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書籍:「果樹園のセレナーデ」 モンゴメリ著

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果樹園のセレナーデ (Kilmeny of the Orchard)
ルーシー・モード・モンゴメリ著 (Lucy Maud Montgomery)
村岡花子訳
新潮社
参考url: 新潮オンデマンドブックス

あの「赤毛のアン」の作者モンゴメリの実質的な処女作ということです。発表されたのが1910年ということですので,ほぼ100年の作品になります。口がきけず世間から隔絶されて育てられたキルメニイという少女に,病気の友人の代役でプリンス・エドワード島の中学の臨時教師として赴任してきた青年が恋をする話です。

なぜこのような少女趣味の恋愛小説をここで持ち出したのかといいますと,ポリーニのショパン練習曲集と同様,高校三年の時にクラシックの世界に足を踏み入れるきっかけとなったものの一つで,この際触れておこうと思ったからです。しかも,この小説は私がヴァイオリンを始めるきっかけとなったものです。

この小説では,主人公の一人であるキルメニイという少女がヴァイオリンを弾くという設定になっています。その描写に「ヴァイオリンっていいなぁ」と単純な私はすっかりヴァイオリンが好きになってしまったのでした。で,大学の学校案内をみるとオーケストラがあって,しかも初心者歓迎と書いてある。きっとヴァイオリンも初心者を受け入れてくれるはずだ!と思い,無事大学に合格し,入学してすぐにオーケストラに入れてもらってヴァイオリンを始めたのでした。

楽譜がろくに読めないところからのスタートで本当に苦労しましたが,三回生の時には第二ヴァイオリンの首席も経験させてもらえましたし,四回生,大学院では第一ヴァイオリンも弾かせてもらえました。弦楽四重奏やアンサンブルもいろいろと経験させてもらえました。学生の時に本当に貴重な音楽体験をさせてもらえたと思っています。

それにしても,なんで受験勉強中にこんな本を手に取ったのか,もう全く記憶にはありませんが,こんな一冊の本で人生って狂ってしまうんですね(^^;。なんともお恥ずかしい私の若い頃のお話でした。

なおこの本ですが,とっくの昔に絶版になっているようですが,新潮オンデマンドブックスというシステムで紙の本として読めるようです。こんなシステムがあるとは知りませんでした。

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