イベリカ(アンヌ・ガスティネル(Vc)/パブロ・マルケス(Guitar))

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イベリカ
アンヌ・ガスティネル(チェロ),パブロ・マルケス(ギター)
2009年4月録音
Naïve V5182 (輸入盤) ※Apple Musicでの試聴
好録音度:★★★★
参考: Tower RecordsAmazon.co.jpHMV OnlineiconiTunes Store
先日このディスクの感想のリクエストをいただきました。Apple Musicでの試聴であることをご了承ください。

アンヌ・ガスティネルはフランスのチェリスト。ここではファリャ,カサド,グラナドスというスペインの作曲家の音楽をギターとのデュオで演奏しています(ギター独奏も含まれています)。ギターとのデュオというのがこのスペイン音楽にベストマッチです。薫り高く情熱的なガスティネルのチェロを,熱いギターがさらに煽ります。ダイナミックレンジの広い,ニュアンスの豊かな,そして官能的な表情に魅了されます。ハイトーンが多く熱い演奏なのに,この安定感と余裕の表現力,ものすごい技術力です。紛れもないチェロの演奏なのに,チェロであることを忘れて聴き入ってしまいますね。

さて録音なのですが,響きを多めに取り入れ,響きによる雰囲気を重視しているのか,ギターもチェロも少しベールがかかったような演出感があり,ボディ感たっぷりの録音にも関わらず,私としては手が届きそうで届かないもどかしさを感じてしまいます。もう少し近いイメージで楽器の生の質感を大切に録ってくれるとなお良かったのですが。

普段スペイン音楽を聴かない私にとってこのような魅力的なチェロの音楽を聴く機会をくださった読者の方に感謝します。ガスティネルのバッハの録音は以前レビューしたのですが,今改めて聴くとまた違う印象かもしれません。ディスクを発掘できたら再レビューしたいと思います。

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