ベートーヴェン:交響曲全集(サイモン・ラトル指揮/ベルリン・フィルハーモニー管弦楽団)

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ベートーヴェン:交響曲全集
サイモン・ラトル指揮/ベルリン・フィルハーモニー管弦楽団
2015年10月 ベルリン,フィルハーモニー
BPHR 160091 (P)(C)2016 Berlin Phil Media GmbH (輸入盤)
好録音度:★★★★☆
参考; Tower RecordsAmazon.co.jpHMV Onlineiconベルリン・フィル・レコーディングス

本パッケージは以下のものから構成されています。

(1) CD 5枚

(2) Pure Audio Blu-ray Disc
 2.0 PCM Stereo 24-bit/96kHz
 5.0 DTS-HD Master Audio 24-bit/96kHz

(3) Concert Video Blu-ray Disc 2枚
 Full HD 1080/60i - 16:9
 2.0 PCM Stereo
 5.0 DTS-HD Master Audio

(4) High-Resolution Audio Download Code
 Stereo 24-bit/96kHz WAV/FLAC
 Stereo 24-bit/192kHz WAV/FLAC
 5.0 Surround 24-bit/96kHz FLAC
 5.0 Surround 24-bit/192kHz FLAC
 ※全てのファイルを何度でもダウンロード可能

同シリーズは以前にシベリウスの交響曲全集を取り上げていました。高価なセットなので入手をためらっていたのですが,サンプル音源の音質が意外に良かったので思いきって入手しました。盛りだくさんな内容なのは良いのですが,この豪華で大きなパッケージは私にとってはちょっと邪魔で閉口しますね(^^;。

楽譜はベーレンライター版/ジョナサン・デル・マー校訂版を用いているとのことです。弦楽器を若干刈り込んでコンパクトで機動力を発揮できる編成とし,贅肉をそぎ落としたスリムで力強い表現で躍動感のある演奏を実現しています。響きは厚いのにビシッと揃っていて重くない,良い意味でベルリン・フィルらしくないと思いました。なおかつ全体に癖のない表現なので,スタンダード路線の高水準の演奏として長く聴き続けられそうな気がしています。

そして録音も響きを抑えてこの機動力に富んだ演奏を克明に見通しよく捉えています。特に中低域が量感がありかつ引き締まっているのが良いと思います。一方,もう少し高域に伸びが欲しかったところですが,まあこれでも十分に良好と言えるでしょう。

シベリウスの録音と聴き比べてみて,実はそれほど変わりがない録音ではないかと思ったのですが,こちらの方が数段良く聴こえるのは曲の違い,編成の違いによるものなのかもしれません。シベリウスの方も再評価してみようかと思います。

ということでちょっとばかり高価なセットでしたが,演奏も録音も良く,それなりの価値があったと思いました。

このシリーズでは,他にシューマンの交響曲全集もあり,サンプル音源を聴く限り録音もなかなか良いので入手を検討しなければ,と思っています。あと,アーノンクール指揮のシューベルトの交響曲全集も... 録音が良いと音楽を心底楽しめますね。録音は本当に大事だと実感しました。

あと蛇足ですが,ベルリン・フィル・レコーディングスのページを見ると,ハイレゾのダウンロード音源だけ購入するということも出来るようですね。

(記2016/08/06)


ダウンロード音源で気がついたのですが,24-bit/96kHzのFLACを聴いたところ,例えば第5番の第3楽章から第4楽章の境目,第6番の第3楽章から第5楽章の間の楽章間,第9番の第4楽章の分割されているところの境目で,ギャップレス再生をしてもプチッという異音が入ります。WAVと192kHzのFLACは大丈夫のようでしたので,96kHzのFLACだけの問題のようです。

もう少し調べてみると,96kHzのFLACは同WAVに比べて約232ms短いことがわかりました。最後の部分がわずかにカットされてしまっているようです。そのために楽章間のつなぎ目で不連続が発生し,異音につながっているようです。

編集上のミスがあるように思います。正常に聴ける音源も提供されているので異音回避は可能なのですが,もう少し気をつけて音源を提供して欲しいものです。

(追記2016/08/07)

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