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ベートーヴェン:弦楽四重奏曲第14番作品131(ジャスパー弦楽四重奏団)

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ベートーヴェン:弦楽四重奏曲第14番嬰ハ短調作品131
ジャスパー弦楽四重奏団 Jasper String Quartet
録音不明 2014年リリース
(P)2014 Sono Luminus
好録音度:★★★★
参考: Apple Music,Amazon.co.jp(MP3),公式Webサイト

ジャスパー弦楽四重奏団は2006年に米国オハイオ州のオバーリン音楽院で結成された四重奏団で,2008年頃には東京クヮルテットの指導も受けたことがあるようです。Sae Chonabayashiさんという日本人の方が第2ヴァイオリンで参加されています。この録音の前に2枚のディスクをリリースされています。この録音はディスクで発売されているのかどうかはわかりませんでした。Apple Musicでの試聴です。

基本的には奇を衒わないオーソドックスな演奏ですが,気負いのない軽めの表現が明るく爽やかです。アンサンブルも良く技術的にも安定感があります。もう少し個々の奏者の音色に魅力があればとも思いますが,神経の行き届いた細やかさと控え目ながらも情緒的なニュアンスがそれを補ってくれています。

録音ですが,残響は控え目に抑えられているものの,少し距離感があってそれぞれの楽器に薄いベールがかかったような感じに聴こえます。楽器の質感やニュアンスは辛うじて感じられ,音色の曇りも最小限なので十分許容範囲なのですが,もう少しすっきり,くっきり録ってくれていたらなぁと思います。惜しいです。

後期の四重奏曲のこういう演奏はあまりないように思いますので,今後の録音にも注目していきたいですね。

ベートーヴェン:弦楽四重奏曲集作品59「ラズモフスキー」全3曲(クァルテット・エクセルシオ)

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ベートーヴェン:弦楽四重奏曲集作品59「ラズモフスキー」全3曲
クァルテット・エクセルシオ Quartet Excelsior
2014年12月25-26日 神奈川・相模湖交流センター
Live Notes WWCC-7807-8 (P)2016 Nami Records (国内盤)
好録音度:★★★★
参考: Tower Records,Amazon.co.jp,HMV Onlineicon

2014年にリリースされた第12番,第16番に続く第2弾となります。録音自体は前作から約半年後の2014年12月。基本的には前作と同じで正統的なスタイルが踏襲されており,優れたアンサンブルと細やかに表現が行き届き,完成度高く仕上げています。やはり個性的な表現は追い求めず,あくまでオーソドックスな範囲でニュアンスの豊かさで勝負しているように聴こえます。これはこれで私は良いと思いますし,この路線で全曲録音を続けて欲しいというのも変わりません。

ただ,前作でも残念だった録音は今回も同じであり,残響が音色を濁しており,また,ニュアンスや質感を聴き取りにくくしているのは少々残念です。この残響の取り入れ方は音楽的にもほとんど貢献していませんので,もっとクリアにヌケ良く録ることを優先して欲しいところです。目くじらを立てるほど悪くはないのですが,せっかくの好演奏をもっと良い状態で楽しみたいということで,あえて言わせていただいております。

ベートーヴェン:弦楽四重奏曲全集(サイプレス弦楽四重奏団)

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ベートーヴェン:初期弦楽四重奏曲集
サイプレス弦楽四重奏団 Cypress String Quartet
録音:2015年8月19日~9月6日
AVIE AV2348 (P)(C)2016 Cypress String Quartet (輸入盤)
好録音度:★★★★
参考: Tower Records,Amazon.co.jp,HMV Onlineicon,Apple Music

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ベートーヴェン:中期弦楽四重奏曲集
サイプレス弦楽四重奏団 Cypress String Quartet
録音 2012-2014年
AVIE AV2418 (P)(C)2014 Cypress String Quartet (輸入盤)
好録音度:★★★★
参考: Tower Records,Amazon.co.jp,HMV Onlineicon,Apple Music

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ベートーヴェン:後期弦楽四重奏曲集
サイプレス弦楽四重奏団 Cypress String Quartet
録音時期不明
CSQBC012 (C)2012 Cypress Performing Arts Association (輸入盤)
好録音度:★★★★
参考: Tower Records,Amazon.co.jp,HMV Onlineicon,Apple Music

サイプレス弦楽四重奏団は1996年に米サンフランシスコで結成されたとのこと。アンサンブルもしっかりした堅実な演奏を聴かせてくれます。オーソドックスですが,ここぞというところでしっかりと盛り上げる,ツボもきちんと押さえています。実力のある団体だと思いました。

今まで中期,後期が先行して発売されていましたが,この2016年5月に前期が発売になり,全集として完成したことになります。また,後期はほとんどプライベート盤的なリリースであったものが,Avieレーベルから発売となり,めでたく同一レーベルで揃ったことになります。

録音ですが,前期,中期,後期で少し差があるものの,統一感のある録音です。残響は少なめですが,残響までにならない,部屋の反響音が若干多めで音色はくすみ気味です。生録的な自然な雰囲気の録音で基本的にはこのような録音は好きなのですが,もう少し反響音を抑えて透明感のある音で録って欲しかったですね。少し残念です。

なお,以前にも報告しましたが(→こちらをご参照ください),最初に入手したものは中期のDISC 3,Track 6の4:22あたりでノイズが入り,返品交換してもらったものも同様にノイズが入るということで諦めかけたのですが,公式Webサイトから四重奏団に直接問い合わせたところ,作り直した正常なディスクを送ってもらうことができ,一件落着したということがありました。もし入手されたディスクに同様な欠陥があった場合は,直接問い合わせてみるという手段もありますので,ここに紹介しておきます。

ベートーヴェン:弦楽四重奏曲全集(アルカン四重奏団)

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ベートーヴェン:初期弦楽四重奏曲集
アルカン四重奏団 Quatuor Alcan
録音 2007-2010年 カナダ,ケベック
ACD2 2491 (P)2007-2010 (C)2014 Disques ATMA inc. (輸入盤)
好録音度:★★★★
参考: Tower Records,Amazon.co.jp,HMV Onlineicon
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ベートーヴェン:中期弦楽四重奏曲集
アルカン四重奏団 Quatuor Alcan
録音 2008-2011年 カナダ,ケベック
ACD2 2492 (P)2008-2011 (C)2015 Disques ATMA inc. (輸入盤)
好録音度:★★★★
参考: Tower Records,Amazon.co.jp,HMV Onlineicon
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ベートーヴェン:後期弦楽四重奏曲集
アルカン四重奏団 Quatuor Alcan
録音 2007-2012年 カナダ,ケベック
ACD2 2493 (P)2015 Disques ATMA inc. (輸入盤)
好録音度:★★★★
参考: Tower Records,Amazon.co.jp,HMV Onlineicon
アルカン四重奏団はカナダの団体,1989年の結成で,2014年に結成25周年,これに合わせて全集を録音されました。初期・中期と順次発売され,この度後期が発売されて全集として揃いました。以前に一度初期・中期を取り上げていましたが,改めて取り上げます。

とても良くバランスの取れた演奏をする団体です。表現は至ってオーソドックス。技術力もありますしアンサンブルもとても良く安定感があります。あまりに素直で強い主張がないために少し印象が薄いのですが,曲に対する誠実さを感じる良い演奏であることは間違いありません。特に後期は策を弄せずよりシンプルですっきりと表現されていてかえってこれが良い効果を生んでいます。地味ですが良い全集が出来上がったなと思います。

録音ですが,数年にわたって少しずつ録音されていてばらつきがあります。一部の録音は残響が適度に抑えられてすっきりと聴きやすいのですが,残響が多めで癖のある響きが被って明瞭感と音色に影響し高域のヌケが今ひとつでスカッと気持ちよく聴くことが出来ないものもあります。それほど悪い録音ではないのですが,良い方の録音に統一されていれば良かったのにと少し惜しく思います。

ベートーヴェン:弦楽四重奏曲第15番(アルティ弦楽四重奏団)

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ベートーヴェン:弦楽四重奏曲第15番
アルティ弦楽四重奏団
2015年3月25-27日 水戸芸術館 コンサートホールATM
EXTON OVCL-00575 (P)(C)2015 Octavia Records (国内盤)
好録音度:★★★☆
参考: Tower Records,Amazon.co.jp,HMV Onlineicon
京都府立府民ホール“アルティ”の開館10周年を記念して1998年に結成された,豊嶋泰嗣,矢部達哉,川本嘉子,上村昇,という錚々たるメンバーの弦楽四重奏団。すでに第1弾としてベートーヴェンの第14番,第16番のディスクをリリースしており,これが第2弾となります。

基本的に第1弾から変わらず,オーソドックスで堂々とした演奏ながら,奥ゆかしさというか,慎ましさというか,日本人の美徳が感じられ,それがこの曲によくマッチしています。技術的にも安定していますし,アンサンブルも申し分ありません。強い主張がないところが好き嫌いの分かれるところだと思いますが,私は好きです。昨今こういう演奏はあまり多くないと思いますし。この調子で残りの曲も録音して欲しいですね。

さて録音ですが,前回と同じくホールの響きのキャラクターに支配され,演出色が強いです。やはり残響の取り入れ方が半端で,心地よい響きに至らず,音色を濁し明瞭感,質感を損なってしまっています。やはり今回もせっかくの素晴らしい演奏をまったく活かさない録音でとても残念です。

ところで,やはり今回もアルティでの録音ではないですね...(^^;。

ベートーヴェン:弦楽四重奏曲全集(フィルハーモニア・クァルテット・ベルリン)

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ベートーヴェン:弦楽四重奏曲全集
フィルハーモニア・クァルテット・ベルリン
録音データなし
CTH2614 Thorofon (2015年発売)(輸入盤)
好録音度:★★★★,★★★☆(Op.95, Op.127, Op.130, Op.133)
参考: Tower Records,HMV Onlineicon
フィルハーモニア・クァルテット・ベルリンは,ベルリンフィルの首席奏者によって1984年に結成された団体とのことで,メンバーチェンジを繰り返しながら今に至り,日本にも10回以上来日しているとのことです。

録音データが全く記載されていないのですが,公式Webサイトのディスコグラフィを見ると,1994年にOp.95/Op.127,2000年にOp.130/Op.133,2004年にOp.131/Op.135,だいぶ飛んで,2013年にOp.18,2014年にOp.59/Op.74をそれぞれリリースしており(Op.132は不明),この全集はそれら20年にわたる録音の集大成ではないかと思われます。

ベートーヴェンの弦楽四重奏曲というと,昨今は切れ味の鋭くソリッドに演奏がされる傾向が強いと感じているのですが,ここでは卓越した技術に支えられているのはもちろんですが,活気がありながらもその技術的余裕を活かしてむしろユルくネアカのベートーヴェンに仕立てているように思います(「ユルく」というのは誤解を生みそうですが(^^;)。あとの録音になるほどその傾向が強くなっているのは団体としての成熟度を反映しているのかもしれません。これはなかなかに素晴らしい全集だと思います。

録音ですが,2000年頃までにリリースされているOp.95, Op.127, Op.130, Op.133と,それ以降の録音で差があり,前者は残響過多で音色がくすみ,明瞭感も良くなく,精彩のない音質です。一方後者は残響は多いものの,直接音成分が比較的多いため,残響の影響を受けながらも楽器の質感も感じ取りやすく,音の伸びもあってまずまずです。中ではラズモフスキー第1番が最も良好です。せめてこれくらいの録音で統一されていたら良かったのですが。

ベートーヴェン:弦楽四重奏曲第2番,第4番,第11番「セリオーソ」(ミネッティ・クァルテット)

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ベートーヴェン:弦楽四重奏曲第2番,第4番,第11番「セリオーソ」
ミネッティ・クァルテット Minetti Quartett
29-30 April 2013, 1-2 May 2013, Hofmusikkapelle, Wien
CD 98.029 (P)(C)2014 hänssler CLASSIC (輸入盤)
好録音度:★★★★☆
参考: Tower Records,Amazon.co.jp,HMV Onlineicon
ミネッティ・クァルテットは2003年に結成された若手の四重奏団。2006年のグラーツのフランツ・シューベルト国際弦楽四重奏コンクール最高位などの受賞歴があるとのことです。

これは現代的でスマートで洗練された演奏ですね。勢いのある演奏なのに全く乱れたり荒れたりせずキレの良い完璧なアンサンブルで音楽が見通しよく整理されています。個々の奏者の音色が美しく魅力的で(特に1stヴァイオリンが際立っています),優れたアンサンブルと相まって雑味のない透明な響きを生み出しています。これは出色の出来です。素晴らしいです。

録音ですが,残響(響き)を少し取り入れていてまとわりつきと音色への影響が気になるものの,個々の奏者のニュアンスや楽器の質感を伝えてくれるもので,見通し,分離感もまずまずです。もう少し響きを抑えて欲しかったとは思いますが,これでも十分良好な録音と言えます。

演奏も録音も良い素晴らしいディスクでした。今後の録音にも大いに期待します。

ベートーヴェン:弦楽四重奏曲第4番,第10番,第13番(大フーガ付き)(エリアス弦楽四重奏団)

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ベートーヴェン:弦楽四重奏曲第4番,第10番,第13番(大フーガ付き)
エリアス弦楽四重奏団 Elias String Quartet
Recorded live at Wigmore Hall, London, on 20 February 2014
WHLive0073/2 (P)(C)2015 The Wigmore Hall Trust (輸入盤)
好録音度:★★★★
参考: Amazon.co.jp
ふふふ...今時こんなコテコテの演奏をする弦楽四重奏団があったとは。嬉しくなりますねぇ。1stヴァイオリンが全体を引っ張るスタイルで,とにかくこの1stヴァイオリンが臭ってきそうなくらい強烈な個性を発しているのです。技術的にも上手いですしアンサンブルも良いです。いやー,とにかく面白い。好きかどうかは別にしてこんなベートーヴェンは滅多に聴けないので本当に楽しめます。大フーガが終わった後の観衆の熱狂的な拍手,かけ声も納得です。私もずっとニヤニヤしながら聴きました(^^;。全集の第1弾ということですので,今後の続編が楽しみです。

録音ですが,ライヴ録音で残響感とホールの雰囲気を感じさせる反響があるために音色は少し影響を受けているのですが,本来の伸びはないものの刺激的なくらいに高域はあるので質感はかなり保たれています。くすんだ感じもありません。もう少しすっきりと透明感のある音で質感豊に録って欲しいところですが,許容範囲内に入ります。

なお,第13番は終楽章が大フーガのバージョンで弾いています。

ベートーヴェン:中期・後期弦楽四重奏曲集(サイプレス弦楽四重奏団)

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ベートーヴェン:中期弦楽四重奏曲集
サイプレス弦楽四重奏団 Cypress String Quartet
録音 2012-2014年
AVIE AV2418 (P)(C)2014 Cypress String Quartet (輸入盤)
好録音度:★★★★
参考: Tower Records,Amazon.co.jp,HMV Onlineicon
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ベートーヴェン:後期弦楽四重奏曲集
サイプレス弦楽四重奏団 Cypress String Quartet
録音時期不明
CSQBC012 (C)2012 Cypress Performing Arts Association (輸入盤)
好録音度:★★★★
参考: Amazon.co.jp
サイプレス弦楽四重奏団は1996年に米サンフランシスコで結成されたとのこと。アンサンブルもしっかりした堅実な演奏を聴かせてくれます。オーソドックスですが,ここぞというところでしっかりと盛り上げる,ツボもきちんと押さえています。初めて名前を知った弦楽四重奏団ですが,実力のある団体だと思いました。前期の録音がまだですが,全集としての完成が楽しみです。

録音ですが,中期と後期で少し差があるものの,統一感のある似た録音です。残響は少なめですが,残響までにならない,部屋の反響音が若干多めで音色はくすみ気味です。生録的な雰囲気のある録音で嫌いではないのですが,もう少し反響音を抑えて透明感のある音で録って欲しかったですね。少し残念です。

恐らく2009~2012年頃に録音されたと思われる後期は自主製作的に作られたように見えます。最近録音された中期はAVIEレーベルからのリリースです。後期はデジパック,中期はプラケースですが,それを除く体裁は揃えられているのは好ましいです。

なお,以前にも報告しましたが(→こちらをご参照ください),最初に入手したものは中期のDISC 3,Track 6の4:22あたりでノイズが入り,返品交換してもらったものも同様にノイズが入るということで諦めかけたのですが,公式Webサイトから四重奏団に直接問い合わせたところ,作り直した正常なディスクを送ってもらうことができ,一件落着したということがありました。もし入手されたディスクに同様な欠陥があった場合は,直接問い合わせてみるという手段もありますので,ここに紹介しておきます。

[一件落着]サイプレス弦楽四重奏団のベートーヴェン:中期弦楽四重奏曲集のノイズの件

ノイズが入ると報告したサイプレス弦楽四重奏団のベートーヴェン:中期弦楽四重奏曲集ですが,Cypress String Quartetの公式Webサイトのコンタクトのアドレスにノイズの件を連絡し,代替品を送ってくれると連絡をいただいていましたが,先日無事届き,問題の箇所でノイズがないことを確認しました。

私の場合,直接掛け合って無事修正品を入手できましたが,Amazon.co.jp経由で修正品が入手できるのかどうかは,そこまで追求しなかったので結局わからずじまいでした。もし購入された方でそれが欠陥品だった方で,Amazon.co.jpに交換を申し出て再入手したものも欠陥品だった場合は,最終手段としてCypress String QuartetのWebサイトのコンタクトから連絡するという手段があることをお知らせしておきたいと思います。

ベートーヴェン:弦楽四重奏曲全集(ベルチャ四重奏団) 2012年ウィーンライヴ

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ベートーヴェン:弦楽四重奏曲全集
ベルチャ四重奏団 Belcea Quartet
2012年 ウィーン・コンツェルトハウス
EuroArts 2072664 (輸入盤) ※Blu-ray Disc 4枚組
好録音度:★★★★
参考: Tower Records,HMV Onlineicon
ベルチャ四重奏団は2011年から2012年にかけてセッションで全集を録音していますが,これはそれを受けて行われた全曲演奏会のライヴ収録ビデオです。第13番は大フーガを終楽章とする演奏と,新たに作曲され差し替えられた終楽章の演奏と,2種類の演奏が収録されています。

セッションと同時期の演奏なので,ほぼ同じ印象を受けるます。ライヴでもこの完成度を保っているのはさすがです。甘さを徹底して排除した極めてキレの良いダイナミックな現代的演奏ですね。

録音はやや多めに残響が取り入れられていますが,ウェットになることなく楽器音をしっかりと捉えています。しかしやや音が硬く伸びがありません。悪くはないのですが,すっきりしない録音です。

映像の方はカメラワークは悪くないと思いますが,ステージが暗く映像も全体に暗く地味です。これは全く好みの問題なのですが,私としてはもう少し明るい映像で録ってくれた方が楽しめたかなと思います。演奏には集中できるかもしれませんが。

ベートーヴェン:弦楽四重奏曲第12番,第16番(クァルテット・エクセルシオ)

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ベートーヴェン:弦楽四重奏曲第12番,第16番
クァルテット・エクセルシオ Quartet Excelsior
2014年5月14-15日 サン・エール相模原
LIVE NOTES WWCC-7771 (P)2014 NAMI RECORDS (国内盤)
好録音度:★★★★
参考: Tower Records,Amazon.co.jp,HMV Onlineicon
これもまた日本人の超真面目さ,美徳がそのまま音楽になったような演奏ですね。まるでお手本。突出した特徴はありません。ですが,とても調和の取れた,バランス感覚に優れた,控えめながらもニュアンス豊か,弦楽四重奏としてとても完成度の高い出来だと思います。アンサンブルも優秀です。弦楽四重奏団としての個性は私にはほとんど感じられませんでしたが,それ自体がこの四重奏団の美点であると思います。

録音ですが,残響感がほとんどないにもかかわらず,音色はややくすみ気味でややすっきり感がなく冴えません。少しオフマイクなのかもしれません。悪くはありませんが,中途半端な感じが否めません。もう一歩楽器に寄ってクリアにヌケ良く録音して欲しいものです。

ベートーヴェンはこの調子で録音を続けて欲しいです。期待しています。でも録音は改善を強く望みます。

[続報]残念ながら欠陥商品でした(涙)...サイプレス弦楽四重奏団のベートーヴェン:中期弦楽四重奏曲集

ノイズが入ると報告したサイプレス弦楽四重奏団のベートーヴェン:中期弦楽四重奏曲集ですが,Cypress String Quartetの公式Webサイトのコンタクトのアドレスにノイズの件を連絡したところ,欠陥については認識をしていて,代替品を出荷する過程にある,との返信をいただきました。また,代替品を私に送ってくれるということでした。

もう諦めていたのですが,掛け合ってみて正解でした。代替品が届くのを楽しみに待ちたいと思います。

さらに続報あり

残念ながら欠陥商品でした(涙)...サイプレス弦楽四重奏団のベートーヴェン:中期弦楽四重奏曲集

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ベートーヴェン:中期弦楽四重奏曲集
サイプレス弦楽四重奏団 Cypress String Quartet
2012-2014年録音
AVIE AV2318 (P)(C)2014 Cypress String Quartet (輸入盤)
11月29日のエントリーでDisc 3のTrack 6 4:22あたりでノイズが出ると報告したこのディスクですが,その後Amazon.co.jpに返品交換をお願いしました。そしてその交換品が入ってきたのですが,まったく残念なことに,同じ場所で同じノイズが発生します。つまり,異常なノイズが正常な音として記録されている,ということです。

静かなフレーズのところでいきなりものすごいノイズが発生しますので,冗談ではなく本当に心臓に良くありません。しゃっくりは間違いなく止まるでしょう。カーオーディオで運転しながら聴いていたら危険です。残念ながら欠陥商品です。この一瞬のために全てが台無しです。本当にもったいないことです。

続報あり

サイプレス弦楽四重奏団のベートーヴェン:中期弦楽四重奏曲集のノイズ

サイプレス弦楽四重奏団(シプレス? Cypress)のベートーヴェン中期弦楽四重奏曲集を入手したのですが,Disc 3のTrack 6 4:22あたりで「ジャ!」という一瞬ですが盛大なノイズが入ります。再生機を変えてもリッピングしても全く同じノイズが発生します。経験上,製盤不良や傷のノイズとは全く違う種類のノイズで,このノイズがマスタリング段階で混入して正常に?!ディスクに記録されているとしか思えないようなノイズなのです。

このディスクを入手された方,この場所でノイズはないですか?

こんなノイズを見逃して商品化するなどあり得ないとは思うのですが...返品交換してもらうか思案中...

続報あり

ベートーヴェン:後期弦楽四重奏曲集(イェール弦楽四重奏団)

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ベートーヴェン:弦楽四重奏曲第12番,第13番,大フーガ
Vanguard's 23nd Street Studio, New York City, 1968, 1971
Vanguard Classics ATM-CD-1205 (P)(C)2004 Artemis Classics (輸入盤)
好録音度:★★★★(No.12),★★★★☆(No.13)
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ベートーヴェン:弦楽四重奏曲第14番,第15番,第16番
Vanguard's 23nd Street Studio, New York City, 1967,70,71
Vanguard Classics ATM-CD-1206 (P)(C)2004 Artemis Classics (輸入盤)
好録音度:★★★★(No.14,15),★★★★☆(No.16)
イェール弦楽四重奏団 The Yale String Quartet
参考: Tower Records,Amazon.co.jp,HMV Onlineicon

第一印象は真面目であまり寄り道しないストイックな演奏なのですが,キレが良くきびきびしていて控えめながらも跳ねるような躍動感もあります。特徴のある演奏ではないかもしれませんが,曲をいじりすぎないストレートなところが功を奏した良い演奏だと思います。アンサンブルも優秀です。

録音ですが,スタジオ録音ということもあって残響感は少なめです。そのため明瞭感はあるのですが,1968年から1970年にかけて録音された第12番,第14番,第15番は音色がやや古く,高域の伸び感も今一歩,音が団子になって分離感もやや物足りません。演奏が地味に聴こえてしまうのはこの録音のせいもあると思います。古いというほどの録音年代ではないので,これは少し残念に思います。1971年に録音された第13番,第16番は高域の伸びと分離感,質感が改善されていて良好です。

この録音では,安芸晶子さんと松田洋子さんが第2ヴァイオリンとして参加されています。第1ヴァイオリンは創生期の日本フィルのコンサートマスターを務めたブローダス・アール,ヴィオラはワルター・トンプラーとのことです。

ベートーヴェン:弦楽四重奏曲第15番,大フーガ(ヴィルトゥオーゾ・カルテット)

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ベートーヴェン:弦楽四重奏曲第15番,大フーガ
ヴィルトゥオーゾ・カルテット Virtuoso Quartetto
Live Recording at Hakuju Hall, Tokyo, 7th November 2013
MM-2178 (P)(C)2014 Meister Music (国内盤)
好録音度:★★★
参考: Tower Records,Amazon.co.jp,HMV Onlineicon
ヴィルトゥオーゾ・カルテットは,齋藤真知亜(1stVn),大宮臨太郎(2ndVn),店村眞積(Vla),藤森亮一(Vc)といったNHK交響楽団他の精鋭4名から成る弦楽四重奏団。元々はN響カルテットという名称だったようですが,店村氏の東京都交響楽団特任首席ヴィオラ奏者就任にあたり改名されたとのことです。

私の勝手なイメージかもしれませんが,一流の弦楽四重奏団として名を馳せる団体の演奏と,すでに一流となった演奏家で結成される団体の演奏では,音楽の質が根本から異なるような気がします。この四重奏団は後者に当たると思いますが,全体としての表現はオーソドックスなのですが,個々のプレーヤーの高い技量と強い個性のぶつかり合いによって非常に魅力ある音楽に仕上がっています。これも室内楽の醍醐味ですね。

しかし,この録音は...この素晴らしい演奏の魅力を半分も伝えてくれていないと思います。マイク位置が遠いのか,ホールの響きが被りすぎて明瞭度が落ち,音色が曇り,楽器の質感が失われ,ニュアンスが消えてしまっています。残響が音楽の邪魔をするばかりで,ホールで録音したという雰囲気を感じさせること以外,音楽性にほとんど何も寄与していません。素晴らしい演奏が台無しです。本当にこれは残念でなりません。

マイスター・ミュージックの録音は私には全く合わないようです...

ベートーヴェン:弦楽四重奏曲第14番,第16番(アルティ弦楽四重奏団)

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ベートーヴェン:弦楽四重奏曲第14番,第16番
アルティ弦楽四重奏団
2013年9月2-4日 東京・稲城iプラザ
EXTON OVCL-00533 (P)(C)2014 Octavia Records (国内盤)
好録音度:★★★★
参考: Tower Records,Amazon.co.jp,HMV Onlineicon
豊嶋泰嗣,矢部達哉,川本嘉子,上村昇,という錚々たるメンバーの弦楽四重奏団。京都府立府民ホール“アルティ”の開館10周年を記念して1998年に結成されたということですので,もう16年になるとのことですが,これが初めてのディスクということで,まさに満を持してのリリースということになりますでしょうか。しかも初めてのディスクでこの選曲とは,自信満々ですね。

演奏はオーソドックスで堂々としています。小細工なし。無理に個性を出そうとしないしする必要も全くない。充実した見事な演奏に拍手です。ぜひ全集化を! 期待しています。

録音ですが,残響はそれほど多くないのですが,ホールの響きのキャラクターがやや強く乗りすぎているように感じられます。残響音と反射音の取り入れ方がやや中途半端に思われます。その結果,楽器の音色の透明感,質感やニュアンスがやや失われてしまっています。また,楽器間バランスとして第1ヴァイオリンが少し控えめで奥まったように録られていて,少し欲求不満が残ります。中低域は締まっていて良好です。

演奏が素晴らしいだけに,この録音は本当に惜しいと言わざるを得ません。今後の録音ではぜひ改善をお願いしたい。楽器の音色は命なのですから。

しかし,それにしても...なぜアルティで録音しないの???(^^;。

ベートーヴェン:後期弦楽四重奏曲集(弦楽合奏版)(テリエ・トンネセン指揮/カメラータ・ノルディカ)

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ベートーヴェン:後期弦楽四重奏曲集(弦楽合奏版)
テリエ・トンネセン指揮/カメラータ・ノルディカ
2001年~2005年 スウェーデン,ヴィシェルム教会,アルグツルム教会(Op.127)
ALT1024(3) (P)(C)2006 Altara Music (輸入盤)
好録音度:★★★☆~★★★★
参考: Tower Records,HMV Onlineicon (※リマスター再発盤)
指揮者自身の編曲によるコンチェルト・グロッソ・タイプの編曲ということで,弦楽合奏とソロが混じった編曲になっています。第13番の終楽章は大フーガで,Op.130の終楽章は省略されています。

後期の全曲を弦楽合奏で聴けるのがうれしいのですが,一方で,これらの曲を弦楽合奏で本当に出来るの?と,その仕上がりがイメージ出来なかったのですが,聴いてみて,想像をはるかに超える出来映え,アグレッシヴな快演に驚きました。攻める演奏なのにアンサンブルもほとんど乱れませんし,ソロの入れ方も絶妙で聴き応えがありました。これもややキワモノ的で好みがあるでしょうからなかなか人に薦めづらいところですが,ベートーヴェンの後期弦楽四重奏曲が好きなら一度は聴いてみても良いのではないかと思いました。

録音ですが,やや残響過多で弦楽器の音色に精彩がないのが気に入りませんが,とはいえ,それなりに音の厚みと弦楽合奏としての質感は良く,何とかぎりぎり鑑賞には堪えるかなと思います。出来は少しばらつきがあり,Op.130, 133が比較的音に透明感があって良く,Op.135は残響が多すぎてあまり良くありません。

しばらく廃盤のようでしたが,もうすぐBISからリマスター盤として再発売されるようです。リマスター盤,聴いてみたいけど買い直すほどでもないかな...でも気になるなぁ...でも残響が多くて好録音の少ないBISだしなぁ...

ベートーヴェン:弦楽四重奏曲作品18-3, 74, 135(イザイ四重奏団)

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ベートーヴェン:弦楽四重奏曲作品18-3, 74, 135
イザイ四重奏団 Quatuor Ysaÿe
2008年3月-4月 パリ,オルセー美術館オーディトリウム
YR510 (P)2008 (C)2012 YSAŸE RECORDS (輸入盤)
好録音度:★★★☆
参考: Tower Records,Amazon.co.jp,HMV Onlineicon
ライヴ録音で演奏後の拍手も収録されています。ライヴならではの気迫のこもった,そして,勢いのあるキレの良い演奏が素晴らしいです。今のところベートーヴェンはこのディスクしかないようなのですが,他の曲も聴いてみたくなります。

録音なのですが,残響はほとんどなく,それぞれの楽器を適度な距離感で明瞭に捉えていて,この点ではすごく良いと思うのですが,なぜか弱音も含めて歪みっぽく締め付けられるような感じがします。リニアリティが悪いのでしょうか,何となく濁っていて音に伸びもなく,この点で印象が悪くなっています。生々しくリアリティのある良い音の捉え方をしているだけに,このオーディオ品質の悪さは残念です。

このシリーズが続くならぜひ録音機材を見直して欲しいと思います。このクオリティではせっかくの素晴らしい演奏がもったいないことになってしまいます。

ベートーヴェン:弦楽四重奏曲全集(上海クァルテット)

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ベートーヴェン:弦楽四重奏曲作品18-1,18-2,18-3
2005年11月8日~10日 岩舟町コスモス・ホール(栃木)
CMCD-28111 (P)2005 (C)2006 CAMERATA TOKYO (国内盤)
好録音度:★★★★
参考: Tower Records,Amazon.co.jp,HMV Onlineicon
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ベートーヴェン:弦楽四重奏曲作品18-4,18-5,18-6
2006年11月11日~13日 草津音楽の森国際コンサートホール(群馬)
CMCD-28138 (P)2006 (C)2007 CAMERATA TOKYO (国内盤)
好録音度:★★★★
参考: Tower Records,Amazon.co.jp,HMV Onlineicon
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ベートーヴェン:弦楽四重奏曲作品59-1「ラズモフスキー第1番」
ベートーヴェン:弦楽四重奏曲作品59-3「ラズモフスキー第3番」
2008年10月8日~10日 草津音楽の森国際コンサートホール(群馬)
CMCD-28169 (P)2008 (C)2009 CAMERATA TOKYO (国内盤)
好録音度:★★★★
参考: Tower Records,Amazon.co.jp,HMV Onlineicon
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ベートーヴェン:弦楽四重奏曲作品59-2「ラズモフスキー第2番」
ベートーヴェン:弦楽四重奏曲作品74「ハープ」
2007年12月4日~6日 花かげホール(山梨)
CMCD-28159 (P)2007 (C)2008 CAMERATA TOKYO (国内盤)
好録音度:★★★★
参考: Tower Records,HMV Onlineicon
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ベートーヴェン:弦楽四重奏曲作品127,131
2007年2月24日~28日 スタジオ・バウムガルテン(ウィーン)
CMCD-28159 (P)2007 (C)2007 CAMERATA TOKYO (国内盤)
好録音度:★★★★
参考: Tower Records,Amazon.co.jp,HMV Onlineicon
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ベートーヴェン:弦楽四重奏曲作品95「セリオーソ」
ベートーヴェン:弦楽四重奏曲作品130,133, 132,135
2009年11月25日~28日 草津音楽の森国際コンサートホール(群馬)
2008年6月9日~13日 スタジオ・バウムガルテン(ウィーン)
CMCD-20105-6 (P)2008,09 (C)2010 CAMERATA TOKYO (国内盤)
好録音度:★★★★
参考: Tower Records,Amazon.co.jp,HMV Onlineicon
上海クァルテット Shanghai Quartet

どちらかといえば旧来からのオーソドックスなスタイルで,刺激的な特徴のある演奏ではありませんが,引き締まった充実感のある演奏であると言えます。技術的にも上手いですし,アンサンブルも良いと思います。

録音ですが,数年にわたっていろんな会場で録音されていますが,驚くほど統一感があります。残響も取り入れられていますが,楽器音を直接音主体に濃いめに捉えているため,残響はあまり気になりません。残響は音場感にはあまり寄与せずどちらかといえば演出色を強める方に出てしまっているようで,私としてはあまり好ましいとは思わないのですが,なんとか許容範囲です。濃いめに捉えている効果で,ポータブルプレーヤで移動中に聴くようなあまり聴取状態が良くない場合でも十分楽しめました。この点では良い録音と言えると思います。

ベートーヴェン:弦楽四重奏曲第3番,第5番,第16番(ハーゲン四重奏団)

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ベートーヴェン:弦楽四重奏曲第3番,第5番,第16番
ハーゲン四重奏団 Hagen Quartet
Siemens-Villa Berlin(Op.18/3), X.2012 & Deutschlandfunk Kammermusiksaal(Op.18/5 & 135), XI.2012
MYR009 (P)2012 (C)2013 myrios classics (輸入盤)
好録音度:★★★★
参考: HMV Onlineicon,Amazon.co.jp,Tower Records
2011年に,彼らの結成30周年記念としてミリオス・レーベルに録音された第8番に続くベートーヴェンの第2弾になります。現代楽器による現代的な演奏としての新境地を示してくれていると思います。彼らのベートーヴェンは期待を裏切りませんねぇ。かなり大胆に表現をしているのですが,感情に走るわけでもなく,情緒に流されるわけでもなく,とても洗練された形で変化に富んだ音楽を創り上げています。従来のベートーヴェンの演奏とは方向性が全く異なります(うまく言い表せなくてすみません...)。

録音ですが,やや残響が多めで,楽器音へのまとわりつきが気になります。演出色もあって私としてはあまり好ましいとは思いませんが,彼らのシャープな演奏はそれなりに捉えていますし,音色の曇りもあまりありませんので,まずまずの録音と言って良いと思います。残響が許容できる方なら問題ないでしょう。

全集化されるのかどうかわかりませんが,今後も進化を遂げつつ録音が続けられることを大いに期待したいと思います。(DGでの録音のように中途半端な感じで終わらないで欲しい...)

ベートーヴェン:弦楽四重奏曲作品14-1,作品59-3(ニュー・ミュージック弦楽四重奏団)

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ベートーヴェン:弦楽四重奏曲作品14-1
ベートーヴェン:弦楽四重奏曲作品59-3「ラズモフスキー第3番」
ニュー・ミュージック弦楽四重奏団 New Music String Quartet
録音 1950年代前半 North Stonington, Connecticut
BR 1009 Bartok Records (輸入盤)
好録音度:★★★
参考: HMV Onlineicon,Tower Records
ラズモフスキー第3番の第4楽章にベートーヴェン自身が記した速度記号(Allegro moltoのこと?)を忠実に守った演奏として有名とのことで,終楽章の時間を実測すると5分16秒でした。《ラズモフスキー第3番終楽章 快速ランキング!》で他の演奏と時間を比較していますが,やはりダントツの速さです。このエントリーのコメントで書きましたが,メトロノーム換算すると162くらいになります。十分Allegro moltoと言えそうです。

演奏も立派なもので,この第4楽章もこれだけのスピードを誇りながら,無理矢理速く演奏しているということもなく,乱れも全くなく,完璧に弾ききっています。

録音は1950年代前半のモノラル録音ということで,あまり良くはありません。とはいえ,時代相応でまあ何とか鑑賞は出来ますし,時代を考えると仕方がないかということで。

廃盤になってから久しく,もう入手を諦めていましたが,先日立ち寄ったJEUGIA三条本店のクラシック売り場で発見,すかさず購入しました。売り場が縮小され,数が減っている中で残っていたとは...店頭も時々チェックしなければなりませんね(^^;。

ベートーヴェン:弦楽四重奏曲集(ペーターセン四重奏団)

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ベートーヴェン:弦楽四重奏曲第1番,第14番
ペーターセン四重奏団 Petersen Quartet
録音 1994年 Fredenskirche der Stephanus-Stiftung, Berlin-Weissensee
10 510 (P)1995 CAPRICCIO (輸入盤)
好録音度:★★★★
参考: Amazon.co.jp,Tower Records
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ベートーヴェン:弦楽四重奏曲第4番,第15番
ペーターセン四重奏団 Petersen Quartet
録音 1995年 Berlin-Lankwitz, Siemensvilla
10 722 (P)1996 CAPRICCIO (輸入盤)
好録音度:★★★★
参考: Amazon.co.jp,Tower Records
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ベートーヴェン:弦楽四重奏曲第13番,大フーガ
ペーターセン四重奏団 Petersen Quartet
録音 1999年4月 Berlin, Siemensvilla
10 851 (P)1999 CAPRICCIO (輸入盤)
好録音度:★★★★
参考: Amazon.co.jp,Tower Records
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ベートーヴェン:弦楽四重奏曲第2番,第6番,第16番
ペーターセン四重奏団 Petersen Quartet
録音 2000年7月 Berlin, Siemensvilla
10 886 (P)2000 CAPRICCIO (輸入盤)
好録音度:★★★★
参考: Amazon.co.jp,Tower Records
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ベートーヴェン:弦楽四重奏曲第3番,第12番
ペーターセン四重奏団 Petersen Quartet
録音 2001年12月, 2002年2月 Berlin, Teldex Studio
67 007 (P)2002 Delta Music (輸入盤)
好録音度:★★★★
参考: HMV Onlineicon,Amazon.co.jp,Tower Records
スケールの大きな表現ですが,優れた技術とアンサンブル力で極めて緻密に音楽を構築しています。現代的で洗練されています。これは相当秀でた演奏ですね! 驚きました。後期の充実した演奏もさることながら,前期の生命力溢れる生き生きした演奏も本当に素晴らしいです。

ベートーヴェンの16曲の弦楽四重奏曲のうち10曲が録音されています。残りは第5番と中期の5曲(ラズモフスキー,ハープ,セリオーソ)。今活動されているのかどうか定かではないのですが(多分もう活動していないのでは?),全集としてはもう完成しないのでしょうね。中期が録音されていないのは残念ですが,後期が全曲揃っているだけでも良しとしなければなりません。

録音ですが,やや残響が多めで演出色が気になりますが,楽器の質感の捉え方はまずまず良好で許容範囲です。明瞭感も何とか保たれていますし,高域を含め音の伸びがあり,4つの楽器の充実感ある響きを美しく上手く収めていると思います。好きなタイプの録音とは少し異なりますが,まあいいでしょう(←偉そうに!(^^;)。

ベートーヴェン:弦楽四重奏曲全集(アルバン・ベルク四重奏団)

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ベートーヴェン:弦楽四重奏曲全集
アルバン・ベルク四重奏団 Alban Berg Quartet
録音 1978年~1983年 Evangelische Kirche, Seon, Switzerland
(a)CE25-5013~21 東芝EMI株式会社 (国内盤)
(b)7243 5 73606 2 3 (P)(C)1999 EMI Records Ltd. (輸入盤)
好録音度:★★★☆~★★★★
参考: HMV Onlineicon,Amazon.co.jp,Tower Records

言わずと知れた同曲の名盤中の名盤,今改めて聴き直して,この演奏の凄さを実感しています。これほどまでにシャープで美しく完成された演奏は他にないですね。特にやはりこの「シャープ」さは飛び抜けています。寸分の狂いもないアンサンブルの精度の高さは本当に見事です。評論家先生の受けは最高によく,玄人(?)の方には少し受けが悪い(という気がしています...)ように思いますが,世界最高峰には違いないと思いますね。

録音ですが,中期があまり良くありません。残響が被って全体に音がくすんでしまっています。それに比べ,1980年代に録音された前期と後期は良好です。若干の音のくすみは感じられるものの,明瞭感もありますし,楽器の質感をまずまず良好に捉えています。中期が良くないのが本当に残念です。

(a)のディスクは定価22,500円もしていました。よく買ったものだと思います。今は1/10以下,2,000円を切る価格で買えるとは!

以下,前期,中期,後期のジャケット写真です。

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ベートーヴェン:弦楽四重奏曲全集(ターリヒ四重奏団)

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ベートーヴェン:弦楽四重奏曲全集
ターリヒ四重奏団 Talich Quartet
録音 1977年~1981年
(a)CAL 3633.9 (P)1982 Arpège (C)2001 Calliope (輸入盤)
(b)LDV 121.7 (P)1977 Arpège-Calliope (C)2012 La Dolce Volta (輸入盤)
好録音度:(a)★★★★ (b)★★★★★
参考: 公式Webサイト,HMV Onlineicon,Amazon.co.jp,Tower Records

何とも言えぬ微笑ましさ,人間的な温かさに包まれたベートーヴェンだと思います。技術的にも上手いのですが,それよりもこの演奏者の人柄がそのまま出たような独特の雰囲気に魅せられます。良いですねぇ。

そしてこの録音ですが,残響はあるのですが,背景にふわっと広がるように控えめであり,直接音主体に極めて明瞭に,そして自然な音色で録られています。やや不自然な感じはあるものの,各楽器の質感もよく感じ取れますし,見通しがいいので絡み合いもよくわかります。残響や付帯音に邪魔されることなく音楽そのものを面白く聴くことが出来ました。

なお,(a)はやや音がくすんでいて冴えないのですが,リマスタリングされた(b)は鮮度が蘇り,これ以上望めないくらいの良好な状態で復活したと思います。(a)はもはや手に入りにくい状態ですが,最近復刻された(b)があれば(a)はもはや必要ないですね。

重複して買ってしまった!と思ったのですが,今回はそれが幸いしました。

ベートーヴェン:弦楽四重奏曲全集(ライプツィヒ弦楽四重奏団)

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ベートーヴェン:弦楽四重奏曲作品18-1
ベートーヴェン:弦楽四重奏曲作品18-4
ライプツィヒ弦楽四重奏団 Leipziger Streichquartett
August 31 and September 1, 1999, Rathaus Markkleeberg
MDG 307 0853-2 (P)(C)2000 MDG (輸入盤)
好録音度:★★★★
参考: HMV Onlineicon,Amazon.co.jp,Tower Records
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ベートーヴェン:弦楽四重奏曲作品18-2
ベートーヴェン:弦楽四重奏曲作品18-5
ライプツィヒ弦楽四重奏団 Leipziger Streichquartett
October 3-5, 2001, Rathaus Markkleeberg
MDG 307 0855-2 (P)(C)2002 MDG (輸入盤)
好録音度:★★★★
参考: HMV Onlineicon,Amazon.co.jp,Tower Records
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ベートーヴェン:弦楽四重奏曲作品18-3
ベートーヴェン:弦楽四重奏曲作品18-6
ライプツィヒ弦楽四重奏団 Leipziger Streichquartett
November 6-8, 2001, Rathaus Markkleeberg
MDG 307 0856-2 (P)(C)2002 MDG (輸入盤)
好録音度:★★★★
参考: HMV Onlineicon,Amazon.co.jp,Tower Records
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ベートーヴェン:弦楽四重奏曲作品59-1
ベートーヴェン:弦楽四重奏曲作品14-1
ライプツィヒ弦楽四重奏団 Leipziger Streichquartett
March 30 - April 2, 1996(Op.59-1), June 3, 1995 (Op.14-1)
MDG 307 0707-2 (P)(C)1996 MDG (輸入盤)
好録音度:★★★★
参考: HMV Onlineicon,Amazon.co.jp,Tower Records
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ベートーヴェン:弦楽四重奏曲作品59-2
ベートーヴェン:弦楽四重奏曲作品95
ライプツィヒ弦楽四重奏団 Leipziger Streichquartett
October 20-22, 2005, Paul-Gerhardt-Kirche Leipzig
MDG 307 0857-2 (P)(C)2006 MDG (輸入盤)
好録音度:★★★☆
参考: HMV Onlineicon,Tower Records
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ベートーヴェン:弦楽四重奏曲作品59-3
ベートーヴェン:弦楽四重奏曲作品74
ライプツィヒ弦楽四重奏団 Leipziger Streichquartett
March 14-17, 1998 Furstliche Reitbahn Arolsen
MDG 307 0852-2 (P)(C)1998 MDG (輸入盤)
好録音度:★★★★
参考: HMV Onlineicon,Amazon.co.jp,Tower Records
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ベートーヴェン:弦楽四重奏曲作品127
ベートーヴェン:弦楽四重奏曲作品132
ライプツィヒ弦楽四重奏団 Leipziger Streichquartett
July, 23-25, 2001, Rathaus Markkleeberg
MDG 307 0854-2 (P)(C)2002 MDG (輸入盤)
好録音度:★★★★
参考: HMV Onlineicon,Amazon.co.jp,Tower Records
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ベートーヴェン:弦楽四重奏曲作品130
ベートーヴェン:大フーガ作品133
ライプツィヒ弦楽四重奏団 Leipziger Streichquartett
September 12-14, 2006, Paul-Gerhardt-Kirche Leipzig
MDG 307 0851-2 (P)(C)2007 MDG (輸入盤)
好録音度:★★★★
参考: HMV Onlineicon,Amazon.co.jp,Tower Records
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ベートーヴェン:弦楽四重奏曲作品131
ベートーヴェン:弦楽四重奏曲作品135
ライプツィヒ弦楽四重奏団 Leipziger Streichquartett
January 1994(Op.131), February 1-2, 1998(Op.135) Furstliche Reitbahn Arolsen
MDG 307 0820-2 (P)(C)1998 MDG (輸入盤)
好録音度:★★★★
参考: HMV Onlineicon,Amazon.co.jp,Tower Records

躍動感に満ちた,ダイナミックでスケールの大きな表現が素晴らしいです。胸のすくようなスピード感も良いです。伝統的なスタイルの中で真摯に精一杯の表現を目指しているように思います。正直,そんなに格好良くはないですが(^^;,この一所懸命でひたむきな音楽には心動かされるものがあります。

ほぼ10年にわたって3つ?の場所で録音されていますが,若干のばらつきがあるものの,統一感があり違和感は少ないです。少し残響が多めですが,直接音主体に濃く楽器音を捉えているため,まずまずと言えると思います(作品59-2,作品95だけは残響感がさらに多めで少し落ちます)。

分売で1枚1枚の値段もそんなに安くはないので全集を揃えるのは大変でした...(^^;

ベートーヴェン:弦楽四重奏曲全集(ベルチャ四重奏団)

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ベートーヴェン:弦楽四重奏曲集 Vol.1
ベルチャ四重奏団 Belcea Quartet
Recorded in concert on 3/4 December 2011, 23/25 March & 18/19 May 2012 at the Britten Studio, Snape
Zig-Zag Territoires ZZT315 (P)(C)2011 (輸入盤)
好録音度:★★★★☆
参考: HMV Onlineicon,Amazon.co.jp,Tower Records
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ベートーヴェン:弦楽四重奏曲集 Vol.2
ベルチャ四重奏団 Belcea Quartet
Recorded in concert on 3/4 December 2011, 23/25 March & 18/19 May 2012, 13 October & 1/2 December 2012 at the Britten Studio, Snape
Zig-Zag Territoires ZZT321 (P)(C)2012 (輸入盤)
好録音度:★★★★☆
参考: HMV Onlineicon,Amazon.co.jp,Tower Records
収録曲は,Vol.1がOp.18-1, 2, 4, 6, Op.59-3, Op.95, Op.127, Op.131,の8曲,Vol.2がOp.18-3, 5, Op59-1, 2, Op.74, Op.130, Op.133, Op.132, Op.135,の8曲+大フーガで,これで全集となります。ベルチャ四重奏団は1994年にロンドン王立音楽院在学中の学生によって結成されEMIに多くの録音を残しています。1999年の大阪国際室内楽コンクール,ボルドー国際弦楽四重奏コンクールなどの受賞歴があるとのことです。恥ずかしながら私は名前すら知りませんでした。

最近の若い四重奏団の例に漏れず大変上手いです。キレのよいスマートで現代的な演奏で,アンサンブルの良さも抜群で素晴らしいですね。しかも鋭角的すぎたり変に個性的に走りすぎたりすることもないので,すんなりと受け入れられます。

スタジオでの録音のようですが残響は少し多めに入っています。しかし,あくまで直接音が主体なので明瞭感や音色への影響は少なく,また距離感も適正で,各楽器のニュアンスも聴き取れます。全体として十分に良好で,これなら私もまずまず納得できます。

※以前Vol.1だけ取り上げていましたが,Vol.2が発売され全集が揃いましたので再度記事にしました。感想は以前と変わりません。

ベートーヴェン:弦楽四重奏曲集作品18,作品59(ミロ・クァルテット)

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ベートーヴェン:弦楽四重奏曲集作品18
ミロ・クァルテット The Miró Quartet
Recorded at the American Academy of Arts + Letters, New York, NY, October 7-22, 2004
Vanguard Classics ATM CD 1655 (P)(C)2005 The Miró Quartet (輸入盤)
好録音度:★★★★
参考: HMV Onlineicon,Amazon.co.jp,Tower Records

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ベートーヴェン:弦楽四重奏曲集作品59
ミロ・クァルテット The Miró Quartet
Recorded at the Butler School of Music, Jessen Recital Hall, May 13-28, 2012
LHM2012004 (P)(C)2012 Longhorn Music (輸入盤)
好録音度:★★★★☆
参考: HMV Onlineicon,Amazon.co.jp
ミロ・クァルテットは1995年の結成で,すでに結成から18年を経ているということで,もう中堅どころのクァルテットなんですね。作品18の録音は2004年,作品59はそれから8年後の2012年ということで,出来るだけベートーヴェンの作曲時に近い年齢で録音したいということらしいです。ということは,作品74,作品95は4年後くらい,後期はおよそ20年後ですか...本当だとすると気の長い話です。

彼らの演奏はキレのよい緻密なアンサンブルが特徴で,現代的で洗練された美しさ,スマートさとダイナミックで力強く,そして歌心も持ち合わせていて,もう隙がありません。作品59の方がより洗練度が上がって,このクァルテットがさらに進化をし続けていることを示していると思います。最近聴いた中でもかなり良い演奏に入ります。

録音ですが,作品18はやや残響が多めで少し音色が曇りがちですが,作品59は残響時間が長いものの,楽器音とは分離されているため,残響の影響は最小で,曇ることもなく自然で伸びの良い音色で聴くことが出来ます。中低域もブーミーにならず締まっていて,たとえば作品59-2の第1楽章など,彼らのキレの良い演奏がさらに際だつ録音になっています。とても気持ちの良いサウンドで,これは当たりと言えましょう。

といういことで,特に作品59は素晴らしい演奏・録音で感動しました。

今の彼らの全集が聴けないのは本当に残念です。それぞれの年齢層,経験値でしか出来ない演奏があるのだから,作曲年にこだわらず全集録音して欲しいものです。

ベートーヴェン:弦楽四重奏曲全集(ウィハン四重奏団) 2007-08年ライヴ

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ベートーヴェン:初期弦楽四重奏曲集
ウィハン四重奏団 Wihan Quartet
Live recordings in Convent of St Agnes, Prague, October 2007 - March 2008
Nimbus Alliance NI6105 (P)(C)2009 Wyastone Estate (輸入盤)
好録音度:★★★★
参考: Amazon.co.jp,Tower Records
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ベートーヴェン:中期弦楽四重奏曲集
ウィハン四重奏団 Wihan Quartet
Live recordings in Convent of St Agnes, Prague, October 2007 - February 2008
Nimbus Alliance NI6109 (P)(C)2009 Wyastone Estate (輸入盤)
好録音度:★★★★
参考: Amazon.co.jp,Tower Records
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ベートーヴェン:後期弦楽四重奏曲集
ウィハン四重奏団 Wihan Quartet
Live recordings in Convent of St Agnes, Prague, November 2007 - March 2008
Nimbus Alliance NI6100 (P)(C)2009 Wyastone Estate (輸入盤)
好録音度:★★★★
参考: Amazon.co.jp,Tower Records
ウィハン四重奏団は1996年から2005年にわたって全集を完成させてきましたが,それから間もない2007年から2008年のライヴを全集として出してきました。ある種の土臭さの残る1回目の全集と比べ,この2回目の全集は随分と垢抜けた感じがします。ライヴらしい緊張感と高揚感に溢れ,かつビシッと引き締まったスピード感のある意欲的な演奏は聴き応え十分です。技術力もアンサンブルも申し分ありません。土臭さが薄れているのはちょっと残念な気はしますが。

録音ですが,残響が少し多めに入っていますが,直接音が主体で残響の影響が比較的少なく,発音のニュアンスがそこそこ伝わってきて悪くないと思います(もちろん残響はもう少し抑えて欲しかったとは思います)。演奏会の録音なのでやや演奏雑音が大きめに入っています。そんなに気にはならないものの,ギシギシというノイズが大きめで邪魔に感じられるもの(特に作品127)や,ボコボコという低域の雑音が耳障りなものもあります。なお,各曲の終了後の拍手まで収められています。

なお,この全集はCD-Rです。(なのでHMVでは取り扱っていない?)
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