R. シュトラウス:交響詩「ドンファン」,交響詩「英雄の生涯」(パーヴォ・ヤルヴィ指揮/NHK交響楽団)

paavo_jarvi_nhk_so_r_strauss_ein_heldenleben_don_juan.jpg
R. シュトラウス:交響詩「ドン・ファン」作品20
R. シュトラウス:交響詩「英雄の生涯」作品40
パーヴォ・ヤルヴィ指揮/NHK交響楽団
2015年2月18, 19日 サントリー・ホール
SICC 19003 (P)(C)2015 Sony Music (国内盤)
好録音度:★★★★
参考: Tower RecordsAmazon.co.jpHMV Onlineicon
NHK交響楽団の第1804回定期公演Bプログラムのライヴ録音。N響の首席指揮者への就任を機に指導するプロジェクトの第1弾ということで,大注目,鳴り物入りでの登場ですね。指揮者の積極的なドライブに見事に応え,ダイナミックレンジの広さと精度の高さをハイレベルで両立した,実力を遺憾なく発揮した期待通りの演奏と言えるでしょう。指揮者がなぜN響との録音にR. シュトラウスを選んだのか,わかる気がします。

さて,肝心の録音ですが,響きを多く取り入れたホール音響再現重視の録音です。音のなめらかさ,緻密さなどオーディオ的なクオリティは良好,残響の量の割には音の濁りや曇りは少なく,その点は好感が持てます。ただ,全体の音のまとまりはあるものの,個々の楽器の質感,生の質感は希薄であり,分離感もあまりなく,細部が感じ取りにくいため,もどかしさがあります。また,残響の影響による若干のモゴモゴ感もあってすっきりしません。フォルテシモでの飽和感はないものの,混沌としてうるさく感じるのも音場偏重の音作りのためかと思います。

私としては上記の通り不満が残るのですが,おそらく雑誌等では優秀録音として取り上げられるであろうと予想します(もちろん私としては残念です(^^;)。

一点付け加えておくと,ヘッドホンで聴くと「英雄の生涯」のヴァイオリン・ソロが,位相がねじれたように不自然に聴こえ,かなり苦痛でした。ヘッドホンでの鑑賞はお勧めできません(ヴァイオリン・ソロだけなのですが...)。

また,いくつかのヘッドホンで聴き比べたのですが,例えばSennheiser HD650やbeyerdynamic T90のように音場が広いものよりも,Sennheiser HD25-1 IIのようにダイレクトに耳に入ってくるようなものの方が向いているようでした(あくまで個人の感想です(^^;)。

タグ: [管弦楽曲] 

■ この記事へのコメント

■ コメントの投稿

:

:

:

:

:

管理者にだけ表示を許可する