。

ホルスト:組曲「惑星」(アンドレ・プレヴィン指揮/ロンドン交響楽団)

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ホルスト:組曲「惑星」
アンドレ・プレヴィン指揮/ロンドン交響楽団
28 & 29 September 1973 at the Kingsway Hall, London
HIQXRCD3 (P)1974 EMI Records (C)2012 Teddington Media (輸入盤)
好録音度:★★★★
参考: Tower Records,Amazon.co.jp,HMV Onlineicon

最近MQA-CD×UHQCDバージョンが発売されたので入手しようかと思って調べてみたところ,以前XRCDで発売されていたことがわかり,おそらくこの方が音質的に私の好みに合いそうだったのでこちらを入手しました。ということで今回は録音についてのみコメントします。

まず,EMI録音という先入観から感じてしまうのかもしれませんが,かなり音が硬くて音の伸びが今ひとつという感じがします。こういう曲なので,音をシャープに整えているようなのですが,暗く鈍く光る金属の質感のイメージです。XRCDのマスタリング?の効果なのか,中低域の充実感はすごくあって,全体にかなりいい線にいっているように思うのですが,好録音とは少し違うように思いましたので,四つ星です。

やっぱりEMI録音なのかな...と思ってしまいます。惜しいです。

【追記】
いつも参考にさせていただいているClassical CD Information & Reviewsの加藤さんからTwitterで,同録音に関しては「タワーレコード・ディフィニション・シリーズのSACDの音が非常に良い」とコメントをいただきました。有り難うございました。(→Tower Records)

この盤,全く見逃していました。聴いてみたいですが,さすがに買い直すのは辛いです...

タグ: [管弦楽曲] 

ユージン・オーマンディ・コンダクツ・チャイコフスキー&シベリウス(ユージン・オーマンディ指揮/フィラデルフィア管弦楽団)

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ユージン・オーマンディ・コンダクツ・チャイコフスキー (12 CDs)
ユージン・オーマンディ指揮/フィラデルフィア管弦楽団
録音 1950年代~1970年代
88883737162 (P)(C)2013 Sony Music Entertainment (輸入盤)
好録音度:★★★★
参考: Tower Records,Amazon.co.jp,HMV Onlineicon

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ユージン・オーマンディ・コンダクツ・シベリウス (8 CDs)
ユージン・オーマンディ指揮/フィラデルフィア管弦楽団
録音 1950年代~1980年代
88875108582 (P)(C)2015 Sony Music Entertainment (輸入盤)
好録音度:★★★★~★★★★☆
参考: Tower Records,Amazon.co.jp,HMV Onlineicon


オーマンディがフィラデルフィア管弦楽団を指揮し,SonyとRCAに残した音源からセレクトされた音源を収録したボックスセットです。チャイコフスキーはオーマンディ/フィラデルフィア管弦楽団の得意とするレパートリーとのことで,録音は多くの曲で複数回行われているとのことですが,この2つのレーベルに残された最も遅い時期の録音をセレクトしているとのことです。一方シベリウスの方は時期の違う録音を複数収録している曲がいくつもあります。同じようなボックスセットですが収録のポリシーが少し異なるようです。

収録曲は下記の通りです。

●チャイコフスキー
交響曲全集 (1968-76年)
交響曲第7番(ボガティレフ補筆完成版) (1962年)
マンフレッド交響曲 (1976年)
ピアノ協奏曲第1番(テッド・ジョセルソン(P)) (1974年)
ピアノ協奏曲第2番,第3番(ゲイリー・グラフマン(P)) (1965年)
ヴァイオリン協奏曲(アイザック・スターン(Vn)) (1958年)
バレエ音楽「白鳥の湖」ハイライト (1972年)
バレエ音楽「眠れる森の美女」ハイライト (1973年)
バレエ音楽「胡桃割り人形」ハイライト (1972年)
弦楽セレナーデ (1960年)
大序曲「1812年」(1970年)
スラヴ行進曲 (1972年)
イタリア奇想曲 (1972年)
幻想曲「フランチェスカ・ダ・リミニ」 (1976年)
幻想序曲「ロミオとジュリエット」 (1973年)
ロココ風の主題による変奏曲(レナード・ローズ(Vc)) (1965年)
アンダンテ・カンタービレ (1966年)
ただ憧れを知る者だけが (1966年)
「四季」より「舟歌」 (1968年)
ワルツとポロネーズ(エフゲニー・オネーギンより) (1965年)

●シベリウス
交響曲第1番 (1962年)
交響曲第1番 (1978年)
交響曲第2番 (1957年)
交響曲第2番 (1972年)
交響曲第4番 (1978年)
交響曲第5番 (1975年)
交響曲第7番 (1960年)
交響曲第7番 (1975年)
ヴァイオリン協奏曲(アイザック・スターン(Vn)) (1969年)
ヴァイオリン協奏曲(ディラーナ・ジョンソン(Vn)) (1980年)
交響幻想曲「ポホヨラの娘」 (1976年)
交響詩「トゥオネラの白鳥」 (1960年)
交響詩「トゥオネラの白鳥」 (1973年)
交響詩「フィンランディア」合唱あり (1959年)
交響詩「フィンランディア」 (1968年)
交響詩「フィンランディア」合唱あり (1978年)
交響詩「大洋の女神」 (1978年)
交響詩「エン・サガ」 (1963年)
交響詩「エン・サガ」 (1975年)
交響詩「タピオラ」 (1976年)
「カレリア」序曲 (1977年)
「カレリア」組曲 (1968年)
「カレリア」組曲 (1975年)
悲しきワルツ (1959年)
悲しきワルツ (1973年)

オーマンディ/フィラデルフィア管弦楽団というと,「ゴージャスなオーケストラ・サウンド」と言われることが多いと思います。良い意味でも悪い意味でも使われているのではないかという気がします。私自身はこの顔合わせの演奏は今まであまり意識して聴いてこなかったので,今こうして聴いてみると,確かにそうだなと思います。

演奏でいうと,オーケストラを気持ち良く存分に鳴らしているところ,そして,聴かせどころのツボをきちんと押さえて少々誇張気味に表現しているように思いました。こういったところが好かれるところであり,これが鼻につく人もいるということなのでしょう。私は好意的に受け取りました。

録音ですが,音源の中心はチャイコフスキーが1970年代前半,シベリウスは1970年代後半です。シベリウスの方は1950年台後半から1960年台前半の音源も含まれています。演奏もさることながら,録音の面でも少しデフォルメして「ゴージャスなサウンド」を演出しているように思いました。

ただ不思議なことに,チャイコフスキーとシベリウスで音質の傾向が若干異なり,チャイコフスキーの方はやや派手めでキツい割にナローレンジの感じがしますが,シベリウスの方はそれからすると少し大人しめでフラットな印象です。音作りとしてはシベリウスの方が私の好みに合いました。特に1975年録音の「エン・サガ」や1976年録音の「タピオラ」あたりが最もバランス良く録れていて,普段あまり聴かない楽曲を楽しむことが出来ました。

まだそれほど聴けていないので,もう少しじっくりと聴いてみたいと思います。

ルドルフ・ケンペの芸術

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ルドルフ・ケンペの芸術 (10 CDs)
SC502 (P)2015 Scribendum (輸入盤)
好録音度:★★★☆~★★★★
参考: Tower Records,Amazon.co.jp,HMV Onlineicon

過去にScribendumから発売されていたものを集めてボックス化したようですが,ブルックナーの第8番はこのボックス化に際してリマスタリングされたとのことです。収録曲は下記の通りです。

ベートーヴェン:交響曲第5番「運命」 (1971年)(*)
ドヴォルザーク:交響曲第9番「新世界より」 (1971年)(*)
ブラームス:交響曲全集 (1975年)(**)
ブルックナー:交響曲第4番「ロマンティック」 (1975年)(**)
ブルックナー:交響曲第5番 (1976年)(**)
ブルックナー:交響曲第8番 (1971年)(*)
ワーグナー:「ニュルンベルクのマイスタージンガー」第一幕への前奏曲 (1972年)(**)
モーツァルト:ピアノ協奏曲第27番 (1972年)(**)
ドヴォルザーク:交響曲第8番 (1972年)(**)
R. シュトラウス:交響詩「ドンファン」 (1964年)(***)
レスピーギ:交響詩「ローマの松」 (1964年)(***)
ドヴォルザーク:交響曲第9番「新世界より」 (1962年)(***)

(*)チューリヒ・トーンハレ管弦楽団
(**)ミュンヘン・フィルハーモニー管弦楽団
(***)ロイヤル・フィルハーモニー管弦楽楽団

このうちブラームスの交響曲全集については以前,ARTS盤とXRCD盤でレビューしていました。

今回は録音のみコメントします。チューリヒ・トーンハレ管弦楽団との録音は少し残響が多めで,直接音もそれなりにあり骨太のサウンドになっている点は良いものの,やはり残響の影響を受けて質感や見通しが今ひとつです。またちょっと飽和気味です。

ミュンヘン・フィルとの録音は,ブラームスの交響曲は以前レビューしたARTS盤相当であまり印象が良くありません。一方,ブルックナーの第4番,第5番は残響が少なめで音色の癖もなく聴きやすい録音です。このボックスセットの中で最も良いのではないでしょうか。1972年の録音はライヴですが,残響控えめで基本的な音の捉え方は良いものの,全体に質感が弱めであり,音色も若干古臭くオーディオ的にあまり良くありません。リマスター盤であるXRCD盤や先日取り上げた2016年リマスター音源使用のベートーヴェンの交響曲全集と比べると見劣りするのは否めません。

ロイヤル・フィルとの録音は1960年代前半なので歪み感が多く帯域も狭めでクオリティ的に時代なりという印象が否めません。基本的な音の捉え方は悪くはないと思うのですが。

実直さが好印象のケンペの諸演奏ですが,どちらかといえば,音の捉え方というよりも録音品質そのものに恵まれていないという気がします。その点でこのボックスセットも録音だけで言えば(ブルックナーを除いて)魅力に乏しいという印象でした。

ワーグナー:序曲集,前奏曲集,ジークフリート牧歌(ジェームズ・レヴァイン指揮/メトロポリタン歌劇場管弦楽団,ベルリン・フィルハーモニー管弦楽団)

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ワーグナー:序曲集,前奏曲集,ジークフリート牧歌(*)
ジェームズ・レヴァイン指揮
メトロポリタン歌劇場管弦楽団,ベルリン・フィルハーモニー管弦楽団(*)

1991, 1995年 ニューヨーク,マンハッタン・センター,ベルリン,フィルハーモニー
484 0636 (P)(C)1992,1993,1997 (C)2019 Universal Music Australia (輸入盤)
好録音度:★★★★☆
参考: Tower Records,Amazon.co.jp,HMV Onlineicon

収録曲は次の通りです。

ジークフリート牧歌
リエンツィ - 序曲
タンホイザー - 序曲とヴェーヌスベルクの音楽
ニュルンベルクのマイスタージンガー - 第1幕への前奏曲
ローエングリン - 第3幕への前奏曲
さまよえるオランダ人 - 序曲
ローエングリン - 第1幕への前奏曲
ワルキューレ - ワルキューレの騎行
ジークフリート - 森のささやき
神々の黄昏 - ジークフリートの葬送行進曲
トリスタンとイゾルデ - 前奏曲と愛の死
ニュルンベルクのマイスタージンガー - 第3幕への前奏曲
パルジファル - 聖金曜日の音楽

一部の曲は以前取り上げていました(→こちら)。録音がまずまず良かったので,曲がダブってしまうのですが入手しました。前のレビューでも書いたとおり,レヴァインはこういう曲をそつなくこなし聴かせるのが上手いと思います。頭の中にある曲のイメージからのズレが少なく違和感なくすんなり聴けるところが好きです。

録音ですが,もう少しスッキリと整理して録られていると良いのですが,それでもそこそこ明瞭感があり響きにも癖がなく聴きやすい録音になっています。好きな録音かと言われると微妙ですが,欠点が少なく悪い印象がないので,そういう意味で「好録音」かなと思います。

リムスキー・コルサコフ:交響組曲「シェエラザード」,スペイン奇想曲(イーゴリ・マルケヴィチ指揮/ロンドン交響楽団)

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リムスキー・コルサコフ:交響組曲「シェエラザード」,スペイン奇想曲
イーゴリ・マルケヴィチ指揮/ロンドン交響楽団
1962年10月 ロンドン,ウェンブリー・タウン・ホール
482 9378 (P)(C)1964 (C)2019 Universal Music Australia (輸入盤)
好録音度:★★★★★
参考: Tower Records,Amazon.co.jp,HMV Onlineicon

Twitterでフォローしている方がこれは良いとツィートされていましたので聴きたくなり入手しました。輸入元情報ではマルケヴィッチの最高の演奏とありました。CDケース裏には,シェエラザードはFIRST CD RELEASE ON DECCAとありました。

この録音も先に取り上げたモントゥーと同時期の録音で,クレジットを見るとレコーディング・プロデューサが同一人物でした。音作りの傾向もかなり似ています。演奏もさることながら,録音の良さがこの演奏の価値を高めているのは間違いありません。これもオマケして五つ星です。好録音です。
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