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チャイコフスキー:弦楽四重奏曲第1番,ボロディン:弦楽四重奏曲第2番(ドロルツ弦楽四重奏団)

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チャイコフスキー:弦楽四重奏曲第1番ニ長調作品11
ボロディン:弦楽四重奏曲第2番ニ長調
ドロルツ弦楽四重奏団 Drolc Quartett
1967年10月5-9日 ベルリン,ドイツ・グラモフォンUFAスタジオ
PROC-1613 (P)1969 Deutsche Grammophon (国内盤)
好録音度:★★★★★
参考: Tower Records

タワーレコード企画盤。Tower Records Vintage Collection +plus ベルリン・フィル室内楽名盤選 Vol.2。世界初CD化。ドロルツ弦楽四重奏団は,1950年にベルリン・フィルの第1ヴァイオリン奏者だったエドゥアルト・ドロルツが結成した四重奏団。

解説書によると,「当時はスタイリッシュな演奏様式が全盛の時代で,ドロルツのロマンティックな芸風は時代遅れとみなされ,CD時代にはほとんど忘れられた存在となっていました。」とのことです。Vol.1のシューマン弦楽四重奏曲全集,ピアノ五重奏曲(ピアノはクリストフ・エッシェンバッハ)の評判に応えての復刻とありました。

聴いてみると確かに演奏は「ロマンティックな芸風」と言えるかもしれません。テンポはゆっくりしており,弾き方も丁寧でしっかりとしていますが,どちらかといえばおっとりした雰囲気を醸し出しています。特にボロディンに合っていると思います。第3楽章のノットゥルノの叙情的表現は素晴らしいと思います。一方チャイコフスキーはもう少し快活であって欲しいと思いますが,昨今こういうのは少ないのでかえって新鮮に聴こえます。

そして録音なのですが,1967年という50年以上前の録音ながらスタジオでの録音が功を奏していると思います。オンマイク気味に捉えられているそれぞれの楽器の音は極めて明瞭でニュアンス豊かです。分離感も良く各楽器の動きが手に取るようにわかります。音色も自然で癖がなく伸びがあります。スタジオの響きが自然に取り込まれていてデッドすぎることもありません。さすがにオーディオ品質は現代のクオリティに及ばないにしても,私としてはほとんど不満を感じません。私の好きなタイプの録音です。五つ星の好録音です。

シューマンの弦楽四重奏曲全集も聴いてみたくなりました。オンラインショップでの取り扱いはありませんが,店頭在庫はあるようなので探してみようと思います(このご時世,なかなか店に行けないのが残念です...)。

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