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ベートーヴェン:ヴァイオリン協奏曲,他(レオニダス・カヴァコス Vn/バイエルン放送交響楽団)

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ベートーヴェン:ヴァイオリン協奏曲ニ長調作品61,他
レオニダス・カヴァコス Leonidas Kavakos (Voilin)
バイエルン放送交響楽団
録音不明
19075929882 (P)2019 Sony Music Entertainment (輸入盤)
好録音度:★★★★☆
参考: Tower Records,Amazon.co.jp,HMV Onlineicon,Apple Music

Apple Musicでの試聴です。ディスクは2枚組で,収録曲は下記の通りです。

ヴァイオリン協奏曲に長調作品61
七重奏曲変ホ長調作品20
6つの民謡主題と変奏曲作品105より第3番
10の民謡主題と変奏曲作品107より第1番,第2番,第6番,第7番


今回はヴァイオリン協奏曲のみのコメントです。協奏曲は弾き振りのようです。この人のソロは少し線が細めで癖がなく,ガンガン攻めてくる主張の強いタイプではないので印象は弱めですが,美しく薫り高く,そしてオーケストラに良く調和していると思います。この人の美質が活かされた良い演奏だと思いました。

録音ですが,ソロが若干弱めで引っ込みがちであり,協奏曲のソロならもう少し質感を強く,前に出てくるように録って欲しかったところですが,それでもヴァイオリンの美音はそこそこ堪能出来るだけの明瞭感と音の伸びはあるので,少々オマケですが四つ星半の好録音としました。

ベルリオーズ:幻想交響曲(フランソワ=グザヴィエ・ロト指揮/レ・シエクル)

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ベルリオーズ:幻想交響曲作品14
ベルリオーズ:序曲「宗教裁判官」作品3
フランソワ=グザヴィエ・ロト指揮/レ・シエクル
2019年7月16,17日 アルフォールヴィル
HMM 902644 (P)2019 harmonia mundi (輸入盤)
好録音度:★★★★☆
参考: Tower Records,Amazon.co.jp,HMV Onlineicon,Apple Music

ロト/レ・シエクルのベルリオーズ幻想交響曲は2009年にリリースされていて以前取り上げていました(→こちら)。これは10年ぶりの再録音となります。いずれもライヴ録音であり,表現の方向性はあまり変わっていないように思いましたが,オーケストラの表現力の向上が印象に残りました。特に中低音域の楽器の大胆でコクのある表現は前回録音から大幅に良くなっていると思いました。ヴァイオリンの透明感のある響きとは対照的で面白いです。

録音ですが,ホール音響をやや多めに取り込み,ライヴの雰囲気を感じさせますが,残響がやや楽器音に被りながらも生々しさが残っているため,意外に印象は悪くありません。私の好きな録音とは少し違いますが,良いと思いました。こういう残響の取り込み方ならギリギリOKというところでしょうか。

ブラームス:交響曲第1番,第3番(エドワード・ガードナー指揮/ベルゲン・フィルハーモニー管弦楽団)

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ブラームス:交響曲第1番,第3番
エドワード・ガードナー指揮/ベルゲン・フィルハーモニー管弦楽団
2018年10月2-5日 ノルウェー,ベルゲン,グリーグホール
CHSA 5236 (P)(C)2019 Chandos Records (輸入盤)
好録音度:★★★★☆
参考: Tower Records,Amazon.co.jp,HMV Onlineicon,Apple Music

ブラームス交響曲全集プロジェクトの第一弾。演奏はオーソドックスで手堅い印象を受けました。録音せいもあると思いますが,力強く重厚で豊潤だけれども清廉さを失わない美しい響きをオーケストラからうまく引き出していると思います。

録音ですが,中低域の量感がものすごくあり,また全体に密度の高い,濃い録音です。オーディオ的にも情報量が豊富な録音だと思います。私としてはもう少しスッキリと見通しよく,また,高域のヌケを良くした方が好みではあるのですが,まぁまずまずというところでしょうか。再生装置の低域再生能力にも若干左右されると思いますが,低域が少し弱い再生装置の方がバランス良く聴こえるように思います。

今後のリリースも楽しみです。

ベートーヴェン:交響曲第9番「合唱」(フィリップ・ジョルダン指揮/ウィーン交響楽団)

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ベートーヴェン:交響曲第9番「合唱」
フィリップ・ジョルダン指揮/ウィーン交響楽団
2017年5月21,22日 ウィーン,ムジークフェラインザール
WS017 Wiener Symphoniker (輸入盤)
好録音度:★★★★
参考: Tower Records,Amazon.co.jp,HMV Onlineicon,Apple Music

第1番,第3番「英雄」,第4番,第5番「運命」と第2番,第7番,第6番,第8番が既発売で取り上げていました。残るはこの第9番のみで,Apple Musicではすでに聴ける状態になっていましたので,少しフライング気味ですが,聴いてみました。

演奏に関しては基本的にすでに取り上げたものと同じ印象であり,快速でメリハリを効かせた小気味よさが気持ちの良い演奏に変わりありません。

さて録音なのですが,今までリリースされてきた楽曲に比べて,平均レベルが下がっているせいもあるかもしれませんが,距離感がやや遠くなり,残響感も増えているように感じられました。一方で帯域バランスだけはギリギリ許容範囲内に整えられているので何とか聴けるのですが,これはちょっと残響過多で明瞭感や楽器の質感が失われすぎのように思います。問題ないと思われる方もいるとは思いますが,私はこれはちょっと苦手な録音です。演奏は好きなのでこの録音は少々残念です。

それで,これで全集となったわけですが,amazonで検索してみると,全集セットがアップされていました。2019年10月22日時点で公式Webサイトにも情報がないので真偽がわかりませんが。発売日は11月1日となっています。

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ベートーヴェン:交響曲全集
フィリップ・ジョルダン指揮/ウィーン交響楽団
参考: Amazon.co.jp(MP3)

タグ: [交響曲] 

ベートーヴェン:ヴァイオリン・ソナタ集作品12(ジェームズ・エーネス Vn/アンドルー・アームストロング Piano)

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ベートーヴェン:ヴァイオリン・ソナタ集作品12
ジェイムズ・エーネス James Ehnes (Violin)
アンドルー・アームストロング Andrew Armstrong (Piano)
録音不明
ONIX 4177 (P)2019 PM Classics (輸入盤)
好録音度:★★★★☆
参考: Tower Records,Amazon.co.jp,HMV Onlineicon,Apple Music

Apple Musicで試聴しました。ジェームズ・エーネスのベートーヴェンのヴァイオリン・ソナタ集は,2017年に発売された第9番「クロイツェル」&第6番が発売されていたので,これは第二弾になります。

それにしても...のっけからエーネス節全開だぁ! パールマンを彷彿とさせる独特の美音で奔放に歌いまくる演奏がなんと楽しいことか! これはベートーヴェンを聴くディスクではなく,エーネスの至芸を楽しむディスクですね。最高に楽しいです。

録音ですが,少し残響があってまとわりつきが気になりますが,直接音主体で明瞭感はあり,ニュアンスもきちんと伝わってくるので,演奏者の個性を楽しむには問題ありません。演出感が少しあるのが私としては不満なところですが,まあ十分許容範囲です。

今後のリリースも楽しみです。

シベリウス:交響曲全集,他(コリン・デイヴィス指揮/ボストン交響楽団)

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シベリウス:交響曲全集,他
コリン・デイヴィス指揮/ボストン交響楽団
1975-80年 ボストン,シンフォニーホール
478 3696 (P)2012 Decca Music Group (輸入盤)
好録音度:★★★★☆
参考: Tower Records,Amazon.co.jp,HMV Onlineicon,Apple Music

コリン・デイヴィスはシベリウスの交響曲全集を3回録音しており,1回目が1975-1980年にボストン交響楽団,2回目は1992-2000年にロンドン交響楽団,そして3回目は2002-2008年に同じくロンドン交響楽団でした。これは1回目の録音です。収録曲は下記の通りです。

交響曲全集
交響詩「フィンランディア」作品28
交響詩「ポホヨラの娘」作品49
交響詩「タピオラ」作品112
トゥオネラの白鳥作品22-2
悲しきワルツ作品44-1
交響詩「伝説」作品9
「カレリア」組曲作品11
ヴァイオリン協奏曲ニ短調作品47(*)

(*)サルヴァトーレ・アッカルド(Violin),ロンドン交響楽団


今回は交響曲のみのコメントです。演奏は,シベリウスの交響曲のシンフォニックな側面をストレートに押し出したもので,もう少し情緒感が欲しいとも思いましたが(特に第6番),これはこれで大変充実した内容となっていると思います。

そして録音なのですが,残響はそれなりにあるものの,各楽器の質感をよく捉えており,明瞭感,分離感,音の伸びなど良好です。やや大人しめで特徴のある録音ではありませんが,欠点の少ないアナログ後期の好録音だと思います。

ベートーヴェン:交響曲全集(アンドリス・ネルソンス指揮/ウィーン・フィルハーモニー管弦楽団)

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ベートーヴェン:交響曲全集
アンドリス・ネルソンス指揮/ウィーン・フィルハーモニー管弦楽団
2017年3月-2019年4月 ウィーン,ムジークフェラインザール
483 7071 (P)(C)2019 Deutsche Grammophon (輸入盤)
好録音度:★★★★
参考: Tower Records,Amazon.co.jp,HMV Onlineicon,e-onkyo,Apple Music

2020年のベートーヴェン生誕250年に向けたアニバーサリー企画の一つと思われます。同じくこの企画の一つと思われるヤン・リシエツキのベートーヴェン:ピアノ協奏曲全集はすでに取り上げていました。

演奏はオーソドックスで癖が少なく,現代的で洗練されています。大オーケストラを堂々とならしつつ引き締まっていて品格を備えています。アニバーサリー企画にふさわしい出来ではないでしょうか。

一方録音なのですが...ドイツ・グラモフォンのオーケストラ録音としては標準的で悪くないと思うのですが,残響が多めであり,楽器音に響きが被って明瞭感と音色が損なわれ,楽器の質感が感じ取りにくく,見通しも良いとは言えません。もどかしい感じです。問題ないと思う方も多いかと思いますが,私としては悪くもないけど良くもない少々残念に思う録音でした。アニバーサリー企画としてはもう少し録音に配慮が欲しかったなと思いました。

なお上記の感想はApple Musicを聴いてのものです。録音が良ければディスク購入をと考えていたのですが,散々迷った挙げ句,録音の面で満足できそうになかったので購入断念しました。

タグ: [交響曲] 

■購入ディスクメモ(2019年10月) その2

最近購入したディスクのメモです。



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バッハ:無伴奏チェロ組曲全曲
タマーシュ・ヴァルガ Tamás Varga (Cello)
2017年5月19,20日, 2018年10月20-22日 聖クローチェ美術館(ウンベルティーデ,イタリア)
CMCD-15153-4 (P)2018 & 17 (C)2019 Camerata Tokyo (国内盤)
参考: Tower Records,Amazon.co.jp,HMV Onlineicon

蒐集盤。タマーシュ・ヴァルガはウィーン・フィルの首席奏者。モダン楽器にて以前に全集録音されているらしいのですが,知りませんでした。これはバロック・チェロによる録音で,第6番は5弦のチェロが使用されているとのことです。



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バッハ:平均律クラヴィーア曲集全巻BWV846-893
スヴァトスラフ・リヒテル Sviatoslav Richter (Piano)
Salzburg on August - September 1972, February 1973
VICC-60601-04 ((P)1984 ビクターエンターテインメント株式会社 (国内盤)
参考: Tower Records,Amazon.co.jp,HMV Onlineicon,Apple Music

ご存じの通り同曲の超名盤の一つ。私は聴いたことがありませんでした。中古店で見かけた時に思わず手が出てしまいました。



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バッハ:ゴルトベルク変奏曲BWV988
チャールズ・ローゼン Charles Rosen (Piano)
Columbia 30th Street Studio, NYC, June 1, 2, 7 & 8, 1967
SBK90476 (C)2003 Sony Music Entertainment (輸入盤)
参考: Tower Records,Amazon.co.jp,HMV Onlineicon,Apple Music

チャールズ・ローゼンはアメリカのピアニスト。中古にて入手。

シューマン:交響曲第2番,第4番,他(ジョン・エリオット・ガーディナー指揮/ロンドン交響楽団)

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シューマン:交響曲第2番,第4番,序曲「ゲノフェーファ」
ジョン・エリオット・ガーディナー指揮/ロンドン交響楽団
2018年3月12日, 3月16日 ロンドン,バービカン・ホール
LSO0818 (P)2019 London Symphony Orchestra (輸入盤)
好録音度:★★★★☆
参考: Tower Records,Amazon.co.jp,HMV Onlineicon,Apple Music

ガーディナー指揮ロンドン交響楽団のシューマン交響曲全曲録音プロジェクトの第一弾とのことです。ガーディナーは1997年にオルケストル・レヴォリューショネル・エ・ロマンティークと全曲録音していますので20年以上ぶりとなります。第4番は1841年のオリジナル版で演奏しているとのことです。ロンドン交響楽団はモダン楽器オーケストラですが,弦楽器の響きがノンヴィブラートのようであり,それが独自の効果を出していてガーディナーらしさが出ているのではないかと思います。キレの良い推進力のある音楽作りも良いですね。

録音ですが,残響はそれなりにあるものの,響きはタイトに締まり,楽器音へのまとわりつきが少なく,明瞭で伸びがあり,見通しも良いと思います。ちょっと高域はきつめかもしれません。この録音も先日取り上げたシャイーのR. シュトラウスのようにフォルテの平均音圧が高めで,こういうマスタリングが普通になってきたのでしょうか。まあ違和感もそれほどなく許容できるかなと思います。

これは全曲録音完成が楽しみになってきました。期待して待ちたいと思います。

R. シュトラウス:交響詩「ツァラトゥストラはかく語りき」「死と変容」「ティル・オイレンシュピーゲルの愉快な悪戯」(リッカルド・シャイー指揮/ルツェルン祝祭管弦楽団)

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R. シュトラウス:交響詩「ツァラトゥストラはかく語りき」作品30
R. シュトラウス:交響詩「死と変容」作品24
R. シュトラウス:交響詩「ティル・オイレンシュピーゲルの愉快な悪戯」作品28
R. シュトラウス:7つのヴェールの踊り(「サロメ」作品54より)
リッカルド・シャイー指揮/ルツェルン祝祭管弦楽団
2017年8月11,12日 ルツェルン,ルツェルン文化会議センター
483 3080 (P)(C)2019 Decca Music Group (輸入盤)
好録音度:★★★★☆
参考: Tower Records,Amazon.co.jp,HMV Onlineicon,e-onkyo,Apple Music

Apple Musicで試聴して録音が好みだと思えたので購入することにしました。今回は録音のみのコメントです。

録音は残響少なめで,直接音を主体に各楽器をクッキリと輝きのある音で描き出しているのが特長です。音に伸びがあり曇りがないのも良いです。オーケストラの録音としてほぼ不満なく良いと思います。

そしてもう一つ特徴的なのがフォルテの鳴り感です。もしかしたら昨今叩かれることもある(^^;音圧競争のテクニックを使ってフォルテの平均音圧を上げているのでは?と思ってしまいます。実際のところはわからないのですが,もし使っていたとしてもこれくらいなら許容範囲かと思いますし,多少のダイナミックレンジ圧縮は違和感のない範囲でうまく使う分には悪くないと思っています。

ということで,R. シュトラウスの管弦楽曲を気持ち良く聴くことのできる好録音でした。ツァラトゥストラは好きな曲なのでじっくりと楽しみたいと思います。

バッハ:ゴルトベルク変奏曲BWV 988(弦楽三重奏版)(トリオ・ツィンマーマン)

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バッハ:ゴルトベルク変奏曲BWV988(弦楽三重奏版)
トリオ・ツィンマーマン Trio Zimmermann
2017年8月,9月, 2018年6月 ノイシュタット,マンデルスロー,聖オスターグ教会
BIS-2347 SACD (P)(C)2019 BIS Records (輸入盤)
好録音度:★★★★
参考: Tower Records,Amazon.co.jp,HMV Onlineicon,e-onkyo,Apple Music

フランク・ペーター・ツィンマーマン(ヴァイオリン),アントワーヌ・タメスティ(ヴィオラ),クリスチャン・ポルテラ(チェロ)の3人による演奏で,3人とも使用楽器がストラディヴァリウスという何とも豪華で贅沢なアンサンブルです。

編曲はシトコヴェツキー版ではなく,原曲の楽譜に立ち返って可能な限り「編曲 arrangement」も「書き換え transcription」もせず,バッハの楽譜そのままとなるようにしたとのことです。

それで演奏はというと,何というかそれぞれの奏者が思い思いに,自由闊達に,セッションを楽しんでいるのです。何と明るく軽快で爽やかなバッハなんだろうか。そしてサービス精神が旺盛というか,音楽が外に向かって皆に届けといわんばかりに広がっていくのです。こんな演奏は聴いたことがないです。手練れの成せる至芸の世界です。

一方録音なのですが,残響が多く,楽器音に被って明瞭感が落ち,音色も損ねています。あぁ!なんでこんな録り方なんだ!とため息が出てしまいます。演奏が素晴らしいだけにこの録音は残念でなりません。

最後にリピートですが,省略は最後のAria da capoだけでした。問題ありません。

演奏時間 約74分
リピート表
Aria ○○
Var.01 ○○ Var.02 ○○ Var.03 ○○
Var.04 ○○ Var.05 ○○ Var.06 ○○
Var.07 ○○ Var.08 ○○ Var.09 ○○
Var.10 ○○ Var.11 ○○ Var.12 ○○
Var.13 ○○ Var.14 ○○ Var.15 ○○
Var.16 ○○ Var.17 ○○ Var.18 ○○
Var.19 ○○ Var.20 ○○ Var.21 ○○
Var.22 ○○ Var.23 ○○ Var.24 ○○
Var.25 ○○ Var.26 ○○ Var.27 ○○
Var.28 ○○ Var.29 ○○ Var.30 ○○
Aria da capo ××

この音とまれ!(時瀬高等学校箏曲部)

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この音とまれ!
時瀬高等学校箏曲部
KICC-1349 (P)2017 King Records (国内盤)
参考: Tower Records,Amazon.co.jp,HMV Onlineicon,e-onkyo
TVアニメ「この音とまれ!」公式サイト
ジャンプSQ.「この音とまれ!」アミュー

※2019/10/14下部に追記あり

2019年4月~6月に第一クール,そして2019年10月から第二クールが始まったアニメ「この音とまれ!」の原作コミックに沿って製作されたディスク。なのでアニメの劇中歌集ではなく,それ以前に製作されていたものです。ただし,このディスクに収められている曲はアニメでも実際に使われていました。

この音とまれ!(Wikipedia)によると,原作者のアミュー氏の母は箏教室の主催者,姉はプロの箏奏者だそうで,アミュー氏自身も幼少の頃から箏に親しんでいたとのことです。このCDにはこの作品のためのオリジナル曲も収められており,「久遠」「堅香子」「セピアの風に」は母の作品,「龍星群」「天泣」は姉の作品と思われます。

いくつかYouTubeで公開されていましたので紹介します。

「セピアの風に」は独奏曲で,アニメの第二話で主人公が箏の家元の娘のヒロインが弾く箏に衝撃を受けた曲。このYouTube動画では作者の姉が弾いているようです。作曲者は前記の通り作者の母です。(アニメのシーン→YouTube)


「龍星群」は,箏曲部の存続をかけて1ヶ月で仕上げ,全校生徒の前で演奏した曲。初心者が1ヶ月で弾ける曲とは到底思えないのだけど,これはおぉ!カッコいいじゃないかと思ってしまいました。作曲者は作者の姉です。(アニメのシーン→YouTube)


「久遠」は,アニメ第一クールのラスト,関東邦楽祭で時瀬高等学校箏曲部が演奏した曲。作曲者は作者の母です。


そして,YouTube動画はなかったのですが,ディスクの最後に収録されている「天泣」は,おそらく第二クールのクライマックスで,全国大会出場をかけて予選で演奏される曲と思われます。アニメの中では,作曲者はヒロインで顧問が編曲したということになっているようです。実際の作曲者は作者の姉です。この曲がまた最初から最後まで感動を誘う,胸にグッと突き刺さるメロディーが連続していて,コンクールでこれはちょっとズルいだろうと思ってしまうのですが,良い曲です。

本当は,アニメ第七話でヒロインが全国コンクールでエントリー曲「八重衣」の代わりに自作曲を弾き「伝説の失格演奏」となったという設定の曲がとても良くて,この曲のフルコーラスが聴きたかったのですが,これはこのアニメのために作曲されたようで,このディスクには入っていませんでした。(アニメのこのシーンを動画でアップしている方がいました→ニコニコ動画) 劇中曲集が再度編集され発売されることを期待します。

これを聴いて,自分は自分の国の伝統楽器を1ミリも知らなかったんだな,と思ってしまいました(ただ,今も知ったとはとても言えないのですが)。きっかけをくれたアニメに感謝! 良質のアニメだと思います。

(記2019/10/12)



その後,コミックを読んでみました(^^;。第14巻にこのCDのメイキングの裏話が載っていました。作曲者については前述の通り作者の母と姉がされたとのことですが,一部引用すると...

作曲に関しては,『身内という強みを生かして無茶ぶりをしまくり「天泣」に関してはなんと着手してから完成までおよそ1年がかり…!』『何度も打ち合わせをしてリテイクを重ね,私が作中で天泣を書き終えるまでは完成も待ってもらうというわがままっぷり』。

演奏に関しては,『「どう演奏すればこの学校の演奏になるか」「より漫画の世界観を出せるか」たくさん意見を出し試し「これでもか!」というくらい漫画にそしてCDのコンセプトに寄せて弾いてくださいました。』。

という拘りの内容になっているとのことで,まさにその通りだと思いました。

コミックは全国予選の「天泣」以降も続いているので,そこで出てくる楽曲や演奏についても再現しCD化されることを期待します。

また,この第14巻では,「天泣」という曲について審査員が“聴かせやすい曲”についてどう評価するかについての言及もあって,私が先日書いた「この曲がまた最初から最後まで感動を誘う,胸にグッと突き刺さるメロディーが連続していて,コンクールでこれはちょっとズルいだろうと思ってしまうのですが…」についての答えも書いてありました。

(記2019/10/14)

■購入ディスクメモ(2019年10月) その1

最近購入したディスクのメモです。



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ラヴェル:作品全集 (14 CDs)
478 3725 (P)(C)2012 Decca Music Group (輸入盤)
参考: Tower Records,Amazon.co.jp,HMV Onlineicon

ラヴェルの主要な作品を集めたボックスセット。Decca, DG, Philipsの音源を中心に,Naxos, EMIの音源も含まれるとのことです。1960年代から最近に至るまで,著名な演奏家による録音によって構成されています。ラヴェルは弦楽四重奏曲やツィガーヌといった一部の曲しか聴いてこなかったので,このディスクで他の曲も聴いてみようと思います。



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ブラームス:オーケストラ音楽集 (8 CDs)
クルト・マズア指揮/ライプツィヒ・ゲヴァントハウス管弦楽団
1977-1981年 ライプツィヒ
484 0144 (P)(C)2019 Universal Music Australia (輸入盤)
参考: Tower Records,Amazon.co.jp,HMV Onlineicon,Apple Music

オーストラリアのエロクエンスシリーズです。以下の曲が収録されています。

交響曲全集
ハイドンの主題による変奏曲
大学祝典序曲
悲劇的序曲
ヴァイオリン協奏曲
ヴァイオリンとチェロのための二重協奏曲
ピアノ協奏曲第1番,第2番
セレナーデ第1番,第2番
ハンガリー舞曲集

サルヴァトーレ・アッカルド(Violin)
ハインリヒ・シフ(Cello)
ミッシャ・ディヒター(Piano)


東独ETERNAとフィリップスに録音されたものを集めたとのことです。



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バッハ:無伴奏チェロ組曲第4番,第5番,第6番,他
ターニャ・テツラフ Tanja Tetzlaff (Cello)
VIII 2018, Sendesaal Bremen / Germany
LC 15080 (P)(C)2019 Avi-service for music (輸入盤)
参考: Amazon.co.jp,Apple Music,HDtracks

蒐集盤。日本国内でのリリースのアナウンスはまだのようです。私はHDtracksで購入しました。組曲と組曲の間に,THORSTEN ENCKEという現代の作曲家の短い作品が挿入されています(私はパス...(^^;)。



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R. シュトラウス:交響詩「ツァラトゥストラはかく語りき」作品30
R. シュトラウス:交響詩「死と変容」作品24
R. シュトラウス:交響詩「ティル・オイレンシュピーゲルの愉快な悪戯」作品28
R. シュトラウス:7つのヴェールの踊り(「サロメ」作品54より)
リッカルド・シャイー指揮/ルツェルン祝祭管弦楽団
2017年8月11,12日 ルツェルン,ルツェルン文化会議センター
483 3080 (P)(C)2019 Decca Music Group (輸入盤)
参考: Tower Records,Amazon.co.jp,HMV Onlineicon,e-onkyo,Apple Music

Apple Musicで試聴して録音が好みだと思えたので購入することにしました。



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ベートーヴェン:弦楽四重奏曲第7番ヘ長調作品59-1「ラズモフスキー第1番」
ベートーヴェン:弦楽四重奏曲第8番ホ短調作品59-2「ラズモフスキー第2番」
エベーヌ四重奏団 Quatuor Ébène
10-11.VI.2019, Mozartsaal, Konzerthaus, Vienna, Austria
ERATO 0190295396022 (P)2019 Association Quatuor Ébène (輸入盤)
参考: Tower Records,Amazon.co.jp,HMV Onlineicon,e-onkyo,Apple Music

2020年のベートーヴェン生誕250年記念イヤーに向けてのプロジェクト「ベートーヴェン・アラウンド・ザ・ワールド」の第一弾。2019年4月から2020年1月にかけてワールドツアーを敢行し,各ツアーの最終公演のライヴ録音で全集を完成させるとのこと。



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バッハ:フーガ変ロ短調 BWV869
シュニトケ:弦楽四重奏曲第3番
ベートーヴェン:弦楽四重奏曲第13番変ロ長調作品130, 大フーガ作品133
May 2017, Reitstadel Neumarkt
ECM 2562 (P)(C)2019 ECM Records (輸入盤)
参考: Tower Records,Amazon.co.jp,HMV Onlineicon,Apple Music

“PRISM II”と題されたアルバム。“PRISM I”はほぼ1年前に発売になっていて購入していました(→こちら)。ベートーヴェンの弦楽四重奏曲第13番の終楽章は大フーガで演奏されています。



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バッハ:ゴルトベルク変奏曲 BWV988
イゴール・レヴィット Igor Levit (Piano)
August 6-9 2015, Funkhaus Nalepastrasse, Berlin
88875140142 (P)2015 (C)2016 Sony Music Entertainment (輸入盤)
参考: Tower Records,Amazon.co.jp,HMV Onlineicon,Apple Music

私自身は全く知らないピアニストだったのですが,最近ベートーヴェンのピアノソナタ全集のリリースで注目されていたので,ベートーヴェンではなく少し前に録音されたこのディスクを聴いてみることにしました。「完璧なテクニックと芸術的成熟を合わせ持つロシアの若き天才ピアニスト」ということなので,ちょっと期待しています。

2019年10月12日現在,HMV Onlineで66%オフの税込906円のセールとなっていました(^^)。



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バッハ:ゴルトベルク変奏曲 BWV988
マレイ・ペライア Murray Perahia (Piano)
July 9-14, 2000 Musica - Théâtre, La Salle de Musique, La Chaux-de-Fonds, Switzerland
SK 89243 (P)(C)2000 Sony Music Entertainment (輸入盤)
参考: Tower Records,Amazon.co.jp,HMV Onlineicon,Apple Music

ショパンの練習曲集がとても良かったので,大好きなゴルトベルク変奏曲も聴いてみることにしました。



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バッハ:ゴルトベルク変奏曲 BWV988
アンドラーシュ・シフ Andras Schiff (Piano)
Kingsway Hall, London, December 1982
475 7508 (P)1983 (C)2006 Decca Music Group (輸入盤)
参考: Tower Records,Amazon.co.jp,HMV Onlineicon,Apple Music

シフは2001年に再録音をしていて以前取り上げていました(→こちら)。これはそのおよそ20年前の1回目の録音ですね。



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ショパン:練習曲集より14曲,ポロネーズ第1番,第4番
スヴァトスラフ・リヒテル Sviatoslav Richter (Piano)
1988年2月 ザールブリュッケン,1992年10月 ナイメーヘン
UCCD-9959 (P)1994 Decca Music Group (国内盤)
参考: Tower Records,Amazon.co.jp,HMV Onlineicon,Apple Music

拍手の入るライヴ録音。およそ73歳での録音。練習曲集は全曲ではなく14曲のみです。ところどころで拍手が入るのはこまめに休憩を取りながら演奏されたということなのでしょうか。



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ショパン:練習曲集作品10, 25
アール・ワイルド Earl Wild (Piano)
Fernleaf Abbey, June 8-12, 1992
CD77 (C)1992 Chesky Records (輸入盤)
参考: Tower Records,Amazon.co.jp,HMV Onlineicon

アール・ワイルドはアメリカのヴィルトゥオーソ・ピアニスト。名前を全く聞いたことがないピアニストです。1915年生まれということですので,この録音は77歳頃に録音されたということになります。高齢でこの練習曲集の録音って...よほどテクニックに自信があるのでしょうね。さてどんな演奏をきかせていただけるのでしょうか。楽しみです。



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ショパン:練習曲集作品10, 25
ジャンヌ=マリー・ダルレ Janne-Marie Darré (Piano)
1952年 シャンゼリゼ劇場
GDCL-0098 (P)2015 Green Door (国内盤)
参考: Tower Records,Amazon.co.jp,HMV Onlineicon

最近よく聴くショパンの練習曲集。ダルレのピアノ演奏は先日録音が好きだということで取り上げていました(→「理想的なピアノ録音 ~ ジャンヌ=マリー・ダルレ:ピアノ・リサイタル」)。これは1952年の録音で,アナログ盤からの盤起こしなので,音質はあまり良くありませんが,「明快な技巧と洗練された表現力を兼備したエレガントなピアニスト」とのことなので,どのような演奏なのか,楽しみに聴かせていただこうと思います。

ときどき無性に聴きたくなる超痛快なピアノ演奏 ~ アンドレイ・ガヴリーロフのバッハ:ゴルトベルク変奏曲とショパン:練習曲集

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バッハ:ゴルトベルク変奏曲(ピアノ)
アンドレイ・ガヴリーロフ (Piano)
1992年9月 ヴィースバーデン
UCCG-5074(435 4362) (P)1993 Deutsche Grammophone (国内盤)
好録音度:★★★★
参考: Tower Records,Amazon.co.jp,HMV Onlineicon,Apple Music

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ショパン:練習曲集作品10,25
アンドレイ・ガヴリーロフ Andrei Gavrilov (Piano)
録音 1985-1987年
Warner Classics WPCS-23162 (P)(C)1988 Parlophone Records (国内盤)
好録音度:★★★★
参考: Tower Records,Amazon.co.jp,HMV Onlineicon,Apple Music

それぞれ以前取り上げていました(→ゴルトベルク変奏曲,ショパン:練習曲集)。この二つのディスク,時々無性に聴きたくなるのです。もうご存じと思いますが,いずれの演奏も,ある曲,ある変奏では半端なく高速で痛快なんです。しかも「なんじゃこりゃあぁ」ではあっても決して爆演ではないのです。超高速演奏であっても強い打鍵で一音たりともないがしろにするものか!という気迫で弾き切っています(少なくとも私にはそう聴こえます)。

こんなディスクなので,「いくらなんでもこれはやり過ぎだろ!」とニヤニヤしながら聴くのが正しく,決して初めて聴く人に「これはすごいぞ!」と言って薦めてはいけないディスクだと思っています(^^;。

録音ですが,以前のレビューでは少し辛口に評価していますが,改めて聴いてみて,好録音というには少しもの足らないものの,そんなに悪くないと思いました。ガヴリーロフの演奏を十分に楽しめる録音です。

久しぶりに聴いてニヤニヤが止まらなかったので記事にしました(^^;。失礼しました。

アビー・ロード(50周年記念デラックス・エディション)(ザ・ビートルズ)

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アビー・ロード(50周年記念デラックス・エディション)
ザ・ビートルズ The Beatles
UICY-79051/2 (P)2019 (国内盤)
参考: Tower Records,Amazon.co.jp,HMV Onlineicon,e-onkyo

サージェント・ペパーズ・ロンリー・ハーツ・クラブ・バンド,ザ・ビートルズ(ホワイト・アルバム)に続く50周年記念エディション。通常版(レギュラー・エディション),2枚目にスタジオ・アウトテイクやデモを収録したデラックス・エディション,スタジオ・アウトテイクやデモの他に未発表曲も収め,さらにBlu-rayオーディオも付属したスーパー・デラックス・エディション(このエディションにはアナログ・レコード3枚組のバージョンもあり)といった種類があります。私は2枚組のデラックス・エディションを入手しました。ハイレゾの配信はこのエディションがないようです(なぜ?)。

アビー・ロードは,一番最初に発売されたディスク,2009年のリマスター盤,そしてこの2019年のリミックス盤ということで,3回目の購入となります。

このエディションの1枚目は『プロデューサーのジャイルズ・マーティンとミキシング・エンジニアのサム・オケルが8トラックのセッション・テープから作り直した,アルバム本編の「2019ステレオ・ミックス」を収録』ということで,2009年のリマスター盤がオリジナルのイメージをそのまま踏襲して高音質化していたのとは根本的に異なり,ミキシング自体を大幅に変えてきています。そのため,オリジナルの印象からかなり変わっています。特に驚いたのが「ヒア・カムズ・ザ・サン」。コーラスが始まるところで思わずのけぞってしまいました(^^;。また,全体にボーカルや各楽器の鮮明さ・生々しさが格段に上がっていますし,楽器のバランスも変わっているのか,今まで意識しなかった楽器のに意識が向く曲もあります。

とはいえ,オリジナルに近い2009年のリマスター盤にも良いところはあるので,2019年のリミックスだけ持っていりゃ良いかというと,そうとは言えないんですよね。結局どっちも捨てがたいのです。

まだまだ聴き始めたばかりなので,このエディションをじっくりと楽しみたいと思います。

ジェミニアーニ:合奏協奏曲集作品7(カフェ・ツィマーマン)

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ジェミニアーニ:合奏協奏曲集作品7
カフェ・ツィマーマン Café Zimmermann
録音2017年9月 エクス=アン=プロヴァンス,ダリウス・ミヨー音楽院,カンプラ・オーディトリアム
ALPHA 396 (P)(C)2018 ALPHA CLASSICS (輸入盤)
好録音度:★★★★☆
参考: Tower Records,Amazon.co.jp,HMV Onlineicon,Apple Music

カフェ・ツィマーマンのディスクは以前「バッハ:さまざまな楽器による協奏曲集」を取り上げていました。演奏が良かったのはもちろんのこと,録音が大変よく,今でも時々引っ張り出してきては聴く愛聴盤になっています。このディスクも録音の良さを期待して久しぶりに購入しましたが,期待を裏切らない好録音でした。さすがαレーベル。

残響が多めで少し私の好みからは外れるのですが,直接音と残響とのバランスが良く,楽器音をほとんど損ねることなく美しく響きます。楽器音も明瞭で高域まで伸びがあり,音の輝きを保っています。好録音ですが,優秀録音でもあると言えるのではないでしょうか。

ジェミニアーニの作品は今まであまり聴いていないので,この機会にじっくりと聴いてみたいと思います。

R. シュトラウス:チェロ・ソナタ,交響詩「ドン・キホーテ」,他(ダニエル・ミュラー=ショット Vc/ヘルベルト・シェフ Piano/アンドルー・デイヴィス指揮/メルボルン交響楽団)

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R. シュトラウス:チェロ・ソナタヘ長調作品6
R. シュトラウス:献呈作品10-1,愛を抱いて作品32-1(チェロとピアノ編)
R. シュトラウス:交響詩「ドン・キホーテ」作品35
ダニエル・ミュラー=ショット Daniel Muller-Schott (Cello)
ヘルベルト・シェフ Herbert Schuch (Piano)
アンドルー・デイヴィス指揮/メルボルン交響楽団
2019年1月17日 ドイツ放送室内楽ホール,2017年6月21-26日 メルボルン,アーツ・センター,ハマー・ホール
C968191 (P)2019 Orfeo (輸入盤)
好録音度:★★★★☆
参考: Tower Records,Amazon.co.jp,HMV Onlineicon,Apple Music

Twitterで録音が良いとご紹介いただいたディスクです。有り難うございます。Apple Musicで早速聴いてみました。私の中では,ミュラー=ショットはケラスと並ぶ二大超美音チェリスト(^^;として好きなので,楽しみに聴かせていただきました。

このディスクにはチェロ・ソナタとチェロ協奏曲が収録されていますが,録音としては特にチェロ・ソナタの方が,深々と響く低音域から美しい高音域でとても綺麗に捉えられていて,ミュラー=ショットの美音を堪能することが出来ました。

チェロ協奏曲の方は拍手の入るライヴ録音で,脚色のほとんどない自然さが魅力の録音で,こちらも同様にチェロの音色を存分に楽しめる録音ではあったのですが,欲を言えば,もう少し寄って生々しさを強めに出ていたらなぁと思いました。

いずれにしてもチェロの音色を堪能できる好録音であることに間違いないと思いました。ご紹介に感謝!

ハイドン:弦楽四重奏曲集作品64「第2トスト四重奏曲集」,作品71, 74「アポニー四重奏曲集」(ロンドン・ハイドン四重奏団)

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ハイドン:弦楽四重奏曲集作品64「第2トスト四重奏曲集」
ロンドン・ハイドン四重奏団 The London Haydn Quartet
2017年12月5日-10日 ポットン・ホール(サフォーク)
CDA68221 (P)(C)2018 Hyperion Records (輸入盤)
好録音度:★★★★☆
参考: Tower Records,Amazon.co.jp,HMV Onlineicon

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ハイドン:弦楽四重奏曲作品71, 74「アポニー四重奏曲集」
ロンドン・ハイドン四重奏団 The London Haydn Quartet
2018年10月1-6日 ポットン・ホール(サフォーク)
CDA68230 (P)(C)2019 Hyperion Records (輸入盤)
好録音度:★★★★☆
参考: Tower Records,Amazon.co.jp,HMV Onlineicon

弦楽四重奏曲全集への第七弾と第八弾。作品9,作品17,作品20,作品33,作品50,作品54,作品55はレビュー済み,作品64も以前取り上げていましたが,今回一つのレビューにまとめます。このプロジェクトも着々と進み,いよいよ大詰めに来ました。

演奏の内容はこれまでにリリースされている楽曲と基本的に変わりません。ピリオド楽器による演奏ですが,弦に吸い付くような弓遣いで密度の高い響きを創り出しているのが印象に残ります。楽器をたっぷりと鳴らすのでどちらかといえばテンポは遅めです。そして,結構揺れるのですが,自然な呼吸感で歌っているので違和感がありません。ピリオド楽器の良い面を活かしていると思います。技術的にも優れており,完成度の高い音楽に仕上げていて,全集を目指すにふさわしい内容となっていると思います。

録音ですが,若干残響のまとわりつきが気になるものの,音の伸び,楽器の質感など申し分なく,演出感の少ない生録的な音作りも好感が持てます。ちょっと濃厚すぎる感はありますが,間違いなく好録音です。

次はいよいよ作品76「エルデーディ四重奏曲集」ですね。本当に楽しみです。
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