ダイソーの200円イヤホンを聴けるレベルにEQで調整してみました

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前の記事で,測定結果が比較的マシだったダイソーの200円イヤホン カップカナルタイプですが,マシといっても実際にはものすごく中域に癖を持っていて,とても聴こうと思える音質ではありません。ただ癖はあるものの音圧は全帯域でそれなりに出ているので,イコライザで調整することで聴けるレベルに持って行けるのではないかと思い,試しにやってみました。

イコライザはAndroidのOnkyo HF Playerという音楽プレーヤソフトに搭載されているものを使いました。すなわち,このHF Playerで再生するとき限定になります。このHF PlayerにはEQカーブを任意に設定できる機能がありますので,それを使います。

調整は聴感に頼ってもなかなか適切にならないので,HF Playerでピンクノイズを再生し,その再生音をスペクトル分析し(1/24オクターブバンド),その特性カーブをリアルタイムに見ながらEQカーブを調整するという方法を採りました。スペクトル分析はARTA Softwareという音響分析ソフトを使いました。そして,次は実際に音楽をHF Playerで再生して音楽を聴きながら微調整します。調整前(EQ=OFF)と調整後(EQ=ON)の特性は次の図のようになりました。

eq_compensation_daiso_k-15-p12_t023_200_yen_earphone_lch-2.png


低域から中域にかけて大きくゲインを落として中域の癖のある音を緩和し,全体としていわゆるドンシャリ特性にしてみました。この図だけを見ると2kHz付近はもう少し落としても良いように見えますが,反対側のチャンネル(右)は2kHzがディップになっており,これ以上の周波数はばらつきでピークディップが変わってくる可能性があるので,あまり触っていません。この調整で随分と聴きやすい音質になりました。

HF PlayerのEQ設定は次の図のようになっています。

eq_setting_for_daiso_200yen_earphone_hf_player.png


目盛りがないのでわかりづらいですが,グラフ上端が+12dB,下端が-12dBになっています。1kHz付近を大胆に落としています。ディップの深さを稼ぐために全体をややプラスゲインに振っていますので,レベルの高い曲ではクリップ歪の発生の可能性はありますが,幾つか聴いた範囲では問題ありませんでした。

なおこのEQ設定は私が持っている個体にだけ有効であり,同じ製品でも違う個体ではばらつきにより合わない可能性があるということはご承知おきください。

音質が良くないイヤホンを救うためにイコライザで特性を整えるというのは,イコライザの本来の使い方だと思います。ただ,聴感に頼っての調整は意外に難しいというのが正直なところです。聴感だけでは1kHzを-12dB落とすという大胆な調整は出来なかったと思います。

とはいえ,普通測定はできないので,100均イヤホンで中域に癖を感じたら,まずは1kHz付近を大胆にイコライザで落としてみる,というのを試してみてはどうでしょうか。

タグ: [ヘッドホン] 

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