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「好録音」について

「好録音」に対する私の考え方について少し説明しておきます。

私の言う「好録音」とは,オーディオ誌等で言われる「優秀録音」とは異なります。あくまで私の主観であり,また,はっきりと自分の中で定義できているわけではないのですが,あえて書くと,

  (1) 楽器そのものが発する音の質感をストレートに伝えてくれる録音
  (2) 奏者が楽器を通して発する表現のニュアンスを余さず伝えてくれる録音
  (3) ハイファイオーディオ機器でなくても音楽が十分に楽しめる録音

といったところではないかと思っています。そして,より具体的には,

  (a) 間接音(響き・残響)より楽器からの直接音が支配的で純度・明瞭度が高い
  (b) 楽器音を適切な距離感で捉えている
  (c) 高域のヌケがよく,こもり感がない
  (d) 音色が自然で(響きなどの外的要因による)色づけがない

といったあたりがポイントになります。これらは録音環境,マイクセッティング,ミキシング・マスタリングで九割九分決まると思っています。例えばCDやSACDといったメディアの性能差は「好録音」の観点ではほとんど関係ありません(もちろん一定水準を満たしている前提で)。

レコード芸術誌やSTEREO誌で紹介される,いわゆる「優秀録音」もよく聴きますが,楽器そのものの音よりも収録環境の音場の再現に力が注がれた音場重視型の録音が傾向として多いように感じます。こういう録音は,総じて,(a')間接音が支配的で,(b')距離感があり(音源が遠い),(c')高域のヌケが悪く,(d')収録環境の癖のある響きで色づけされているように思います。(かつて一世を風靡したDENONのインバル/フランクフルト放送交響楽団によるワンポイント・ステレオマイクによる録音が典型例かと)

これらの「優秀録音」は,確かにハイファイオーディオシステムで聴くと良い音場が再現できるのかもしれませんが,そうでないシステムで聴いた場合には,残念ながらたいてい冴えない音になってしまいます。そして「優秀録音」になれなかったその他多くの優秀録音くずれの録音は・・・

残念ながら「優秀録音かつ好録音」はあまり多くないのが現状です。より多くの人が音楽を楽しめる「優秀録音かつ好録音」盤がもっと増えて欲しいと願っています。そういう観点で,このブログが少しでも貢献できればと思っています。

乱文失礼いたしました。

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