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■購入ディスクメモ(2020年12月) その2

最近購入したディスクのメモです。



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ベートーヴェン:交響曲全集
外山雄三指揮/大阪交響楽団
2016-2020年 ザ・シンフォニー・ホール,いずみホール
KKC 2704/9 (P)2020 Osaka Symphony Orchestra (国内盤)
参考: Tower Records,Amazon.co.jp,HMV Onlineicon

「ナニワのバンベルク響」こと大阪交響楽団の創立40周年記念の第二弾(第一弾はチャイコフスキー後期交響曲)。拍手の入るライヴ録音。税込11,000円と高価でしたが聴いてみることにしました。



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ベートーヴェン:交響曲全集
ニコラウス・アーノンクール指揮/ヨーロッパ室内管弦楽団
1990-1991 Graz, Stefaniensaal
0927 49768-2 (P)1991 Teldec Classics (C)2003 Warner Classics (輸入盤)
参考: Tower Records,Amazon.co.jp,HMV Onlineicon,Apple Music

有名な演奏なのでご存じの方も多いと思います。実は私も以前取り上げていました(→こちら)。聴きたくなって家中探したのですがどうしても見つからず...やむなく購入。なんとも情けない話です。



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バッハ:無伴奏ヴァイオリンのためのパルティータ集
ラシェル・コリー Rachel Kolly d'Alba (Violin)
2020年3月30-31日 フェステブルク教会(フランクフルト,ドイツ)
INDE 141 (P)(C)2020 Music Square (輸入盤)
参考: Tower Records,Amazon.co.jp,HMV Onlineicon,Apple Music

蒐集盤。ラシェル・コリー(レイチェル・コリー・ダルバ)はスイスのヴァイオリニスト。



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チャイコフスキー:バレエ音楽「くるみ割り人形」全曲(ピアノ独奏編曲版)
スチュアート・グッドイヤー Stewart Goodyear (Piano)
録音不明
30040 (P)(C)2015 Steinway & Sons (輸入盤)
参考: Tower Records,Amazon.co.jp,HMV Onlineicon,e-onkyo,Apple Music

くるみ割り人形のピアノ独奏編曲版。編曲は演奏者自身です。Apple Musicで聴いて演奏も録音も良さそうでしたので入手したかったのですが,入手可能かどうかわからずためらっていたところ,HMV Onlineで在庫が入ったためすかさず入手しました。

演奏者自身の編曲ということで,ピアノで最大限の効果が出るようオリジナルよりもだいぶ音が追加されたりしているように思いました。それが功を奏していると思います。



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メンデルスゾーン:弦楽四重奏曲全集
パシフィカ・クァルテット Pacifica Quartet
2002年12月, 2003年10月, 2004年3月, 6月
CDR 90000 082 (P)(C)2005 Cedille Records (輸入盤)
参考: Tower Records,Amazon.co.jp,HMV Onlineicon,Apple Music

少し前にHMV Onlineで在庫特価で出ていて演奏も録音も良さそうでしたので入手しました。これも現役盤ではないかもしれません。



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ドヴォルザーク:交響曲第8番,第9番「新世界より」
ウォルフガング・サヴァリッシュ指揮/フィラデルフィア管弦楽団
1989年4月,1988年4月
TOCE-4012 東芝EMI (国内盤)
参考: Tower Records,Amazon.co.jp,HMV Onlineicon

ドヴォルザークの交響曲第8番は大好きな曲なので,たまたま目に留まったので入手。何度か再発売されているようですが,現役盤はないのではないかと思います。

Time Warp (Perfume)

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Time Warp
Perfume
UPCP-9027 (P)(C)2020 UNIVERSAL MUSIC (国内盤) ※CD + DVD
参考: Tower Records,Amazon.co.jp,HMV Onlineicon

私は特にPerfumeのファンではないのですが,どこかで耳にした“Time Warp”のサウンドが妙にはまったのでディスクを買ってしまいました。こういうテクノポップ(?)のような音楽はあまり好きではないのですが,なんででしょうね。不思議です。なんか中毒性がある気がします。

カップリングの“再生”は最初あまり興味が湧かなかったのですが,今はむしろこっちの方が好きかもしれません。正直何を歌っているのか日本語が良く聴き取れずわからないのですが,日本語の語感を無視したフレージングのせいですかね。まあ半分言葉遊び的なところもあると思うので気になりません。途中でアイリッシュのイーリアンパイプのような特徴的なサウンドとメロディが聴こえるのが興味深かったです(もちろん電子音ですが)。



たまにはこういうのも良いかなと思いました。当ブログの読者様にはあまり興味のない記事だったかもしれません。脱線続きで失礼しました。

タグ: [J-POP]  [YouTube] 

TVアニメ「TARI TARI」~白浜坂高校合唱(時々バドミントン)部 ベストアルバム,他

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(1)白浜坂高校合唱(時々バドミントン)部 ベストアルバム
白浜坂高校合唱部
LACA-15811 (P)2020 バンダイナムコアーツ (C)tari tari project (国内盤)
参考: Tower Records,Amazon.co.jp,HMV Onlineicon

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(2)TVアニメ「TARI TARI」ミュージックアルバム ~歌ったり、奏でたり~
白浜坂高校合唱部,音楽:浜口史郎
LACA-9246 (C)tari tari project (国内盤)
参考: Tower Records,Amazon.co.jp,HMV Onlineicon

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(3)TVアニメ「TARI TARI」エンディングテーマ 潮風のハーモニー
白浜坂高校合唱部
LACM-4964 (P)2012 ランティス (c)tari tari project
参考: Tower Records,Amazon.co.jp,HMV Onlineicon

TVアニメ「TARI TARI」は,2012年に放送された,江ノ島の白浜坂高校の合唱部をめぐる青春ドラマです。合唱部は高垣彩陽さん, 瀬戸麻沙美さん, 早見沙織さん, 島崎信長さん, 花江夏樹さん,という第一線で活躍されている5人の声優さんが担当されています。製作は良質なアニメが多いP. A. WORKSです。放送当時話題になったそうですが,私は全く気がついていませんでした。最近Amazon Prime Videoで観て内容も音楽も良かったので,ディスクを買ってみました。

(1)は2020年に発売されたベストアルバムで,アニメ中で白浜坂高校合唱部が歌う主要な曲と小説版の挿入曲?が収められています。(2)はCD1が劇中音楽,CD2がアニメ中で使われたバージョン違いの演奏なども含んだ内容となっています。(3)はエンディングテーマのCDシングルです。

この3枚の他に,ドラマCD「旅立ちの歌」,キャラクターソングアルバム海盤・空盤,などのディスクがありますが,ここでは割愛します。

中でも「心の旋律」はなかなかの名曲ではないかと思いました。YouTubeで検索すると,合唱曲として結構取り上げられているようでした。せっかくですのでYouTube動画を載せておきます。


アニメ中では何度か歌われるのですが,第二話の最後に主人公の女子3人が演奏しそのままエンディングに入っていくところがあって,このバージョンもなかなか良く,YouTubeに動画がありましたので,こちらも載せておきます。


あとエンディングテーマ「潮風のハーモニー」も好きなので,これもYouTube動画を載せておきます。これは第一話のエンディングで瀬戸麻沙美さん, 早見沙織さんの二人で歌われています。


こういう良質のアニメをもっと製作して欲しいと思います。最後に蛇足ですが,音楽科の制服が可愛いのがいいですねぇ。

タグ: [アニメ]  [YouTube] 

ベートーヴェン:交響曲第5番「運命」(テオドール・クルレンツィス指揮/ムジカエテルナ)

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ベートーヴェン:交響曲第5番「運命」
テオドール・クルレンツィス指揮/ムジカエテルナ
録音 2018年 ウィーン,コンツェルトハウス
19075884972 (P)(C)2020 Sony Music Entertainment (輸入盤)
好録音度:★★★☆
参考: Tower Records,Amazon.co.jp,HMV Onlineicon,e-onkyo,Apple Music

レコード芸術2020年6月号で特選盤,同9月号のベートーヴェンの交響曲特集でも特だしで取り上げられていた話題のディスク,あまりの評判に逆に敬遠してしまっていましたが,やっぱり聴いておきたいと思い入手しておりました。

さて聴いてみると確かに評判通りすごい演奏だと思いました。一番感心したのはここまで揃えるのか!というところで,どんなに鍛えられたオーケストラでアンサンブルが優れていても,ここまで揃っているのは初めて聴く気がします。そしてここまで揃えられると一気に別次元の響きになると感じました。そして一匹の生き物のように一体となって大きくうねる音楽,不気味でさえあります。今までに聴いたことのない(気がつかなかった?)音が随所に聴こえてくるというのも確かにありました。しかし,よくよく聴いてみると決して奇を衒った表現ではなく,真っ当な表現を突き詰めていくとこうなった,というようにも聴こえました。とにかくいろんな面で衝撃的なのは確かでした。

一方録音なのですが...なんでこんな響きが汚いのか,と思いました。特にフォルテのところで飽和(というかダイナミックレンジ圧縮)からくる歪みのような付帯音が常にまとわりつくのがとても気になります。録音について特に評判は悪くなさそうですが,私はこれを良しとはしたくありません。もっと澄んだ輝かしい音色で録れるはずです。この録音は本当に残念です。

タグ: [交響曲] 

【再】この曲の作曲者・曲名等をご存じの方がおられましたらぜひ教えてください!(調査継続中)

フルートとギターの二重奏です。40年近く前にFMで放送されていたものをカセットテープに録音して残していたものです。この曲の作曲者・曲名等をご存じの方がおられましたらぜひ教えてください! 気になっていながら何十年もずっと私の中で謎のまま今に至っています。よろしくお願いします。


先日,第2楽章の冒頭1分をアップしたのですが,今回は残っていた音源をフルでアップします。

(記2020/11/28)
※調査継続中のため時々ブログトップに戻しています。

ミクローシュ・ペレーニのバッハ無伴奏チェロ組曲再録音!

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バッハ:無伴奏チェロ組曲全曲
ミクローシュ・ペレーニ Miklós Perényi (Cello)
2019年6月17-19日, 9月16-18日, 12月5-8日 フンガロトン・スタジオ(ハンガリー)
Hungaroton HCD 32834-35 (P)2020 Fotexnet Kft (輸入盤)
参考: Tower Records,Amazon.co.jp,HMV Onlineicon,e-onkyo,Apple Music

ハンガリーの巨匠,ミクローシュ・ペレーニによるバッハ無伴奏チェロ組曲の再録音が発売になりました。1981年(当時33歳)で録音されてから約40年ぶりとなります。1996年に放送用に収録された映像が2006年にDVDとして発売されていましたので,メディアでの発売としては3回目となります。

過去2回の演奏はいずれも味わい深いものでしたので,大変楽しみです。

1981年の録音は,ご本人がCD化を許可しなかったとのことで,いまだにCDでの発売はありませんが,ダウンロード販売はされていました(→Hungarotonのダウンロード販売ページ)。2020年12月現在8,097HUF(フォリント)で,2,900円程度と思われます。44.1kHz/24bitのFLACとMP3での販売となっています。

DVDの方は廃盤になって久しく残念ながら入手しづらい状況になってるようです。

過去2回の録音は,演奏もさることながら録音自体も好録音でした。いずれも姉妹サイトのCD試聴記にて取り上げておりましたので,ご参照いただければうれしく存じます。

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バッハ:無伴奏チェロ組曲全曲
ミクローシュ・ペレーニ Miklós Perényi (Cello)
録音 1981年
(P)1981 Hungaroton Records (ダウンロード販売)
参考: Hungaroton,Apple Music

CD試聴記の記事

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バッハ:無伴奏チェロ組曲全曲
ミクローシュ・ペレーニ Miklós Perényi (Cello)
MTV / Studio of Musical Programmes, 1996
HDVD 32421 (P)2005 HUNGAROTON RECORDS LTD. (輸入盤) *DVD
参考: Tower Records,Amazon.co.jp,HMV Onlineicon

CD試聴記の記事

ブラームス:交響曲全集(尾高忠明指揮/大阪フィルハーモニー交響楽団)

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ブラームス:交響曲第1番ハ短調作品68
ブラームス:ハイドンの主題による変奏曲変ロ長調作品56a
尾高忠明指揮/大阪フィルハーモニー交響楽団
2019年5月11日 大阪,ザ・シンフォニーホール
OVCL-00713 (P)(C)2019 Octavia Records (国内盤)
好録音度:★★★★
参考: Tower Records,Amazon.co.jp,HMV Onlineicon,e-onkyo,Apple Music

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ブラームス:交響曲第2番,第3番
尾高忠明指揮/大阪フィルハーモニー交響楽団
2019年10月2, 9月4日 大阪,ザ・シンフォニーホール
OVCL-00736 (P)(C)2020 Octavia Records (国内盤)
好録音度:★★★★
参考: Tower Records,Amazon.co.jp,HMV Onlineicon,e-onkyo,Apple Music

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ブラームス:交響曲第4番,悲劇的序曲,大学祝典序曲
尾高忠明指揮/大阪フィルハーモニー交響楽団
2019年11月20日,9月4日 大阪,ザ・シンフォニーホール
OVCL-00734 (P)(C)2020 Octavia Records (国内盤)
好録音度:★★★★
参考: Tower Records,Amazon.co.jp,HMV Onlineicon,e-onkyo,Apple Music

尾高忠明指揮/大阪フィルハーモニー交響楽団によるブラームス・チクルスが完結しましたので,すでにレビューしていた第一弾も合わせて掲載します。ライヴ録音で第一弾のみ拍手まで収録されています。尾高氏はブラームスの交響曲初録音とのことです。演奏はオーソドックスで,大オーケストラによる重厚でスケールの大きい,これぞブラームスの交響曲!という堂々とした立派なものでした。

録音ですが,かなり残響を多めに取り入れていて濃く密度が高いのですが,音色のバランスの崩れは少なく,明瞭感も残響量の割には悪くないです。しかし,演出感が強く生々しい質感が失われ,現実味が薄れてしまっていることと,フォルテでわずかに飽和感があり歪んでいるように感じられるのが残念です。

タグ: [交響曲] 

モーツァルト:交響曲第39番,第40番,第41番「ジュピター」(リッカルド・ミナーシ指揮/アンサンブル・レゾナンツ)

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モーツァルト:交響曲第39番,第40番,第41番「ジュピター」
リッカルド・ミナーシ指揮/アンサンブル・レゾナンツ
2019年7月 ハンブルク,フリードリヒ=エーベルト=ハレ
HMM 902629.30 (P)2020 harmonia mundi musique (輸入盤)
好録音度:★★★★☆
参考: Tower Records,Amazon.co.jp,HMV Onlineicon,Apple Music

これは...衝撃的な演奏でした! 強烈なアクセント,強弱の大きなうねり,フォルテの圧迫感のある鳴り,特に両端楽章で強烈です。テンポも概して速いです。オーケストラは一糸乱れず指揮者の要求にキッチリと応えてこの鮮烈な演奏を実現していますね。

第40番,これは本当にモーツァルトの第40番なのか,激しく怒濤のごとく音の波が押し寄せて,聴いている側にも常に高い緊張感を強います。心臓が弱い方は聴かない方が良いと真剣に思ってしまいました。

とまあこんな感じなので,エレガントな演奏が好みの方には全く合わないと思います。私としてはちょっとキツ過ぎると思いつつも第39番は結構はまるかなと思いました。

録音ですが,残響はそれなりにありますが,楽器音は鮮明に録られていて良いとおもいました。ちょっとフォルテがやかましい感じでもう少しスッキリしている方がよいのですが,こういう演奏なので仕方ないかもしれません。高域の伸びはもう少し欲しいところです。それでもこの鮮烈な演奏を楽しめるまずまずの好録音かなと思います。

ベートーヴェン:交響曲第4番,第5番「運命」,第6番「田園」,他(トーマス・アデス指揮/ブリテン・シンフォニア)

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ベートーヴェン:交響曲第4番,第5番「運命」,第6番「田園」,他
トーマス・アデス指揮/ブリテン・シンフォニア
2018, 2019年 バービカン・センター(ロンドン)
SIGCD639 (P)2020 Britten Sinfonia (C)2020 Signum Records (輸入盤)
好録音度:★★★★☆
参考: Tower Records,Amazon.co.jp,HMV Onlineicon,Apple Music

トーマス・アデスはイギリスの作曲家,指揮者,ピアニスト。ベートーヴェンの交響曲全集に向けての第二弾。第一弾はすでに取り上げていましたが(→こちら),演奏もさることながら録音が私の好みに合っていて大変良かったので,この第二弾も大いに期待して入手しました。

演奏に関しては第一弾と同様,オーソドックスかつストレートであり,快速で小気味よくキレがあるのが良いと思います。これは期待通り。

そして録音なのですが...第一弾と比べるとマイク距離が少し遠めになったのか,若干残響という響きの被りが感じられ,雑味が増えています。また音の伸びが今ひとつの感じです。ギリギリ好録音と言える範囲とは思いますが,第一弾が良かっただけに,なんで...と思ってしまいます。

第7番以降,すでに録音されているものと思いますが...第一弾のような録音であることを望みます。

バッハ:ゴルトベルク変奏曲 BWV 988(パヴェル・コレスニコフ)

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バッハ:ゴルトベルク変奏曲 BWV988
パヴェル・コレスニコフ Pavel Kolesnikov (Piano)
2019年12月16-18日 殉教者聖サイラス教会(ケンティッシュ・タウン,ロンドン)
CDA 68338 (P)(C)2020 Hyperion Records (輸入盤)
好録音度:★★★★
参考: Tower Records,Amazon.co.jp,HMV Onlineicon

パヴェル・コレスニコフはロシア,シベリア出身,1989年生まれとのことなのでまだ30歳台前半の若いピアニストで,現在はロンドンを拠点に活動されているとのことです。この盤は先日発売されたレコード芸術誌2020年12月号で特選盤に選出されていました。

ということで楽しみに聴いたのですが,結果から述べると残念ながら私にはあまり合いませんでした。以下あくまで私個人の好みであることをご了承いただきたいのですが...

まず表現として前例にとらわれないというか,今まで聴いたことのないような工夫がいろいろとあって,この点はとてm面白いと思いました。例えば第29変奏から第30変奏へ移り変わるところで,第29変奏の最後の音をペダルを踏んで響きを伸ばしながら,その響きの中から第30変奏の音が静かに鳴り出すところの雰囲気などはすごく良かったです(ただし第30変奏が消え入るように終わっていくところはなんだかモヤモヤしました)。

全体にピアノの音がダンプされ響きがすごく抑えられた弾き方をしていて,この特徴を活かして極めて短い音から長い音まで音価を自在にコントロールしているのと,細かい音まで分離良く聴こえるようにしているのは良いのですが,ピアノの音色として伸びがなくあまり魅力を感じませんでした。

また,タッチが繊細にコントロールされていてニュアンス豊かなのですが,弱々しく単調に感じられるところも多く,こういうところではイライラして我慢できませんでした。

逆に快活に弾かれているところなど素晴らしいと思うところも随所にあったのですが,全体の印象としてマイナスが大きく勝ってしまいました。優れた奏者,優れた演奏であることも理解したつもりなのですが,前述の通り私には合わなかったということです。

この録音ではYamaha CFSというピアノを使用したということです。演奏者の選択なのか,ハイペリオンとヤマハの協力関係なのかわかりませんが,これがヤマハのピアノの特質が活かされた音色なの?というのも少し疑問として残りました。

録音は,ピアノの音色自体がダンプされたような響きで伸びがないため,録音としてどうなのか正直よくわかりませんでした。演奏の特徴をよく捉えるため近めで直接音主体に録られているようには思いましたので,悪くはなさそうなのですが。

最後にリピートですが,すべてのリピートが実行されていました。この点は良かったです。

演奏時間 約80分
リピート表
Aria ○○
Var.01 ○○ Var.02 ○○ Var.03 ○○
Var.04 ○○ Var.05 ○○ Var.06 ○○
Var.07 ○○ Var.08 ○○ Var.09 ○○
Var.10 ○○ Var.11 ○○ Var.12 ○○
Var.13 ○○ Var.14 ○○ Var.15 ○○
Var.16 ○○ Var.17 ○○ Var.18 ○○
Var.19 ○○ Var.20 ○○ Var.21 ○○
Var.22 ○○ Var.23 ○○ Var.24 ○○
Var.25 ○○ Var.26 ○○ Var.27 ○○
Var.28 ○○ Var.29 ○○ Var.30 ○○
Aria da capo ○○

24 Carrots (40th Anniversary Edition) (3 CD) (アル・スチュアート)

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24 Carrots (40th Anniversary Edition) (3 CD)
アル・スチュアート Al Stewart
ショット・イン・ザ・ダーク Shot in the Dark
Esoteric QECLEC 32726 (P)2020 Cherry Red Records (輸入盤)
参考: Tower Records,Amazon.co.jp,HMV Onlineicon,Apple Music

スコットランドのシンガーソングライター,アル・スチュアートが1980年に発表した9作目のアルバムです。2020年の今年,40周年ということでアニバーサリー・エディションが発売されました。“Al Stewart and Shot in the Dark”ということで,バックバンドはショット・イン・ザ・ダークです(少し前に唯一のアルバムを紹介しました→こちら)。

このアニバーサリー・エディションでは,CD 1の本編ではオリジナルマスターからの最新リマスタリング,CD 2は本アルバムのデモセッション音源,CD 3は1980年12月10日ハマースミスオデオンでのライヴ音源を収録ということです。CD 1のリマスタリングでの音質改善は著しく,またCD 2のデモセッションも別バージョンの演奏が聴けるとあって,大変うれしい内容になっています。

タイトルの24 Carrotsがどういう意味なのか,そしてCarrotsの前のPを×で消してParrotsじゃなくてCarrotsにした意図などよくわかりませんが,表のジャケット写真にはにんじんが,裏には×で消されたオウム(Parrots)が入れられていました。

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タイトル

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ジャケット写真の表(左)と裏(右)

このアルバムはアル・スチュアートのアルバムの中で最も好きな1枚なので,この発売は本当にうれしいです。この頃のアルバムが好きなので,他のアルバムもリマスター盤を出してくれたらなぁと思います。

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最後にアルバム2曲目に収録されている"Midnight Rocks"のYouTube動画です。アルバムに収録されている音声にライヴ映像を組み合わせているようです。

タグ: [YouTube] 

グレン・クールド・プレイズ・バッハ 三部作 (3 DVD)

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グレン・グールド・プレイズ・バッハ 三部作
グレン・クールド Glenn Gould (Piano)
ブリュノ・モンサンジョン監督
収録 1979-1981年
88691975049 (C)2012 Sony Music (輸入盤)
好録音度:★★★★★
参考: Tower Records,Amazon.co.jp,HMV Onlineicon

今さらですが... 実はグールドのゴルトベルク変奏曲のDVDはだいぶ前に購入していて,最近それを引っ張り出して観ていたのですが,なんやかんやいってもやっぱりグールドのゴルトベルク変奏曲は良い!と思うと同時に,映像で観るとさらにいろんなことがわかって面白い!と思いました。

ゴルトベルク変奏曲以外にも映像作品はいろいろとリリースされていて,「グレン・グールド・オン・テレヴィジョン 1954-1977年全放送」というDVD 10枚組などもあるようなのですが,まずはブリュノ・モンサンジョン監督の映像作品をと思い,ゴルトベルク変奏曲は重複しますが,このDVD 3枚組のセットを購入した次第です。残りの2枚はまだ未視聴なのですが,大変楽しみです。

収録されているのは下記になります。詳細は参考URLをご参照ください。

DVD 1: バッハをピアノで引く理由 (1979年11月19-26日,トロントCBCで収録)
DVD 2: フーガの技法をめぐって (1980年11月20-25日,トロントCBCで収録)
DVD 3: ゴルトベルク変奏曲 (1981年4-5月,ニューヨーク,30丁目スタジオで収録)


ゴルトベルク変奏曲のCDの方は以前取り上げていました(→こちら)。このブログを始めたときの最初期のエントリですね...懐かしいです。あとリピートの有無を確認したのがこちらのエントリです。あまりリピートがされていないのが残念です。

なおDVDの演奏とCDの演奏はほとんど同じものということです。この1981年の演奏は録音が大変よく,DVDもほぼ同じ音質で収録されていました。映像作品としてもよく作り込まれていますし,何より指使いがよくわかるよう撮っているシーンが多いのが良いです。1981年の収録なのでさすがに画質は時代なりですが,十分に楽しめます。

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Glenn Gould Plays Bach - Goldberg Variations DVD より

■購入ディスクメモ(2020年12月) その1

最近購入したディスクのメモです。



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ベートーヴェン:後期弦楽四重奏曲集
スメタナ四重奏団 Smetana Quartet
1961-1971年 プラハ,ルドルフィヌム/プラハ,ドモヴィナ・スタジオ
TWSA-1085-7 (P)1961/1965/1967/1968/1970/1971 SUPRAPHON (国内盤)
参考: Tower Records

タワーレコード企画盤。COLUMBIA×TOWER RECORDS「スプラフォン原盤」ハイブリッドSACDシリーズ。スプラフォン社所有のオリジナル・アナログ・マスターテープより2020年にダイレクトDSDマスタリングとのこと。

録音は1961年の第12番から始まり,1970年に一旦後期の録音が終わったそうですが,その後1971年に第12番を再録音されています。第12番はこの2種類の演奏が収録されています。第13番,第15番は初出時にレコード・アカデミー賞を受賞したとのこと。

スメタナ四重奏団は1981-1985年に全集を収録しています。



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チャイコフスキー:交響曲全集,マンフレッド交響曲,他
イーゴル・マルケヴィチ指揮/ロンドン交響楽団,他
録音 1962-1967年
PROC-1172/6 *Tower Records Vintage Collection - Igor Markevitch 100th anniversary
参考: Tower Records

タワーレコード企画盤。イーゴル・マルケヴィチ生誕100年記念盤(2012年発売)とのこと。交響曲の他に,フランチェスカ・ダ・リミニ,ハムレットが収録されています(ニュー・フィルハーモニア管弦楽団)。以前聴いたマルケヴィチの録音は印象が良かった記憶があるので,古い録音ですがちょっと期待しています。



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チャイコフスキー:交響曲第5番,フランチェスカ・ダ・リミニ
パーヴォ・ヤルヴィ指揮/チューリッヒ・トーンハレ管弦楽団
2019年10月, 2020年1月 チューリッヒ,マーク・ハレ
ALPHA 659 (P)(C)2020 ALPHA CLASSICS (輸入盤)
参考: Tower Records,Amazon.co.jp,HMV Onlineicon,Apple Music

パーヴォ・ヤルヴィのチャイコフスキー交響曲第5番とあらば聴かなければなりません。αレーベルは比較的録音が好きなものが多いので,そちらの面でも期待しています(ただしこれがどうかはわかりませんが)。

モーツァルト:ヴァイオリン協奏曲全集(バイバ・スクリデ/アイヴィン・オードラン指揮/スウェーデン室内管弦楽団)

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モーツァルト:ヴァイオリン協奏曲全集
バイバ・スクリデ Baiba Skride (Violin)
アイヴィン・オードラン指揮/スウェーデン室内管弦楽団
2019年10月18-19日,21-26日 Örebro, Musikhögskolan
C997201 (P)(C)2020 ORFEO International Music (輸入盤)
好録音度:★★★☆
参考: Tower Records,Amazon.co.jp,HMV Onlineicon,Apple Music

演奏はタッチが柔らかく表現がしなやかで全体に優しく気品があるという印象なのですが,とにかく自然ですんなりと入ってくるというか,私の頭の中にあるモーツァルトの音楽ととても良く整合している気がします。そのため好きな演奏なのにインパクトが少なく聴いたあとの印象が薄いようにも思います。どちらかといえ演奏者の個性よりもば同曲の普遍的な魅力の方が前に出ている演奏のように思いました。なおカデンツァはすべてスクリデ自身の手によるものとのことです。

一方録音なのですが,正直良くありません。客席に立てたマイクで生録したようであり,距離感があって直接音がほとんど感じられません。会場の響きが楽器音に被って音色がくすんでいます。ソロの音色も反射音が何重にも被って濁り透明感がありません。この精彩のない録音は残念でなりません。しかし生録的なのである意味リアルで,しばらく聴いていると慣れてきて録音が良くないというよりは単に音響の良くない席で聴いているような気分になります。なお,オーケストラも同様なのですが,中低域の充実感だけは良いと思いました。

Orfeoは時々こんな録音があるように思います。本盤は演奏が良かっただけにこの録音は本当に残念です。
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