2016/08/28

サイモン・ラトル指揮/ベルリン・フィルハーモニー管弦楽団
2013年2月,11月 ベルリン・フィルハーモニー
KKC 9083(BPHR 140011) (P)(C)2014 Berlin Phil Media GmbH (国内流通仕様盤)
好録音度:★★★★★
参考:
ベルリン・フィルハーモニー管弦楽団の自主制作レーベル“ベルリン・フィル・レコーディングス”から,すでにシベリウスの交響曲全集とベートーヴェンの交響曲全集,そしてシューベルトの交響曲全集を取り上げてきましたが,このシリーズの第1弾がこのシューマンの交響曲全集とのことです。
本パッケージは以下のものから構成されています。
(1) CD 2枚
(2) Blu-ray Disc 1枚
Blu-ray Disc Audio
2.0 PCM Stereo 24-bit/96kHz
5.0 DTS-HD Master Audio 24-bit/96kHz
Blu-ray Disc Video
Full HD 1080/60i 16:9
2.0 PCM Stereo 24-bit/48kHz
5.0 DTS-HD Master Audio 24-bit/48kHz
(3) High-Resolution Audio Download Code
Stereo 24-bit/192kHz WAV/FLAC
Stereo 24-bit/96kHz WAV/FLAC
5.0 Surround 24-bit/192kHz FLAC
5.0 Surround 24-bit/96kHz WAV/FLAC
※全てのファイルを何度でもダウンロード可能
一連のシリーズを聴いていて思うのは,私が勝手に抱いていたベルリン・フィルのイメージとだいぶ違うな,ということで,このシューマンも同様。小編成かと思うほどの機動性を発揮,隅々までコントロールが行き届き,スリムかつ力強く俊敏な演奏を聴かせてくれます。特にこのシューマンではこの小気味よさが曲にとてもよくマッチしていると思います。
録音ですが,印象としてはほぼシューベルトの交響曲全集と同じで,むしろこちらの方がわずかに鮮度が高くさらに良い印象です。残響はあるものの,引き締まったタイトな楽器の響きで支配されているため好印象です。音色に癖がなく整っていますし,高域のヌケも悪くありません。欲を言えばもう少し弦楽器の質感を強めにし,音色に透明感と輝きを持たせてモゴモゴした感じをなくして欲しかったところです。しかし,やはりあらゆる要素でバランスの整った欠点の少ない録音だと思います。不満がゼロではありませんが,これも五つ星とします。
このディスクは演奏も録音も良いので,私の中ではシューマンの交響曲全集の決定盤になるかもしれません。これからもしばらく聴き続けて評価を固めていこうと思っています。
このベルリン・フィル・レコーディングスのシリーズ,今後も注目していきたいと思います。
2016/08/28

ニコラウス・アーノンクール指揮/ベルリン・フィルハーモニー管弦楽団
Recorded live at the Philharmonie Berlin, 2003-2006
BPHR 15006 (P)(C)2015 Berlin Phil Media GmbH (輸入盤)
好録音度:★★★★★
参考:
収録曲は,交響曲全集に加えて,ミサ曲第5番D 678,第6番D 950,歌劇「アルフォンゾとエストレッラ」D 732,が収録されています。本パッケージは以下のものから構成されています。
(1) CD 8枚
(2) Blu-ray Disc
2.0 PCM Stereo 24-bit/48kHz
5.0 DTS-HD Master Audio 24-bit
(3) High-Resolution Audio Download Code
Stereo 24-bit/48kHz WAV/FLAC
5.0 Surround 24-bit/48kHz WAV/FLAC
※全てのファイルを何度でもダウンロード可能
今回はパッケージの購入ではなく,ベルリン・フィル・レコーディングスからのダウンロード購入としました。€ 59.00でした。なお,以下,交響曲に関してのみのコメントです。
録音は2003年から2006年にかけて行われたもので,少し前の音源になりますが,アーノンクール氏70歳代の録音とのことです。ですが,この若々しく覇気に満ちた生命力溢れる音楽は本当に素晴らしい! 音楽の喜びがストレートに伝わってきます。それが勢い任せではなく細部まで神経が行き届いた細やかさをもって実現されているところが指揮者の統率力とオーケストラの技量の高さを示していると思います。
そして録音なのですが,残響が多めに取り込まれているものの,ウェットに傾きすぎることなく引き締まったサウンドで聴かせてくれます。残響は音色を濁すなど鑑賞の邪魔となる悪影響は最小で,むしろ潤いを持たせるプラス方向の効果の方が上回っています。音色の色づけや癖なども排除され,録音会場のキャラクターもほとんど前に出てきていない点も良いです。高度にバランスの取れた欠点の少ない万人向けの一つの理想を体現した録音として評価できると思います。正直なところ,もう少し残響によるモゴモゴ感を抑え,個々の楽器の質感を強めに出して音色に輝きを持たせ,スケール感と見通しの良さを出して欲しいとは思いますが,私の好きな録音とは方向が少し違うとはいえ,これは十分に納得のいく録音でした。少し甘い評価ですが五つ星です。
これは演奏も録音も素晴らしい全集でした。個人的には交響曲とその他の曲はパッケージを分けて,交響曲全集として入手しやすくして欲しかったです。
2016/08/27

マハン・エスファハニ Mahan Esfahani (Cembalo)
録音 2016年4月, 5月
479 5929 (P)(C)2016 Deutsche Grammophon (輸入盤)
好録音度:★★★★☆
参考:
エスファハニ氏は1984年生まれということですので,現在32歳,まだまだ若いチェンバロ奏者ですね。この演奏,装飾やリズムの崩し方に色々と斬新な仕掛けがありなかなか面白いと思います。演奏者の様々な創意工夫とチャレンジ精神を楽しめる演奏です。繰り返し聴きたくなる演奏かどうかはちょっと微妙かと思いますが...
そして録音ですが,わずかに録音会場の響きが気になるものの,楽器そのものの豊潤な響きを濃厚に質感豊かに捉えたHi-Fi調の好録音ですね。ちょっと濃すぎてもう少しすっきりと録って欲しいと思うところもありますが,これはこれで良いと思います。
最後にリピートですが,全て実行されていました。完璧です。
演奏時間 約79分
リピート表
Aria ○○
Var.01 ○○ Var.02 ○○ Var.03 ○○
Var.04 ○○ Var.05 ○○ Var.06 ○○
Var.07 ○○ Var.08 ○○ Var.09 ○○
Var.10 ○○ Var.11 ○○ Var.12 ○○
Var.13 ○○ Var.14 ○○ Var.15 ○○
Var.16 ○○ Var.17 ○○ Var.18 ○○
Var.19 ○○ Var.20 ○○ Var.21 ○○
Var.22 ○○ Var.23 ○○ Var.24 ○○
Var.25 ○○ Var.26 ○○ Var.27 ○○
Var.28 ○○ Var.29 ○○ Var.30 ○○
Aria da capo ○○
2016/08/23

アレクシス・ワイセンベルク Alexis Weissenberg (Piano)
1981年6月1-4日 パリ,サル・ワグラム
6387222 (P)1982 EMI Classics (輸入盤)
好録音度:★★★★
参考:
いつも参考にさせていただいているFeFeFe's Barで紹介されていたディスク。全くノーマークでした。強靱なタッチ,正確無比で抜群のキレを誇るテクニック,そしてこの自由奔放さ! 颯爽としたテンポで駆け抜けていく爽快さ! これは強烈な演奏者の個性を楽しむディスクだと思います。グールドの2回目と同じ年に録音されたという同氏2回目の録音,面白いですね! バッハらしくないかもしれませんが,これはアリでしょう。今の時代,このような演奏はなかなか聴けないんじゃないでしょうか。
そして録音ですが,残響感はそれほどなく,楽器音を中心に明瞭に捉えているのはすごく良いのですが... 音色に少し癖がのり,そして硬いです。このあたりはさすがEMI録音,というところでしょうか。基本的に悪くないと思うのですが,この硬質な音色ちょっと残念なところです。
最後にリピートについてですが,完璧にすべて行っていますね。文句なしです。
演奏時間 約78分
リピート表
Aria ○○
Var.01 ○○ Var.02 ○○ Var.03 ○○
Var.04 ○○ Var.05 ○○ Var.06 ○○
Var.07 ○○ Var.08 ○○ Var.09 ○○
Var.10 ○○ Var.11 ○○ Var.12 ○○
Var.13 ○○ Var.14 ○○ Var.15 ○○
Var.16 ○○ Var.17 ○○ Var.18 ○○
Var.19 ○○ Var.20 ○○ Var.21 ○○
Var.22 ○○ Var.23 ○○ Var.24 ○○
Var.25 ○○ Var.26 ○○ Var.27 ○○
Var.28 ○○ Var.29 ○○ Var.30 ○○
Aria da capo ○○
2016/08/21

ディオゲネス四重奏団 Diogenes Quartett
Grünwald, August-Everding-Saal, December 19-21, 2007
cpo 777 547-2 (P)2012 cpo (輸入盤)
好録音度:★★★★☆
参考:
マイナーな弦楽四重奏曲を聴くシリーズ第13弾!!です(^^;。Apple Musicでの試聴です。やはりこれも秘曲の宝庫(^^;,cpoレーベルのディスクです。
エンゲルベルト・フンパーディンク(Engelbert Humperdinck, 1854-1921年)はドイツ後期ロマン派の作曲家で,作品としてはオペラの「ヘンゼルとグレーテル」が有名ですね(聴いたことはありませんが...)。このディスクでは以下の曲を収録しています。
弦楽四重奏曲ハ長調
ピアノ五重奏曲ト長調
ピアノ五重奏によるメヌエット 変ホ長調
弦楽四重奏の楽章 ホ短調
弦楽四重奏の楽章 ハ短調
ヴァイオリンと弦楽四重奏のためのノットゥルノ ト長調
フンパーディンクのこれらの作品が一般にどのくらい演奏されているのか全く知らないのですが,古今の名曲には及ばないにせよ,なかなかに意欲的でユニークな作品だと思います。ここ数年で,こういうマイナーな作品に触れられる機会が劇的に増えました。本当に有り難い世の中になったものです。感謝。
録音ですが,残響感はあるものの,各楽器をそこそこ明瞭に,そして適度な距離感ですっきりと捉えていて好感が持てます。特に優れたところがあるわけではないですし,どちらかといえば地味な録音ですが,音楽を阻害する要素がほとんどない,欠点の少ない録音と言えると思います。こういう衒いのない素直な録音が良いのです。欲を言えばもう少し響きを抑え,もう一歩寄って質感を強めに出してくれればなお良かったと思います。少しオマケですが四つ星半です。
2016/08/21

ディオゲネス四重奏団 Diogenes Quartett
Bayerischer Rundfunk, Studio 2, October 18-20, 2007, June 3-5, 2009, July 7-9, 2010
cpo 777 482-2 (P)2013 cpo (輸入盤)
好録音度:★★★★☆
参考:
マイナーな弦楽四重奏曲を聴くシリーズ第12弾!!です(^^;。Apple Musicでの試聴です。秘曲の宝庫(^^;,cpoレーベルのディスクです。
フリードリヒ・エルンスト・フェスカ(Friedrich Ernst Fesca 1789-1826年)は,ドイツのヴァイオリニスト,作曲家。ライプツィヒ・ゲヴァントハウス管弦楽団のヴァイオリン奏者であり,ソロ・ヴァイオリニストとしても名を馳せていたようです。作曲家としては弦楽四重奏等の室内楽曲に優れた作品を残したほか,交響曲も3曲残しているようです(以上,Wikipediaより)。作品は古典的でメロディーラインが美しい佳作揃いのように思いました。マイナーですが,もう少し聴かれても良いのではないかと思いました。クロイツェル四重奏団の演奏も,技術的にも上手いですし,アンサンブルも問題なく,このマイナーな楽曲を楽しむに全く不足のないパフォーマンスを発揮しています。
録音ですが,やや残響を伴っていて音色に影響が多少あり,少し演出感もあるものの,各楽器は明瞭で質感も豊かであり,音に伸びもあります。弦楽四重奏の録音として標準的であり,欠点が少なく良くまとまっていると思います。個人的にはもう少しすっきりとした音で録って欲しかったと思いますが,十分に良好です。少々オマケですが四つ星半です。
本ディスクは3枚組で,第1番,第2番,第3番,第7番,第8番,第9番,第13番,第14番が収録されています。第1集とのことですが,続編はまだリリースされていないようです。これも頓挫したのでしょうか...これは完結して欲しいところです。
ディオゲネス四重奏団の公式Webサイトがあります。ディスコグラフィを見ると,先日取り上げたブルッフの弦楽四重奏曲集のほか,シューベルトの弦楽四重奏曲全集もあるようです。また,他にもマイナーな四重奏曲を録音しているようですので,それらもいずれ聴いてみたいところです。
2016/08/21

クロイツェル四重奏団 Kreutzer Quartet
TOCC 0022 (P)(C)2013 Toccata Classics (輸入盤)
好録音度:★★★★
参考:

クロイツェル四重奏団 Kreutzer Quartet
TOCC 0040 (P)(C)2014 Toccata Classics (輸入盤)
好録音度:★★★★
参考:
マイナーな弦楽四重奏曲を聴くシリーズ第11弾!!です(^^;。Apple Musicでの試聴です。
アントン・ライヒャ Anton Reicha 1770-1836年(アントニーン・レイハ Antonín Rejcha)という作曲家は私は全く知らないに等しいのですが,チェコ出身の作曲家で,パリ音楽院の作曲家の教授として,リスト,ベルリオーズ,グノー,フランクらを育てたとのことです。また,ベートーヴェンとは同年生まれで,友人であったとのことです(以上,Wikipediaより。辛うじて,木管の人が木管アンサンブルで演奏されていたのを聴いたことがあるくらいでした。
曲は明快で素朴で楽しいものばかりです。まあマイナーというのもわかる気がしますけどね...たまにこういう構えず気楽に聴ける音楽で気分をリフレッシュするのも良いかなと思います。
録音ですが,残響はほとんどなく,それぞれの楽器を明瞭に捉えているので好印象です。演出感がないのも良い点です。残響はないのですが,わずかに部屋の響きが感じられ,音色に少し癖があるのと,やや暑苦しい音響になっており,もう少しすっきりとした伸びのある録音であれば良かったと思います。
この2枚のディスクで作品48のNo.1-3と作品49のNo.1の4曲が収録されています。ライヒャの弦楽四重奏曲がどのくらい残されているのかわからないのですが,少なくとも作品49はNo.2以降があるでしょうから全集は完結していないと思われます。ただ,第2集以降のリリースが続いていないので,このシリーズは頓挫してしまったのかもしれません...
2016/08/20

アンティエ・ヴァイトハース Antje Weithaas (Violin)
ヘルマン・ボイマー指揮
ハノーファー北ドイツ放送フィルハーモニー管弦楽団
Großer Sendesaal, NDR Hannover, March 31 - April 4, 2014
cpo 777 846-2 (P)2015 cpo (輸入盤)
好録音度:★★★★☆
参考:
第1集が良かったヴァイトハースのブルッフ,第2集も聴いてみました。収録曲は次の通りです。
ヴァイオリン協奏曲第1番ト短調 作品26
セレナーデ イ短調 作品75
アダージョ “イン・メモリアム” 作品65
ヴァイオリン協奏曲第1番は有名ですが,他の2曲は初めて聴く曲です。ヴァイトハースの演奏は第1集と同じく美しく情感に溢れています。奏者の個性が強く前面に顕れることはなく,ヴァイオリンの素晴らしさ,これらの曲の素晴らしさを素直に表現した普遍的な魅力を持った演奏ではないかと感じます。確かな実力を持った中堅ヴァイオリニストらしい好演奏だと思います。
録音も第1集と同様で,ヴァイオリンの美しい音色を堪能できますし,オーケストラとのバランスも適正範囲内です。残響感も適度であり,音色をくすませたり明瞭度を落としたりすることがありません。やはりもう少しソロにフォーカスして欲しいとは思いますが。
これは本当に第3集が楽しみです。
2016/08/16

イザベル・ファン・クーレン Isabelle van Keulen (Violin)
ハンネス・ミンナール Hannes Minnaar (Piano)
2014年8月30日~9月5日,ベルギー,メヘレン,Motormusic Studio
CC72650 (P)(C)2014 Challenge Classics (輸入盤)
好録音度:★★★★☆
参考:
オランダを代表するヴァイオリニストの一人,イザベル・ファン・クーレンが2014年に録音したベートーヴェンのヴァイオリン・ソナタ全集。比較的好みの録音が多いChallenge Classicsのディスクを物色していて見つけました。
モダン楽器による演奏ですが,大胆にピリオド的な奏法を現代的な感性で取り入れた極めて個性的な演奏と思いました。楽器を存分に鳴らし切るような弾き方ではなく,モダン楽器の良さをあえて殺しているようなところもあるので,モダン楽器が好きな私としては少し微妙でもどかしさを感じるところもあります。一般的な評価も大きく分かれそうな演奏です。とはいえ,もちろん技術的には優れていますし,一つのポリシーを貫いた演奏として楽しむことが出来ますね。
それで肝心の録音なのですが,ヴァイオリンもピアノも直接音を主体に透明感のある綺麗な音色で録られているのでかなり良い印象です。この点は期待通りで好録音と言えます。バランスとしてヴァイオリンが対等からやや弱めに感じられ,少し距離感もあるので,もう少し近寄って質感高く捉えてくれていれば文句なしだったのですが,惜しいところです。
2016/08/15

アンティエ・ヴァイトハース Antje Weithaas (Violin)
ヘルマン・ボイマー指揮
ハノーファー北ドイツ放送フィルハーモニー管弦楽団
Großer Sendesaal, NDR Hannover, June 24-28, 2013
cpo 777 833-2 (P)2014 cpo (輸入盤)
好録音度:★★★★☆
参考:
バッハの無伴奏ヴァイオリンが素晴らしかったので他の演奏も聴きたくなり見つけたのがこのブルッフのディスク。収録曲は次の通りです。
ヴァイオリン協奏曲第2番ニ短調作品44
スコットランド幻想曲作品46
アダージョ・アパッショナート作品57
ヴァイオリン協奏曲第2番は第1番に比べるとずっと演奏される機会が少ない曲で,実は私も聴くのが初めてなのですが,作品としては別に劣っているわけでもなく,もっと演奏されても良いのではと思いました。そしてこのヴァイトハースの演奏は,期待に違わぬ美しく情感豊かな佳演だと思いました。技術的にも万全です。
録音ですが,協奏曲らしくソロ・ヴァイオリンを明瞭かつ美しい音色で捉えており,またオーケストラもソロを邪魔しない絶妙のバランスで,広がりとスケール感のある録り方で収められています。多少の残響感はありますが,悪影響は最小です。ヴァイオリン協奏曲の録音としてかなり良いと思います。個人的にはソロをもう少しフォーカスしても良かったのではないかと思うのですが,誇張のない自然なバランスなので,これでも十分納得できます。cpoレーベルの録音は比較的私の好みに合うものが多いと思います。
このディスクはブルッフのヴァイオリンと管弦楽のための作品全集のVol.1とのことで,続編として有名なヴァイオリン協奏曲第1番を収めたVol.2がすでに発売になっています。今後ヴァイオリン協奏曲第3番を収めたVol.3がリリースされるのではないかと期待しています。
2016/08/15

小菅 優 Yu Kosuge (Piano)
August 1999 at Stadthalle Braunschweig
SICC 754 (P)1999 (C)2007 Sony Music Entertainment (国内盤)
好録音度:★★★★
参考:
小菅さん16歳の時の録音で,「小菅優の才能を認めた指揮者が自身のレーベルramに録音させたもの」であり,「ヨーロッパの権威ある最大の音楽専門誌フォノフォルムで5つ星をもらった記念碑的アルバム」とのことです。2007年にSony Musicから発売されました。作品10,作品25に加え,“3つの新しい練習曲”を含む練習曲全集です。
ショパンの練習曲集というと,私がクラシック音楽の世界に足を踏み入れるきっかけとなったポリーニの名盤で耳が出来上がってしまっていて,他の演奏者の演奏がなかなか受け付けられないのですが,この小菅さんの演奏は,そんな私にもすんなりと聴くことの出来る演奏でした。裏を返すと,あくまで個人的な印象ですが,ポリーニの演奏にかなり近いと思います。細部までコントロールが行き届き,まったく淀みなく,力強く突き進んでいく音楽が爽快です。16歳にしてこの完成度の高さ,素晴らしいです。今の小菅さんならもっと違う表現をされるのではないかと思いますが,16歳の小菅さんの無垢でストレートな演奏が残されたことをうれしく思います。
さて録音ですが,演出感の少ない素直な録音なので基本的には印象は悪くないのですが,わずかな残響というか響きによって音色がモワッと曇ってスカッとしておらず(こんな言い方ですみません(^^;),質感やニュアンスが感じ取りにくくなっているのは残念です。ピアノの録音としては標準的で悪くないとは思いますが,惜しいと思います。
2016/08/14

エイナフ・ヤルデン Einav Yarden (Piano)
2015年12月3-5日 オランダ,スキーダム,ウエストフェスト教会
CC72742 (P)2016 Challenge Classics (輸入盤)
好録音度:★★★★☆
参考:
いつも参考にさせていただいているハイドン音盤倉庫で紹介されていたディスク(有り難うございます!)。録音が良いとのコメントに釣られて聴いてみました。演奏についてはハイドン音盤倉庫をご参考にしていただければと思います。収録曲は下記の通りです。
ピアノ・ソナタ第44番 ヘ長調 Hob.XVI:29
ピアノ・ソナタ第39番 ニ長調 Hob.XVI:24
ピアノ・ソナタ第40番 変ホ長調 Hob.XVI:25
ピアノ・ソナタ第41番 イ長調 Hob.XVI:26
ピアノ・ソナタ第46番 ホ長調 Hob.XVI:31
ピアノ・ソナタ第47番 ロ短調 Hob.XVI:32
ということで,今回は録音についてのコメントです。ピアノの楽器自体の響きを適切な距離感で明瞭に捉えた好録音です。残響感はほとんどなく,録音会場の響きが少しのっていて音色にわずかな色を付けていますが,気になるほどではありません。個人的にはもう一歩寄って録音会場の響きの比率を抑え,明瞭感と質感をもう少し強くして欲しかったとは思いますが。一般的にはこれくらいが受け入れられやすいのではないかと思います。
ということで,ピアノの美しい響きを楽しませてもらおうと思います。
2016/08/13

モーツァルト:アダージョとフーガK. 546
シネ・ノミネ四重奏団 Quatuor Sine Nomine
Claves CD 50-9903 (P)(C)1999 Claves Records (輸入盤)
好録音度:★★★★☆
参考: Amazon.co.jp,Apple Music
シネ・ノミネ四重奏団のモーツァルトをもう一つ。ハイドンセットから2曲を収録しています。録音年は不明ですが,1990年代後半ではないかと思われます。Apple Musicでの試聴です。
活気があって情緒感豊かなのはベートーヴェンの中期弦楽四重奏曲集と同じです。演奏にキレがあり,アンサンブルも良いですね。この四重奏団の最も脂ののった充実した時期の録音の一つではないでしょうか。
そして録音なのですが,残響感がややあるものの,それぞれの楽器を質感良く捉えており,明瞭で音色も自然,高域の伸びもまずまず良好です。残響の影響で音色は少しくすんでいますが,十分許容範囲です。弦楽四重奏の録音としてかなり良い出来だと思います。
このディスク,廃盤になってから久しいようでやや入手しづらい盤です。Apple Musicで聴けるほか,Amazon.co.jpでもMP3で配信されています。このように廃盤のディスクが聴けるのは本当に有り難いことです。
2016/08/13

シネ・ノミネ四重奏団 Quatuor Sine Nomine
ラファエル・オレグ Raphael Oleg (Viola)
2012年9月, 10月 スイス,コルソー
GEN 13275 (P)(C)2013 GENUIN classics (輸入盤)
好録音度:★★★☆
参考:
ベートーヴェンの中期弦楽四重奏曲集が良かったシネ・ノミネ四重奏団のモーツァルトということで聴いてみました。1986年チャイコフスキー国際コンクールのヴァイオリン部門第1位のラファエル・オレグがヴィオラで参加しています。ベテランの四重奏団の演奏らしく,明るく自由闊達な雰囲気が楽しいです。モーツァルトとしてはちょっと威勢が良すぎる感はありますが(^^;。
さて録音なのですが,残響というよりは録音会場の音響がやや強めに取り込まれていて,音色が損なわれています。明瞭感はそんなに悪くないのですが,すっきりしません。残響や響きが許せるならそんなに悪くはないとは思うのですが,私としては少し残念な録音です。
この弦楽五重奏曲全集,普通は3枚組なのですが,このセットはなんと2枚組です。そして2枚とも収録時間が84分もあります。無理やり詰め込んでますね。2枚で収めてくれるのはうれしいのですが...
タグ: [室内楽曲]
2016/08/10

佐渡裕指揮/NHK交響楽団
2005年6月27日 東京オペラシティ コンサートホール タケミツメモリアル
第21回<東京の夏>音楽祭2005におけるライヴ録音
AVCL-25509 (P)(C)2005 AVEX ENTERTAINMENT (国内盤)
好録音度:★★★★☆
参考:
この鳴りっぷりの良さ,ライヴとは思えない巧さはさすがN響です。そしてこの録音がまた良いのです。残響を抑えたややデッドな録音ですが,個々の楽器の質感をよく捉えており,キレの良い締まった,そしてスケールの大きいサウンドも良いです。演出感のない生録的な自然さも特長ですが,どこか吹奏楽コンクールの録音を聴いているような感じもあってクラシックの録音らしくないので,あまり評価されないかもしれません。私は好きですが。
これはなかなか楽しめました。
2016/08/07

イザイ:無伴奏ヴァイオリンソナタ第3番,第5番
アンティエ・ヴァイトハース Antje Weithaas (Violin)
III 2015, Köln, Deutschlandfunk Kammermusiksaal
Avi Music 8553346 (P)(C)2016 Deutschlandradio/Avi-Service for music (輸入盤)
好録音度:★★★★☆
参考:
「CD試聴記」からの転載記事です。
モダン楽器による演奏。 抑制の効いた演奏ながら,緩急強弱を巧みに活かした表情豊かな演奏です。 透明感の高い音色の美しさ,和音の溶け合った響きの美しさ,隅々まで神経の行き届いた完成度の高さは本当に素晴らしいです。 これぞモダン楽器の表現力をフルに活用した,現代的に洗練された演奏と言えるのではないかと思います。 全集の完成が楽しみです。
録音ですが,わずかに残響を伴いながらも楽器音を邪魔するほどではなく, 明瞭さ,音色の自然さ,透明感などどれをとっても満足できるレベルで仕上げられています。 もう少し質感を強調しても良いかとは思いますが,これでも十分良いと思います。 第1弾の録音よりもずっと良いと思います。
本ディスクは,バッハとイザイの無伴奏曲を収める三部作の第2弾。 以下に,2014年12月23日の第1弾のレビューを併記しておきます。

イザイ:無伴奏ヴァイオリンソナタ第1番,第2番
アンティエ・ヴァイトハース Antje Weithaas (Violin)
X 2012, Köln, Deutschlandfunk Kammermusiksaal
Avi Music 8553320 (P)(C)2014 Deutschlandradio/Avi-Service for music (輸入盤)
好録音度:★★★★
参考:
音楽の流れが極めてスムーズで,和音の響きも大変美しく,フレージングもきめ細やかにコントロールされています。 卓越した技術と表現力で完成度の高い音楽に仕上げています。 主張の強い演奏ではありませんが,誇張のない自然さが魅力の素晴らしい演奏だと思います。
録音ですが,残響はやや多めで,音色を損なっていて,音楽性にあまり寄与していません。 それでも高域の伸び感はあり,まあ何とか我慢の範囲内ではあるのですが, 中低域の充実感がなく,実在感が希薄で質感に乏しいこぢんまりとした録音になってしまっています。 悪くはないものの,美しい音色を活かす透明感のある録音でないのが本当に残念でなりません。
ヴァイトハース氏は,アルカント四重奏団の第1ヴァイオリン奏者。 バッハとイザイの無伴奏曲を収める三部作の第1弾とのこと。 完結が楽しみです。
(記2014/12/23)
2016/08/06

サイモン・ラトル指揮/ベルリン・フィルハーモニー管弦楽団
2015年10月 ベルリン,フィルハーモニー
BPHR 160091 (P)(C)2016 Berlin Phil Media GmbH (輸入盤)
好録音度:★★★★☆
参考;
本パッケージは以下のものから構成されています。
(1) CD 5枚
(2) Pure Audio Blu-ray Disc
2.0 PCM Stereo 24-bit/96kHz
5.0 DTS-HD Master Audio 24-bit/96kHz
(3) Concert Video Blu-ray Disc 2枚
Full HD 1080/60i - 16:9
2.0 PCM Stereo
5.0 DTS-HD Master Audio
(4) High-Resolution Audio Download Code
Stereo 24-bit/96kHz WAV/FLAC
Stereo 24-bit/192kHz WAV/FLAC
5.0 Surround 24-bit/96kHz FLAC
5.0 Surround 24-bit/192kHz FLAC
※全てのファイルを何度でもダウンロード可能
同シリーズは以前にシベリウスの交響曲全集を取り上げていました。高価なセットなので入手をためらっていたのですが,サンプル音源の音質が意外に良かったので思いきって入手しました。盛りだくさんな内容なのは良いのですが,この豪華で大きなパッケージは私にとってはちょっと邪魔で閉口しますね(^^;。
楽譜はベーレンライター版/ジョナサン・デル・マー校訂版を用いているとのことです。弦楽器を若干刈り込んでコンパクトで機動力を発揮できる編成とし,贅肉をそぎ落としたスリムで力強い表現で躍動感のある演奏を実現しています。響きは厚いのにビシッと揃っていて重くない,良い意味でベルリン・フィルらしくないと思いました。なおかつ全体に癖のない表現なので,スタンダード路線の高水準の演奏として長く聴き続けられそうな気がしています。
そして録音も響きを抑えてこの機動力に富んだ演奏を克明に見通しよく捉えています。特に中低域が量感がありかつ引き締まっているのが良いと思います。一方,もう少し高域に伸びが欲しかったところですが,まあこれでも十分に良好と言えるでしょう。
シベリウスの録音と聴き比べてみて,実はそれほど変わりがない録音ではないかと思ったのですが,こちらの方が数段良く聴こえるのは曲の違い,編成の違いによるものなのかもしれません。シベリウスの方も再評価してみようかと思います。
ということでちょっとばかり高価なセットでしたが,演奏も録音も良く,それなりの価値があったと思いました。
このシリーズでは,他にシューマンの交響曲全集もあり,サンプル音源を聴く限り録音もなかなか良いので入手を検討しなければ,と思っています。あと,アーノンクール指揮のシューベルトの交響曲全集も... 録音が良いと音楽を心底楽しめますね。録音は本当に大事だと実感しました。
あと蛇足ですが,ベルリン・フィル・レコーディングスのページを見ると,ハイレゾのダウンロード音源だけ購入するということも出来るようですね。
(記2016/08/06)
ダウンロード音源で気がついたのですが,24-bit/96kHzのFLACを聴いたところ,例えば第5番の第3楽章から第4楽章の境目,第6番の第3楽章から第5楽章の間の楽章間,第9番の第4楽章の分割されているところの境目で,ギャップレス再生をしてもプチッという異音が入ります。WAVと192kHzのFLACは大丈夫のようでしたので,96kHzのFLACだけの問題のようです。
もう少し調べてみると,96kHzのFLACは同WAVに比べて約232ms短いことがわかりました。最後の部分がわずかにカットされてしまっているようです。そのために楽章間のつなぎ目で不連続が発生し,異音につながっているようです。
編集上のミスがあるように思います。正常に聴ける音源も提供されているので異音回避は可能なのですが,もう少し気をつけて音源を提供して欲しいものです。
(追記2016/08/07)
2016/08/03

ブラームス:交響曲第2番ニ長調作品73
ブラームス:悲劇的序曲,ハイドンの主題による変奏曲
ワレリー・ゲルギエフ指揮/ロンドン交響楽団
2012年9月,10月,12月 ロンドン,バービカン・ホール
LSO0733 (P)(C)2013 London Symphony Orchestra (輸入盤)
好録音度:★★★☆
参考:

ブラームス:交響曲第4番ホ短調作品98
ワレリー・ゲルギエフ指揮/ロンドン交響楽団
2012年12月11-19日 ロンドン,バービカン・ホール
LSO0737 (P)(C)2014 London Symphony Orchestra (輸入盤)
好録音度:★★★☆
参考:
う~ん,これは微妙ですねぇ。ライヴなのでオーケストラの多少の乱れは仕方がないにせよ,今ひとつ演奏に締まりがありません。オーケストラを掌握できていない感じです。さらに...こんな言い方で申し訳ないのですが...もっさりしていて推進力もありません。堂々とした演奏を目指したのかもしれませんが,成功しているように思えませんでした。なお,第1番~第3番の第1楽章の提示部のリピートはすべて実行されていました。
さて録音ですが,何かと評判の悪いLSO Liveのバービカン・ホールでの録音ですが,この録音も例外ではなく,やはり残響を抑えたデッドな録音です。私はLSO Liveのデッドな録音がどちらかといえば好みなのですが,残念ながらこの録音はその良さがあまり感じられませんでした。音色に精彩が感じられず,また,歪みっぽさがあるほか,左右の広がり感にも欠けモノラルっぽく聴こえます。良い点がありません。
演奏が冴えないと感じるのは,録音が良くないせいもあるかもしれません。いずれにしても,この全集は演奏・録音ともあまり良く思えませんでした。残念です。
タグ: [交響曲]
2016/08/03

ブラームス:交響曲第3番ヘ長調作品90
クララ・シューマン:歌曲集
ジョン・アクセルロッド指揮/ミラノ・ジュゼッペ・ヴェルディ交響楽団
2013年10月,12月 ミラノ・オーディトリウム
TELARC TEL-34659-02 (P)(C)2014 Concord Music Group (輸入盤)
好録音度:★★★★☆
参考:

ブラームス:交響曲第4番ホ短調作品98
クララ・シューマン:歌曲集
ジョン・アクセルロッド指揮/ミラノ・ジュゼッペ・ヴェルディ交響楽団
2013年3月,6月 ミラノ・オーディトリウム
TELARC TEL-34658-02 (P)(C)2013 Concord Music Group (輸入盤)
好録音度:★★★★☆
参考:
それぞれ2枚組でディスク1枚に交響曲が1曲ずつ収められており,フィルアップとしてクララ・シューマンの歌曲が収録されています(歌曲は未聴)。
演奏は至極オーソドックスであり,やや遅めのテンポで重厚なブラームスのイメージをそのまま表現したかのような演奏です。やや印象の残りにくい演奏ではありますが,しかも締めるところはきちんと締めていて,中庸の良さを持っていると思います。そういう点で良くまとまった演奏だと思います。なお,第1番~第3番の第1楽章の提示部のリピートはすべて実行されています。
そして録音ですが,いわゆるピラミッド型の帯域バランスでサウンドのスケール感が大きく,また,個々のパートの質感も結構しっかりと捉えられているので,密度の高い録音ながら混沌とすることのない良好な仕上がりとなっています。残響は多めですがあまり気になりません。このような録音なので,バランスとしてややヴァイオリンが小さめなのと,全体の見通しはあまり良くないのが個人的には惜しいと思うところですが,それほど大きな欠点ではありません。
テラークの録音は好ましく思うものが少ないのですが,満点ではないにせよこれはかなり良好な方に入ります。
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