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シベリウス:交響曲第4番,第6番(ヘルベルト・ケーゲル指揮/ライプツィヒ放送交響楽団,パーヴォ・ベルグルンド指揮/ベルリン放送交響楽団)

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シベリウス:交響曲第4番イ短調作品63
シベリウス:交響曲第6番ニ短調作品104(*)
シベリウス:トゥオネラの白鳥作品22-2(*)
ヘルベルト・ケーゲル指揮/ライプツィヒ放送交響楽団
パーヴォ・ベルグルンド指揮/ベルリン放送交響楽団(*)
1966年 Leipzig, Funkhaus Naiepastraße Berlin Saal 1(*)
0302753BC (P)(C)2022 Edel Germany (輸入盤)
好録音度:★★★★☆
参考: Tower Records *タワーレコード企画盤

タワーレコード企画盤。ベルグルンドの第6番が聴きたくて入手しました。1966年の録音ということでボーンマス交響楽団との全集よりも前の録音です。およそ56年前の録音ですがETERNAの録音が優秀で新たにリマスタリングされた音源ということです。

演奏は後の全集と比べると少し熱を帯びているところが興味深く思いました。それでもやっぱりベルグルンドの第6番なんですよね。

録音ですが,1966年なので品質的にはやはり時代なりなのですが,鑑賞面で特に支障になるものではありません。また残響も少し多めで演出感が多少気になるものの,弦楽器が艶やかでたっぷりめに取り入れられているので印象は悪くありませんでした。私の好きなタイプの録音とは違いますがまずまず良いと思いました。なおケーゲルの第4番もほぼ同様の録音でした。

ベルグルンドの貴重な演奏が良好な録音で残されていたことをうれしく思います。

シベリウス:交響曲第2番,第4番(オーウェイン・アーウェル・ヒューズ指揮/ロイヤル・フィルハーモニー管弦楽団)

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シベリウス:交響曲第2番,第4番
オーウェイン・アーウェル・ヒューズ指揮
ロイヤル・フィルハーモニー管弦楽団

2021年6月7-9日 St John's Smith Square, London
RCD 1072 (P)(C)2022 Rubicon Classics (輸入盤)
好録音度:★★★★
参考: Tower Records,Amazon.co.jp,HMV Onlineicon,Apple Music

シベリウスの交響曲サイクル第二弾。第一弾の第1番,第3番は以前取り上げていました。演奏の傾向は第一弾と同じです。第2番はスケールが大きくおおらかに奏でられます。第4番はモノトーンの寒色系の音楽ですが,ほのかに温かな暖色を感じます。これがこの指揮者の長所なのでしょうね。先日のマケラ/オスロ・フィルの演奏とは随分と方向性が違いますが,これも紛れもないシベリウスですね。

録音ですが,これも第一弾と似ています。録音会場の響きが多めに取り入れられ全体の響きのまとまりが重視されたような音作りです。そのため,個々の楽器の質感はやや希薄で感じ取りにくく少しもどかしさがあります。また音のヌケ感も今ひとつ良くなくスッキリしません。標準的な出来の録音とは思いますが,すこし冴えない感じで惜しいと思いました。

録音に不満は残るものの演奏は良かったので,残りの第5番以降のリリースにも期待したいです。

タグ: [交響曲] 

シベリウス:交響曲全集(クラウス・マケラ指揮/オスロ・フィルハーモニー管弦楽団)

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シベリウス:交響曲全集
クラウス・マケラ指揮/オスロ・フィルハーモニー管弦楽団
2021年2月-6月 Konserthus, Oslo, Norway
485 2256 (P)(C)2022 Universal Music (輸入盤)
好録音度:★★★★☆
参考: Tower Records,Amazon.co.jp,HMV Onlineicon,Apple Music

なんとドラマティックなシベリウスなんだろうか! 第1番,第2番はもとより,ストイックな演奏になりがちな第3番以降もスケールが大きく雄大に音楽が流れていきます。緩急強弱が自在で大げさに思える表現も多いですが説得力があります。気持ちが熱くなるシベリウス,聴き応えがあり大変良かったです。

録音ですが,少し残響が多く細部が聴き取りにくかったりモゴモゴする感じがあるので私としては不満も多いのですが,一方で彼の劇的な音楽表現に合っているようにも思いましたので四つ星半の好録音評価としました。弦楽器の質感など悪くないです。ですが,もう少しスッキリと見通しの良い音響で録って欲しかったです。悪くないですが,惜しいと思いました。

シベリウス:交響曲全集 1998年ヘルシンキ・ライヴ映像(パーヴォ・ベルグルンド指揮/ヨーロッパ室内管弦楽団)

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シベリウス:交響曲全集
パーヴォ・ベルグルンド指揮/ヨーロッパ室内管弦楽団
1998年8月23-25日 ヘルシンキ,フィンランディア・ホール
ICAD5163 ICA Classics (輸入盤) Blu-ray Disc
好録音度:★★★★☆
参考: Tower Records,Amazon.co.jp,HMV Onlineicon

1995年から1997年にかけてヨーロッパ室内管弦楽団と録音されたベルグルンド3回目の全集の翌年の1998年にヘルシンキで行われたヘルシンキ音楽祭での全曲演奏会のライヴ映像。この顔合わせのシベリウス演奏の映像が観られるとは本当に素晴らしいことです。Blu-rayのほかDVDでも発売されています。ハイビジョン画質ではないのが少し残念なところですが時代を考えると仕方ないですね。

録音ですが,残響感はほとんどなく,個々の楽器音を明瞭に分離良く,質感高く捉えているのがとても良いと思います。クオリティ面ではセッション録音の全集には及ばずやや粗さがあるのは否めませんが,ライヴの生の魅力が素直に捉えられより実在感があるので,私としては甲乙付けがたいと思いました。

いずれにしても貴重な記録がメディアとして発売され私たちの元に届けられたことは本当に有り難いことです。感謝です。じっくりと楽しみたいと思います。

シベリウス:交響曲全集,ヴァイオリン協奏曲(藤岡幸夫指揮/関西フィルハーモニー管弦楽団/岩谷祐之Vn)

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シベリウス:交響曲全集,ヴァイオリン協奏曲
藤岡幸夫指揮/関西フィルハーモニー管弦楽団
岩谷祐之 (Violin)
録音 2012-2020年 ザ・シンフォニー・ホール(大阪)
ALCD-8136 ALM Records (国内盤)
好録音度:★★★★☆
参考: Tower Records,amazon.co.jp,HMV Onlineicon,関西フィル

2020年で50周年を迎えた関西フィル創立50周年記念盤。2012年から2020年の定期演奏会でのライヴ録音を集めたものです。収録年は以下の通りです。ヴァイオリン協奏曲はコンサートマスターの岩谷祐之氏がソロを務められています。

交響曲第1番 2018年 6月21日 第283回定期演奏会
交響曲第2番 2016年10月14日 第278回定期演奏会
交響曲第3番 2013年 2月27日 第244回定期演奏会
交響曲第4番 2014年10月10日 第260回定期演奏会
交響曲第5番 2017年10月19日 第287回定期演奏会
交響曲第6番 2015年10月30日 第269回定期演奏会
交響曲第7番 2012年 2月 3日 第235回定期演奏会
ヴァイオリン協奏曲 2020年7月17日 第312回定期演奏会

解説書で指揮者の藤岡氏が次のように述べておられます。

 「デビュー当時,シベリウス自身がスコアに書き込んだ演奏時間と現在のレコードやCDの演奏の録音時間を比較しましたが,シベリウスが書き込んだ時間に比べて,かなり速い演奏が多かった。僕はシベリウスの音楽にどっしりしたイメージを持っています。
 2021年で22年目のシーズンとなる僕と関西フィルは,これまでに何度もシベリウスの交響曲を取り上げてきました。シベリウスの交響曲は内面を理解するのに時間がかかるので,関西フィルと7年感,毎年1曲ずつ丁寧に時間をかけてライヴ録音を重ねました。(後略)」


実際2012年の第7番から7年かけて交響曲を録音されています。そしてその演奏はオーソドックスですがとても丁寧に綿密に(しかし要所では大胆に!)仕上げられていて,素晴らしいと思いました。

そして録音ですが,演奏会の自然な雰囲気を生録的にうまく残しながら,関西フィルという団体のキャラクターもきちんと聴かせてくれる秀逸な出来だと思いました。直接音を主体に,残響が楽器音を邪魔せず楽器の質感をしっかり残して録っているのが良いと思います。優秀録音ではないかもしれませんが,音楽とオーケストラの個性を素直に録った,記念盤にふさわしい好録音だと思いました。

シベリウス:交響曲全集(ヨン・ストゥールゴールズ指揮/BBCフィルハーモニック)

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シベリウス:交響曲全集
ヨン・ストゥールゴールズ指揮/BBCフィルハーモニック
2012年10月-2013年12月 イギリス,サルフォード,メディアシティUK
CHAN 10809 (P)(C)2014 Chandos Records (輸入盤)
好録音度:★★★★
参考: Tower Records,Amazon.co.jp,HMV Onlineicon,Apple Music

ヨン・ストゥールゴールズはフィンランドの指揮者。感情を抑制しつつ穏やかで柔らかな印象を受ける演奏ですが,これは録音によるところもあるかもしれません。細部まで丁寧に緻密に表現されているように思いました。この点は好印象です。

それで録音なのですが,残響が多いというわけではないのですが,少しモゴモゴした感じがあって音そのもののキレが今ひとつです。録音にシャープさ,ヌケの良さ,透明感があれば,演奏の印象も変わったかもしれません。これは惜しいと思います。

あと,この全集に収録されている3つのフラグメントについて,輸入元情報によると「1945年に作曲者自身の手により焼却されたため,謎に包まれたままとなっているシベリウスの『交響曲第8番』。ヘルシンキ大学の図書館で発見され,『交響曲第8番』のためと考えられているスケッチから復元が行われた『3つのフラグメント』」とあります。合計3分弱で,本当に「フラグメント」という感じでここから交響曲第8番の姿を想像するのは難しいですが,こういうのが聴けるというのも面白いですね。

タグ: [交響曲] 

シベリウス:交響曲第6番,第7番,交響詩「タピオラ」(ロバート・スパーノ指揮/アトランタ交響楽団)

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シベリウス:交響曲第6番,第7番,交響詩「タピオラ」
ロバート・スパーノ指揮/アトランタ交響楽団
2013年1月14,15日 アトランタ,シンフォニー・ホール
CD-1004 (P)(C)2013 Atlanta Symphony Orchestra (輸入盤)
好録音度:★★★★☆
参考: Amazon.co.jp,HMV Onlineicon,Apple Music

たまたま見つけたディスク。シベリウスの中で最も好きな第6番が収録されているので聴いてみました。アトランタ交響楽団の自主制作と思われます。アメリカのオーケストラでシベリウス...なんかめっちゃ強そう...とか先入観を持ってしまうのですが,どちらかといえばあっさりしてました。普通に良かったです。

録音ですが,残響は少なめで適度な明瞭感と自然な音色でまずまずです。フォルテの時の飽和感,ひずみ感が少ないのが良いと思います。良い録音という感じはあまりないのですが,欠点が少ないということで好録音評価としました。

シベリウス:交響曲全集・管弦楽曲集(サー・ジョン・バルビローリ指揮/ハレ管弦楽団)

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シベリウス:交響曲全集,管弦楽曲集 (6 CDs)
サー・ジョン・バルビローリ指揮/ハレ管弦楽団
1966-1970年 ロンドン,キングズウェイ・ホール,アビー・ロード・スタジオ
0190295078751 (P)(C)2021 Parlophone Records (輸入盤)
好録音度:★★★★☆
参考: Tower Records,Amazon.co.jp,HMV Onlineicon,e-onkyo,Apple Music

バルビローリのシベリウスは昔から超有名でしたが,EMI録音ということもあってずっと聴くことを躊躇していました。今回のリリースでは,参考に挙げたサイトで次のように記載されていました。

2020年に発売された『バルビローリ全集』のために新たにオリジナル・マスターテープよりリマスターされた音源(2020年,Studio Art & Sonによる24bit/192kHzリマスター)が採用されており,鮮明で輪郭が明確になったマスターテープに記録されていた音が,できるだけそのままで再現されています。

リマスタリングで音質が改善されている可能性があり,また廉価盤でのリリースということもあって,この機会に聴いてみることにしました。

収録曲は下記の通りです。

交響曲全集(第1番~第7番)
交響詩「フィンランディア」作品26
「カレリア」組曲 作品11
交響詩「ポホヨラの娘」作品49
悲しきワルツ 作品44-1
レンミンカイネンの帰郷 作品22-4
トゥオネラの白鳥 作品22-2
付随音楽「ペレアスとメリザンド」からの組曲 作品46より
ラカスタヴァ 作品14
ロマンス ハ長調 作品42
組曲「歴史的情景」第1番 作品25, 第2番 作品66より

それで肝心の録音なのですが,驚いたことにこれがなかなか良いのです! 残響は多少あるもののスッと消えますし,楽器音への被りはほとんどなく音色に影響していません。そしてタイトに締まったサウンドが音楽をダイレクトに伝えてくれて心地よいです。低域から高域までレンジ感も問題なく,音色に癖もほとんどありません。少し誇張された不自然さはあるものの気になるものではありませんし,むしろ録音として好ましく感じられます。少しドライ過ぎるように感じる方もおられるかもしれませんが。

リマスター前と思われる音源をApple Musicで聴いてみましたが,今回のリマスターでわずかながらくすみが取れ,薄く被っていたベールが取り払われたようなスッキリした感じがありました。元々の録音がそこそこ良かったので,リマスターも生きたのだと思います。

オーディオ品質は時代なりという感じはしますが,気になるものではありませんし,1960年代後半の録音として十分なクオリティのように思いました。

演奏については私の好みとは少し違うところも多々あったのですが,録音が良いのでそれもまた良しと楽しむことができました。このような良い録音で残してくれたことに感謝です。

シベリウス:交響曲第1番,第3番(オーウェイン・アーウェル・ヒューズ指揮/ロイヤル・フィルハーモニー管弦楽団)

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シベリウス:交響曲第1番,第3番
オーウェイン・アーウェル・ヒューズ指揮/ロイヤル・フィルハーモニー管弦楽団
2019年8月5-7日 セント・ジョンス・スミス・スクエア(ロンドン)
RCD 1055 (P)(C)2020 Rubicon Classics (輸入盤)
好録音度:★★★★
参考: Tower Records,Amazon.co.jp,HMV Onlineicon,Apple Music

オーウェイン・アーウェル・ヒューズは1942年生まれ,ウェールズのカーディフ出身。ボールト,ハイティンク,ケンペらに指揮を学んだとのこと。ロイヤル・フィルとのシベリウス・サイクル第一弾。

大オーケストラで演奏されるスケールの大きな音楽が良いです。第3番はどちらかというとこぢんまりと演奏されることが多いように思いますが,第1番同様のスケール感で演奏されるのもかえって新鮮に聴こえたりします。どことなく漂うおおらかさもこの演奏の魅力になっていると思いました。

録音ですが,若干録音会場の響きが多めに取り入れられていて,楽器音がわずかにくすんでしまっていますが,明瞭感と楽器の質感はそこそこ保たれています。もう少しクリアーでヌケの良い音で録ってくれていれば良かったのですが。惜しいと思います。

録音はあと一歩というというところでしたが,演奏は良かったので,今後のリリースも楽しみに待ちたいと思います。

タグ: [交響曲] 

シベリウス:交響曲第2番,ワーグナー:タンホイザー序曲(アンドリス・ネルソンス指揮/ボストン交響楽団)

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シベリウス:交響曲第2番ニ長調作品43
ワーグナー:「タンホイザー」序曲
アンドリス・ネルソンス指揮/ボストン交響楽団
November 6-11, 2014 (Sibelius), September 27, 2014 (Wagner), Symphony Hall, Bosten
BSO Classics 1401 (P)2014 Boston Symphony Orchestra (輸入盤)
好録音度:★★★★☆
参考: Tower Records,Amazon.co.jp,HMV Onlineicon,Apple Music

ボストン交響楽団の自主制作シリーズ。ライヴ録音。Apple Musicで試聴したところ,録音がまずまず良さそうだったので購入して聴いてみることにしました。

ということで,今回は録音のみのコメントです。

残響はやや多めですが,会場の自然な響きであり,演出感も少なめで好感が持てます。また,明瞭感や音色への影響も少なめで,特に音色に変な癖がほとんどないのが良いと思います。帯域バランスとして低域がかなり多めですが,響きが締まっていて中高域への被りが少なく,上手く量感を出しています。全体のサウンドの密度感も適切で,暑苦しくなることなく充実したサウンドに仕上げています。また,音がほとんど荒れず,雑味が少ない点,フォルテでの飽和感のない音の伸び,スケール感,ステージ感など,いずれも良好です。

録音として突出した特徴はありませんが,欠点もほとんど見られず,バランスの良い録音と思います。個人的にはもう少し残響を抑えてすっきりとしたサウンドにして欲しかったのですが,それでもこれは良質なオーケストラ録音の部類に入るのではないかと思います。

ボストン交響楽団の自主制作として,以前,ブラームスの交響曲全集を取り上げていましたが,それよりもこちらの方がずっと良いと思いました。このような録音が出来ていたのですから,ブラームスも同様の仕上がりにして欲しかったと惜しく思います。

シベリウス:交響曲第1番,第2番,他(サントゥ=マティアス・ロウヴァリ指揮/エーテボリ交響楽団)

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シベリウス:交響曲第1番,エン・サガ
サントゥ=マティアス・ロウヴァリ指揮/エーテボリ交響楽団
2018年5月28日-6月1日 スウェーデン,エーテボリ・コンサート・ホール
ALPHA 440 (P)(C)2018 ALPHA CLASSICS (輸入盤)
参考: Tower Records,Amazon.co.jp,HMV Onlineicon,Apple Music

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シベリウス:交響曲第2番,組曲「クリスティアン2世」
サントゥ=マティアス・ロウヴァリ指揮/エーテボリ交響楽団
2019年6月 スウェーデン,エーテボリ・コンサート・ホール
ALPHA 574 (P)(C)2019 ALPHA CLASSICS (輸入盤)
参考: Tower Records,Amazon.co.jp,HMV Onlineicon,Apple Music

第1番のジャケ写のけったいなポーズでちょっと敬遠していたのですが(^^;,αレーベルということもあり,Apple Musicで試聴してみたところ演奏も録音もまずまず良さそうということもあり入手しました。

で,その演奏なのですが,ずいぶんと大胆に表情付けをされています。起伏が大きく,ちょっと誇張しすぎなのでは?と思うようなところもありますが,この第1番,第2番に関してはこれが功を奏していると思います。第3番以降も録音が続けられると思いますが,表現がどのように変わっていくのか楽しみです。

録音ですが,残響は適正な範囲であり,各楽器の直接音も感じられます。密度の高い濃厚な録音ながら音色にも癖がなく聴きやすくまとめられています。音に伸びがあり,フォルテでも飽和感なく破綻なく綺麗に鳴っており好感が持てます。もう少しスッキリした見通しの良い音の方が好みで,また,密度の高さからくるほんのわずかになモゴモゴ感も惜しいのですが,まずまず良好と言えると思います。今どきの優秀録音といった感じです。

今後の録音も楽しみに待ちたいと思います。

シベリウス:交響曲全集,他(ウラディーミル・アシュケナージ指揮/フィルハーモニア管弦楽団)

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シベリウス:交響曲第1番,第2番,第4番,フィンランディア,カレリア組曲
ウラディーミル・アシュケナージ指揮/フィルハーモニア管弦楽団
録音 1979-1985年
455 402-2 (P)1980, 1981, 1986 The Decca Record Company (輸入盤)
好録音度:★★★★☆
参考: Tower Records,Amazon.co.jp,HMV Onlineicon,Apple Music

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シベリウス:交響曲第3番,第5番,第6番,第7番,エン・サガ,タピオラ
ウラディーミル・アシュケナージ指揮/フィルハーモニア管弦楽団
録音 1980-1984年
455 405-2 (P)1981, 1983, 1985 The Decca Record Company (輸入盤)
好録音度:★★★★☆
参考: Tower Records,Amazon.co.jp,HMV Onlineicon,Apple Music

皆様ご存じの通り,先日アシュケナージ氏引退が発表されました。現在82歳ということで,引退は致し方なしと思いますし,我々一般人の多くが60~65歳で定年退職して引退することを考えると,ものすごく頑張られたのだなと心より尊敬します。今まで素敵な音楽の数々を本当に有り難うございました。

というわけではないのですが,たまたま昨年末にシベリウスの交響曲全集を入手していましたので,聴いてみました。アシュケナージの指揮は今までそれほど多く聴いてきたわけではないのですが,どちらかといえば少しせっかち気味に速い演奏が多いという印象はあるものの,過度に個性を主張することのないオーソドックスで堅実な演奏が多いという印象でした。このシベリウスも改めて聴いてみて,同様の感想を持った次第です。突出した特徴はないものの,速めのテンポながら手堅く仕上げる手腕は素晴らしいと思いました。また,特に印象に残ったのが金管で,フォルテの鳴りの美しさと音の伸びに感心しました。これはオーケストラの上手さでしょうね。

録音ですが,1970年代から80年代にかけてのデッカらしい好録音で,残響を適度に抑えつつ,各楽器の音色を分離良く的確に捉えていると思いました。少し演出感があり現実味が薄れているので,もう少し生々しさがあったら良かったなと思うのですが,ストレスなく聴けましたので良かったと思います。

シベリウス:交響曲全集,他(コリン・デイヴィス指揮/ロンドン交響楽団)

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シベリウス:交響曲全集,管弦楽曲集
コリン・デイヴィス指揮/ロンドン交響楽団
1992-2000å¹´
88765431352 (P)2013 Sony Music Entertainment (輸入盤)
好録音度:★★★★☆
参考: Tower Records,Amazon.co.jp,HMV Onlineicon,Apple Music

コリン・デイヴィスのシベリウス交響曲全集2回目の録音。1回目はボストン交響楽団でした。3回目は2002年から2008年にかけて同じロンドン交響楽団で録音されました。

収録曲は次の通りです。今回は主に交響曲についてのコメントです。

交響曲全集
クレルヴォ交響曲作品7
組曲「恋人」作品14
交響詩「伝説」作品9
4つの伝説曲作品22
交響詩「ポホヨラの娘」作品49
交響詩「吟遊詩人」作品64
「カレリア」組曲作品11
交響詩「大洋の女神」作品73
交響詩「フィンランディア」作品26
「悲しきワルツ」作品44-1
交響詩「タピオラ」作品112
交響詩「夜の騎行と日の出」作品55


演奏ですが,基本路線は1回目の録音と似ていますが,1回目がどちらかと言えばストレートであったのに対し,2回目はそれぞれの曲の表情の彫りが深くなっているように思います。そして3回目の録音とほぼ同じ印象です。1回目はそれはそれで素晴らしかったのですが,2回目は別の良さが出ています。再録音された理由がわかる気がします。

そして録音ですが,残響はあるものの,それぞれの楽器が明確に分離し,質感豊かに,適度なステージ感で聴こえること,高らかに鳴る金管を飽和感なく捉えていること,など,なかなか良いオーケストラ録音だと思いました。

演奏の質も高く,録音の品質も良好な,良い全集だと思いました。さすが「シベリウスの演奏をライフワークと位置づけてきた」というだけのことはありますね。この全集,入手困難ではないと思いますが,現役盤ではないような気がします。良い全集だと思いますので,現役盤復帰を願います。

シベリウス:交響曲全集,他(コリン・デイヴィス指揮/ボストン交響楽団)

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シベリウス:交響曲全集,他
コリン・デイヴィス指揮/ボストン交響楽団
1975-80年 ボストン,シンフォニーホール
478 3696 (P)2012 Decca Music Group (輸入盤)
好録音度:★★★★☆
参考: Tower Records,Amazon.co.jp,HMV Onlineicon,Apple Music

コリン・デイヴィスはシベリウスの交響曲全集を3回録音しており,1回目が1975-1980年にボストン交響楽団,2回目は1992-2000年にロンドン交響楽団,そして3回目は2002-2008年に同じくロンドン交響楽団でした。これは1回目の録音です。収録曲は下記の通りです。

交響曲全集
交響詩「フィンランディア」作品28
交響詩「ポホヨラの娘」作品49
交響詩「タピオラ」作品112
トゥオネラの白鳥作品22-2
悲しきワルツ作品44-1
交響詩「伝説」作品9
「カレリア」組曲作品11
ヴァイオリン協奏曲ニ短調作品47(*)

(*)サルヴァトーレ・アッカルド(Violin),ロンドン交響楽団


今回は交響曲のみのコメントです。演奏は,シベリウスの交響曲のシンフォニックな側面をストレートに押し出したもので,もう少し情緒感が欲しいとも思いましたが(特に第6番),これはこれで大変充実した内容となっていると思います。

そして録音なのですが,残響はそれなりにあるものの,各楽器の質感をよく捉えており,明瞭感,分離感,音の伸びなど良好です。やや大人しめで特徴のある録音ではありませんが,欠点の少ないアナログ後期の好録音だと思います。

シベリウス:交響曲全集,他(サカリ・オラモ指揮/バーミンガム市交響楽団)

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シベリウス:交響曲全集,他
サカリ・オラモ指揮/バーミンガム市交響楽団
録音 2000-2003年
2564 60294-2 (P)(C)2003 Warner Classics (輸入盤)
好録音度:★★★★☆
参考: Tower Records,Amazon.co.jp,HMV Onlineicon

フィンランド出身のサカリ・オラモが30歳代後半に録音したシベリウスの全集。推進力があり壮大な響きをオーケストラから引き出していますが,どちらかといえばスッキリとしてすがすがしく,若手らしい意欲と丁寧で謙虚さのある良い演奏だと思いました。

録音ですが,少しマイクポイントが遠めなのか,全体のまとまりを重視したような録音になっていて各楽器の質感や分離感はやや希薄です。私としてはもう少し生々しい質感が欲しかったところですが,残響が控えめに抑えられていますので,それでも聴きやすい録音になっていると思いました。こういう録音は少し大きめの音量で聴くとすごく良い感じに聴くことができます。ちょっとオマケかなと思いましたが四つ星半の好録音としました。

シベリウス:交響曲第1番(ヤニック・ネゼ=セガン指揮/モントリオール・メトロポリタン管弦楽団)

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シベリウス:交響曲第1番ホ短調作品39
ヤニック・ネゼ=セガン指揮/モントリオール・メトロポリタン管弦楽団
2018年10月 ケベック
ACD22452 (P)2019 Atma Records (輸入盤)
好録音度:★★★★
参考: Tower Records,Amazon.co.jp,HMV Onlineicon,Apple Music

最近少し気になっている指揮者のセガンのシベリウスとあらばこれは聴かなければなりません。Amazonでは4/12発売,HMVとTower Recordsでは5月中旬の発売とのことですが,Apple Musicではすでにアップされていましたので聴いてみました。

演奏ですが...どちらかと言えばオーソドックスに無難にまとめられているなという感じです。もちろん悪い意味ではありませんが,私にはあまり強い印象を残しませんでした。

録音ですが,残響はあるものの楽器音の大きく影響を与えるほどではないので,この点は良いのですが,中域にやや癖があり,高域の伸びが少し足らないように思います。中低域はレンジ感と締まりがあり自然に伸びている感じでこの点は良いと思います。音像がやや遠めであることと音像が少し中央に寄っていてステージ感に乏しい点は惜しいところです。悪くはないのですが,好録音というには少し物足りないように思いました。録音がもう少し良ければ演奏の印象も変わったかもしれません。

タグ: [交響曲] 

シベリウス:交響曲全集(パーヴォ・ヤルヴィ指揮/パリ管弦楽団)

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シベリウス:交響曲全集
パーヴォ・ヤルヴィ指揮/パリ管弦楽団
2012年10月(No.1), 2014年1月(Nos.6, 7) パリ,サル・プレイエル,2015年3月(No.2), 2015年9月(No.5), 2016年3月(Nos.3, 4) パリ,フィルハーモニー・ド・パリ
SICC 19027-9 (P)(C)2018 Sony Music Japan (国内盤)
好録音度:★★★★
参考: Tower Records,Amazon.co.jp,HMV Onlineicon

う~ん... 私はいったいこの全集に何を期待してたんだろう... とちょっと頭を抱えています。演奏はどちらかといえばオーソドックスな印象でもちろん悪くはないと思っています。シベリウスにしてはちょっと色彩感がある感じがしますが,それ自体は別に悪いわけでもありません。でもなぜかこう心を掴まれるところがあんまりないのです。唯一第3番はコントラストのくっきりした今までにあまり聴いたことのないような表現が良かったと心に残りました。

録音がいまいち冴えないせいかもしれません。オーケストラの録音としては平均的な範囲には入るとは思うのですが,少し遠めでありこぢんまりとなんとなく全体がまとまりすぎているようにも思います。悪くはないと思います。でもなんか<録音として>つまらないのです。この演奏の良さを最大限に引き出す録音ではないように思います。

私としてはこのモヤモヤ感,録音のせいにしたい。

すでに聴かれた方も多いと思います。皆様はどんな感想をお持ちになられたでしょうか。

個人的には3番以降はドイツ・カンマーフィルで聴いてみたいです。

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シベリウス:交響曲全集(尾高忠明指揮/札幌交響楽団)

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シベリウス:交響曲第1番,第3番
尾高忠明指揮/札幌交響楽団
2013年2月28日, 3月1,2日 札幌コンサートホールKitara
FOCD6036 Fontec (国内盤)
好録音度:★★★★☆
参考: Tower Records,Amazon.co.jp,HMV Onlineicon

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シベリウス:交響曲第2番,組曲「恋人」
尾高忠明指揮/札幌交響楽団
2014年2月28日, 3月1日 札幌コンサートホールKitara
FOCD6040 Fontec (国内盤)
好録音度:★★★★☆
参考: Tower Records,Amazon.co.jp,HMV Onlineicon

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シベリウス:交響曲第4番,第5番
尾高忠明指揮/札幌交響楽団
2014年2月28日, 3月1日,2015年2月13,14日 札幌コンサートホールKitara
FOCD6048 Fontec (国内盤)
好録音度:★★★★☆
参考: Tower Records,Amazon.co.jp,HMV Onlineicon

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シベリウス:交響曲第6番,第7番,アンダンテ・フェスティーヴォ
尾高忠明指揮/札幌交響楽団
2015年2月13,14,17日 札幌コンサートホールKitara
FOCD6049 Fontec (国内盤)
好録音度:★★★★☆
参考: Tower Records,Amazon.co.jp,HMV Onlineicon

ベートーヴェンの交響曲全集が演奏も録音も良かったので,これも買うのを躊躇していたシベリウスの交響曲全集も思い切って聴いてみました。定期演奏会の録音とのことなのでライヴ録音だと思いますが,セッション録音並みに丁寧で落ち着きがあります。やはりベートーヴェンと同じくオーソドックスなアプローチなのでその点で物足りなさを感じることもありますが,全体として高水準な仕上がりであり,何度も聴き返したくなる魅力を備えていると思います。

そして,やはりこれも録音の良さがこの全集をさらに魅力的なものにしています。個々の楽器の音色を明瞭に質感高く分離良く捉えていて気持ちよく聴くことができます。ややデフォルメされた感はありますが,こういうのは歓迎です。

日本人指揮者と日本のオーケストラによるシベリウスの交響曲全集は,渡邉暁雄指揮日本フィルハーモニー交響楽団の新旧2種以来ということです。

シベリウス:交響曲全集(ユッカ=ペッカ・サラステ指揮/フィンランド放送交響楽団)

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シベリウス:交響曲全集
ユッカ=ペッカ・サラステ指揮/フィンランド放送交響楽団
1993年5月22-25日 サンクト・ペテルスブルク・フィルハーモニア大ホール(ライヴ録音)
WPCS-4744/6 (P)(C)1995 FINLANDIA RECORDS (国内盤)
好録音度:★★★★
参考: Amazon.co.jp

サラステ2回目の全集録音で,サンクト・ペテルスブルクでのライヴ録音(1回目はフィンランド放送交響楽団に就任した直後の1987年頃の録音とのこと)。正直あまりインパクトがない演奏なのですが,丁寧かつ自然であり,シベリウスの音楽に対する敬愛の気持ちが込められたような純粋さのある演奏だと思いました。ある意味これが本場の演奏なのかもしれません。

録音ですが,残響の取り入れはあまりなく,演出感の少ない,ステージのイメージが湧いてくる自然な録音なのですが,ややこぢんまりとまとまっており,スケール感や音の伸びに欠け,楽器の質感もやや希薄に思います。悪い録音ではないのですが,音そのものの魅力があまりないのが残念なところです。

全集としてはすでに廃盤になっていて,単売のものはまだ流通はあるようですが,やや入手しづらい状況のように思います。

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シベリウス:交響曲全集(渡邉暁雄指揮/日本フィルハーモニー交響楽団)

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シベリウス:交響曲全集
渡邉暁雄指揮/日本フィルハーモニー交響楽団
1981年 習志野文化ホール(No. 3, 6),昭和女子大学人見記念講堂(No. 1, 2, 4, 5, 7)
COCO-80410-413 (P)1996 NIPPON COLUMBIA CO., LTD (国内盤)
好録音度:★★★★
参考: Tower Records,Amazon.co.jp

1981年のレコード芸術誌のレコードアカデミー賞受賞盤。1962年にステレオ・レコードによる世界初の全集を完成させていましたが,これは同じオーケストラによる約20年ぶりの2回目の全集録音となります。

2回目の全集ということで前回の少し粗削りの印象のあった演奏に比べると,随分と洗練され,テンポ取りも現在の多くの演奏に近いものになっています。オーソドックスで完成度の高い演奏であり,レコードアカデミー賞受賞も頷けます。

一方録音の方なのですが,アナログからデジタルに変わる最初期のデジタル録音だと思います。残響は控え目で演出色のほとんどない素直な生録風録音は好感が持てるのですが,音色は精彩に乏しく地味でモノトーン的であり,また音自体の力強さも感じられず,この演奏本来の魅力を伝えきれていないのではないかと思います。少々残念な録音です。

この全集は発売後何度か再発売をされたようですが,現在は現役盤ではないようです。

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シベリウス:交響曲第2番,第5番,他(ヘルベルト・フォン・カラヤン指揮/フィルハーモニア管弦楽団)

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シベリウス:交響曲第2番ニ長調作品43
ヘルベルト・フォン・カラヤン指揮/フィルハーモニア管弦楽団
1960年3月 ロンドン、キングズウェイ・ホール
WPCS12684 ワーナーミュージックジャパン (国内盤)
好録音度:★★★★
参考: Tower Records,Amazon.co.jp,HMV Onlineicon,Apple Music

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シベリウス:交響曲第5番変ホ長調作品82
シベリウス:交響詩「フィンランディア」作品26
ヘルベルト・フォン・カラヤン指揮/フィルハーモニア管弦楽団
1960年9月,1959年1月 ロンドン、キングズウェイ・ホール
WPCS12685 ワーナーミュージックジャパン (国内盤)
好録音度:★★★★
参考: Tower Records,Amazon.co.jp,HMV Onlineicon,Apple Music

Apple Musicでの試聴です。カラヤン没後25年記念発売盤として発売された20枚のSACDのうちの2枚と元は同じ音源ではないかと思っています(違ったらごめんなさい)。1960年前後のEMI録音ということで,レンジ感や音像感の狭さは仕方がないとはいえ,思ったほど音色に癖はなく聴きやすい録音です。

後のベルリン・フィルとの録音ほどの圧倒的な迫力はないものの,スタンダードな路線でスケールの大きな音楽を構築する技量はこの時期からすでに備えていたことがよくわかる録音だと思います。ベルリン・フィルとの演奏とはまた違うカラヤンの姿をうかがい知ることが出来るディスクですね。良いと思います。

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シベリウス:交響曲第1番,第2番,第4番,第5番,第6番(ヘルベルト・フォン・カラヤン指揮/ベルリン・フィルハーモニー管弦楽団)

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シベリウス:交響曲第1番
シベリウス:「カレリア」組曲作品11
ヘルベルト・フォン・カラヤン指揮/ベルリン・フィルハーモニー管弦楽団
1981年1月 Philharmonie, Berlin
WPCS-12825 (P)(C)1981 Warner Classics (国内盤)
好録音度:★★★★
参考: Tower Records,Amazon.co.jp,HMV Onlineicon

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シベリウス:交響曲第2番ニ長調作品43
ヘルベルト・フォン・カラヤン指揮/ベルリン・フィルハーモニー管弦楽団
1980年12月 Philharmonie, Berlin
WPCS-12826 (P)(C)1981 Warner Classics (国内盤)
好録音度:★★★★
参考: Tower Records,Amazon.co.jp,HMV Onlineicon

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シベリウス:交響曲第4番
シベリウス:交響詩「タピオラ」作品112
ヘルベルト・フォン・カラヤン指揮/ベルリン・フィルハーモニー管弦楽団
1976年12月 Philharmonie, Berlin
WPCS-12827 (P)(C)1977 Warner Classics (国内盤)
好録音度:★★★★
参考: Tower Records,Amazon.co.jp,HMV Onlineicon

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シベリウス:交響曲第5番
シベリウス:交響詩「伝説(エン・サガ)」作品9(*)
ヘルベルト・フォン・カラヤン指揮/ベルリン・フィルハーモニー管弦楽団
1976年9,10月, 1976年12月(*) Philharmonie, Berlin
WPCS-12828 (P)(C)1977 Warner Classics (国内盤)
好録音度:★★★★
参考: Tower Records,Amazon.co.jp,HMV Onlineicon

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シベリウス:交響曲第6番ニ短調作品104
シベリウス:悲しきワルツ作品44-1
シベリウス:「カレリア」組曲作品11(*)
シベリウス:交響詩「伝説(エン・サガ)」作品9(**)
ヘルベルト・フォン・カラヤン指揮/ベルリン・フィルハーモニー管弦楽団
1980年11月, 1981年1月(*), 1976年12月(**) Philharmonie, Berlin
WPCS-12828 (P)(C)1977 Warner Classics (国内盤)
好録音度:★★★★
参考: Tower Records,Amazon.co.jp,HMV Onlineicon

第2番は先日取り上げたものと同じ演奏です。解説書によると,「当ディスクには,2013年に旧EMIミュージック・ジャパンが,SACDシングルレイヤー盤を発売する際に,新たにマスタリングした音源が使用されている。」とのことで,第2番を旧ディスクと比べてみると,確かに鮮度が向上し,情報量が増え音の厚みも増している印象を受けました。交響曲5曲でディスク5枚というのはいささか効率が悪いように思いますが,初出時のLPのカップリングを再現しているものと思われます(なので,カレリア組曲とエン・サガのダブりもそのまま再現されたようです)。

解説書では,カラヤンがどのようなスタンスでシベリウスの音楽を取り上げ,録音してきたか,そして,これらのディスクの初出時のレコード芸術誌での評について触れられていて,興味深く読ませていただきました。カラヤンが第4番から第7番を好んで取り上げ,第1番~第3番をほとんど取り上げてこなかったというのは何となく知っていたのですが,第2番は演奏会では一度も取り上げられていないないというのは意外でした。

これらの中ではやっぱり第2番と第5番がカラヤン/ベルリン・フィルの本領が全開で発揮された演奏だと思いました。他の曲はそれと比べると少し抑制された感があり,また,第6番はちょっと聴きたい演奏とは違うかなというところですね。

そして肝心の音質ですが,上記の通りリマスタリングで鮮明さが増しているためか,EMIの録音としてはかなり印象が良いです。あの独特の曇った感じはかなり緩和されているのではないかと思います。そして弦楽器をサウンドの中心に据えていることも良い印象の要因になります。リマスタリングの是非はあると思いますが,これはうまく出来ているのではないでしょうか。

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シベリウス:交響曲第2番,カレリア組曲(ヘルベルト・フォン・カラヤン指揮/ベルリン・フィルハーモニー管弦楽団)

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シベリウス:交響曲第2番ニ長調作品43
シベリウス:組曲「カレリア」作品11
ヘルベルト・フォン・カラヤン指揮/ベルリン・フィルハーモニー管弦楽団
録音 1980年11月,1981年1月
TOCE-7018 東芝EMI (国内盤)
好録音度:★★★★
参考: Tower Records,Amazon.co.jp,HMV Onlineicon

カラヤンという指揮者は,ベルリン・フィルの実力を最大限に引き出す技術に長けていたんだなと再認識させられました。このダイナミックでスケールの大きな音楽には本当に圧倒されます。シベリウスらしいかどうかはわかりませんが,もうそういうことを遙かに超えた次元で鳴っている感じです。久しぶりにカラヤン/ベルリン・フィルを聴いて大いに感激してしまいました(^^)。

録音ですが,EMIの録音とは思えないボディ感たっぷりの楽器の鳴りを捉えた録音で,特に弦楽器をしっかりと質感良く聴かせてくれるところが良いと思いました。一方でやはりEMI的音色のくすみは少し感じられて,すごく惜しいなぁと思います。

このディスクそのものはすでに廃盤だと思いますが,一連のシベリウスの録音は2013年のリマスタリングで再発売されているようなので,現在調達中です。入手出来たら聴き比べてまたレポートしたいと思います。

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シベリウス:交響曲全集(クルト・ザンデルリンク指揮/ベルリン交響楽団)

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シベリウス:交響曲全集
クルト・ザンデルリンク指揮/ベルリン交響楽団
1970-77年録音
Berlin Classics 0020592BC (C)1997 edelGesellschaft (輸入盤)
好録音度:★★★★★
参考: Tower Records,Amazon.co.jp,HMV Onlineicon

このザンデルリンク指揮/ベルリン交響楽団のシベリウスの全集は以前取り上げていました(→こちら)。実は友人のご厚意で聴かせていただいたディスクだったのですが,演奏も録音も良かったので手に入れたいと思いながら買いそびれていました。先日立ち寄った中古店で安価に販売されているのを見つけ,ようやく念願かなって入手した次第です。

感想に関しては前回の記事を参照していただきたいのですが,特に録音に関しては,クオリティも今の水準からすると少し物足りないところもあり,ちょっと過大評価かなと思いつつも,改めて聴いてみてオーケストラの魅力をきちんと伝えてくれる好録音には違いないということで,五つ星は変えません。

この全集が現役盤でないというのはやっぱり残念ですが,第2番,第4番,第7番はつい先日キングレコードから国内盤がリリースされているようですね(多分同じ演奏だと思います)。

シベリウス:交響曲全集(レイフ・セーゲルスタム指揮/ヘルシンキ・フィルハーモニー管弦楽団)

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シベリウス:交響曲全集,ヴァイオリン協奏曲,他
レイフ・セーゲルスタム指揮/ヘルシンキ・フィルハーモニー管弦楽団
ペッカ・クーシスト Pekka Kuusisto (Violin)
1996年(Violin Concerto), 2002~04年(Symphonies) Finlandia Hall, Helsinki
ODE 1075-2Q (P)2005 Ondine Inc. (輸入盤)
好録音度:★★★★☆
参考: Tower Records,Amazon.co.jp,HMV Onlineicon

セーゲルスタムは1990年代前半にデンマーク国立交響楽団と全集を録音していました(→こちら)。2回目の全集と思われます。前回の全集同様スケール感のある雄大なシベリウスですが,同時に繊細さも兼ね備え,全体の印象としては随分とオーソドックスにまとめたように思いました。私の聴きたいシベリウスの音楽が見事に再現されており,何の抵抗もなくすんなりと受け入れられました。オーケストラもベルグルンドの全集に比べると精度が上がっているように思いました。良い意味で裏切られた感があります。良い全集だと思います。

録音ですが,残響はあるものの控え目であり,そこそこ楽器の質感も感じられ,音色も自然で伸びがあります。すごく良いということはありませんが,欠点が少なく,鑑賞を阻害する要素もほとんどなく,オーケストラの録音としてまずまず良好だと思います。

この全集にはペッカ・クーシストがソロを務めるヴァイオリン協奏曲が併録されています。これについてはまた機会を改めて。

シベリウス:交響曲全集(オスモ・ヴァンスカ指揮/ミネソタ管弦楽団)

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シベリウス:交響曲第1番,第4番
オスモ・ヴァンスカ指揮/ミネソタ管弦楽団
May/June 2012 at Orchestra Hall, Minneapolis, USA
BIS-1996 (P)(C)2013 BIS Records (輸入盤)
好録音度:★★★★
参考: Tower Records,Amazon.co.jp,HMV Onlineicon
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シベリウス:交響曲第2番,第5番
オスモ・ヴァンスカ指揮/ミネソタ管弦楽団
June 2011 at Orchestra Hall, Minneapolis, USA
BIS-1986 (P)(C)2011 BIS Records (輸入盤)
好録音度:★★★★
参考: Tower Records,Amazon.co.jp,HMV Onlineicon
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シベリウス:交響曲第3番,第6番,第7番
オスモ・ヴァンスカ指揮/ミネソタ管弦楽団
May/June 2015 at Orchestra Hall, Minneapolis, USA
BIS-2006 (P)(C)2016 BIS Records (輸入盤)
好録音度:★★★★
参考: Tower Records,Amazon.co.jp,HMV Onlineicon

20年ぶり2回目の全集とのことです(1回目はラハティ交響楽団)。今年3枚目が発売され,完結しました。とてもダイナミックで壮大な音楽を聴かせてくれます。第1番は今まで聴いたことのないようなスピード感で疾走し少々面食らいます。どちらかというと地味な第3番も力があり,雄大に表現しています。第2番,第5番も同様ですが,こちらはやや抑え気味。第6番は第1楽章で中だるみするのが惜しい。緩徐楽章はどれも情緒感豊かですね。全体として出来に少々ムラを感じ統一感もあまりないのですが,なかなかユニークな全集で聴き応えが十分にあります。

さて録音ですが,残響は適度であり,音色のバランスも整い,低域から高域までレンジ感も十分にあり,歪み感のない綺麗な音が印象的なのですが,一枚薄いベールが被ったようでわずかにモゴモゴした感じであり,手が届きそうで届かない微妙な質感にもどかしさを感じます。もう少し生々しい質感,鮮明さ,分離感が欲しかったところで,とても惜しいと思います。3枚の中では,第1番・第4番が若干悪く,それ以外がもう少し良好で差があります。評価四つ星はちょっと厳しめです(四つ星半と少し迷いました)。BISの録音は概して残響が多めで好みではないことが多いのですが,これは比較的良かったと思います。

余談ですが,第3番・第6番・第7番のディスクはトータルタイムが82分ジャストで,CDスペックをオーバーしています。1枚に収めるために無理矢理突っ込んだ感じですね。特に再生上問題はありませんでしたが。

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シベリウス:交響曲第2番,第5番(ジョルジュ・プレートル指揮/ニュー・フィルハーモニア管弦楽団)

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シベリウス:交響曲第2番,第5番
ジョルジュ・プレートル指揮/ニュー・フィルハーモニア管弦楽団
1967年録音
TWCL-2009 TOWER RECORDS RCA Precious Selection 1000 (国内盤)
好録音度:★★★★
参考: Tower Records

タワーレコードの企画盤。残念ながらすでに廃盤です。それにしてもこの演奏はものすごく雄壮ですね。特にパワフルな金管,力強く高らかに鳴り響きます。今どきのシベリウスとはだいぶ印象が異なりますが,この2曲ならこのような演奏もアリだと思わせる説得力があります。

録音ですが,残響は抑え気味で各楽器を明瞭に分離良く捉えていて好印象です。フォルテシモで少し飽和感があること,品質としてはその時代なりでやや落ちるのが惜しいところですが,鑑賞には支障がありません。

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シベリウス:交響曲全集(ピエタリ・インキネン指揮/ニュージーランド交響楽団)

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シベリウス:交響曲第1番,第3番
ピエタリ・インキネン指揮/ニュージーランド交響楽団
2009年3月3-5日 マイケル・ファウラー・センター,ウェリントン(ニュージーランド)
8.572305 (P)(C)2010 Naxos (輸入盤)
好録音度:★★★★☆
参考: Tower Records,Amazon.co.jp,HMV Onlineicon,Apple Music
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シベリウス:交響曲第2番
ピエタリ・インキネン指揮/ニュージーランド交響楽団
2008年10月16-18日(交響曲),2010年7月27日(カレリア組曲)
マイケル・ファウラー・センター,ウェリントン(ニュージーランド)
8.572704 (P)(C)2011 Naxos (輸入盤)
好録音度:★★★★☆
参考: Tower Records,Amazon.co.jp,HMV Onlineicon,Apple Music
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シベリウス:交響曲第4番,第5番
ピエタリ・インキネン指揮/ニュージーランド交響楽団
2009年9月21-23日(第4番),2008年10月16-18日(第5番)
マイケル・ファウラー・センター,ウェリントン(ニュージーランド)
8.572227 (P)(C)2011 Naxos (輸入盤)
好録音度:★★★★☆
参考: Tower Records,Amazon.co.jp,HMV Onlineicon,Apple Music
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シベリウス:交響曲第6番,第7番
ピエタリ・インキネン指揮/ニュージーランド交響楽団
2009年9月21-23日(交響曲),2010年7月27日(フィンランディア)
マイケル・ファウラー・センター,ウェリントン(ニュージーランド)
8.572705 (P)(C)2011 Naxos (輸入盤)
好録音度:★★★★☆
参考: Tower Records,Amazon.co.jp,HMV Onlineicon,Apple Music

インキネンは2013年に日本フィルハーモニー交響楽団との全集を録音していますが,これらはそれより前の2008年から2010年にかけて録音されたものです。基本的な解釈というか骨格は通ずるものを感じるのですが,仕上がった音楽はだいぶ印象がことなります。日本フィルとの全集はどちらかといえば寒色系でストイックあったのに対し,こちらは暖色系で情緒的。オーケストラの特質もあるのかもしれませんが,それぞれの全集を違った方向性で統一して描き分けているのは面白いと思います。いずれも弦楽器が中心となって全体の基礎を固めているところが気にいっています。オーケストラの技量的に日本フィルに及ばずややフォーカスが甘い点はあるにせよ,うまくまとめていると思います。

録音ですが,残響感はあるものの,個々の楽器を比較的明瞭に捉えていて質感豊かです。もう少しヌケの良いサウンドだと良かったのですが,まあ許容範囲内です。オーディオ的なクオリティは特に良いとは思いませんがまあ普通です。少しオマケですが四つ星半です。

シベリウス:交響曲全集(ハンヌ・リントゥ指揮/フィンランド放送交響楽団)

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シベリウス:交響曲全集
ハンヌ・リントゥ指揮/フィンランド放送交響楽団
2015年 ヘルシンキ・ミュージック・センター
101796 (C)2015 Arthaus Musik (輸入盤) *DVD 5枚組
好録音度:★★★★☆
参考: Tower Records,Amazon.co.jp,HMV Onlineicon

シベリウス生誕150周年を記念して制作された映像作品。詳しくは上記の参考に挙げたサイトでご確認いただければと思いますが,コンサート映像のほか,各曲30分程度のリントゥによる曲目解説とドキュメンタリー,シベリウスのバイオグラフィ映像作品など,盛りだくさんの内容です。輸入盤でも日本語の字幕が付いているので助かります。Blu-ray版とDVD版が用意されています(私はDVD版を入手)。

映像を観ながらの鑑賞となるので印象が映像に引っ張られているとは思うのですが,颯爽としていて明快なリントゥの指揮から紡ぎ出される音楽は無駄も誇張もなくすっきりと整い,そのサウンドは力強く引き締まっています。自国の音楽に対する敬愛の念を感じるとともに,誇りをもって演奏されているのが伝わってくるようで大変感銘を受けました。

そして録音なのですが,残響が多めに取り入れられてるとはいえ,直接音が支配的であり,またその残響音も直接音を濁さず比率も適切で取り入れ方としては好ましく思います。また,残響も低域に偏ることなくバランスが取れており,全体のサウンドも締まっている点も良いと思います。個々の楽器の質感も感じ取りやすく,分離感もまずまず良好です。もう少し精彩が欲しいところですが,これでも十分に好録音と言えると思います。

このボックスセットは演奏も録音も良く当たりでした。しばらく楽しませてもらおうと思います。ただ,このばかでかいパッケージには閉口します。充実した中身に価値観のあるボックスは満足度を上げるためだと思うのですが...もっとコンパクトにならんもんかと思いますね(私にとっては不要な分厚いカタログも入っているし...)。

シベリウス:交響曲全集(サイモン・ラトル指揮/ベルリン・フィルハーモニー管弦楽団)

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シベリウス:交響曲全集
サイモン・ラトル指揮/ベルリン・フィルハーモニー管弦楽団
December 2014 - February 2015, Berlin Philharmonie
BPHR 150071 (P)(C)2015 Berlin Phil Media GmbH (輸入盤)
好録音度:★★★★
参考: Tower Records,Amazon.co.jp,HMV Onlineicon

今回は録音についてのみコメントします。パッケージの内容は下記の通りです。

(1) 4 CD

(2) Pure Audio Blu-ray Disc
 2.0 PCM Stereo 24-bit/96kHz
 5.0 DTS-HD Master Audio 24-bit/96kHz

(3) Video Blu-ray Disc
 Full HD 1080/60i - 16:9
 2.0 PCM Stereo
 5.0 DTS-HD Master Audio

(4) High-Resolution Audio Download Code
 Surround 24-bit/96kHz WAV
 Surround 24-bit/96kHz FLAC
 Surround 24-bit/192kHz FLAC
 Stereo 24-bit/96kHz WAV
 Stereo 24-bit/96kHz FLAC
 Stereo 24-bit/192kHz WAV
 Stereo 24-bit/192kHz FLAC
 ※全てのファイルを何度でもダウンロード可能

CDは平均の音圧レベルがかなり低めに設定されています。そのため,CDは一般のCDよりも再生機の音量をだいぶ上げないと楽しめません。おそらく,出来るだけダイナミックレンジの操作をせず,全7曲のピークに合わせて全曲のレベルを統一しているのではないかと想像します。ハイレゾ音源の場合はこれでも問題ありませんが,CDの場合は16bitという限られたビット数の中に入れなければなりませんので,平均音圧の低さはCDの場合は音質的には好ましくありません。実際にハイレゾ音源と聴きくらべてみると,CDの音質は少し劣るように感じられました。

このパッケージでは24bitのBlu-ray Audioディスクが付属していますし,ハイレゾ音源もダウンロードできるのでまだ救われますが,もしCDだけだとしたら少し残念なセットになってしまったでしょう。

録音の音質についてですが,ややホールの響きを重視した音作りになっています。楽器音に残響が被り気味で,明瞭感や音色に影響しており,私としてはもう少しくっきりと透明感のある音で生々しく楽器音を捉えて欲しかったと思いますが,楽器の質感と高域のヌケを失わないぎりぎりのところに設定されているので,何とか許容範囲です。

大型のオーディオシステムで,少し大きめの音量(実際のホールで聴くくらいの音量)で鳴らすような聴き方に向いた録音なのかもしれません。ハイレゾのビット方向の深さを活かした録音と言えると思います。こぢんまりとしたシステムであまり音量を上げずに聴くには向かない気がしました。

そう思うと,せっかくダウンロードでいろいろな音源をダウンロードできる環境を整えているのですから,小規模なシステムで小さめの音量でも楽しめるような別のマスタリング音源も作って提供してくれたら良いのに,と思いますね。まぁ制作コストは余計にかかりますが。

このセットにはビデオも含まれるので,普段あまり観ることの出来ないマイナーな交響曲の演奏の映像が観られるのはうれしいですね。しかし,盛りだくさんなセットなだけに価格も高価...ちとつらいです。パッケージもばかでかくて収納に困りますし...

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