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チャイコフスキー:弦楽セレナーデ,グリーグ:ホルベルク組曲,他(バシュメット/モスクワ・ソロイスツ)

cover picture

チャイコフスキー:弦楽セレナーデ ハ長調 作品48
グリーグ:ホルベルク組曲 作品40
グリーグ:2つのノルウェーの踊り 作品63
ユーリ・バシュメット(Yuri Bashmet)(Conductor)
モスクワ・ソロイスツ(Moscow Soloists)
Recorded in Berwald Halle, Stockholm, Sweden, March 20-22, 1989
RCA Victor RED SEAL 60368-2-RC (P)(C)1990 BMG Music (輸入盤)
好録音度:★★★
参考url: HMV Onlineicon

チャイコフスキーの弦楽セレナーデの感想です。それにしても巧い! ものすごく巧い! バシュメットは団員を完全に統率し,団員はその細かな要求に完璧に応えています。アンサンブルの精度の高さは超一級,一体感は気味悪いほどです。「どうだ!巧いだろう!」とでも言っているかのような巧さを鼻にかけた演奏がすごく嫌みですなぁ(^^;。

弱音を巧みに活かし,フォルテやアクセントはここぞというところだけで使われているため,全体を通してどことなく静かに進行していく印象を受けます(静寂感というか...この雰囲気を上手く言い表せないのですが...)。曲を大きなフレーズでとらえ,すごく息の長い起伏を持たせています。グッときて欲しいところでスーッと入ってきたりして何度も肩すかしを食らいますが,慣れるとこれが快感に変わってきます。他の多くの演奏とは全く違う,かけ離れたところに位置する演奏に思います。この曲をこの演奏から入った人は他の演奏を受け付けられなくなるかも... それは幸運なのか不運なのか... なんて思ってしまいます。

録音はちょっと距離感があって鮮明さが足りないかなと思います。取り立てて悪いというということはありませんが,良い印象でもありません。

(Side Bからの移行記事) [チャイコフスキー][管弦楽曲][弦楽合奏]

■ この記事へのコメント

はじめまして、バシュメットのこの演奏は私も聴いたことがあります。たしかにすごい合奏力だと思いました。このコンビは今どうしているんでしょうかねえ。

好録音の記事も読ませて頂きました。とても参考になります。私、ブログでインバルのマーラーの録音を誉めちゃってるんですよ。たしかに、あれは実体感が弱く、ステレオ録音における空間性や残響の表現についても、この記事を読むと考えさせられます。

これからCD試聴記も読もうと思います。
2009.11.14 at 23:52 #- URL [Edit]
T.S.
コメント有り難うございます。

バシュメットとモスクワ・ソロイスツの組み合わせでONIXレーベルからチャイコフスキーの弦楽セレナーデが出ています。2008年の発売なので,最近の録音ですね。これもいずれレビューしたいと思っています。

インバルの録音は賛否あると思います。きっと再生機との相性もあるでしょう。DENONの技術陣もこれがベストと思って出したのでしょうから,良いと思う方が居ても不思議ではないです。どういう録音が好きかは人それぞれですから。私は私の好きな録音が増えて欲しいという思いで書いています。一つの考え方として参考にしていただければ幸いです。

では今後ともよろしくお願い致します。
2009.11.15 at 16:26 #- URL [Edit]

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