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ベートーヴェン:交響曲全集(ブルーノ・ヴァイル指揮/ターフェルムジーク・バロック・オーケストラ)

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ベートーヴェン:交響曲全集
ブルーノ・ヴァイル指揮/ターフェルムジーク・バロック・オーケストラ
録音 2004~2016年
好録音度:★★★★~★★★★☆
ANALEKTA TMK 1034CD (P)(C)2017 Tafelmusik Media (輸入盤)
参考: Amazon.co.jp,Apple Music

2004年から2016年という完成までに長い時間がかかった全集。第1番・第2番が2013年,第3番・第4番が2012年,第5番・第6番が2004年,第7番・第8番が2008年,第9番が2016年です。録音はカナダで行われており,会場は第5番~第8番がGeorge Weston Recital Hall, Toronto Centre for the Arts(以上[A] Analekta),それ以外がKoerner Hall, TELUS Centre for Performance and Learning(以上[B] Tafelmusik Media)で,録音会場毎にスタッフが異なります。

録音から先に述べますと,[A][B]とも大まかには似ているので全集としての統一感を阻害するほどの差はありませんが,それでも少し傾向が異なります。[A]はやや残響を多く取り込み,響きを重視した録音ですが,[B]はもう少し直接音が主体となって個々の楽器の明瞭感,分離感が向上していますし,音の伸びもあります。いずれもライヴ録音で特に[B]はライヴとしては良好な部類に入ると思います。ただ,どちらもホールの響きを活かす方向での録音のため,音色が少し犠牲になっているのは否めません。もう少し生々しく録って欲しかったところです。

バロックオーケストラで編成も室内管弦楽団程度なのですが,けっこう大きなスケール感で鳴っており,音色は中規模のそれなのに,サウンド自体は大編成かと思うほどなので,そのギャップがややアンバランスな印象をもたらします。せっかくのバロックオーケストラの特徴を活かした録音になっていないような気がします。もう少し響きを絞り,すっきりと締まった見通しの良い録音であればもっとこの演奏が生きてくると思うのですが。

演奏自体はバロック楽器であるという以外はノーマルな印象です。オーケストラもキレがありアンサンブルも良く技量に全く問題はありません。推進感のある快活で躍動的な演奏はなかなか良いと思いました。

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