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レスピーギ:古風な協奏曲,リュートのための古風な舞曲とアリア(ダヴィデ・アローナ(Vn)/サルヴァトーレ・ディ・ヴィットーリオ指揮/ニューヨーク室内管弦楽団)

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レスピーギ:古風な協奏曲
レスピーギ:リュートのための古風な舞曲とアリア(全曲)
ダヴィデ・アローナ Davide Alogna (Violin)
サルヴァトーレ・ディ・ヴィットーリオ指揮/ニューヨーク室内管弦楽団
2019年6月24-28日 アメリカ,ニューヨーク州ガーデンシティ,アデルファイ大学パフォーミング・アーツ・センター
8.573901 (P)(C)2021 Naxos (輸入盤)
好録音度:★★★★☆
参考: Tower Records,Amazon.co.jp,HMV Onlineicon,e-onkyo,Apple Music

レスピーギの「リュートのための古風な舞曲とアリア」は好きな曲なのでよく聴きます。古風な協奏曲はほとんど馴染みのない曲です。解説によると,「バロック期における合奏協奏曲のスタイルを持っており,レスピーギが当初「他人の作品を改訂したもの」と発表し,後に自作と認めた」というエピソードがあるそうです。

演奏なのですが,オーケストラの音程が...常に一定の幅を持っていて...センターは合っているようなので音程が悪いという感じではなく,下手という感じでもなく,なんだか田舎の楽団の演奏を聴いているような素朴な感じがえも言われぬ雰囲気を醸し出しています(失礼な書き方でごめんなさい)。「ニューヨーク」室内管弦楽団という名称なので手練れの集まった洗練された楽団なのかと思いきや,全く違ったのでなんだか楽しくなりました。協奏曲の方のソロは上手いですね。ちょっと期待とは異なりましたが,それなりに楽しめる演奏でした。

録音ですが,協奏曲の方は,ソロ奏者の前にマイクが設置されているのか,ソロは不自然なくらいとても明瞭です。オーケストラかもきちんと分離して浮き上がってくるので協奏曲の録音としては好ましいと思います。オーケストラの方も残響を抑えて比較的明瞭に,各楽器の分離感,質感もそこそこ良く,生録的な自然さもあり,欠点の少ないまずまずの好録音と思いました。個人的にはもう少し楽器に寄って生々しく録って欲しいと思いましたが。

レスピーギ:組曲「鳥」,リュートのための古い舞曲とアリア第1組曲,第3組曲,ボッティチェルリの三枚の絵(オルフェウス室内管弦楽団)

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レスピーギ:組曲「鳥」
レスピーギ:リュートのための古い舞曲とアリア第1/第3組曲
レスピーギ:ボッティチェルリの三枚の絵
オルフェウス室内管弦楽団
1991年12月 ニューヨーク
POCG-1667(437 533-2) (P)1993 Deutsche Grammophon (国内盤)
 æ„›è´ç›¤ ã€€å¥½éŒ²éŸ³åº¦ï¼šâ˜…★★★☆
参考: HMV Online,Amazon.co.jp,Tower Records
リュートのための古い舞曲とアリアはよく知っているのですが,組曲「鳥」やボッティチェルリの三枚の絵という曲はこのディスクでしか聴いたことがありません。いずれも小編成のオーケストラのための曲で,オルフェウス室内管弦楽団にはぴったりと言えるでしょう。機敏で歯切れ良く,そして雑味のない爽やかな音楽が素晴らしいです。

録音も良好で,残響感はほとんどなく明瞭で透明感があり高域の伸び申し分ありません。やや刺激的かもしれませんが,キレのある鋭いサウンドは本当に魅力的です。オルフェウス室内管弦楽団の良さを十分に描き出しています。同楽団の録音の中でもかなり良い部類に入るのではないでしょうか。

レスピーギ:リュートのための古代舞曲とアリア(ドラティ/フィルハーモニア・フンガリカ)

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レスピーギ:リュートのための古代舞曲とアリア(全曲)
レスピーギ:交響詩「ローマの松」(*)
アンタル・ドラティ指揮(Antal Dorati)(Conductor)
フィルハーモニア・フンガリカ(Philharmonia Hungarica)
(*)ミネアポリス交響楽団(Minneapolis Symphony Orchestra)
1958年6月 ウィーン,1960年4月 ミネアポリス(*)
UCCP-3476(442 9562) (P)1959/1961 Decca Music Group Limited, 2007 Universal Classics & Jazz (国内盤)
好録音度:★★★★☆~★★★★★
参考url: HMV Onlineicon

“リュートのための…”は1958年,“ローマの松”は1960年の録音ということで,半世紀前の録音です。しかしこれが本当に半世紀前の録音か?!と驚かざるを得ません。もちろんオーディオクオリティ面では現代のデジタル録音にはかなわないのですが,この明瞭感,自然さ,質感,ヌケの良さの前にそんなことは全く意識に上ってきません。これぞ私にとっての好録音の典型の一つであると言えます。

なんでこれが好録音?と疑問を持たれるかもしれません。確かにノスタルジーを感じさせるような古風な音質,演出,誇張(不自然さ)がみられることは否めません。しかし,ここには巧みに抽出された音楽のエッセンスが目一杯に詰め込まれているのです。オーディオ的にどうか云々の前に音楽がどう収められているかの方が音楽を楽しむ上ではるかに重要だと思うのです。そしてこの録音は間違いなく楽しいのです。最近の録音は,こういうことを軽視しすぎていないでしょうか,ということを感じます。

演奏ですが,ノーマルですがちょっと旧世代的でほのぼのした感じが好印象です(リュートのための…)。フィルハーモニア・フンガリカはあまり上手な団体とは思えないのですが,この演奏ではそれもそれ程気になりません。

ブラームスの交響曲全集やチャイコフスキーの交響曲全集も良かったのですが,これも良かったです。
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