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ベートーヴェン:交響曲全集(レナード・バーンスタイン指揮/ウィーン・フィルハーモニー管弦楽団) ※3種類の音質比較

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ベートーヴェン:交響曲全集 (5 SA-CD Hybrid)
レナード・バーンスタイン指揮/ウィーン・フィルハーモニー管弦楽団
1977-1979年 ウィーン,ムジークフェラインザール
PROC-2269/73 (P)(C)2020 UNIVERSAL MUSIC (国内盤)
DSD Remasterd by Emil Berliner Studios, 5/2015(Symphonies), 9/2018(Ouvertüren)
好録音度:★★★★☆
参考: Tower Records *Tower Records Vintage SA-CD Collection Vol. 22

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ベートーヴェン:交響曲全集 (5 CDs + Blu-ray Audio)
レナード・バーンスタイン指揮/ウィーン・フィルハーモニー管弦楽団
1977-1979年 ウィーン,ムジークフェラインザール
483 7393 (P)1980/2019 Deutsche Grammophon (輸入盤)
2017 Remastering and Surround Sound Remix
好録音度:★★★★
参考: Tower Records,Amazon.co.jp,HMV Onlineicon,e-onkyo,Apple Music

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ベートーヴェン:交響曲全集 (5 CDs)
レナード・バーンスタイン指揮/ウィーン・フィルハーモニー管弦楽団
1977-1979年 ウィーン,ムジークフェラインザール
474 924-2 (P)2004 Deutsche Grammophon (輸入盤)
好録音度:★★★★
参考: Tower Records,Amazon.co.jp,HMV Onlineicon,Apple Music

皆様よくご存じの1980年度レコード・アカデミー大賞受賞の名盤。上記のうち3つめのCDは以前に買って持っていました。先日タワーレコード企画のリマスター盤がリリースされたときに調べてみると,少し前に別のリマスター盤が発売されていたこともわかり,散々迷った挙げ句,両方買ってしまいました。バカです(^^;。

タワーレコードのSA-CDハイブリッド盤は,2015年(交響曲)と2018年(序曲)に「独Emil Berliner Studiosにて本国のオリジナル・アナログ・マスターテープから192kHz/24bitでデジタル変換したWAVデータをマスタリングしてSA-CD層用にDSD変換,CD層用には44.1kHz/16bitに変換してそれぞれマスターを制作」とあります。

上から2つめのドイツ・グラモフォンのリマスター盤は,2017年のリマスターということだけ記載があり,詳細はよくわかりません。

せっかく購入しましたので,聴き比べた結果をレポートします。便宜上,上から ①タワレコ盤 ②2017年リマスター盤 ③通常盤 と番号を付けて起きます。なお,手持ち機材の制限からいずれもCD再生での比較としています。ご了承ください。

【②2017年リマスター盤と③通常盤の比較】
まず②2017年リマスター盤と③通常盤を聴き比べると,録音レベルが若干②の方がほんのわずかに低いので注意が必要ですが,②のリマスターの方が③で感じられた雑味というか粗さが抑えられて音がとても滑らかに感じられます。一方,レベル差を考慮しても,その分音色は全体に地味に感じられます。

【①タワレコ盤と②2017年リマスターの比較】
次に①タワレコ盤と②2017年リマスター盤ですが,これはだいぶ異なります。②はどちらかといえば中低域の充実感があり,下支えがしっかりとしていますが,相対的に高域が抑え気味でややくぐもった印象を受けます。一方①は明らかに高域のレベルが上がっていて,②で感じられた曇りは緩和され,高域不足から生じる不満はほぼありません。

好みによるとは思いますが,①の高域のヌケの良さを取るか,②の中低域の充実感と音の緻密さを取るか,でいうと,私は①の方を取ります。

ただ,①の第9番はなぜか出来が良くないように思いました。まず第2楽章の冒頭0:03あたりで②③にはないジリジリというノイズが聞こえます。これは製盤の問題なのかマスタリングの問題なのかよくわかりませんし,個体の問題かもしれませんが,いずれにしても欠陥です。また,全体に他の曲に比べ音色に癖があり伸びがなく,またやや音が粗い感じがして印象が良くありません。このため私として①のタワレコ盤を全面的に支持することが出来ないでいます...

ということで,ご参考になれば幸いです。

ベートーヴェン:交響曲全集(マイケル・ティルソン・トーマス指揮/イギリス室内管弦楽団/セント・ルークス管弦楽団)

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ベートーヴェン:交響曲全集,合唱曲集
マイケル・ティルソン・トーマス指揮/イギリス室内管弦楽団/セント・ルークス管弦楽団/ロンドン交響楽団/アンブロジアン・シンガーズ
録音 1978-1986年
19439703962 (P)(C)2020 Sony Music Entertainment (輸入盤)
好録音度:★★★★
参考: Tower Records,Amazon.co.jp,HMV Onlineicon

輸入元情報に「室内オーケストラによる史上初のベートーヴェン交響曲全集」とあり,えっほんと?と思ってしまったのですが,今では珍しくなくなった規模の小さい編成の演奏って意外に歴史が浅いんだなとちょっと驚きました。

収録曲は下記の通り。

交響曲全集(*,**)
アリア「ああ,不実な者よ」作品65(*)
12のコントルダンス WoO.14(**)
劇音楽「エグモント」作品84より序曲(*)
奉献歌作品121b(***)
劇音楽「シュテファン王」作品117(***)
悲歌作品118(***)
盟友歌作品122(***)
カンタータ「静かな海と楽しい航海」作品112(***)

(*)イギリス室内管弦楽団
(**)セント・ルークス管弦楽団
(***)ロンドン交響楽団

交響曲は第3番のみセント・ルークス管弦楽団で,その他はイギリス室内管弦楽団です。

室内管弦楽団で演奏しているにしては厚みのある響きを出していて,中規模のオーケストラによる演奏という感じはあまりしないのですが,演奏の小気味よさ,キレの良さあたりに特徴が出ているように思います。当時まだこのような演奏は一般的ではなかったでしょうから,インパクトはあったものと想像します。そういう点を抜きにしても機動力の良さで気持ち良く聴ける全集です。

録音ですが,残響がかなり多めに取り入れられていて楽器音に影響を与えているので私の好みからは少し外れますが,直接音も感じられるため,トータルとしてはまずまず良好と思います。曲によって若干のばらつきがあり,ややモノラルっぽく聴こえるものや,第3番のようにやや残響の被りが多く全体にくすんでしまっているものもあります。全体として好録音というには少し物足りませんでしたので四つ星です。惜しいです。

ちなみに録音が一番良かったのはエグモント序曲で,これは四つ星半付けて良いと思いました。(あとロンドン交響楽団の録音は聴けていないので今回は見送りです)

タグ: [交響曲] 

ベートーヴェン:交響曲全集,序曲全集,協奏曲集(クルト・マズア指揮/ライプツィヒ・ゲヴァントハウス管弦楽団)

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ベートーヴェン:交響曲全集,序曲全集,協奏曲集(8 CDs)
クルト・マズア指揮/ライプツィヒ・ゲヴァントハウス管弦楽団
482 6042 (P)(C)2016 Universal Music Italia (輸入盤)
好録音度:★★★★~★★★☆
参考: Tower Records,Amazon.co.jp,HMV Onlineicon

フィリップス時代に録音されていたものをボックス化してまとめられたもの。収録曲と録音時期は下記の通りです。

・交響曲全集(1987-92年)
・序曲全集(1972-74年)
・合唱幻想曲ハ短調作品80(1993年2月)
・ピアノ,ヴァイオリンとチェロのための三重協奏曲ハ長調作品56(1992年7月) ※ボザール・トリオ
・ヴァイオリン協奏曲ニ長調作品61(1978年) ※サルヴァトーレ・アッカルド(Vn)

今回は録音についてのみのコメントです。

交響曲全集は,やや残響が多めで全体に少し音色がくすんだ感じでフィリップス録音にしては冴えない感じでした。そして序曲全集とヴァイオリン協奏曲ですが,オーケストラの方に残響を盛りすぎていて音色がくすんだところを無理矢理イコライザで補正したような違和感があることに加えて,フォルテで飽和して音が潰れています。これはちょっといただけません。

フィリップス録音だからといって良いとは限らないという例で,録音の悪さが気になって音楽自体をあまり楽しむことができませんでした。残念です。

ベートーヴェン:交響曲第3番「英雄」,エグモント序曲(レミ・バロー指揮/クラングコレクティフ・ウィーン)

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ベートーヴェン:交響曲第3番「英雄」,エグモント序曲
レミ・バロー指揮/クラングコレクティフ・ウィーン
2019年3月23日 ウィーン,Lorely-Saal
GRAM99210 (P)(C)2020 Gramola (輸入盤)
好録音度:★★★★☆
参考: Tower Records,amazon music,HMV Onlineicon,Apple Music

Apple Musicでの試聴です。輸入元情報によると,レミ・バローはウィーン・フィルのヴァイオリン奏者で,「ウィーン最前線のオーケストラで活躍する名手たちによって結成」したのがクラングコレクティフ・ウィーンとのことです。そして「ウィーン古典派の音楽と正面から向き合い、現代楽器でその様式美の魅力を伝えようという同団の演奏理念」に基づき制作されたのがこのディスクで,第一弾のシューベルトの交響曲第8番「未完成」,第1番に続く第二弾です。第1ヴァイオリンが6名という規模の編成で演奏されているようです。

演奏はとても丁寧で,キチッとしたアンサンブルで整理された響きが美しいと思いました。全体に速めのテンポではありますが,表現も奇を衒うことなくシンプルにまとめているのも好印象です。

そして録音ですが,残響はあるものの楽器音へのまとわりつきは少なく,すっきりと見通しよく捉えているのが良いと思います。ライヴ録音で演出感もほとんどなく自然な雰囲気を残しているところも良いです。

演奏も録音も良い,私としてはちょっとした掘り出し物でした。

蛇足ですが...カバー写真が1970年代のプログレッシブロックのアルバムを想起させますね。

ベートーヴェン:交響曲第5番「運命」,第6番「田園」(リチャード・トネッティ/オーストラリア室内管弦楽団)

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ベートーヴェン:交響曲第5番「運命」,第6番「田園」
リチャード・トネッティ/オーストラリア室内管弦楽団
481 9075 (P)(C)2020 Australian Broadcasting Corporation (輸入盤)
好録音度:★★★★
参考: HMV Onlineicon,Apple Music

Apple Musicでの試聴です。ディスクのタイトルが「ベートーヴェン」となっており,ベートーヴェン生誕250周年の企画盤ではないかと思います。交響曲第5番,第6番のほか,弦楽四重奏曲作品130, 133の弦楽合奏版,ヴァイオリン・ソナタ第8番,第9番「クロイツェル」,その他リチャード・トネッティが過去に関わったと思われるベートーヴェン関連の曲の一部が収録されています。今回は交響曲のみのコメントです。

先に取り上げたモーツァルトの交響曲と同様,室内管弦楽団らしい機敏さと自在で柔軟な表現力を活かした演奏で,基本的には好きな部類の演奏なのですが,やり過ぎというかあざというというか,勢い任せでちょっと下品かなと思うところもありました。難しいところです。こういう演奏にスマートさ,上品さの両立を求めるのは欲張りなのですかね。

録音ですが,残響を抑え気味にして響きを締め,明瞭で力強いサウンドには仕上がっているのですが,ややごちゃごちゃ詰め込みすぎで雑味が感じられ汚く聞こえてしまうのが惜しいと思います。これも先に取り上げたモーツァルトの交響曲のような録り方をしてくれたら良かったのにと少々残念です。

タグ: [交響曲] 

ベートーヴェン:交響曲第5番「運命」,第7番(アンドルー・マンゼ指揮/ハノーファー北ドイツ放送フィルハーモニー管弦楽団)

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ベートーヴェン:交響曲第5番ハ短調作品67「運命」
ベートーヴェン:交響曲第7番イ長調作品92
アンドルー・マンゼ指揮/ハノーファー北ドイツ放送フィルハーモニー管弦楽団
2019年1月21日-23日,3月11-14日 NDRハノーファー,放送局スタジオ大ホール
PTC 5186 814 (P)2019 Norddeutscher Rundfunk (C)2019 Pentatone Music (輸入盤)
好録音度:★★★★☆
参考: Tower Records,Amazon.co.jp,HMV Onlineicon,Apple Music

アンドルー・マンゼはバロック・ヴァイオリン奏者として有名ですが,指揮者としても活躍し,2014年からはハノーファー北ドイツ放送フィルハーモニー管弦楽団の首席指揮者を務めているとのことです。

そのオーケストラをしっかりと統率し,颯爽とした引き締まった音楽に仕上げていて良いと思いました。もう少し尖った演奏かと思っていたので意外に丸く抑えているなという印象ではありしたが(^^;。

録音ですが,少しマイク位置が遠めの印象で残響の影響を受けて音色と明瞭感に影響があるものの,楽器の質感は意外に保たれており,各楽器の分離感もあり,左右の広がり,ステージ感もあって悪くないと思いました。不満はあるもののこの録り方であれば許容範囲かなと思います。少しオマケですが四つ星半です。

ベートーヴェン:交響曲第5番「運命」,第6番「田園」(マレク・ヤノフスキ指揮/WDR交響楽団)

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ベートーヴェン:交響曲第5番「運命」,第6番「田園」
マレク・ヤノフスキ指揮/WDR交響楽団
2018年9月24-29日 ケルン・フィルハーモニー
PTC 5186 809 (P)2019 Pentatone Music (輸入盤)
好録音度:★★★★☆
参考: Tower Records,Amazon.co.jp,HMV Onlineicon,Apple Music

速めのテンポで力強く推進力のある演奏を展開しています。大オーケストラですが,一糸乱れぬアンサンブルで指揮者の要求にしっかりと追従し引き締まった,そしてスケールの大きな音楽に仕上げています。ただ第6番はちょっと威勢が良すぎる感もありますが(^^;。

録音ですが,残響はやや多めですが,中低域の響きが締まっており,音のキレが良いため,音色や明瞭感への影響は少なめで印象は悪くありません。音の密度は高めで,もう少しスッキリと見通しよく伸びのある音で録って欲しかったとは思いますが,大オーケストラの魅力は十分に捉えられており,これでもまあ好録音としても良いかなと思いました。

ベートーヴェン:交響曲第9番「合唱」(フィリップ・ジョルダン指揮/ウィーン交響楽団)

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ベートーヴェン:交響曲第9番「合唱」
フィリップ・ジョルダン指揮/ウィーン交響楽団
2017年5月21,22日 ウィーン,ムジークフェラインザール
WS017 Wiener Symphoniker (輸入盤)
好録音度:★★★★
参考: Tower Records,Amazon.co.jp,HMV Onlineicon,Apple Music

第1番,第3番「英雄」,第4番,第5番「運命」と第2番,第7番,第6番,第8番が既発売で取り上げていました。残るはこの第9番のみで,Apple Musicではすでに聴ける状態になっていましたので,少しフライング気味ですが,聴いてみました。

演奏に関しては基本的にすでに取り上げたものと同じ印象であり,快速でメリハリを効かせた小気味よさが気持ちの良い演奏に変わりありません。

さて録音なのですが,今までリリースされてきた楽曲に比べて,平均レベルが下がっているせいもあるかもしれませんが,距離感がやや遠くなり,残響感も増えているように感じられました。一方で帯域バランスだけはギリギリ許容範囲内に整えられているので何とか聴けるのですが,これはちょっと残響過多で明瞭感や楽器の質感が失われすぎのように思います。問題ないと思われる方もいるとは思いますが,私はこれはちょっと苦手な録音です。演奏は好きなのでこの録音は少々残念です。

それで,これで全集となったわけですが,amazonで検索してみると,全集セットがアップされていました。2019年10月22日時点で公式Webサイトにも情報がないので真偽がわかりませんが。発売日は11月1日となっています。

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ベートーヴェン:交響曲全集
フィリップ・ジョルダン指揮/ウィーン交響楽団
参考: Amazon.co.jp(MP3)

タグ: [交響曲] 

ベートーヴェン:交響曲全集(アンドリス・ネルソンス指揮/ウィーン・フィルハーモニー管弦楽団)

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ベートーヴェン:交響曲全集
アンドリス・ネルソンス指揮/ウィーン・フィルハーモニー管弦楽団
2017年3月-2019年4月 ウィーン,ムジークフェラインザール
483 7071 (P)(C)2019 Deutsche Grammophon (輸入盤)
好録音度:★★★★
参考: Tower Records,Amazon.co.jp,HMV Onlineicon,e-onkyo,Apple Music

2020年のベートーヴェン生誕250年に向けたアニバーサリー企画の一つと思われます。同じくこの企画の一つと思われるヤン・リシエツキのベートーヴェン:ピアノ協奏曲全集はすでに取り上げていました。

演奏はオーソドックスで癖が少なく,現代的で洗練されています。大オーケストラを堂々とならしつつ引き締まっていて品格を備えています。アニバーサリー企画にふさわしい出来ではないでしょうか。

一方録音なのですが...ドイツ・グラモフォンのオーケストラ録音としては標準的で悪くないと思うのですが,残響が多めであり,楽器音に響きが被って明瞭感と音色が損なわれ,楽器の質感が感じ取りにくく,見通しも良いとは言えません。もどかしい感じです。問題ないと思う方も多いかと思いますが,私としては悪くもないけど良くもない少々残念に思う録音でした。アニバーサリー企画としてはもう少し録音に配慮が欲しかったなと思いました。

なお上記の感想はApple Musicを聴いてのものです。録音が良ければディスク購入をと考えていたのですが,散々迷った挙げ句,録音の面で満足できそうになかったので購入断念しました。

タグ: [交響曲] 

ベートーヴェン:交響曲第3番「英雄」,R. シュトラウス:メタモルフォーゼン(エサ=ペッカ・サロネン指揮/シンフォニア・グランジュ・オ・ラック)

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ベートーヴェン:交響曲第3番変ホ長調作品55「英雄」
R. シュトラウス:メタモルフォーゼン
エサ=ペッカ・サロネン指揮/シンフォニア・グランジュ・オ・ラック
2018年7月 フランス,エヴィアン,ラ・グランジュ・オ・ラック
ALPHA 544 (P)(C)2019 ALPHA CLASSICS (輸入盤)
好録音度:★★★★
参考: Tower Records,Amazon.co.jp,HMV Onlineicon,Apple Music

好録音が多いという印象のαレーベルの新譜をApple Musicで聴きました。輸入元情報によると,毎年夏にフランスのエヴィアンで開催される「ランコントル・ミュジカル・デヴィアン」という音楽祭の2018年のライヴで,音楽祭の終盤に,ヨーロッパ各地の有名オーケストラから優秀な奏者を集めて結成されたオーケストラの結成コンサート,とのことです。「シンフォニア・グランジュ・オ・ラック」は音楽祭が行われたホールの名称から取っているようです。

ベートーヴェンの「英雄」は推進力があり,優秀なアンサンブルで快速で引き締まった音楽に仕上がっていて良いと思いました。唯一,なんで第1楽章の提示部のリピートを省略してるんだ!と思ってしまいましたが。(メタモルフォーゼンは今ひとつ苦手な曲なので未聴(^^;)

録音ですが,ややホール音響の取り込みが多めで,楽器音に被って音色を濁しがちです。また残響によって明瞭感も少し損なっています。もう少し直接音比率を上げてスッキリと見通しよく録って欲しかったところです。こういうキチッと統制の取れた演奏は克明に聴き取りたいと思うのです。悪くはないのですが,好録音というにはちょっと物足りませんでした。惜しいです。

ベートーヴェン:交響曲第3番「英雄」(チョン・ミュンフン指揮/シュターツカペレ・ドレスデン)

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ベートーヴェン:交響曲第3番変ホ長調作品55「英雄」
チョン・ミュンフン指揮/シュターツカペレ・ドレスデン
2004年11月27日 ドレスデン,ゼンパーオーパー
PH15050 (C)2004 MDR KULTUR (P)2016 Profil Medien (輸入盤)
好録音度:★★★★☆
参考: Tower Records,Amazon.co.jp,HMV Onlineicon

シュターツカペレ・ドレスデンのベートーヴェンということで思わず手が出てしまいました(^^;。拍手の入るライヴ録音。第1楽章,第2楽章は比較的落ち着いたトーンで進行するのですが,第3楽章から徐々に弾けてきて,第4楽章はかなり攻めた熱い演奏です。オーケストラも指揮者の要求に応えて良くついていっています。なかなか良かったです。

録音ですが,残響はやや多めですが,直接音がそこそこ感じられ,また,響きが比較的スッキリしているので残響量の割にスッキリとしていて,音色の崩れもあまりありません。弦楽器を始め,各楽器の質感が良好なのも好印象です。密度の高い録音ですが,上手くまとめています。演出感が少なくライヴらしい自然さがあるのも良いです。好録音です。

ベートーヴェン:交響曲第5番「運命」,第7番(フェレンツ・フリッチャイ指揮/ベルリン・フィルハーモニー管弦楽団)

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ベートーヴェン:交響曲第5番「運命」,第7番
フェレンツ・フリッチャイ指揮/ベルリン・フィルハーモニー管弦楽団
1960年10月3-5日(第7番),1961年9月25,26日(第5番) ベルリン,イエス・キリスト教会
PROC-2194 (P)1962 Deutsche Grammophon (国内盤)
好録音度:★★★★☆
参考: Tower Records ※タワーレコード企画盤

タワーレコードVintage SA-CD Collection 第15弾より。フリッチャイのベートーヴェンは同じくタワーレコード企画盤で交響曲選集が2013年にリリースされていました(→Tower Records)。

これは,独Emil Berliner Studiosによる2018年最新リマスタリングということで,選集を買うか迷ったのですが,録音への興味も大きいので,こちらにしました。

演奏は,往年の巨匠の堂々たるものですが,テンポ設定に時代を感じるといいますか,例えば13分以上かけて演奏される第5番の第2楽章など,今にも止まりそうで永遠に終わらないんじゃないかと思ってしまいました。

録音ですが,1960, 61年の録音のため,クオリティ面では時代なりであり,歪みっぽくやや古臭い音色なのは仕方ありません。残響はやや多めですが,特に弦楽器の捉え方が良く,なかなか良い質感で魅力的です。この点を評価してだいぶオマケですが四つ星半としました。この時代の録音としては中低域の充実感があるのはリマスタリング時の音作りによるものかもしれません。リマスタリング前のディスクと聴き比べていないので何とも言えないのですが,ちょっとやり過ぎなのでは?というような気はします。

とはいえ,およそ58年前の録音がこの音質で聴けるというのはなかなかのものではないかと思います。

ベートーヴェン:交響曲全集(1966年東京文化会館ライヴ)(ヘルベルト・フォン・カラヤン指揮/ベルリン・フィルハーモニー管弦楽団)

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ベートーヴェン:交響曲全集
ヘルベルト・フォン・カラヤン指揮/ベルリン・フィルハーモニー管弦楽団
1966年4月12-16日 東京文化会館
KKC2176/80 (P)2019 NHK SERVICE CENTER (国内盤?)
好録音度:★★★★
参考: Tower Records,Amazon.co.jp,HMV Onlineicon

1966年4月12日から5夜連続,東京文化会館で行われた演奏会の録音。放送用に収録されていたものでしょうか。よく今頃こんな音源が発掘されたものだと感心します。カラヤン/ベルリン・フィルのライヴ録音というと,1977年東京普門館ライヴがありました。その11年前の来日時の録音です。

演奏についてはカラヤン/ベルリン・フィルそのものですが,この演奏会にかける意気込みがひしひしと感じられる熱い演奏であることは間違いありません。勢い余ってアンサンブルが乱れるのはご愛嬌ということで。

録音ですが,基本的にはライブ録音として自然で音の捉え方も悪くないのですが,品質という点ではマスターテープの劣化ではないかと思われるヒスノイズや乱れが散見されるものもありましたし,フォルテではやや飽和気味に歪んでいるのが感じられました。高域のヌケもあまり良くなく,やや詰まった感じがあり,今ひとつ品位が良くありません。

まあこれはカラヤン/ベルリン・フィルの来日時の貴重な録音ということで,コレクターズアイテムということですね。

タグ: [交響曲] 

ベートーヴェン:交響曲全集(アダム・フィッシャー指揮/デンマーク室内管弦楽団)

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ベートーヴェン:交響曲全集
アダム・フィッシャー指揮/デンマーク室内管弦楽団
録音 2016年~2019年 王立デンマーク音楽アカデミーコンサート・ホール,デンマーク放送コンサート・ホール第2スタジオ(第5番)
8505251 (P)2019 Naxos (輸入盤)
好録音度:★★★★☆,★★★★(第9番)
参考: Tower Records,Amazon.co.jp,HMV Onlineicon,Apple Music

ハイドンの交響曲全集,モーツァルトの交響曲全集を録音しているアダム・フィッシャーがデンマーク室内管弦楽団を指揮して今度はベートーヴェンの交響曲全集を録音しました。今回はApple Musicでの試聴です。

同じデンマーク室内管弦楽団を指揮したモーツァルトと同様,速いテンポで疾走感があり大変キレのある演奏が痛快です。モーツァルトの時よりもアクセントや強弱が一層極端に付けられています。モダン楽器の小編成オーケストラによるピリオド・アプローチの演奏を突き詰めた感があります。ただ,音が全体に短めな上に,音の抜きも極端になされるため,急に弱音になって聴き取りづらくなったりしますし,弦楽器の音があまり持続しないため,弦楽器の魅力が出づらく,弦楽器が好きな私としてはちょっと欲求不満になるところもありました。結構極端に振った演奏なので,好き嫌いははっきり分かれそうです。

録音ですが,残響が多めですが,直接音もそれなりにあるため,それぞれの楽器の質感も感じられ,音色もそこそこ自然で伸びがあるので,まずまず良好です。もう少し残響を抑えて音のキレと見通しの良さを出して欲しかったところですが,まあ許容範囲内でしょうか。少しオマケですが四つ星半です。なお第9番は少し残響音の比率が高く音色の曇りが感じられてやや落ちます。

ベートーヴェン:交響曲全集(ルドルフ・ケンペ指揮/ミュンヘン・フィルハーモニー管弦楽団) ※2016年最新リマスター音源使用

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ベートーヴェン:交響曲第1番,第5番「運命」
ルドルフ・ケンペ指揮/ミュンヘン・フィルハーモニー管弦楽団
23-26 June 1972, 20-23 December 1971, Bürgerbräukeller, Munich
Warner Classics WPCS-13443 (P)1974 (C)2016 Parlophone Records (国内盤)
好録音度:★★★★
参考: Tower Records,Amazon.co.jp,HMV Onlineicon

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ベートーヴェン:交響曲第2番,第4番
ルドルフ・ケンペ指揮/ミュンヘン・フィルハーモニー管弦楽団
15-20 December 1972 & 27-30 April 1973, 16-19 April 1973, Bürgerbräukeller, Munich
Warner Classics WPCS-13444 (P)1974 (C)2016 Parlophone Records (国内盤)
好録音度:★★★★
参考: Tower Records,Amazon.co.jp,HMV Onlineicon

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ベートーヴェン:交響曲第3番「英雄」,「プロメテウスの創造物」序曲,「エグモント」序曲
ルドルフ・ケンペ指揮/ミュンヘン・フィルハーモニー管弦楽団
23-26 June 1972, 20-23 December 1971, Bürgerbräukeller, Munich
Warner Classics WPCS-13445 (P)1974 (C)2016 Parlophone Records (国内盤)
好録音度:★★★★
参考: Tower Records,Amazon.co.jp,HMV Onlineicon

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ベートーヴェン:交響曲第6番「田園」,「レオノーレ」序曲第3番
ルドルフ・ケンペ指揮/ミュンヘン・フィルハーモニー管弦楽団
23-26 June 1972, 20-23 December 1971, Bürgerbräukeller, Munich
Warner Classics WPCS-13446 (P)1974 (C)2016 Parlophone Records (国内盤)
好録音度:★★★★
参考: Tower Records,Amazon.co.jp,HMV Onlineicon

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ベートーヴェン:交響曲第7番,第8番
ルドルフ・ケンペ指揮/ミュンヘン・フィルハーモニー管弦楽団
20-23 December 1971, 15-20 December 1972, Bürgerbräukeller, Munich
Warner Classics WPCS-13447 (P)1974 (C)2016 Parlophone Records (国内盤)
好録音度:★★★★
参考: Tower Records,Amazon.co.jp,HMV Onlineicon

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ベートーヴェン:交響曲第9番「合唱」
ルドルフ・ケンペ指揮/ミュンヘン・フィルハーモニー管弦楽団
31 May - 4 June 1973, Bürgerbräukeller, Munich
Warner Classics WPCS-13448 (P)1974 (C)2016 Parlophone Records (国内盤)
好録音度:★★★★
参考: Tower Records,Amazon.co.jp,HMV Onlineicon

この全集については2011年に全集ボックスを取り上げていました(→こちら)。提示部の慣習的なリピート省略が残念ではあるものの質実剛健な正統的演奏で気に入っていました。2016年の最新リマスター音源使用ということで,発売当時購入しそびれていましたが,今になって聴いてみたくなり,購入しました。

で,その音質ですが,一聴してわかる改善がありました。音の密度というか情報量というか,あくまで感覚的な話ですが,そういったところが良くなっていることと,音色の癖と刺々しさが少し緩和されているという点で,従来盤に対してアドバンテージがあるかなと思います。

この名盤がわずかでも良い状態で聴けるというのは有り難いことですね。

タグ: [交響曲] 

ベートーヴェン:交響曲全集(ピエール・モントゥー指揮/ロンドン交響楽団,ウィーンフィルハーモニー管弦楽団)

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ベートーヴェン:交響曲全集
ピエール・モントゥー指揮
ウィーン・フィルハーモニー管弦楽団,ロンドン交響楽団

1957年-1962年 ウィーン ソフィエンザール,ロンドン キングスウェイホール,ウォルサムストゥ・アセンブリー・ホール
480 8895 (P)(C)1962 Universal International (輸入盤)
好録音度:★★★★~★★★★☆
参考: Tower Records,Amazon.co.jp,HMV Onlineicon

オーストラリアのエロクエンス・シリーズ。古い録音なのでどうしようか迷いましたが,ステレオ録音ということで,この頃の録音には意外に好みのものもあることから,聴いてみることにしました。

第1, 3, 6, 8番がウィーン・フィル,第2, 4, 5, 7, 9番がロンドン交響楽団です。さらに,第9番のリハーサル,ロイヤル・コンセルトヘボウ管弦楽団との交響曲第3番(1962年録音)も収録されています。(詳しくは参考に挙げたサイトをご参照ください)

私はモントゥーという指揮者をほとんど知らないのですが,なんとなく古めかしい巨匠風の演奏する人かなという先入観を持っていたのですが,全くそんなことはありませんでした。オーソドックスで現代でも色褪せない普遍性を感じる演奏でした。全体にキリッと引き締まっていて良かったと思います。

そして録音なのですが,1957年から1962年の録音ということで,50年以上前,ステレオ最初期にあたります。クオリティ面ではさすがに1957年から58年の録音は機材の限界を感じるものの,それ以降の録音はわずかに高域の伸びの不足と若干の古めかしさがあるものの,意外にバランスの整った好録音でした。直接音が主体でサウンドに締まりがあり,明瞭で分離も良好。弦楽器を軸にした楽器の質感を大切にしたサウンドも好感が持てます。古い録音でクオリティが劣るにもかかわらず鑑賞に問題ないばかりか演奏の魅力を十分に引き出している点で好録音と言えると思います。

ベートーヴェン:交響曲全集(ユッカ=ペッカ・サラステ指揮/ケルンWDR交響楽団)

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ベートーヴェン;交響曲全集
ユッカ=ペッカ・サラステ指揮/ケルンWDR交響楽団
2017年11月20-25日(第1,2,3,4,5番), 2018年2月26日-3月3日(第6,7,8,9番) ケルン,フィルハーモニー
PH18066 (P)2019 Profil (輸入盤)
好録音度:★★★★☆
参考: Tower Records,HMV Onlineicon,Apple Music

昨年,第4番,第5番が発売されレビューもしていましたが(→こちら),いきなり全集の発売となりました。すでに購入していたファンに失礼なやり方だと腹立たしく思う一方,結果的にこのまますべて分売されて一枚一枚購入するよりはトータルとして安く手に入るであろうことを思うと少し複雑な気持ちです。ディスクの発売は6月末頃のようですが,Apple Musicですでに聴けるようになっていました。

演奏は第4番,第5番の感想と変わりません。→「現代のスタンダードを目指したような演奏だと思いました。どちらかといえばオーソドックスで,大編成のオーケストラをキッチリとコントロールして引き締まったシャープな演奏に仕上げています。突出した特徴はありませんが,要所で存在感をアピールするティンパニーは面白いです。」

録音の感想も同様です。→「残響はやや多めながら,低域の響きを引き締め,楽器音への被りをうまく避けるように取り入れられているので,楽器音への影響が少なく,明瞭で伸びのある音が保たれています。低域がやや多めのバランスで,中高域は癖がなくフラットな印象です。密度感はありますが暑苦しくなったり騒々しくなったりしないギリギリのところで抑えている感じです。」

手抜き感想ですみません(^^;。演奏も録音も良い全集でした。発売されたら購入したいと思います。

ベートーヴェン:交響曲全集(ヘルベルト・ブロムシュテット指揮/シュターツカペレ・ドレスデン) ※TOWER RECORDS企画最新マスタリング盤

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ベートーヴェン:交響曲全集
ヘルベルト・ブロムシュテット指揮/シュターツカペレ・ドレスデン
Recording: Lukaskirche Dresden, 1975-1980
0301286BC (P)(C)2019 Berlin Classics (輸入盤) TOWER RECORDS企画盤
好録音度:★★★★☆
参考: Tower Records

この全集自体は以前Brilliant Classicsからリリースされていたものをレビューしていました(→こちら)。このディスクは,Tower Recordsから引用すると,「世界初SACD化のSACDハイブリッド盤」であり,「2019年最新マスタリング音源使用」とのことです。また,「本国のオリジナル・アナログ・マスターテープを使用しダイレクトにDSD化。CD層も別系統で直接高品位でPCM化。」ということで,SACD層とCD層はそれぞれの特性に応じて別マスタリングされているようです。

いろんな方がこのディスクの(SACD層の)音質が良いと評価されていましたので,これは聴かなければならない!と思い入手しました。残念ながら今SACDが聴けないのでCD層の試聴になってしまい,本来の音質で聴けないのですが,CD層も最新マスタリングということなので...以前からもっていたディスクと聴き比べてみました。

音色のバランスはそれほど違わないようなので,ちょっと聴き比べた感じではよくわからなかったのですが,音の克明さというか緻密さというか,そういったところが改善されているように思いました。新マスタリングのアドバンテージはあるようです。SACD層はもっと顕著に違いがわかるかもしれませんが,装置がなくて聴けないのが本当に残念です。

この演奏を聴くとなんか懐かしいというか,安心感があるというか,やっぱりこれやんね,と思ってしまいます。元々録音自体悪くなかったのですが,それがさらに良い状態で聴けるというのは有り難いことです。

ベートーヴェン:交響曲第3番「英雄」,第5番「運命」(クルト・マズア指揮/ロンドン・フィルハーモニー管弦楽団)

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ベートーヴェン:交響曲第3番「英雄」,第5番「運命」
クルト・マズア指揮/ロンドン・フィルハーモニー管弦楽団
Southbank Centre's ROYAL FESTIVAL HALL, London, on 24 Nov. 2004(No.3), 27 Nov. 2004(No.5)
LPO-0112 (P)(C)2019 London Philharmonic Orchestra (輸入盤)
参考: Tower Records,Amazon.co.jp,HMV Onlineicon

同じ日に録音されたベートーヴェンの交響曲第1番,第4番はすでに取り上げていました。同じ日の収録なので演奏も録音も同傾向です。

再度要点を書いておくと,演奏は「コンパクトでシャープな小気味よい」,録音は「ややデッドで高域の伸びがわずかに足りずモゴモゴしたところはあるものの,見通しが良く細部まで分離して聴き取ることができる好録音」でした。録音については不満はあるものの,音楽を楽しめるという点ではまずまずというところです。

ベートーヴェン:交響曲第6番,第8番(フィリップ・ジョルダン指揮/ウィーン交響楽団)

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ベートーヴェン:交響曲第6番,第8番
フィリップ・ジョルダン指揮/ウィーン交響楽団
2017年3月8, 9日 ウィーン,ムジークフェラインザール
WS016 Wiener Symphoniker (輸入盤)
好録音度:★★★★
参考: Tower Records,HMV Onlineicon,Apple Music

第1番,第3番「英雄」,第4番,第5番「運命」と第2番,第7番が既発売で取り上げていました。この第6番,第8番はまだオンラインショップ等でもカタログに入っていないようなのですが,Apple Musicではすでにアップされていましたので聴いてみました。

演奏に関してはやはり基本的にはすでに取り上げたものと同じ印象であり,快速でメリハリを効かせた小気味よさが気持ちの良い演奏に変わりありません。特に第8番がこの演奏スタイルに合っていると思いました。

録音については第2番,第7番と似ていて,残響音比率がやや高めであり,楽器の質感が弱めで音自体の力強さもあまりなく,悪くはないのですが少しもどかしい感じがします。惜しいです。

全集としては残すところ第9番のみとなりました。この感じだと録音にはあまり期待できなさそうです...



Tower RecordsとHMV Onlineiconに出ていました。(2019/04/10追記)

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ベートーヴェン:交響曲全集(エドゥアルド・チバス指揮/ベネズエラ交響楽団)

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ベートーヴェン:交響曲全集
エドゥアルド・チバス指揮/ベネズエラ交響楽団
録音 2005~2018年 ホセ・フェニックス・リバス・ホール
TBRCD0060-0064-2 TOBU RECORDINGS (国内盤)
好録音度:★★★☆
参考: Tower Records,Amazon.co.jp,HMV Onlineicon

この指揮者,オーケストラの演奏は聴いたことがありません。ちょっと不安を覚えましたが怖いもの見たさで聴いてみることにしました。2005年から2018年という長い時間をかけて全集を完結させています。

演奏ですが...ある意味期待を裏切りませんでした(^^;。意欲的な演奏であり推進力はあるのですが,オーケストラの技量が指揮者の棒について行けていません。特に縦の線の乱れが目立ちます。

録音ですが,録音の期間が長い割には比較的違和感がなくそれなりに統一された印象があるのですが,生録的な雰囲気は悪くないにせよ,録音会場の癖が強めに出ているのであまり良い印象ではありません。記録用に天吊りマイクで録音していたものが集まったので発売しました,という感じにしか聞こえません。

演奏も録音もちょっとというところです。正直なところ残念ながらお勧め出来ません。

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ベートーヴェン:交響曲全集(ミヒャエル・ザンデルリング指揮/ドレスデン・フィルハーモニー管弦楽団)

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ベートーヴェン:交響曲全集
ミヒャエル・ザンデルリング指揮/ドレスデン・フィルハーモニー管弦楽団
2015-2018年 ドレスデン,ルカ教会,クルトゥーアパラスト
19075872472 (P)(C)2018 Sony Music Entertainment (輸入盤)
好録音度:★★★★
参考: Tower Records,Amazon.co.jp,HMV Onlineicon

ショスタコーヴィッチの交響曲との抱き合わせでいくつか単売されていましたが,未発売のものを加えてベートーヴェンだけのセットとして発売となりました。単売に手を出していたらまた裏切られたと怒ってしまうところでした(^^;。5枚組ですが箱の厚みが15mm程度とミニマムな造りの有り難いパッケージです。

演奏は軽快で小気味よいところが良いと思います。時折特定のパートを恣意的に強調するところがあったりしてわざとらしさを感じることもありますが,これはこれでまあ良いのではないかと思います。こういう演奏は結構好きですね。

一方録音ですが,少し残響が多めで明瞭感が損なわれ,ややモゴモゴとした感じがあり,また,ダンプされて伸びとスピード感を失っているようにも感じられます。残響量の割には音色への影響は少なく,この点では十分許容範囲なのですが。小気味よい演奏を活かす録音になっていないように思いました。もっと残響を抑えすっきりとキレのある音で録っていれば演奏の印象もさらに良いものになっていたのではないかと本当に惜しいと思います。

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ベートーヴェン:交響曲第1番,第2番,第9番(ジョヴァンニ・アントニーニ指揮/バーゼル室内管弦楽団)

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ベートーヴェン:交響曲第1番,第2番
ジョヴァンニ・アントニーニ指揮/バーゼル室内管弦楽団
OC 605 (P)(C)2005 Oehms (輸入盤)
好録音度:★★★★
参考: Tower Records,Amazon.co.jp,HMV Onlineicon

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ベートーヴェン:交響曲第9番「合唱」
ジョヴァンニ・アントニーニ指揮/バーゼル室内管弦楽団
2016年9月5-7日 ポーランド,ヴロツワフ,国立音楽フォーラム,大ホール
19075870962 (P)(C)2018 Sony Music Entertainment (輸入盤)
好録音度:★★★★
参考: Tower Records,Amazon.co.jp,HMV Onlineicon

同顔合わせによるベートーヴェンの交響曲第3番~第8番は以前レビューしていました。未聴だった第1番,第2番と第9番を聴いてみました。比較的小編成のモダンオーケストラのピリオド奏法によるベートーヴェン。キレが良くダイナミックで躍動的な演奏は既レビューの曲と基本的に同じです。ピリオド奏法は苦手ではあるのですが,こういう溌剌とした小気味よい演奏は好きですね。良いと思います。

録音ですが,既レビューの録音がやや刺激的で若干響きにクセがあったのに対し,第1番,第2番,そして第9番ともにやや抑え気味で整えてあるのは好感を持ちました。ただ,やや響きの被りでベールを被ったようなところはマイナスです。惜しいと思います。

第1番,第2番はレーベルが異なり,もうすでに廃盤となっているようで,全集としてまとめられるかどうかは微妙なところですね。

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ベートーヴェン:交響曲第2番,第7番(フィリップ・ジョルダン指揮/ウィーン交響楽団)

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ベートーヴェン:交響曲第2番ニ長調作品36
ベートーヴェン:交響曲第7番イ長調作品92
フィリップ・ジョルダン指揮/ウィーン交響楽団
2017年4月21,23日 Goldener Saal, Musikverein Wien
WS015 (P)(C)2018 Wiener Symphoniker, Vienna (輸入盤)
好録音度:★★★★
参考: Tower Records,Amazon.co.jp,HMV Onlineicon

第1番,第3番「英雄」,第4番,第5番「運命」が既発売で約1年前に取り上げていました。全集に向けての第三弾です。演奏に関しては基本的に同じ印象であり,快速でメリハリを効かせた小気味よさが気持ちの良い演奏です。ウィーン交響楽団は大編成のオーケストラだと思いますが,大変レスポンスが良く,小編成のオーケストラに負けない機動力を発揮していてなかなな良いと思います。

一方録音なのですが,既発売のものに比べるとマイク位置が遠くなったのか,残響成分の割合が多く,また楽器の質感がだいぶ弱くなり,音自体が持つ力強さが感じられなくなってしまいました。演出感も強めです。手が届きそうで届かないもどかしさがあります。悪くはないかもしれませんが,私の好みからはだいぶ遠のいてしまいました。このような録音傾向になってしまったのは残念でなりません。

全集完結まであと第6番,第8番,第9番を残すのみとなりましたが,演奏は期待できるものの録音が今回と同じ傾向なのか,ちょっと心配になってきました...

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ベートーヴェン:交響曲全集(ジョン・エリオット・ガーディナー指揮/オルケストル・レヴォリューショネル・エ・ロマンティーク)

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ベートーヴェン:交響曲全集
ジョン・エリオット・ガーディナー指揮/オルケストル・レヴォリューショネル・エ・ロマンティーク
1991å¹´-1994å¹´
00289 477 8643 (P)(C)1994 Deutsche Grammophon (輸入盤)
好録音度:★★★★☆
参考: Tower Records,Amazon.co.jp,HMV Onlineicon

1994年度のレコード芸術誌レコード・アカデミー大賞を受賞した名盤なのでご存じの方も多いと思います。ピリオド楽器によるベートーヴェン交響曲全集の一つの究極の完成形ではないかと思えます。これだけ多様な演奏が溢れる今現在ですら,この尖った演奏は鮮烈な印象を残します。というか一つの方向に行き過ぎてしまった感がありますが,こういう刺激的な究極の演奏があったからこそ今の多様性が生まれるようになったようにも思います。この記念碑的名盤を久しぶりに堪能しました。

録音ですが,ライブ録音とセッション録音があり,会場もいくつかに分かれていてばらつきはありますが,基本的な音作りの方向はそれなりに揃っていますので全集としての統一感はあります。残響が比較的多く残響時間も長めですが,直接音に対して音離れが良いのでサウンド自体はキレがあり締まっていて悪くありません。少し演出感が強めで実在感が薄いので私の好みとはだいぶ違うのですが,トータルの印象はプラスでした。だいぶオマケですが四つ星半としました。

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分売時のジャケット写真

ベートーヴェン:交響曲第3番「英雄」,他(マンフレート・ホーネック指揮/ピッツバーグ交響楽団)

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ベートーヴェン:交響曲第3番変ホ長調作品55「英雄」
R. シュトラウス:ホルン協奏曲第1番変ホ長調作品11
マンフレート・ホーネック指揮/ピッツバーグ交響楽団
2017年10月27-29日, 2012年9月22-24日 ピッツバーグ,ハインツ・ホール
FR728SACD (P)2018 Reference Recordings (輸入盤)
好録音度:★★★★
参考: Tower Records,HMV Onlineicon,Apple Music

ホーネック指揮ピッツバーグ交響楽団のベートーヴェンは以前に第5番「運命」,第7番を取り上げていました。強烈な推進力のド迫力の演奏は変わりなしです。これほど「筋肉質」という言葉が似合う演奏もそうないのではないでしょうか。全身バネで力が有り余っている感じです。ちょっとやり過ぎ感はありますが,これもまた一興ですね。

録音ですが,この演奏と方向性が合っているというか,とにかく音を詰め込んで蓋を開けたらうわっとあふれ出すような感じですね。クラシックにも音圧競争の波が押し寄せてきたかと思うほどです。それぞれの楽器の音を濃厚に捉えていて胸焼けしそうですが,低域の響きが比較的締まっているので何とか許容範囲です。

とにかく演奏も録音も強烈です。

今回はApple Musicで試聴しました。国内の輸入盤発売は10月末頃のようです。

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ベートーヴェン:交響曲全集(フランス・ブリュッヘン指揮/18世紀オーケストラ)

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ベートーヴェン:交響曲全集
フランス・ブリュッヘン指揮/18世紀オーケストラ
1984~1992年 オランダ
478 7436 (P)(C)2014 Decca Music Group (輸入盤)
好録音度:★★★★
参考: Tower Records,Amazon.co.jp,HMV Onlineicon

ブリュッヘン/18世紀オーケストラの1回目の全集で(→2回目),8年の年月をかけて完成されました。このボックスセットにはトーマス・ツェートマイアーをソロに迎えたヴァイオリン協奏曲と,プロメテウスの創造物全曲も収録されています。

この1回目の全集は過去の名曲名盤のベートーヴェンの交響曲のランキングでもベストに選出されるものがあったと記憶しています。聴いてみたいと思いながら今に至っておりました。私の苦手なピリオド楽器のオーケストラなのでどうかなと思いましたが,確かに独特のノンビブラートの響きにはう~んと思ったものの,速いテンポの推進力のある演奏には惹かれるところがありました。今でこそいろんな演奏が存在して珍しくもなくなってきましたが,当時は本当に衝撃的だったんだろうなというのは容易に想像が出来ますし,今でも色褪せていないと思います。

さて録音ですが,長期にわたって完成されたということもあって,録音の質は結構ばらついていて全集としての統一感が今ひとつ感じられません。特に第1番と第9番が音色が曇りがちで今ひとつ冴えない録音です。その他は残響はあるものの直接音とのバランスはそこそこ取れていて,ばらつきがありながらもオーケストラの録音としては許容範囲に入ると思いました。

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ベートーヴェン:交響曲第4番,第5番「運命」(ユッカ=ペッカ・サラステ指揮/ケルンWDR交響楽団)

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ベートーヴェン:交響曲第4番,第5番「運命」
ユッカ=ペッカ・サラステ指揮/ケルンWDR交響楽団
Nov 20 - Nov 25, 2017 Köln, Philharmonie
PH17084 (C)2018 Profil Medien (輸入盤)
好録音度:★★★★☆
参考: Tower Records,Amazon.co.jp,HMV Onlineicon

現代のスタンダードを目指したような演奏だと思いました。どちらかといえばオーソドックスで,大編成のオーケストラをキッチリとコントロールして引き締まったシャープな演奏に仕上げています。突出した特徴はありませんが,要所で存在感をアピールするティンパニーは面白いです。

録音ですが,残響はやや多めながら,低域の響きを引き締め,楽器音への被りをうまく避けるように取り入れられているので,楽器音への影響が少なく,明瞭で伸びのある音が保たれています。低域がやや多めのバランスで,中高域は癖がなくフラットな印象です。密度感はありますが暑苦しくなったり騒々しくなったりしないギリギリのところで抑えている感じです。まずまずの好録音でした。

ブラームスに続くベートーヴェンの交響曲シリーズの第一弾とのことです。今後の録音も楽しみです。

ベートーヴェン:交響曲全集(朝比奈隆/大阪フィルハーモニー交響楽団)

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ベートーヴェン:交響曲全集
朝比奈隆指揮/大阪フィルハーモニー交響楽団
2000年 7/23 サントリーホール(No1, 3),5/3 アクロス福岡(No.4),5/10 大阪ザ・シンフォニーホール(No.5),9/24 大阪ザ・シンフォニーホール(No.7, 8),3/10 大阪フェスティバルホール(No.2, 6),12/29 大阪フェスティバルホール(No.9)
Exton OVCL 00354 (P)2000 Octavia Records (国内盤)
好録音度:★★★★
参考: Tower Records,Amazon.co.jp,HMV Onlineicon,Apple Music

Apple Musicでの試聴です。拍手の入るライヴ録音。「2000年に行われた生涯で9回目のベートーヴェン交響曲ツィクルスの演奏会を記録した,生涯で7回目の交響曲全曲録音」とのことです。7回も全集録音しているとは知りませんでした。興味はあったものの高価なセットが多かったために一度も聴いたことがありませんでした。このような貴重な演奏がストリーミングですが聴けるというのは本当に有り難いです。

演奏は遅めのテンポで堂々としています。リピートも気がついた限りではキッチリとやっているようなので演奏時間がかなり長くなっていますが,長さを感じさせない充実感があります。今となっては古めかしさも感じますが,往年の巨匠スタイルを極めていますね。私の好きなタイプの演奏ではありませんが,これには聴き入ってしまいました。良いと思います。

録音ですが,幾つかの会場で録音されているので響きの具合など少しばらつきはありますが,統一感は確保されています。残響が少し多めに取り込まれていますが,直接音がそこそこあるので印象は悪くありません。弦楽器を中心にサウンドが構成されているのも良いと思います。オーディオ的には少し雑味というか粗さがあるように思います。ライヴ録音なので仕方ないかもしれません。

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ベートーヴェン:交響曲第3番「英雄」,第5番「運命」,第6番「田園」,第7番,第8番,他(ベルトラン・ド・ビリー/ウィーン放送交響楽団)

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ベートーヴェン:交響曲第3番変ホ長調作品55「英雄」
ベートーヴェン:エグモント序曲作品84,コリオラン序曲作品62
ベルトラン・ド・ビリー指揮/ウィーン放送交響楽団
Recorded 2006, Sendesaal des ORF
OC 621 (P)2006 (C)2012 OehmsClassics (輸入盤)
好録音度:★★★★☆
参考: Tower Records,Amazon.co.jp,HMV Onlineicon

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ベートーヴェン:交響曲第5番ハ短調作品67「運命」
ベートーヴェン:交響曲第6番ヘ長調作品68「田園」
ベルトラン・ド・ビリー指揮/ウィーン放送交響楽団
Recorded August 2007, February 2008, ORF RadioKulturhaus
OC 630 (P)(C)2007/2008 OehmsClassics (輸入盤)
好録音度:★★★★☆
参考: Tower Records,Amazon.co.jp,HMV Onlineicon

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ベートーヴェン:交響曲第7番イ長調作品92
ベートーヴェン:交響曲第6番ヘ長調作品93
ベルトラン・ド・ビリー指揮/ウィーン放送交響楽団
Recorded February 3-6, 2008, June 24-26, 2009, Studio 6, ORF Funkhaus, Vienna
OC 640 (P)2008/2009 (C)2010 OehmsClassics (輸入盤)
好録音度:★★★★☆
参考: Tower Records,Amazon.co.jp,HMV Onlineicon

大オーケストラによる演奏ですが,速めのテンポでキビキビとしており引き締まっていて好印象です。どちらかとえいば正攻法の演奏で驚くようなところはありませんが,この気持ち良くサラッと進行していく音楽は結構好きかなと思います。

録音ですが,残響はそれなりにあるもののあまり尾を引かずドライな響きです。直接音が主であり明瞭感もそこそこあります。帯域バランスが少し低域に寄っているのが気にはなりましたが許容範囲です。録音会場がそれぞれ違うようで,少しずつ違う気はするのですが,それほど差はなく違和感のない範囲でした。少しオマケですが四つ星半です。

なお同顔合わせによるベートーヴェンの交響曲はあと第2番のディスクがリリースされています。
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