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バッハ:ゴルトベルク変奏曲BWV 988(トイピアノ版)(塚谷水無子)

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バッハ:ゴルトベルク変奏曲BWV 988(トイピアノ版)
塚谷水無子 Minako Tsukatani (Toypianos)
December 15, 16 & 17, 2018 @Philia Museum, Kobuchizawa, Japan
PCD-1812 (P)2019 Pooh's Hoop (国内盤)
好録音度:★★★★☆
参考: Tower Records,Amazon.co.jp,HMV Onlineicon

塚谷さんは今までにすでに3種類のゴルトベルク変奏曲のディスクをリリースされており,ポジティブオルガンによる演奏と,ピアノによるブゾーニ編曲版はすでに取り上げていました(パイプオルガンによる演奏は未聴)。

今回はトイピアノということですが,様々なトイピアノ67台を駆使して収録されたとのことです(第7変奏では12台のトイピアノを使ったとか!)。こういうのを出されると聴くしかないじゃないですか!

トイピアノといっても,チェレスタのような可愛らしい音色のものから,音程が聴き取りにくい高音域のもの,明らかに音程がずれているものなど,様々です。これらトイピアノを駆使して奏でられるゴルトベルク変奏曲,私にはまるでオカルト映画のような狂気の世界が展開していくように感じられました...(^^;。調子っぱずれの楽器が出てくるともう発狂しそうになります。

この音楽を聴いてどう感じるかは人それぞれだと思いますが,とにかくまともな音楽として鑑賞するには相当無理があります。大人が真剣に全力で取り組んだ贅沢な「遊び」を共に楽しむ,面白がる,といったところでしょうか。そういう意味では私はまんまと乗せられたんじゃないかと思います。(でももうお腹いっぱいです)

録音は生方三郎氏(音楽家/録音エンジニア/オーディオ評論家)が担当されており,解説書にも考え方や録音時のエピソードが載っていて,録音に対しても気合いをいれていたことがうかがわれます。直接音を主体にホール残響も取り入れた録音で,私にはこの絶妙なバランスが,この音楽の醸し出す狂気の世界の恐怖感を煽るのに成功しているように思いました(^^;。まぁ,残響の取り込みかたはまずまず良く,トイピアノの世界を上手く演出する好録音だと思いました。

最後に"Digital Aria Non da Capo"という作品が収められていて,まるでビートルズのホワイトアルバムに収録されている"Revolution 9"を彷彿とさせる曲で,この気色悪さもこのアルバムを印象づける要因となっています。

なお,解説書にはトイピアノの歴史が詳しく記されていて,興味深かったです。

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各変奏毎の使用トイピアノ(クリックで拡大)

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HMV Onlineより

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