FC2ブログ

バッハ:平均律クラヴィーア曲集全集(フリードリヒ・グルダ)

friedrich_gulda_bach_das_wohltemperierte_klavier_tower_records.jpg
バッハ:平均律クラヴィーア曲集全曲
フリードリヒ・グルダ Friedrich Gulda (Piano)
1972年4月(第一巻),1973年5月 MPSスタジオ,フィリンゲン,ドイツ
0301659BC (P)(C)2020 Edel Germany (輸入盤)
好録音度:★★★★★
参考: Tower Records *MPS×TOWER RECORDS

gulda_bach_das_wohltemperierte_klavier_mps.jpg
バッハ:平均律クラヴィーア曲集全曲
フリードリヒ・グルダ Friedrich Gulda (Piano)
1972年4月,1973年5月 ドイツ
0300650MSW (P)1972/73 MPS Records (C)2015 Edel Germany (輸入盤)
好録音度:★★★★★
参考: Tower Records,Amazon.co.jp,HMV Onlineicon,iTunes Store
→前回のレビュー記事

上のディスクは今回発売になったタワーレコード企画盤(以降,タワレコ盤)。下のディスクはは2015年にMPSレーベルからリリースされていたもの(以降,MPS盤)で発売当時にレビューしていました(→こちら)。

MPS盤のレビュー記事の通り,演奏も良かったのですが,録音がこれまた素晴らしい好録音だったので気に入って聴き続けていました。今回,MPS×TOWER RECORDSのコラボで2020年最新マスタリング音源使用のSACDハイブリッド盤ということで,MPS盤でも十分に満足していたのですが,アナログ領域でマスタリングしダイレクトにDSD化ということなので,だいぶ違うのではないかと思い,高価ではありましたが聴いてみることにしました。なお,SACDハイブリッドでのリリースですが,SACDの再生環境がないためCD層での比較です。

1枚目を聴き始めて,あれっ?良くなったの?と思ったのですが,よく聴いてみると明らかにタワレコ盤の方がベールをはがしたように明瞭感が向上し,よりクリアに,そして振動がダイレクトに伝わってくるように思いました。最初あれっ?と思ったのはMPS盤に比べて音量が小さいためでした。どうもMPS盤の方は,曲全体の音量が小さいものは若干音量を上げて音量感の差が少なくなるように調整してあるようです。それに対してタワレコ盤の方はそういう操作をしおらず曲によっては音量が小さく聴こえるのでMPS盤の方が良く聴こえてしまった野ではないかと思われます。そう思って聴くと,タワレコ盤の方が通して聴いたときにより自然につながり違和感を感じないですね。(ただし本当にそうかは不明です)

ということで,音質の改善幅が想定以上にあって,今回のタワレコ盤の買い直しは私にとっては正解でした。ただし,これはMPS盤でも感じたことですが,左右の位相がおかしいのか,ヘッドホンで聴いたとき位相的に少し不自然な違和感を感じる曲がありました。これはアナログマスターからあったと思われるので仕方ないとは思いますが。



前回のレビュー記事を改めて読んでみて,これはもう一度言っておきたい!というところがあったので,再掲します。

ピアノ以外の響きが皆無,極めてクリアで粒立ちがとても綺麗。超Hi-Fi的な誇張や不自然さもない。ジャズでは良くある録り方かもしれませんが,クラシックではまずこんな録り方しないですね。一般的なクラシックのピアノ録音とはかけ離れているので好き嫌いが分かれると思いますが,私としてはほぼ理想に近い,こんなピアノの音が聴きたかったんだ!という録り方で本当に嬉しい限りです。MPSは西ドイツのジャズ・レーベルだそうで,それでこの録音が実現したのだと思います。感謝!

で,以下が本当に言いたいところです。

あぁ,こんなピアノの録音でもっと聴けたらいいのに! こんな素晴らしい録音のお手本があるのになんで真似しないんですかね。こんな録音が増えたらもっとピアノが好きになるだろうに。なんでみなさんピアノの音を濁して録音するのか,私には全く理解できません。

■ この記事へのコメント

この録音は素晴らしいです!

私の好みは弦楽器系で、ピアノだけの演奏は苦手だったのですが、
「ピアノ以外の響きが皆無」という評が気になり、
高額でしたが、タワレコ盤を購入し、大正解でした。

私も残響が多い録音は大嫌いで、
生でホールで聴く残響も生かした音が最高なのは間違いないとは思いますが、
生の音を録音で再現するのは、現代の技術をもってしても不可能であり、
それならば、演奏会の最前列でも聴けないような間近な音を聴かせてほしい、
それならば録音でも可能、数は少ないけれど、現にそんな録音はあると思っています。

イメージとしては、小学校時代に、放課後の静かな音楽室で、音楽の先生の弾くピアノを目の前で聴く感じです。
そんなイメージの音を、グルダのピアノで聴くことができ、心が洗われるような思いです。
2020.11.21 at 22:24 #- URL [Edit]
𝕥𝕤𝕪𝟚𝟚𝟟 (@tsy227)
こんにちは。コメント有り難うございます。

録音について同じ好みの方がおられることがわかってうれしく思います。私のイメージもまさにそんな感じなのです。そういう録音が増えることを願っているのですけどね。なかなか出会わないですね。

それでは今後ともよろしくお願い致します。
2020.11.22 at 13:38 #- URL [Edit]

■ コメントの投稿

:

:

:

:

:

管理者にだけ表示を許可する

-->