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バッハ:ブランデンブルク協奏曲全曲(ネヴィル・マリナー指揮/アカデミー・オフ・セント・マーティン・イン・ザ・フィールズ)

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バッハ:ブランデンブルク協奏曲全曲(サーストン・ダート版)
バッハ:管弦楽組曲全曲
サー・ネヴィル・マリナー指揮
アカデミー・オフ・セント・マーティン・イン・ザ・フィールズ

1971年1月30日-2月12日 ウェンブリー,プレント・タウン・ホール(協奏曲)
1970年12月7-10日 ロンドン,セント・ジョンズ・スミス・スクエア(管弦楽組曲)
PROC-2056/8 (P)1971 Decca Music Group (国内盤) タワーレコード企画盤
*TOWER RECORDS VINTAGE COLLECTION +plus Vol.24
好録音度:★★★★☆
参考: Tower Records

マリナーとASMFのブランデンブルク協奏曲は全部で3回録音されていて,これは1回目の録音です。あとの2回の録音は以前取り上げていました(2回目,3回目)。今回はブランデンブルク協奏曲のみのコメントです。

このブランデンブルク協奏曲では,アイオナ・ブラウン(Vn),デイヴィッド・マンロウ(Rec),バリー・タックウェル(Hr),サーストン・ダート(Chem),レイモンド・レパード(Chem),といった名手が参加しています。また,サーストン・ダートが編纂した版を用いているという点でいろいろと特徴のある全集となっています。

このサーストン・ダート版に基づくこの録音は,「いわゆるブランデンブルク候への献呈稿(バッハ自身による改訂)より以前のケーテン時代の版による「First Version」として,ダートのよる仮説を含めた校訂が行なわれたのがこの音源です。第1稿の形で再演を試みようと進められたプロジェクトでした。」(以上,Tower Recordsの解説より)とのことです。

気づいただけでも通常演奏されるものと次のような差異があります。

第1番: 通常,第3楽章としてAllegro,第4楽章としてMenuetto - Trio I - Polacca - Trio IIと演奏されるものが,第3楽章Menuetto,第4楽章Allegro,第5楽章Polaccaとなっている。
第2番: トランペットではなくホルンが使用され,リコーダーがアルトではなくソプラノ(?)・リコーダーが使われている。
第4番: リコーダーはソプラニーノ・リコーダーが使用されている。
第5番: チェンバロのソロが65小節ではなく19小節の短いものになっている。

細かく見るともっとあると思います。1970年の初めの演奏でこのような試みがなされていたとはちょっと驚きです。

録音ですが,響きを抑え気味にして各楽器をくっきりと明瞭に捉えているのが良いです。ややスタジオ録音的で録音会場の自然な雰囲気は感じられないものの,音の抜けの良さ,音の伸びなど申し分なく,十分に好録音と言えます。この頃のPhilips(ですよね?→※)の良さが出ていますね。こういう録音,好きです。

このような貴重な録音を復刻してくれたタワーレコードに感謝!

※原盤がフィリップスであることを,いつもお世話になっている友人が古い資料を掘り起こして確認してくださいました。有り難うございました。(2018/1/30追記)

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