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メンデルスゾーン:弦楽四重奏曲第6番,第3番(プソフォス四重奏団)

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メンデルスゾーン:弦楽四重奏曲第6番,第3番
プソフォス四重奏団 Quatuor Psophos
2003年5月26-30日 パリ11区,ボン・セクール教会
ZZT 030702 (P)(C)2003 Zig-Zag Territoires (輸入盤)
好録音度:★★★★★
参考: Tower Records,Amazon.co.jp,HMV Onlineicon,Apple Music

ハイドンの弦楽四重奏曲集作品54が良かったので他の録音も聴いてみたくなり見つけたのがこれです。Apple Musicで聴きました。20年近く前の録音でメンバーも異なっています(日本人の田中綾子さんがヴァイオリンを担当されています)。

演奏ですが...あまりの緊張感の高さ,激しさに圧倒されます。特に第6番。そして第3番は溌剌としており勢いがあります。一点の曇りもない技術力の高さ,アンサンブル力にも目を見張るものがあります。デビュー当時,コンクールで高い評価を得ていたというのも頷けます。

録音ですが,各楽器の音をオンマイクで極めて明瞭に捉えています。細やかな表現やニュアンスがつぶさに伝わってきます。少し圧迫感がありキツい感じがするのと,それぞれの楽器が寄りすぎて窮屈な感じがして,少し不自然さはありますが,演奏者の発する魅力的な音色がダイレクトに伝わってくるのでとても良いと思います。

ブラームス:交響曲全集,他(ベルナルト・ハイティンク指揮/ロンドン交響楽団)

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ブラームス:交響曲全集,悲劇的序曲,セレナーデ第2番
ブラームス:ヴァイオリンとチェロのための二重協奏曲
ベルナルド・ハイティンク指揮/ロンドン交響楽団
ゴルダン・ニコリッチ(Violin)/ティム・ヒュー(Cello)
録音 2003年, 2004年 ロンドン,バービカン・ホール
LSO0570 (P)(C)2022 LSO Live (輸入盤)
好録音度:★★★★☆
参考: Tower Records,HMV Onlineicon,Apple Music

ハイティンクはブラームスの交響曲全集を3回録音していたと思います。1回目はロイヤル・コンセルトヘボウ管弦楽団(1970年代前半),2回目はボストン交響楽団(1990-94年),3回目はこのロンドン交響楽団(2003,04年)です。2回目は以前取り上げていました。3回目は2005年に発売されていて所有していたはずなのですがディスクが行方不明... これは2022年の最新リマスター版ということでこの機会に再度聴いてみようと思い,まずApple Musicで聴いてみました。ディスクメディアの発売は2022年12月中旬ですね。

演奏は伝統的なブラームス演奏という感じでオーソドックスで風格を感じさせる堂々としたものでした。こういう安定感,安心感はさすがだと思います。

そして録音ですが,LSO Liveは残響が少なくドライなものが多いのですが,これもその一つになると思います。そして時々音が硬かったりちょっとトゲトゲしたりというものもあるのですが,これは比較的それが少なく,音色も整っていて,良い方の部類に入ると思いました。ただ,楽器の分離感や左右のステージ感,立体感という点ではややモノラル的で少し物足りなく思うところです。

バービカン・ホールの録音は,そのドライ過ぎる音質が今ひとつ評判が良くないようにも思うのですが,私は悪くないものもあると思っています。

ブラームス:チェロ・ソナタ第1番,第2番,他(レオナルト・エルシェンブロイヒ/アレクセイ・グリニュク)

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ブラームス:チェロ・ソナタ第1番,第2番
4つの厳粛な歌(チェロとピアノ版)
レオナルト・エルシェンブロイヒ Leonard Elschenbroich (Cello)
アレクセイ・グリニュク Alexei Grynyuk (Piano)
ロンドン,アビー・ロード・スタジオ
ONYX4226 (P)2022 Onyx (輸入盤)
好録音度:★★★★☆
参考: Tower Records,HMV Onlineicon,Apple Music

レオナルト・エルシェンブロイヒはドイツのチェリスト。メディアの発売が確か2022年12月初旬に予定されていたと思うのですが,来年に延期になっていました。Apple Musicではすでにリリースされていましたので聴いてみました。

参考に挙げているサイトに輸入元情報として以下の記述があります。ちょっと長くなりますが引用します。

「ベートーヴェンではアナログ盤ヴァージョンも作成していたエルシェンブロイヒは、今作のブラームスでもレコーディングに非常にこだわりを見せています。イギリスの有名なアビー・ロード・スタジオにおいて、テープ・レコーダー、ビンテージ・マイク、長回しなどのアナログ・レコーディングの技術を使って録音され、一切のデジタル処理は行わずにCD化。1950年代後半から1960年代に録音されたサウンドを目標とし、ブラームスのソナタのために特定のサウンドを捉えたいとこだわり抜いた結果、まるでミュージシャンが実際にリスナーと同じ部屋にいるかのような、素晴しく親密で、暖かく、尚且つ鮮明なサウンドが実現しました。非臨床的で表面的に明るい印象のデジタル・サウンドではなく、LPの黄金時代の最高のサウンドが完璧にとらえられたとされる録音にご期待ください。オーディオ・ファンも要注目のブラームス・アルバムです!」

アナログ録音・アナログ編集で,A/D変換後の編集はされていないということだと思います。確かにサウンドは意図通りの古いアナログ録音のような趣と味わいが感じられるので,意図した音を実現できているのではないでしょうか。

残響もほぼないので非常に明瞭ですが,やや楽器の質感の捉え方が弱めでもう少し寄って生々しさを出した方が私としては良かったのにと思いました。また少し録音レベルが低めに抑えられているのはデジタルで無編集とした影響かもしれません。とまあ若干惜しいなぁと思うところもありますが,基本的には私の好きな録音なので好録音と言えると思います。

演奏は真面目でオーソドックスな感じで,ちょっと控えめというか大人しめかなと思いました。

バッハ:ゴルトベルク変奏曲 BWV 988(ファジル・サイ)

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バッハ:ゴルトベルク変奏曲 BWV 988
ファジル・サイ Fazil Say (Piano)
2022年2月17日-3月3日 トルコ,イズミル,アフメト・アドナン・サイグン・アーツセンター
5419723396 (P)(C)2022 Warner Classics (輸入盤)
好録音度:★★★★☆
参考: Tower Records,Amazon.co.jp,HMV Onlineicon,e-onkyo,Apple Music

ピアノの表現力を最大限に活かしていると思います。しっとりした表現から力強いダイナミックな表現まで多彩で色彩豊かです。全体にテンポが速めで,通常ゆったりと演奏される変奏も速めに演奏されていて印象が全く異なる変奏もありました。好きかどうかは好みによると思いますが,変化に富んでいて面白かったです。

録音ですが,残響はあまりないものの,少し音色に癖があります。ボディ感の太めの音ですが,この癖に寄るところが大きいと思います。もう少しスッキリと癖のない音で録って欲しかったと思いますが,明瞭感は問題ないので悪くはなく,支障なく楽しめる録音だとは思います。

最後にリピートですが,全てのリピートが実行されていました。完璧です。全てリピートして76分なのでかなり速めであることがわかると思います。

演奏時間 約76分
リピート表
Aria ○○
Var.01 ○○ Var.02 ○○ Var.03 ○○
Var.04 ○○ Var.05 ○○ Var.06 ○○
Var.07 ○○ Var.08 ○○ Var.09 ○○
Var.10 ○○ Var.11 ○○ Var.12 ○○
Var.13 ○○ Var.14 ○○ Var.15 ○○
Var.16 ○○ Var.17 ○○ Var.18 ○○
Var.19 ○○ Var.20 ○○ Var.21 ○○
Var.22 ○○ Var.23 ○○ Var.24 ○○
Var.25 ○○ Var.26 ○○ Var.27 ○○
Var.28 ○○ Var.29 ○○ Var.30 ○○
Aria da capo ○○

ハイドン:弦楽四重奏曲集作品54「第1トスト四重奏曲集」

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ハイドン:弦楽四重奏曲集作品54「第1トスト四重奏曲集」
プソフォス四重奏団 Quatuor Psophos
2022年 ソワソン,フランス北東部イル・ド・フランス地方
Enphasis ENP009 (P)2022 Quatuor Psophos (C)2022 Unik Access (輸入盤)
好録音度:★★★★☆
参考: Tower Records,Amazon.co.jp,HMV Onlineicon,Apple Music

プソフォス四重奏団はフランスの弦楽四重奏団。2000年前後の結成と思われますが,何度かメンバーが交代しているようです。速いテンポで颯爽としており現代的でスマートな印象を受けます。技術的にも大変上手いと思いますしアンサンブルも整っています。こういう格好の良いハイドン良いですね。

録音ですが,少し残響感があって楽器音へのかぶりが気になりますが,直接音が主体なのでほぼ気になりません。高域の伸びやヌケ感も悪くないので,まずまず良好と言えると思います。

録音がそれほど多くなく知らない四重奏団だったのであまり注目はしていなかったのですが,聴いてみてとても良くちょっとした掘り出し物でした。今後の録音にも期待したいと思います。
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