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モーツァルト:交響曲集(ロジャー・ノリントン指揮/シュトゥットガルト放送交響楽団)

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モーツァルト:交響曲集 (6 CDs)
ロジャー・ノリントン指揮/シュトゥットガルト放送交響楽団
2006年9月5-17日 シュトゥットガルト,ヘーゲルザール,リーダーハレ
SWR19526CD (P)2006 SWR Media Service (C)2021 Naxos Deutschland Musik (輸入盤)
好録音度:★★★★☆
参考: Tower Records,Amazon.co.jp,HMV Onlineicon,Apple Music

ヨーロッパ音楽祭のライヴ録音で,モーツァルト生誕250年記念で2週間にわたり20曲以上の交響曲が演奏されたときのライヴ録音(拍手入り)(曲目は参考サイトをご参照ください)。初演当時の様式を研究し,曲によって編成を変えているとのことで,初期の作品は総勢18人から,最後の4曲はフルオーケストラで演奏されているとのことです。モダン楽器の現代オーケストラでの演奏ですが,ピリオド奏法が徹底されています。アーティキュレーションやフレージングが独特で少し癖があるように感じられますが,こういうところはいかにもノリントンらしいと思います。

このディスクで特筆したいのは録音の良さです。特に編成の小さな初期から中期の作品の録音が良いです。残響は少し多めに入っていますが,楽器音への被りは少なく,それぞれの楽器の音色が明瞭に伸びのある音で捉えられています。楽器の質感もまずまずです。ライヴらしい自然さ,生々しさもあります。オーディオ的なクオリティも悪くありません。

少し癖のある演奏に好き嫌いはあるかもしれませんし,私自身はピリオド奏法は少し苦手なのですが,録音が良いので,それはそれとして気持ち良く聴くことが出来ました。

レスピーギ:古風な協奏曲,リュートのための古風な舞曲とアリア(ダヴィデ・アローナ(Vn)/サルヴァトーレ・ディ・ヴィットーリオ指揮/ニューヨーク室内管弦楽団)

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レスピーギ:古風な協奏曲
レスピーギ:リュートのための古風な舞曲とアリア(全曲)
ダヴィデ・アローナ Davide Alogna (Violin)
サルヴァトーレ・ディ・ヴィットーリオ指揮/ニューヨーク室内管弦楽団
2019年6月24-28日 アメリカ,ニューヨーク州ガーデンシティ,アデルファイ大学パフォーミング・アーツ・センター
8.573901 (P)(C)2021 Naxos (輸入盤)
好録音度:★★★★☆
参考: Tower Records,Amazon.co.jp,HMV Onlineicon,e-onkyo,Apple Music

レスピーギの「リュートのための古風な舞曲とアリア」は好きな曲なのでよく聴きます。古風な協奏曲はほとんど馴染みのない曲です。解説によると,「バロック期における合奏協奏曲のスタイルを持っており,レスピーギが当初「他人の作品を改訂したもの」と発表し,後に自作と認めた」というエピソードがあるそうです。

演奏なのですが,オーケストラの音程が...常に一定の幅を持っていて...センターは合っているようなので音程が悪いという感じではなく,下手という感じでもなく,なんだか田舎の楽団の演奏を聴いているような素朴な感じがえも言われぬ雰囲気を醸し出しています(失礼な書き方でごめんなさい)。「ニューヨーク」室内管弦楽団という名称なので手練れの集まった洗練された楽団なのかと思いきや,全く違ったのでなんだか楽しくなりました。協奏曲の方のソロは上手いですね。ちょっと期待とは異なりましたが,それなりに楽しめる演奏でした。

録音ですが,協奏曲の方は,ソロ奏者の前にマイクが設置されているのか,ソロは不自然なくらいとても明瞭です。オーケストラかもきちんと分離して浮き上がってくるので協奏曲の録音としては好ましいと思います。オーケストラの方も残響を抑えて比較的明瞭に,各楽器の分離感,質感もそこそこ良く,生録的な自然さもあり,欠点の少ないまずまずの好録音と思いました。個人的にはもう少し楽器に寄って生々しく録って欲しいと思いましたが。

モーツァルト:交響曲第25番,第26番,第29番(ジェレミー・ローレル指揮/ル・セルクル・ドゥ・ラルモニー)

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モーツァルト:交響曲第25番,第26番,第29番
ジェレミー・ローレル指揮/ル・セルクル・ドゥ・ラルモニー
26-29. V. 2008, Ferme de Villefavard en Limousin, France
Warner Erato WPCS-28053 (P)(C)2009 Parlophone Records (国内盤)
好録音度:★★★★
参考: Tower Records,Amazon.co.jp,HMV Onlineicon,Apple Music

第25番と第29番はレコード芸術誌2021年5月号の特集「新時代の名曲名盤500」で一位に選出されていたので一度聴いてみようと思い入手しました。指揮者自身が創設したというピリオド楽器オーケストラによる演奏で,高速でアクセントの効いたいわゆるキレッキレの演奏ですね。それでいて過激に走ることなく品の良さも保っているのも好感を持ちました。一位に選ばれるのも納得です。

録音ですが,残響はほとんどなくスッと響きが消えて楽器音に被らず邪魔してないのは良いとして,マイクが少し遠いのか,それによる楽器の質感の消失と,反射音による音色への影響が少し気になり,もどかしさを感じました。惜しいと思います。

タグ: [交響曲] 

■購入ディスクメモ(2021年6月) その1

最近購入したディスクのメモです。



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エルガー:ヴァイオリン協奏曲ロ短調作品61
エルガー:ヴァイオリン・ソナタ ホ短調作品82
ルノー・カプソン Renaud Capuçon (Voilin)
サイモン・ラトル指揮/ロンドン交響楽団
スティーヴン・ハフ Stephen Hough (Piano)
2020年9月18,19日 ロンドン,LSOセント・ルークス
2020年9月16日 ロンドン,ハムステッド,セント・ジュード=オン=ヒル教会
Warner Erato 090295112820 (P)(C)2021 Parlophone Records (輸入盤)
参考; Tower Records,Amazon.co.jp,HMV Onlineicon,Apple Music

エルガーのヴァイオリン協奏曲は今までにも何度か聴いてきましたが,まだあまり面白さを理解出来ているとは言い難い曲です。長大であることも影響しているとは思いますが。比較的録音が好きなものが多いカプソンのディスクで再挑戦してみようと思い入手しました。



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ラフ:弦楽四重奏曲第1番,第2番
ライプツィヒ弦楽四重奏団 Leipziger Streichquartett
June, 18-21, 2020 Konzerthaus der Abtei Marienmünster
MDG 307 2187-2 (P)(C)2020 MDG (輸入盤)
参考: Tower Records,HMV Onlineicon

ヨアヒム・ラフ(Joachim Raff 1822-1882)はスイスの作曲家。近年再評価されつつあるとのことで,以前マンハイム弦楽四重奏団の演奏を取り上げていました(→こちら)。堅実な演奏をするライプツィヒ弦楽四重奏団の演奏ということで再度聴いてみることにしました。このディスクの企画がよくわかっていませんが,室内楽作品集の第一集とのことで,弦楽四重奏曲は8曲あるそうですが全曲が網羅されることを期待します。



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シベリウス:ヴァイオリン協奏曲ニ短調作品47
シベリウス:ユモレスク作品87,作品89
ジョーセフソン:天空の旅
フェネラ・ハンフリーズ Fenella Humphreys (Violin)
ジョージ・ヴァス指揮/BBCウェールズ・ナショナル管弦楽団
2020年1月29,30日, 2月24日 BBC Hoddinott Hall, Cardiff, UK
RES10277 (P)2021 BBC/Nova Music Trust (C)2021 Resonus (輸入盤)
参考: Tower Records,Amazon.co.jp,HMV Onlineicon,Apple Music

フェネラ・ハンフリーズは英国出身のヴァイオリニスト。よく知らない奏者ですが,そういえばバッハ無伴奏ヴァイオリンを含むディスクをリリースされているということで以前入手していました(→2020年7月のディスク購入メモ)。併録のノルス・S・ジョーセフソン[1942-]の「天空の旅」は2019年の作品で世界初録音とのことです。現代の曲ですが旋律の美しい聴きやすい曲でした。



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バッハ:無伴奏チェロ組曲全曲(ヴィオラ・ダ・ガンバ版)
ミリアム・リニョル Myriam Rignol (Viole de gambe)
2020年11月16-21日 フランス,ヴェズレー,シテ・デ・ラ・ヴォワ
CVS040 (P)2020 (C)2021 Château de Versalles Spectacles (輸入盤)
参考: Tower Records,Amazon.co.jp,HMV Onlineicon

蒐集盤。ヴィオラ・ダ・ガンバによる演奏。ミリアム・リニョルはフランス出身の奏者。楽器の特性に合わせて移調されていますが,ピッチがほぼ全音低いため,第1番,第2番,第3番,第5番については原調に近い音の高さになっているとのことです。



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バッハ:無伴奏チェロ組曲全曲(ヴィオラ版)
リリアン・フックス Lillian Fuchs (Viola)
1951年5月, 1952年5月,1954年5月
Biddulph 85002-3 (P)(C)2021 Biddulph Recordings (輸入盤)
LPからの復刻 米Decca DL9914, DL9660, DL8510
参考: Tower Records,Amazon.co.jp,HMV Onlineicon,Apple Music

蒐集盤。LPからの復刻盤。以前多数の復刻盤をリリースしていたBiddulph Recordingsですが,しばらく新譜を見かけなかったので廃業されたのかと思っていましたが,また活動を再開されるとのことです(参考記事→HMV Onlineicon)。これはその第一弾の一つ。

リリアン・フックスはアメリカのヴィオラ奏者。併録されているマルティヌーのマドリガルは,共に演奏しているヴァイオリニストの兄ジョセフ・フックスとのデュオに献呈された作品とのことです。ヴィオラでバッハ無伴奏チェロ組曲を演奏する先鞭をつけたことでも有名とのことで,彼女の代表作だそうです。

この録音は以前DOREMIレーベルからもリリースされていたようです。

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バッハ:無伴奏チェロ組曲全曲(ヴィオラ版)
リリアン・フックス Lillian Fuchs (Viola)
録音 1952-1954年
DHR7801 (P)DOREMI (輸入盤) *LPからの復刻
参考: Tower Records,Amazon.co.jp,HMV Onlineicon,Apple Music



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バッハ:無伴奏チェロ組曲全曲
アシエル・ポロ Asier Polo (Cello)
Collegiate Church of Zenarruza (Biskay) 9-13th September 2019
IBS182020 (C)2020 IBS Artist (輸入盤)
参考: Tower Records,Amazon.co.jp,HMV Onlineicon,e-onkyo,Apple Music

蒐集盤。ブラームスのチェロ・ソナタ集が良かったスペインのチェリスト,アシエル・ポロのバッハ無伴奏チェロ組曲とあらば聴かざるをえません。楽しみです。



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ハイドン:弦楽四重奏曲集作品76「エルデーディ四重奏曲集」
ウェーベルン:弦楽四重奏のための6つのバガテル作品9
エリゼ四重奏団 Quatuor Elysée
réalisé du 14 au 18 janvier 2002, du 18 au 22 févirier 2002, du 4 au 8 mars 2002 dans l'Auditorium de la Ville d'Alençon
ZZZ 030802 (P)(C)2008 Zig-Zag Territories (輸入盤)
参考: Tower Records,Amazon.co.jp,HMV Onlineicon

ハイドンのエルデーディ四重奏曲は好きな楽曲なので見つけたら購入しています。これはノーマークでした。エリゼ四重奏団という団体も知りませんでした。注文はメーカー取り寄せでした。時間がかかり半ば諦めかけていたのですが無事入手出来ました。楽しみです。

ハイドン:ロンドン交響曲集(レナード・スラトキン指揮/フィルハーモニア管弦楽団)

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ハイドン:ロンドン交響曲集
レナード・スラトキン指揮/フィルハーモニア管弦楽団
1993-1994å¹´ Abbey Road Studio No. 1, Blackheath Halls
88985465502 (P)(C)2017 Sony Music Entertainment (輸入盤)
好録音度:★★★★
参考: Tower Records,Amazon.co.jp,HMV Onlineicon,Apple Music

スラトキンがハイドンを録音しているとは知りませんでした。意外な感じがします。演奏は堅実というかモダンオーケストラとしてオーソドックスな印象です。小気味よく引き締まったところはらしいと言えるかもしれません。強い印象を残す演奏ではありませんが,こういう正攻法のハイドンも良いですよね。安心して聴けます。

録音ですが,少しばらつきがあります。オーケストラの録音としては普通の範囲に入るとは思いますが,残響がやや多めでフォルテで明瞭感や分離感が落ちるものがあったり,楽器の質感が掴みにくく現実感に乏しいものがあったりします。悪くはないのですが,もう少しスッキリと見通しよく録ってくれればいいのにと思いますね。惜しいです。

タグ: [交響曲] 

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