FC2ブログ

ホルスト:組曲「惑星」(ロリン・マゼールタ指揮/フランス国立管弦楽団) ~ロリン・マゼールの芸術 Lorin Maazel Great Recordings より

lorin_maazel_great_recordings_cd10.jpg
[CD 10] ホルスト:組曲「惑星」作品32,ラヴェル:ボレロ
ロリン・マゼール指揮/フランス国立管弦楽団
録音 1981年 パリ,スタジオ104
好録音度:★★★★☆
※ジャケット写真は解説書に掲載されているもの

この迫力!このスケール感!見事です。ところどころ鼻につく表現はあるものの,この一大スペクタクルの展開する演奏の前に些細なことは気にならなくなります。これはいいと思いました。

そしてこの演奏を支える録音がまた良いですねぇ。それぞれの楽器をくっきりと明瞭に捉えていますし,量感はないものの低域は締まっていますし,高域もシャキッとしていて,この楽曲・演奏の魅力を余すところなく伝えてくれていますね。間違いなく好録音です。



lorin_maazel_great_recordings_30_cds.jpg
ロリン・マゼールの芸術 Lorin Maazel Great Recordings (30 CDs)
録音 1977~1999年
88697932382 (P)(C)2011 Sony Music Entertainment (輸入盤)
参考: Tower Records,Amazon.co.jp,HMV Onlineicon

少しずつ聴き進めています。なかなか一気に聴けないので,一言ずつにはなりますが,聴いたものからコメントを残していきたいと思います。(記2018/09/24)

レビュー済みディスク
[CD 7] ベルリオーズ:幻想交響曲(クリーヴランド管弦楽団)
[CD 10] ホルスト:組曲「惑星」,ラヴェル:ボレロ(フランス国立管弦楽団)
[CD 11] マーラー:交響曲第1番「巨人」(フランス国立管弦楽団)
[CD 19] R. シュトラウス:交響詩「英雄の生涯」作品40(クリーヴランド管弦楽団)
[CD 26-28] チャイコフスキー:後期交響曲集(クリーヴランド管弦楽団)
[CD 20-23] R. シュトラウス:管弦楽曲集(バイエルン放送交響楽団)
[CD 29-30] ワーグナー:管弦楽曲集(ベルリン・フィルハーモニー管弦楽団)

過去のレビュー記事
ベートーヴェン:交響曲全集(クリーヴランド管弦楽団)
シベリウス:交響曲全集(ピッツバーグ交響楽団)
(※今改めて聴くとだいぶ違うコメントになるような気がします...)

ホルスト:組曲「惑星」,他(ズービン・メータ指揮/ロサンゼルス・フィルハーモニック)

zubin_mehta_los_angeles_philharmonic_holst_the_planets_shmcd.jpg
ホルスト:組曲「惑星」作品32
ジョン・ウィリアムズ:「スター・ウォーズ」組曲
ズービン・メータ指揮/ロサンゼルス・フィルハーモニック
1971年4月, 1977年12月 ロサンゼルス
UCCD-51034 (P)1971,1977 Decca Music Group (国内盤)
好録音度:★★★★☆
参考: Tower Records,Amazon.co.jp,HMV Onlineicon,e-onkyo

有名なディスクなのでお持ちの方も多いと思います。どちらかといえば堅実でそつなく聴かせどころのツボをきちんと押さえた演奏という印象で,こういうところが支持されている要因なのかなと思いました。私もこういうのは好きな方です。

録音ですが,マルチマイク録音を駆使して各楽器を明瞭に分離良く録っている点は好印象ながらやや不自然さがあるのは否めません。また少し帯域バランスの崩れ,高域のヌケの不足,最強奏部での飽和感など,アナログ録音の弱点が出てしまっているところもあるように思いました。しかし,不満点は残るもののそれでも最初に触れた良い点が勝っていて全体として好録音といって良いと思います。少しオマケですが。

R. シュトラウス:交響詩「ツァラトゥストラはかく語りき」,ホルスト:組曲「惑星」(エドワード・ガードナー指揮/イギリス・ナショナル・ユース・オーケストラ)

edward_gardiner_nyogb_holst_the_planets.jpg
R. シュトラウス:交響詩「ツァラトゥストラはかく語りき」作品30
ホルスト:組曲「惑星」作品32
エドワード・ガードナー指揮/イギリス・ナショナル・ユース・オーケストラ
2016年8月8, 9日,バーミンガム,シンフォニー・ホール
CHSA 5179 (P)(C)2017 Chandos Records (輸入盤)
好録音度:★★★★
参考: Tower Records,Amazon.co.jp,HMV Onlineicon,e-onkyo

最近見つけた「惑星、タコ8,我が祖国。」という凄まじい数の聴き比べを掲載しておられるサイト(5/31現在,惑星131種,タコ8 72種,我が祖国102種)で惑星が高評価だった盤。e-onkyoで試聴してみたところ,ご評価通りの好演奏であり,録音も良さそうでしたので,そのままe-onkyoでハイレゾ音源を購入しました。

演奏に関しては上記のサイトを参照していただくとして,録音についてコメントします。まず,上記サイトでも述べられてるとおり,収録されている平均音圧が低めなので,少々ボリュームを上げて聴かなければならないのですが,一方で最大音量が小さいわけではないので,フォルテのところではボリュームを下げなければうるさすぎるという,ダイナミックレンジを広くとった録音でした。きちんとしたリスニングルームがあって大きな音でも鑑賞でき,小さな音もしっかり聴こえるような聴取環境があれば楽しめると思うのですが,少なくとも私の環境では聴いている途中でボリューム調整せざるを得ませんでした。オーディオ観点では好ましくても気軽に聴くにはちょっとダイナミックレンジが広すぎるように思いました。

それを除けば,少し楽器の質感は希薄ではあるものの,残響は控え目で各楽器の動きが分離してはっきりと聴き取れる見通しのよいクリアーな録音でした。低域も自然に伸びていて締まりがあり,だらしなく響くこともありません。音色は少し硬めで若干色づけが感じられますが許容範囲です。印象は悪くありません。

私としてはもう一歩寄って各楽器の質感を強めに出し,音色の変化をもう少し抑えた自然さがあればなお良かったと思います。そしてやはりダイナミックレンジはもう少し圧縮した方が聴きやすいと思います。

こうして聴いてみると,オーディオ・クオリティは良好で,これは今どきの優秀録音の典型であり,これはこれでまあ良いんだけどやっぱりちょっと違うんだよなぁと思ってしまいました。惜しいです。

タグ: [管弦楽曲] 

ホルスト:組曲「惑星」(佐渡裕指揮/NHK交響楽団)

yutaka_sado_nhk_so_holst_the_planets.jpg
ホルスト:組曲「惑星」
佐渡裕指揮/NHK交響楽団
2005年6月27日 東京オペラシティ コンサートホール タケミツメモリアル
第21回<東京の夏>音楽祭2005におけるライヴ録音
AVCL-25509 (P)(C)2005 AVEX ENTERTAINMENT (国内盤)
好録音度:★★★★☆
参考: Tower Records,Amazon.co.jp,HMV Onlineicon

この鳴りっぷりの良さ,ライヴとは思えない巧さはさすがN響です。そしてこの録音がまた良いのです。残響を抑えたややデッドな録音ですが,個々の楽器の質感をよく捉えており,キレの良い締まった,そしてスケールの大きいサウンドも良いです。演出感のない生録的な自然さも特長ですが,どこか吹奏楽コンクールの録音を聴いているような感じもあってクラシックの録音らしくないので,あまり評価されないかもしれません。私は好きですが。

これはなかなか楽しめました。

ホルスト:組曲「惑星」(コリン・デイヴィス指揮/ロンドン交響楽団)

colin_davis_lso_holst_the_planets.jpg
ホルスト:組曲「惑星」
コリン・デイヴィス指揮/ロンドン交響楽団
2002年6月26-30日,バービカン・センター
LSO0029 (P)(C)2003 London Symphony Orchestra
好録音度:★★★★☆
参考: Tower Records,Amazon.co.jp,HMV Onlineicon,iTunes Store
コリン・デイヴィス指揮ロンドン交響楽団のLSO Liveは比較的録音が私の好みに合うため,今までにもドヴォルザークの交響曲第8番やエルガーの交響曲全集を紹介してきました。

このホルストの惑星も同様に残響が極めて少なくデッドでドライな録音です。一般的にはあまり評価されない録音のようで,HMV Onlineのレビューでもあまり評判が良くありません。しかし,残響に邪魔されずクリアでキレの良い,そして各楽器が分離良く克明に聴こえるこの録音はこの曲にマッチしていると思います。生録的な自然さがある点も良いと思います。やはり私はこの録音が好きですね。欲を言うと,もう少し各楽器の質感を強めに出してくれたらなお良い,というところでしょうか。

演奏は数多ある他のディスクに対して突出した特徴があるわけではありませんが,オーソドックスな佳演だと思います。

ホルスト:組曲「惑星」(ウラディーミル・ユロフスキ指揮/ロンドン・フィルハーモニー管弦楽団)

jurowski_lpo_holst_the_planets.jpg
ホルスト:組曲「惑星」
ウラディーミル・ユロフスキ指揮
ロンドン・フィルハーモニー管弦楽団
Royal Festival Hall, London, 22 May 2009
LPO-0047 (P)(C)2010 London Philharmonic Orchestra Ltd (輸入盤)
好録音度:★★★★☆
参考: Tower Records,Amazon.co.jp,HMV Online
ユロフスキ指揮ロンドン・フィルの録音をもう一つ。ホルストの惑星は今までほぼレヴァイン指揮/シカゴ交響楽団ばかりを聴いてきましたが,それに勝るとも劣らないと思いました。録音について言うと,理想的だったマーラー交響曲第1番に比べると少し残響感が多く見通しと分離感に劣り,すっきりしないところはありますが,あくまで比較してであって,各楽器の質感,全体の音色のバランスは良好で,まずまずの好録音です。重心が低く密度の高い音響で,この曲の壮大なスケールを表現しているように思います。もう少しシャープさが欲しかったと思いますが,贅沢な要望かもしれません。

ホルスト:組曲「惑星」

cover picture
ホルスト:組曲「惑星」作品32
ジェームズ・レヴァイン指揮(James Levine)(Conductor)
シカゴ交響楽団・合唱団(Chicago Symphony Orchestra & Chorus)
1989年6月 シカゴ
POCG-1063 (P)1990 Deutsche Grammophon GmbH (国内盤)
 ãƒªãƒ•ã‚¡ãƒ¬ãƒ³ã‚¹éŸ³æº ã€€å¥½éŒ²éŸ³åº¦ï¼šâ˜…★★★☆
参考url: HMV Online,Amazon.co.jp,Tower Records
HMV Onlineのレビューで録音についてデモ的だのド派手だのと書かれ,ほめられているのやらけなされているのやらよくわからないのですが,私は素直にこれを好録音と認めます。デモ的,ド派手と言われるのは,例えば火星や木星などでのフォルテの平均音圧レベルが極めて高いからではないかと想像します。実際,他の一般的なオーケストラ録音と同じボリューム設定で聴くとうるさくてたまりません。ボリュームを少し下げてちょうど良くなります。一方で,ダイナミックレンジが広いので静かな曲は相対的にかなり小さく聴こえます。

音の捉え方もストレートそのものです。残響などには情報量はほとんど割かれていません(残響はそれなりにあるのですが直接音にはほとんど影響を与えていません)。オーケストラの金管の鳴りの凄さと相まって,このデモ効果満点の録音が出来上がっていると言っていいでしょう。

「惑星」はあまり他の演奏を聴いたことがないのでコメントできないのですが,HMV Onlineのレビューを眺めているとこの演奏自体の評判は悪くないものの,レヴァインという指揮者自体はあまり評価されていないのかなと感じてしまいます。レヴァインの録音は好録音が多いので私は結構好きなのですが...
-->