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ベートーヴェン:交響曲全集(レナード・バーンスタイン指揮/ウィーン・フィルハーモニー管弦楽団) ※3種類の音質比較

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ベートーヴェン:交響曲全集 (5 SA-CD Hybrid)
レナード・バーンスタイン指揮/ウィーン・フィルハーモニー管弦楽団
1977-1979年 ウィーン,ムジークフェラインザール
PROC-2269/73 (P)(C)2020 UNIVERSAL MUSIC (国内盤)
DSD Remasterd by Emil Berliner Studios, 5/2015(Symphonies), 9/2018(Ouvertüren)
好録音度:★★★★☆
参考: Tower Records *Tower Records Vintage SA-CD Collection Vol. 22

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ベートーヴェン:交響曲全集 (5 CDs + Blu-ray Audio)
レナード・バーンスタイン指揮/ウィーン・フィルハーモニー管弦楽団
1977-1979年 ウィーン,ムジークフェラインザール
483 7393 (P)1980/2019 Deutsche Grammophon (輸入盤)
2017 Remastering and Surround Sound Remix
好録音度:★★★★
参考: Tower Records,Amazon.co.jp,HMV Onlineicon,e-onkyo,Apple Music

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ベートーヴェン:交響曲全集 (5 CDs)
レナード・バーンスタイン指揮/ウィーン・フィルハーモニー管弦楽団
1977-1979年 ウィーン,ムジークフェラインザール
474 924-2 (P)2004 Deutsche Grammophon (輸入盤)
好録音度:★★★★
参考: Tower Records,Amazon.co.jp,HMV Onlineicon,Apple Music

皆様よくご存じの1980年度レコード・アカデミー大賞受賞の名盤。上記のうち3つめのCDは以前に買って持っていました。先日タワーレコード企画のリマスター盤がリリースされたときに調べてみると,少し前に別のリマスター盤が発売されていたこともわかり,散々迷った挙げ句,両方買ってしまいました。バカです(^^;。

タワーレコードのSA-CDハイブリッド盤は,2015年(交響曲)と2018年(序曲)に「独Emil Berliner Studiosにて本国のオリジナル・アナログ・マスターテープから192kHz/24bitでデジタル変換したWAVデータをマスタリングしてSA-CD層用にDSD変換,CD層用には44.1kHz/16bitに変換してそれぞれマスターを制作」とあります。

上から2つめのドイツ・グラモフォンのリマスター盤は,2017年のリマスターということだけ記載があり,詳細はよくわかりません。

せっかく購入しましたので,聴き比べた結果をレポートします。便宜上,上から ①タワレコ盤 ②2017年リマスター盤 ③通常盤 と番号を付けて起きます。なお,手持ち機材の制限からいずれもCD再生での比較としています。ご了承ください。

【②2017年リマスター盤と③通常盤の比較】
まず②2017年リマスター盤と③通常盤を聴き比べると,録音レベルが若干②の方がほんのわずかに低いので注意が必要ですが,②のリマスターの方が③で感じられた雑味というか粗さが抑えられて音がとても滑らかに感じられます。一方,レベル差を考慮しても,その分音色は全体に地味に感じられます。

【①タワレコ盤と②2017年リマスターの比較】
次に①タワレコ盤と②2017年リマスター盤ですが,これはだいぶ異なります。②はどちらかといえば中低域の充実感があり,下支えがしっかりとしていますが,相対的に高域が抑え気味でややくぐもった印象を受けます。一方①は明らかに高域のレベルが上がっていて,②で感じられた曇りは緩和され,高域不足から生じる不満はほぼありません。

好みによるとは思いますが,①の高域のヌケの良さを取るか,②の中低域の充実感と音の緻密さを取るか,でいうと,私は①の方を取ります。

ただ,①の第9番はなぜか出来が良くないように思いました。まず第2楽章の冒頭0:03あたりで②③にはないジリジリというノイズが聞こえます。これは製盤の問題なのかマスタリングの問題なのかよくわかりませんし,個体の問題かもしれませんが,いずれにしても欠陥です。また,全体に他の曲に比べ音色に癖があり伸びがなく,またやや音が粗い感じがして印象が良くありません。このため私として①のタワレコ盤を全面的に支持することが出来ないでいます...

ということで,ご参考になれば幸いです。

■ この記事へのコメント

いつも楽しみに拝読させていただいてます。
タワレコ販売のバーンスタインによるベートーヴェン交響曲全集同様に気になっていたので、タワレコに確認したところ下記の回答がありました。


日本のユニバーサルを通して、今回マスタリングを2015年に行ったエミール・ベルリナー・スタジオ(以下、EBSと表記)に確認を取ったところ、DISC5のトラック2には確かに歪が元のマルチトラックのマスターテープにあったものの、マスタリングの際はこの歪部分は除去、もしくは緩和せず、このままの状態としたとのことでした。
その理由は、歪部分を調整することは可能だが、高域特性等に著しく影響を与えるため、このままの判断としたようです。

ではなぜ従来のCD盤と同一の曲が収録された輸入盤【発売日:2019/07/26、品番:4837393、レーベル:DG】の同一箇所が異なるかという点ですが、以前のCD時は歪は調整していたようです。
また、一番最新の2019年発売の輸入盤は、実はマスタリングはEBSではなく、別の会社(ポリヒムニア)で行っているためEBSではわからないという回答でしたが、恐らくポリヒムニアのエンジニアは音が犠牲になっても高域をあえて調整した、と思われる、とのことでした。

EBSとしては、高音質用のこのマスタリング時には歪部分(マイク特性による音量超過ではないかとEBSは回答)はオジリナルの状態として残して、高域特性等に影響を与えない方針を取った、との最終回答でした。
これによりまして、当社としましてもEBSの考えを尊重し、販売を継続する方針です。ご理解のほど、よろしくお願いいたします。

参考になればと思い回答を送らせていただきました。
2020.07.04 at 12:37 #- URL [Edit]
𝕥𝕤𝕪𝟚𝟚𝟟 (@tsy227)
いただいた内容を記事にしました→https://dominant7th.blog.fc2.com/blog-entry-1923.html。有り難うございました。
2020.07.05 at 19:58 #- URL [Edit]

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