fc2ブログ

■購入ディスクメモ(2021年12月) その1

最近購入したディスクのメモです。



neville_marriner_asmf_haydn_symphonies.jpg
ハイドン:交響曲集(33曲)
ネヴィル・マリナー指揮
アカデミー・オブ・セント・マーティン・イン・ザ・フィールズ

録音 1970-1990年 ロンドン
484 3214 (P)2021 Decca Music Group (C)2021 Universal Music Australia (輸入盤)
参考: Tower Records,Amazon.co.jp,HMV Onlineicon

濠エロクエンス・シリーズのボックスセット。15枚組。以前紹介した同団体のモーツァルト交響曲集が演奏も録音も良かったので,これも聴いてみたくなり入手しました。録音は多年にわたっていますのでばらつきはあると思いますが,この頃のマリナー/ASMFの録音は好きなものが多いので期待しています。



peter_maag_orchestra_di_padova_e_del_veneto_mozart_symphonies_great_mass.jpg
モーツァルト:交響曲集(第31~36, 38, 39, 40, 41番)
モーツァルト:ミサ曲ハ短調 K.427
ペーター・マーク指揮/パドヴァ・ヴェネト管弦楽団
1996-1997年 パドヴァ、モディリアニ音楽堂,ポリーニ音楽堂
GCAC-1034-8 (P)1996,1997 ARTS Music (C)2020 Global Culture Agency (国内盤)
参考: Tower Records,Amazon.co.jp,HMV Onlineicon

元々ARTSレーベルで発売されていたもので,国内レーベルのGlobal Culture Agencyがオリジナル・マスターを取り寄せ,マスタリングしたとのことです。XRCD仕様です。



peter_maag_orchestra_di_padova_e_del_veneto_beethoven_complete_symphonies.jpg
ベートーヴェン:交響曲全集
ペーター・マーク指揮/パドヴァ・ヴェネト管弦楽団
録音 1994-1995年
TBRCD0039-2 Tobu Recordings (国内盤)
参考: Tower Records,Amazon.co.jp,HMV Onlineicon

1990年代後半にARTSレーベルからリリースされていたものを2016年にマスターに遡ってリマスタリングしたとのことです。録音会場も複数で,ライヴ/スタジオ録音が混じっていて録音品質にばらつきがあるようです。

パドヴァ・ヴェネト管弦楽団は小編成のオーケストラとのことです。どのような演奏が聴けるのか楽しみです。

なお本盤は限定盤のようですで在庫切れになっているところもあるようです。

ベートーヴェン:弦楽四重奏曲集(エーネス・クヮルテット)

ehnes_quartet_beethoven_string_quartet_no13_grosse_fuge.jpg
ベートーヴェン:弦楽四重奏曲第13番, 大フーガ
エーネス・クヮルテット Ehnes Quartet
Neva Langley Fickling Hall, Mercer University, Macon, Geogia, USA, August 2020
ONYX 4199 (P)(C)2021 PM CLASSICS (輸入盤)
好録音度:★★★★☆
参考: Tower Records,Amazon.co.jp,HMV Onlineicon,Apple Music

ehnes_quartet_beethoven_string_quartet_no12_14.jpg
ベートーヴェン:弦楽四重奏曲第12番, 第14番
エーネス・クヮルテット Ehnes Quartet
Neva Langley Fickling Hall, Mercer University, Macon, Geogia, USA, August 2020
ONYX 4215 (P)(C)2021 PM CLASSICS (輸入盤)
好録音度:★★★★☆
参考: Tower Records,Amazon.co.jp,HMV Onlineicon,Apple Music

ehnes_quartet_beethoven_string_quartet_no10_11.jpg
ベートーヴェン:弦楽四重奏曲第10番「ハープ」, 第11番「セリオーソ」
エーネス・クヮルテット Ehnes Quartet
Neva Langley Fickling Hall, Mercer University, Macon, Geogia, USA, August 2020
ONYX 4216 (P)(C)2021 PM CLASSICS (輸入盤)
好録音度:★★★★☆
参考: Tower Records,HMV Onlineicon,Apple Music

当代最高のヴィルトゥオーゾ・ヴァイオリニストの一人,ジェームズ・エーネスの名前を冠する弦楽四重奏団のベートーヴェンの弦楽四重奏曲集。2020年8月に第10番作品74以降を一気に録音したとのことで,現在第三弾まで発売されています。残りは第15番,第16番で近いうちに発売になることを期待します。

手練れ揃いということですが,やはりエーネスの力量が一段抜きん出ているので彼のキャラクターが強く出ていますね。軽々と余裕で歌う明るいベートーヴェンは彼ならではという気がします。やや派手な感じがするので中後期の奥深さは陰を潜めているようにも思いますので好き嫌いは分かれそうです。私はこれはこれで良いと思います。

録音ですが,少し残響感がありますがそれぞれの楽器は明瞭に捉えられていますので良好と言えます。少し演出感が強いので,もう少し自然な生々しさがあれば良かったのに,とは思います。エーネス・クヮルテットの録音としてはシューベルトの死と乙女,シベリウスの親愛なる声が素晴らしかったので,それと同じように録ってくれたら良かったのに,と思います。

ベートーヴェン:交響曲全集,他(ゲルハルト・ボッセ指揮/新日本フィルハーモニー交響楽団)

gerhard_bosse_new_japan_philharmonic_beethoven_complete_symphonies.jpg
ベートーヴェン:交響曲全集,他
ゲルハルト・ボッセ指揮/新日本フィルハーモニー交響楽団
録音 1999年~2002年
TBRCD0128/0132-2 Tobu Recordings (国内盤)
好録音度:★★★★☆,★★★☆(第9番)
参考: Tower Records,Amazon.co.jp,HMV Onlineicon

2022年に創立50周年を迎える新日本フィルの記念盤。拍手の入るライヴ録音。交響曲の収録日と会場は下記の通りです。

1999年 3月 7日 カザルスホール (第1番)
2001年 2月16日 すみだトリフォニーホール (第3番)
2002年 7月30日 すみだトリフォニーホール (第2番,第5番)
2002年 8月20日 すみだトリフォニーホール (第4番,第6番)
2002年 8月30日 すみだトリフォニーホール (第7番,第8番)
2002年12月25日 Bunkamuraオーチャードホール (第9番)

演奏はオーソドックスで癖がなく素直,指揮者の要求に機敏に反応しダイナミックで引き締まった演奏を聴かせてくれます。オーケストラも上手くライヴ録音としては傷が少なく精度の高いアンサンブルで仕上げてきていると思いました。失礼ながら正直なところここまで素晴らしい演奏が聴けると期待していなかったので,良い意味で裏切られた!と思いました。

そして録音ですが,残響は少し多めに入っていますが,弦楽器中心の音作りで直接音も捉えられていて残響の影響が少なく,明瞭でタイトに仕上げられていて良いと思いました。特に第1番は残響も少なめで楽器音が締まっており良い出来です。逆に第9番は直接音があまり感じられず間接音が支配的でヌケの悪いモゴモゴした音質で全く良くありません。第9番以外が良かったのでこれは残念でなりません。

ということで,第9番の録音が良くないのが残念ですが,オーケストラの創立50周年にふさわしい良い全集に仕上がっているのではないでしょうか。

ベートーヴェン:初期・中期弦楽四重奏曲集(ドーヴァー四重奏団)

dover_quartet_beethoven_string_quartets_vol1.jpg
ベートーヴェン:初期弦楽四重奏曲集作品18
ドーヴァー四重奏団 Dover Quartet
2018年11月30日-12月3日, 2019年9月23-26日 Sauder Concert Hall, Goshen College Music Center, Goshen, Indiana, USA
CDR 90000 198 (P)(C)2019 Cedille Records (輸入盤)
好録音度:★★★★☆
参考: Tower Records,Amazon.co.jp,HMV Onlineicon,e-onkyo,Apple Music

dover_quartet_beethoven_string_quartets_vol2.jpg
ベートーヴェン:中期弦楽四重奏曲集作品59, 作品74, 作品95
ドーヴァー四重奏団 Dover Quartet
2019年12月16-18日, 2020年7月10-12日, 8月7-9日 Sauder Concert Hall, Goshen College Music Center, Goshen, Indiana, USA
CDR 90000 206 (P)(C)2021 Cedille Records (輸入盤)
好録音度:★★★★☆
参考: Tower Records,Amazon.co.jp,HMV Onlineicon,e-onkyo,Apple Music

ドーヴァー四重奏団は米国の若手の弦楽四重奏団で,2013年のバンフ国際弦楽四重奏コンクールで優勝し,ワシントンDCのケネディセンターにおける史上初のカルテット・イン・レジデンスを務めるなどの活躍をしているとのことです。

歴史的録音の復刻かと思うような渋いアルバムのアートワークですが,演奏はさにあらず。ダイナミックでキレがあり,現代的なスマートさカッコいいです。技術的にも優れ,アンサンブルもスキが全くありません。

録音ですが,残響は少し多めに入っていますが,楽器音への被りが少なく,音色への影響も少しありますがなんとか許容範囲です。キレのある演奏を阻害しない好録音と言える出来と思います。

これはどうかなと思って入手しましたが私としては大当たりでした。後期弦楽四重奏曲集が俄然楽しみになってきました。

蛇足ですが,ラズモフスキー第3番の終楽章の速さには驚きました(→ラズモフスキー第3番終楽章 快速ランキング!)。タイム5:22で現時点でエマーソン四重奏団,グァルネリ四重奏団に次ぐ第四位です! この速さで一糸乱れぬ快速演奏は痛快です。(下記のプロモーションビデオで一部が聴けます)


初期弦楽四重奏曲集のプロモーションビデオ



中期弦楽四重奏曲集のプロモーションビデオ

◆気になる新譜覚え書き(2021年12月)その1

発売のアナウンスのあった新譜で気になるものの覚え書きです。



berglund_coe_sibelius_complete_symphonies_blu-ray.jpg
シベリウス:交響曲全集
パーヴォ・ベルグルンド指揮/ヨーロッパ室内管弦楽団
1998年8月23-25日 ヘルシンキ,フィンランディア・ホール
ICAD5163 ICA Classics (輸入盤) Blu-ray Disc
参考: Tower Records,HMV Onlineicon
2022年1月27日発売

1995年から1997年にかけてヨーロッパ室内管弦楽団と録音されたベルグルンド3回目の全集の翌年にヘルシンキで行われたヘルシンキ音楽祭での全曲演奏会のライヴ映像。この顔合わせのシベリウス演奏の映像が観られるとは何という幸せ! 楽しみです。

Blu-rayのほかDVDでも発売されます。Blu-rayは全曲が1枚に収録されていますがDVDは2枚組です。元々の画質がSD(DVD相当)ということなので,DVDでも良いかもしれません。



kavakos_bach_sei_solo.jpg
バッハ:無伴奏ヴァイオリンのためのソナタとパルティータ全曲
レオニダス・カヴァコス Leonidas Kavakos (Violin)
録音不明
19439903132 Sony Classical (輸入盤)
参考: Tower Records,Amazon.co.jp,HMV Onlineicon,Apple Music
2022年2月4日発売

当初2021年秋の来日記念盤として日本先行発売がアナウンスされており,2021年8月の気になる新譜覚え書きで紹介していました。その後発売延期になっていたものが輸入盤含めてようやく発売になります(HMV Onlineの国内盤iconの説明は今日時点まだ2021年秋の来日記念盤の記述のままになっていますね)。HMV Onlineの輸入盤iconの方の説明では2022年10月にも来日することになっていて,その際の演奏曲目として予定されているそうです。

Apple Musicではパルティータ第3番のLoureが聴けるようになっています。e-onkyoではこのLoureが先行発売されていました。

これも楽しみな全集です。



f_p_zimmermann_bach_sonatas_and_partitas_vol1.jpg
バッハ:無伴奏ヴァイオリンのためのソナタとパルティータ Vol. 1
フランク・ペーター・ツィンマーマン Frank Peter Zimmermann (violin)
2020年6月8-12日 ドイツ、ホンラート福音主義教会, 2021年3月27,28日 スウェーデン,ストックホルム・コンサートホール
BISSA2577 BIS Records (輸入盤)
参考: Tower Records,Amazon.co.jp,HMV Onlineicon
2022年1月31日発売

ついに,ついにきました! ツィンマーマンのバッハ無伴奏ヴァイオリン。Vol. 1としてソナタ第2番,パルティータ第2番,第3番が収録されています。一気に全集発売でないのが残念ですが,とにかく楽しみです。

ブラームス:交響曲全集(ラファエル・クーベリック指揮/ウィーン・フィルハーモニー管弦楽団)※ウラニア・レコーズの新リマスタリング盤

rafael_kubelik_vpo_brahms_complete_symphonies_ur_remastering.jpg
ブラームス:交響曲全集(ウラニア・レコーズ 新リマスタリング盤)
ラファエル・クーベリック指揮/ウィーン・フィルハーモニー管弦楽団
1957年9月23,24日(#1), 1957年3月4-8日(#2), 1957年9月24,25日(#3), 1957年3月24,25日(#4)
WS 121.396 (P)(C)2021 URANIA RECORDS (輸入盤)
好録音度:★★★★
参考: Tower Records,HMV Onlineicon

クーベリック/ウィーン・フィルのブラームス交響曲全集は,以前にタワーレコード企画盤を取り上げていました(→こちら)。元々はDECCAの録音で,1956-57年の録音としては悪くなく,タワーレコード企画盤はそこそこ聴ける音質に仕上がっていたので四つ星半の好録音としていました(もちろん1950年代の録音なので時代なりの品質です)。本盤はウラニア・レコーズの新リマスタリングということでどう変わったか聴いてみようと思い入手しました。なお輸入元情報では第4番は1957年3月の録音と記載されていますが,1956年3月の間違いではないかと思います。

このタワーレコード企画盤と聴き比べてみると,明らかに高域を強調していて,シャキッとした音質になっています。従来リマスタリングといっても基本的な帯域バランスはオリジナルを尊重してか,あまり変えずクオリティ向上を目指すものが多かった印象があるのですが,最近は積極的にイコライジングで補正して音質改善するケースも出てきているように思います。これもイコライザ補正されているようで,それ自体はもちろん構わないのですが,聴いた感じではちょっとやり過ぎ,過補正のように聴こえました。「古い録音をイコライジングで聴きやすくしました!」アピールが強すぎる感じで,かえって録音の古さが強調されてしまっている感じがします。過ぎたるは及ばざるがごとし,です。

これであればタワーレコード企画盤の方が良いかなと思いました。以下,タワーレコード企画盤情報再掲です。

kubelik_vpo_brahms_complete_symphonies_tower_records.jpg
ブラームス:交響曲全集 (タワーレコード企画盤)
ヤナーチェク:シンフォニエッタ
ラファエル・クーベリック指揮/ウィーン・フィルハーモニー管弦楽団
1957/9/23-24(No.1), 1957/3/4-8(No.2), 1957/9/28-29(No.3), 1956/3/24-25(No.4) ウィーン,ゾフィエンザール
1955/3/8-9(Sinfonietta) ウィーン,ムジークフェラインザール
PROC-1376/8 (P)Decca Music Group Limited (国内盤)
好録音度:★★★★☆
参考: Tower Records

TOWER RECORDS VINTAGE COLLECTION The Selection of Rafael Kubelik Vol.1

第1番 13:58/9:20/4:41/16:43 計44:53 提示部リピート省略
第2番 13:52/8:44/4:57/8:43 計36:16 提示部リピート省略
第3番 13:50/8:57/6:05/8:54 計37:46 提示部リピートあり
第4番 11:20/11:08/6:20/9:50 計38:38

タグ: [交響曲] 

ベートーヴェン:ピアノ・ソナタ全集(ジャン・ミュラー)

jean_muller_beethoven_complete_piano_sonatas.jpg
ベートーヴェン:ピアノ・ソナタ全集
ジャン・ミュラー Jean Muller (Piano)
2007å¹´, 2009å¹´
Membran 234464 (P)(C)Bella Musica Edition (輸入盤)
好録音度:★★★★★
参考: Tower Records,Amazon.co.jp,HMV Onlineicon,Apple Music(Vol. 1, 2, 3, 4, 5, 6, 7, 8, 9)

先日録音が良いということで紹介したバッハのゴルトベルク変奏曲やモーツァルトのピアノソナタ集を演奏しているジャン・ミュラーが2007年,2009年に録音していたベートーヴェンのピアノソナタ全集で,拍手の入るライヴ録音です。元々Bella Musicaから発売されていたものをMembranが廉価盤で再発売したのではないかと思われます。

それで,この録音がまた素晴らしいのです! 先に紹介したバッハやモーツァルトより私の好みに合います。リアルなライヴ録音ですが,残響はほとんど感じられず,ピアノの音だけを鮮明に捉えています。しかも演出感が全くなく極めて自然で生のピアノの雰囲気をそのまま収めています。中低域は少し薄めですが,高域のヌケ感は申し分なく,特に打鍵のインパクト感・音の立ち上がりや弦の澄んだ響き・輝きが素晴らしいのです。これは私の大好きなピアノの音そのものです。私が持っているピアノ録音の中で最も好きなものの一つと言えると思います。文句なしの好録音です。

なおパッケージを見るとADDと表示されていましたのでアナログ録音のようです。

ディスクは廃盤なのか少し手に入りにくいようですが(amazon.deなどではまだあるようです),Apple MusicやSpotifyといったストリーミングでは聴くことが出来ます(ディスク9枚分が個別にエントリーされています)。ご興味をもたれましたら一度聴いてみていただければと思います。なおamazon musicでもエントリーされていますが,サンプルの音質が悪かったので試聴には向きません。

バッハ:ゴルトベルク変奏曲 BWV 988(ペーター・トマシュ)

peter_tomasz_bach_goldberg_variations_dl.jpg
バッハ:ゴルトベルク変奏曲 BWV 988
ペーター・トマシュ Peter Tomasz (Piano)
2019年9月30日-10月2日 英国,サフォーク
MS 1791 (P)(C)2021 MSR Classics (輸入盤)
好録音度:★★★★☆
参考: Tower Records,Amazon.co.jp,HMV Onlineicon,Apple Music

ゴルトベルク変奏曲をもう一つ...

ペーター・トマシュはポーランド出身のピアニスト。装飾は取り入れられていますが基本的にはノーマルで素直,かつ,現代的で洗練された演奏です。音は短めで歯切れ良く粒立ちが鮮やかです。淀みのないスピード感があり快活で躍動感があるのが大変魅力的です。際立った個性はないかもしれませんが優れた演奏だと思いました。

録音ですが,わずかながら響きが楽器音に被って音色に影響を与えていますが,直接音が主体で明瞭感もあり,ニュアンスも感じ取れます。まずまずの好録音です。

リピートは最後のアリア・ダ・カーポで省略されているだけであとは全て実行されていました。これなら納得出来ます。

演奏時間 約79分
リピート表
Aria ○○
Var.01 ○○ Var.02 ○○ Var.03 ○○
Var.04 ○○ Var.05 ○○ Var.06 ○○
Var.07 ○○ Var.08 ○○ Var.09 ○○
Var.10 ○○ Var.11 ○○ Var.12 ○○
Var.13 ○○ Var.14 ○○ Var.15 ○○
Var.16 ○○ Var.17 ○○ Var.18 ○○
Var.19 ○○ Var.20 ○○ Var.21 ○○
Var.22 ○○ Var.23 ○○ Var.24 ○○
Var.25 ○○ Var.26 ○○ Var.27 ○○
Var.28 ○○ Var.29 ○○ Var.30 ○○
Aria da capo ××

バッハ:ゴルトベルク変奏曲(ガイル・ベ)

gile_bae_bach_goldberg_variations.jpg
バッハ:ゴルトベルク変奏曲 BWV 988
ガイル・ベ Gile Bae (Piano)
2019年11月 ミラノ,カーサ・デラ・ムジカ 「サーラ・デル・エルメリーノ」
Fonè SACD223 (P)(C)Audiophile Productions (輸入盤)
好録音度:★★★★
参考: Tower Records,Amazon.co.jp,HMV Onlineicon,Apple Music

またゴルトベルク変奏曲で失礼します...

ガイル・ベはオランダ出身のピアニスト。現代的でスタイリッシュな演奏。速めのテンポで颯爽と進行していきます。後述の通りリピートは全て行われており,最初はレガート気味に,繰り返しではスタッカート気味に歯切れ良く弾けるように,といった感じで変化を持たせている変奏もあり面白いです。全体を通して曲をあまりいじらず素直に演奏しており,声部の描き出しも明快かつ細やかで,なかなか良いのではないかと思いました。

一点だけ,第15変奏の2小節目で一つ違和感のある音が出てきます。ミスではなく意図的だと思うのですが,ここだけ気持ち悪かったです。

録音ですが,どのような環境での録音なのか今ひとつわかりませんが,残響はほとんどないものの,部屋の響きが強めに入っていて音色に影響しています。生録的で音の捉え方自体はそんなに悪くはないのですが,妙にダンプされたような伸びやかさのないくぐもった精彩のない音になってしまっています。惜しいです。

最後にリピートですが,全リピートが実行されていました。完璧です。全リピート実行で75分なので,かなり速めの演奏であることがわかると思います。

演奏時間 約75分
リピート表
Aria ○○
Var.01 ○○ Var.02 ○○ Var.03 ○○
Var.04 ○○ Var.05 ○○ Var.06 ○○
Var.07 ○○ Var.08 ○○ Var.09 ○○
Var.10 ○○ Var.11 ○○ Var.12 ○○
Var.13 ○○ Var.14 ○○ Var.15 ○○
Var.16 ○○ Var.17 ○○ Var.18 ○○
Var.19 ○○ Var.20 ○○ Var.21 ○○
Var.22 ○○ Var.23 ○○ Var.24 ○○
Var.25 ○○ Var.26 ○○ Var.27 ○○
Var.28 ○○ Var.29 ○○ Var.30 ○○
Aria da capo ○○

モーツァルト:ピアノ・ソナタ集Vol. 1~3(ジャン・ミュラー)

jean_muller_mozart_piano_sonatas_vol1.jpg
モーツァルト:ピアノ・ソナタ集 Vol. 1
第12番 K.332,第3番 K.281,第11番 K.331「トルコ行進曲付き」,第16番 K.570
ジャン・ミュラー Jean Muller (Piano)
2016年8月, 2017年1月 ルクセンブルク国立音楽学校
HC18068 (P)(C)2019 hänssler CLASSIC (輸入盤)
好録音度:★★★★★
参考: Tower Records,amazon music,HMV Onlineicon,Apple Music

jean_muller_mozart_piano_sonatas_vol2.jpg
モーツァルト:ピアノ・ソナタ集 Vol. 2
第8番 K.311,第4番 K.282,第1番 K.279,第6番 K.284
ジャン・ミュラー Jean Muller (Piano)
2016年8月 ルクセンブルク国立音楽学校
HC19074 (P)(C)2019 hänssler CLASSIC (輸入盤)
好録音度:★★★★★
参考: Tower Records,Amazon.co.jp,HMV Onlineicon,Apple Music

jean_muller_mozart_piano_sonatas_vol3.jpg
モーツァルト:ピアノ・ソナタ集 Vol. 3
第10番 K.330,第2番 K.280,第8番 K.310,第16番ハ長調 K.545
ジャン・ミュラー Jean Muller (Piano)
2017年1月 ルクセンブルク国立音楽学校
HC20065 (P)(C)2000 hänssler CLASSIC (輸入盤)
好録音度:★★★★★
参考: Tower Records,Amazon.co.jp,HMV Onlineicon,e-onkyo,Apple Music

ゴルトベルク変奏曲が良かった(特に録音が)ジャン・ミュラーのモーツァルト。全曲録音をするようで現時点でVol.3までリリースされています。

録音に期待して聴いてみたのですが,期待に違わない好録音でした。録音時期により多少のばらつきがありますが,いずれもピアノの響きをダイレクトに明瞭に綺麗に捉えています。ゴルトベルク変奏曲に比べると少し控えめに感じられますがキツさが和らいで聴きやすくなっていると思います。個人的にはもう少し寄って生の質感を強めに出しても良いのではと思いました。

演奏は技術的にも大変上手いのですが,メカニカルに整いすぎていて,優美さ,上品さとはだいぶ方向が違うので好き嫌いが分かれそうかなと思いました。

バッハ:ゴルトベルク変奏曲 BWV 988(ダヴィッド・フレイ)

david_fray_bach_goldberg_variations_dl.jpg
バッハ:ゴルトベルク変奏曲 BWV 988
ダヴィッド・フレイ David Fray (Piano)
2021年6月1-7日 フランス,バルバザン=デバ、ピエタ教会
9029660691 (P)2021 Warner Classics/Erato (輸入盤)
好録音度:★★★☆
参考: Tower Records,Amazon.co.jp,HMV Onlineicon,Apple Music

輸入元の解説にも記載されていますが,ペダルを多用し豊潤な響きを活かして曲作りしています。ゆったりと奏でられるソフトな弱音からテンポ良く力強く奏でられる音まで,変化に富んでいます。しかも同じ変奏の中で刻々と変化していきます。ここまでロマンティックな表現に徹したゴルトベルク変奏曲は他にない気がします。リピートや変奏を跨ぐときのつなぎ方も工夫されています。ただ,失速するようにリズムが崩されるところも多々あり,これだけは胸がウッと苦しくなって生理的に受け付けられません。面白い演奏なのですが,私には合わないようです。

そして録音なのですが,ペダルで楽器の響きを残す弾き方をしている上に教会の響きが大きく被って音色が混濁しがちです。明瞭感も良くありません。しかしながら,それ以上に,フォルテで「ジジジ」という歪み音のような付帯音があって気になります。楽器から発せられている(正常な?)音なのかもしれませんが,私には録音上の問題のように聞こえてしまい,印象が全く良くありません。なぜこの音でリリースしようと思ったのか私には理解出来ませんでした。

最後にリピートですが,全て実行されていました。完璧です。ゆっくり演奏される変奏も多いため演奏時間は88分に及びますが,なんとCD 1枚に収録されています。私の知っている中で最も収録時間の長いCDです。

演奏時間 約88分
リピート表
Aria ○○
Var.01 ○○ Var.02 ○○ Var.03 ○○
Var.04 ○○ Var.05 ○○ Var.06 ○○
Var.07 ○○ Var.08 ○○ Var.09 ○○
Var.10 ○○ Var.11 ○○ Var.12 ○○
Var.13 ○○ Var.14 ○○ Var.15 ○○
Var.16 ○○ Var.17 ○○ Var.18 ○○
Var.19 ○○ Var.20 ○○ Var.21 ○○
Var.22 ○○ Var.23 ○○ Var.24 ○○
Var.25 ○○ Var.26 ○○ Var.27 ○○
Var.28 ○○ Var.29 ○○ Var.30 ○○
Aria da capo ○○

バッハ:ゴルトベルク変奏曲(ジャン・ミュラー)

jean_muller_bach_goldberg_variations.jpg
バッハ:ゴルトベルク変奏曲 BWV 988
ジャン・ミュラー Jean Muller (Piano)
2015年12月21-23日 ルクセンブルク国立音楽学校
HC17059 (P)(C)2017 hänssler CLASSIC (輸入盤)
好録音度:★★★★★
参考: Tower Records,Amazon.co.jp,HMV Onlineicon,e-onkyo,Apple Music

このところゴルトベルク変奏曲続きで失礼します。

ジャン・ミュラーはルクセンブルク出身のピアニスト。繊細なタッチからマシンガンのごとく繰り出される強靱で正確無比な連打まで幅広い表現力を駆使して演奏されていますが,全体に速いテンポで突き進む感が強く,躍動感が素晴らしいと思う一方で,やり過ぎ感のある変奏はちょっとキツいとも思ってしまいます。好きな演奏ではあるのですが,拒絶反応をしてしまう人も多いのではと思いました。

録音は,残響はほぼなく,ピアノの響きをダイレクトに捉えているので極めて明瞭でキレがあります。鑑賞の邪魔になる付帯音が全くない,私にとっては痛快な理想的な文句なしの好録音です。

リピートですが,省略がかなり多いです。よく見てみるとグレン・グールドの1981年録音と全く同じです。テンポが速いためあっという間に終わってしまう感じがして残念です。

演奏時間 約49分
リピート表
Aria ××
Var.01 ×× Var.02 ×× Var.03 ○×
Var.04 ○× Var.05 ×× Var.06 ○×
Var.07 ×× Var.08 ×× Var.09 ○×
Var.10 ○× Var.11 ×× Var.12 ○×
Var.13 ×× Var.14 ×× Var.15 ○×
Var.16 ×× Var.17 ×× Var.18 ○×
Var.19 ×× Var.20 ×× Var.21 ○×
Var.22 ○× Var.23 ×× Var.24 ○×
Var.25 ×× Var.26 ×× Var.27 ○×
Var.28 ×× Var.29 ×× Var.30 ○×
Aria da capo ××
-->