テラーク録音の好き・嫌い ~ リムスキー・コルサコフ:交響組曲「シェエラザード」(チャールズ・マッケラス指揮/ロンドン交響楽団)

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リムスキー・コルサコフ:交響組曲「シェエラザード」作品35
リムスキー・コルサコフ:スペイン奇想曲 作品34
サー・チャールズ・マッケラス指揮/ロンドン交響楽団
Walthamstow Town Hall, London, England on March 12-14, 1990
CD-80208 (P)(C)1990 TELARC (輸入盤)
好録音度:★★★★
参考: Tower RecordsAmazon.co.jpHMV OnlineiconApple Music

テラークは優秀録音で有名なレーベルですのでご存じの方も多いと思います。その昔,チャイコフスキーの1812年のLPレコードの大砲の音がすごいと話題になっていたこともありました。しかし私自身は実のところあまりテラークの録音が好きになれず避けてきました。先日取り上げたロストロポーヴィッチののシェエラザードを聴いて,他の演奏も聴いてみたくなってApple Musicで物色して選んだのが実はこのディスクです。これはもしかしたら...と思ったのです。

で,ディスクが届いて聴いているのですが,半分は期待通り,半分は「あぁ,やっぱりテラークだ...」と思ってしまいました。テラークの好きなところは音色が自然で色づけが少ないところ,演出感が少ないところでしょうか。そして嫌い(というか好きでない...同じか)なところは,ダイナミックレンジを広くとりすぎているところですね。大音量のところでボリューム調整すると普通の音量のところが小さすぎてもの足りず,普通の音量のところが気持ちよく聴こえるようボリューム調整すると大音量のところが大きくなりすぎて思わずボリュームを絞ってしまうのです。

また,ワンポイント録音のような録り方をしているのか,全体のまとまりは良いのですが,個々の楽器の質感が弱く分離感も弱いため,少し物足りずもどかしく思うのです。

これが本来の音のバランスに近いのかもしれませんし,その意味では良質な録音と言えるのではないと思います。ただ,私としてはもう少し楽器の質感が強めに誇張され,ダイナミックレンジも広すぎない方が聴きやすいと思うのです。防音がきちんとなされたリスニングルームがあって大音量で遠慮なく聴ける環境があるなら楽しめるのかもしれません。ヘッドホンで少し大きめのボリュームに設定して聴くといい感じにになるのですが,大音量のところが少々つらいのです(今まさにヘッドホンで大音量に耐えて聴きながら書いています...(^^;)。

とはいえ,こういうダイナミックレンジの広い録音はハイレゾ時代の今でこそ生きてくる録音だなとは思いますね。

タグ: [管弦楽曲] 

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