ベートーヴェン:交響曲全集(ペーター・シュタンゲル指揮/タッシェン・フィルハーモニー)

taschenphilharmonie_beethoven_revisited.jpg
ベートーヴェン:交響曲全集
ペーター・シュタンゲル指揮/タッシェン・フィルハーモニー
2012年~2017年 Munich/Pullach/Germany
ETP010 (P)(C)2017 Edition Taschenphilharmonie (輸入盤)
好録音度:★★★★☆
参考: Tower RecordsAmazon.co.jpHMV OnlineiconApple Music

タッシェン・フィルハーモニーは12名から20名で構成され「史上最少のオーケストラ」とも呼ばれているとのことです。今までにベートーヴェンの交響曲を含めすでに何枚かリリースされていて,その一部を以前取り上げていました(→こちら)。このときのコメントで「弦楽器の構成はヴァイオリン3名,ヴィオラ2名,チェロ2名,コントラバス2名」と書いていますが,下の写真を見るともう少し少ないのかもしれません。

それで演奏なのですが,やはり基本的には前のレビューの感想と変わりません。室内楽の弦楽器にオーケストラの管楽器が組み合わさるわけですから,このバランスの悪さどうにもなりません。管楽器が鳴り出した途端に弦楽器は辛うじてエッジが聴こえるだけでボディの鳴りは全く聴こえず,もどかしさしか感じられませんでした。この中では管楽器の編成が比較的薄い第6番「田園」,次いで第1番が何とかギリギリ聴けるかなとは思いましたが,それとて不満がなくなるわけではありません。小気味よいキレのある演奏は大変魅力的だと思うんですけどね...

録音ですが,残響は少なめで締まりがあり,音色への影響も少なく,演出感のない自然な音響で捉えられているのは好感が持てます。弦楽器と管楽器のバランスの悪さは,実際に聴いてもそういうバランスなのだろうなと思うので,それ自体は悪くはないと思います。しかし,音楽として楽しむためには多少のデフォルメを許し,もう少し弦楽器の比率を上げるべきです。意図的にそうしていないのかなとは思いますが。なお,録音自体は悪くはないと思いますので四つ少しオマケですが星半です。

ということで,これはこれで面白く価値ある試みだと思いますし,何かしらの意図は達成されているのだと思います。しかし,純粋に音楽を楽しめるかというと,やっぱり微妙だと言わざるを得ません。

taschenphilharmonie.jpg
タッシェン・フィルハーモニー

■ この記事へのコメント

一六四
オーケストラの人数が少ない録音は大昔には良く有った様ですね(笑)

http://www.youtube.com/watch?v=wRkG-cQJst0&sns=em

http://www.youtube.com/watch?v=2Ra2C_5uib8&sns=em

http://www.youtube.com/watch?v=0o4kiJ2WTlk&sns=em

http://www.youtube.com/watch?v=_uGE2g6ZB8w&sns=em
2018.04.05 at 00:12 #YDOxSa4Y URL [Edit]
@tsy227
ご紹介有り難うございます。確かに小編成ですね。興味深く聴かせていただきました。
2018.04.07 at 13:11 #- URL [Edit]

■ コメントの投稿

:

:

:

:

:

管理者にだけ表示を許可する