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ベートーヴェンの交響曲全集ピアノ編曲版を2セット聴いてみました

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ベートーヴェン:交響曲全集(リスト編曲版をもとにしたカツァリス版)
シプリアン・カツァリス Cyprien Katsaris (Piano)
録音 1981-89年年
2564608652 (P)1982 Teldec Classics (輸入盤)
好録音度:★★★★☆(第1番~第5番),★★★★(第6番~第9番)
参考: Tower Records,Amazon.co.jp,HMV Onlineicon,Apple Music

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ベートーヴェン:交響曲全集(リスト編曲版)
コンスタンティン・シチェルバコフ Konstantin Scherbakov (Piano)
8505219 (P)2006 Naxos (輸入盤)
好録音度:★★★★
参考: Tower Records,Amazon.co.jp,HMV Onlineicon,Apple Music

リスト編曲のベートーヴェン交響曲ピアノ版といえばカツァリスの全集が有名でお聴きになった方も多いと思います。恥ずかしながら私は今まで全く聴いたことがなく,今回が初めてです。この編曲版の全集がもう一つあることもわかったので,この機会に一緒に聴いてみました。

カツァリスの全集は,リスト編曲からさらにその後のピアノ演奏技術の進歩で可能になったテクニックをつぎ込んだ独自の編曲を行っているということで,とにかく可能な限り音を詰め込んで派手に鳴らしまくり,絢爛なサウンドで躍動感のはじける音楽を作りあげています。彼は本当にエンターテナーですな。

一方シチェルバコフの方は,リスト編曲に忠実に従っているのか,カツァリスのあとに聴くと,ストイックで地味に聴こえてしまうのですが,技術の確かさもあってとてもくっきりと曲の構造が見通しよく浮かび上がってきますし,これはこれでベートーヴェンらしくて良いんじゃないかと思いました。

ピアノ編曲版といってもアプローチが正反対で,それぞれ楽しく聴かせていただきました。

さて録音ですが,カツァリスの方は第1番から第5番は残響が少なく,ピアノの音がダイレクトに届く感じがあって良好なのですが,第6番以降は残響が多く,音色が曇り,明瞭感が良くなく,音の抜けが悪くなってすっきりしません。せっかくのきらびやかな演奏なのにこの録音はそれを損なっていると思います。もったいないです。

シチェルバコフの方は,残響感はあまりないのですが,わずかに被る響きのせいでやはり音色がくぐもって硬くなり伸びを失いすっきりと音が抜けていきません。まあそんなに悪くはないのですが,ちょっと響きの扱いが半端で損をしていると思います。

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