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ベートーヴェン:交響曲全集(外山雄三指揮/大阪交響楽団)

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ベートーヴェン:交響曲全集
外山雄三指揮/大阪交響楽団
2016-2020年 ザ・シンフォニー・ホール,いずみホール
KKC 2704/9 (P)2020 Osaka Symphony Orchestra (国内盤)
好録音度:★★★★
参考: Tower Records,Amazon.co.jp,HMV Onlineicon

「ナニワのバンベルク響」こと大阪交響楽団の創立40周年記念の第二弾。拍手の入るライヴ録音。税込11,000円と高価でしたが聴いてみることにしました。

で,最初に聴いたとき...おっ遅い...アンサンブルも微妙...これはちょっと失敗したかな,と正直思いました。まずテンポの遅さに面食らいます。特に第4番までは,昨今の軽快でスピーディーな演奏と比べると印象として2倍くらいの時間をかけてるんじゃないかと思うくらいです(もちろんそこまで遅くはありませんが)。あまりの遅さに楽団員も戸惑っているのか,出だしが揃わないとか,一瞬リズムが崩壊して混沌とする瞬間が散見され,オーケストラ側も完璧に指揮者の要求に応えられてはいないのでは?と思われました。

しかし,何度も聴いていると,全く別の曲かと思うほど違う印象で違和感があった演奏が,あぁこういう表現を目指してたんだな,と,腑に落ちる瞬間がやってきました。妙に説得力があるのです。不思議なものです。躍動感のある演奏が好みの私にとってはこの対極的な演奏は好みではありませんが,退屈することなく聴き通すことができたのは自分でも驚きです。

録音ですが,録音時期が多年にわたっていて少しばらつきはあるものの,概ね揃っていて違和感はありません。ライヴ録音としては標準的な印象ですが,残響の影響で少し明瞭感が落ちていたり,音色がスッキリしなかったりします。もう少し生々しさ,鮮明さ,ヌケの良さが欲しかったところです。全体に悪くはありませんが,好録音というには物足りなさがあります。

ということで,どちらかというとファン向けのアイテムかなと思われるディスクで,あまりお薦めするものではありませんが,一つの確固たるスタイルを貫いた演奏として価値があると思いますので,ご興味があれば聴いてみるのも良いのではないでしょうか。ただちょっと高いので気軽に聴けないのが残念ですが。

タグ: [交響曲] 

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