バッハ:ゴルトベルク変奏曲(グレン・グールド新盤)

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バッハ:ゴルトベルク変奏曲 BWV988
グレン・グールド(Glenn Gould)(Piano)
1981年録音
Sony Classical SRCR 9239 (国内盤)
好録音度:★★★★★
参考url: HMV Onlineicon

グールドのゴルトベルク変奏曲新盤(1981年録音)です。ご多分に漏れず私もこれが最も好きな演奏です。演奏については今更何も言うことはありませんが,強いて不満を挙げるなら,リピートの省略が多いことくらいでしょうか。テンポは意外なほどに整然としていて不自然に感じる揺らぎや『ため』はほとんどないことに改めて気がつきました。不自然なテンポの崩しは嫌いなのですが(身体が受け付けない),最初に聴き込んだのがこの演奏だったからかもしれません。

それで肝心の録音なのですが,これがまた素晴らしいのです。スタジオでの録音なので,楽器音を濁す残響はほとんどなく,ドライで粒立ちのはっきりしたピアノの音を適切な距離感でクリアに捉えています。私にとってはほとんど理想的で,私の所有しているピアノのCD(数は少ないですが)の中でも最も好きな録音の一つです(最も好きだといっても過言ではありません)。オーディオ的なクオリティは完全に満足レベルにまではなっていませんが,それでもまずまず良いと言えると思います。

こんなに録音が良いのに,その良さに言及したレビューがほとんどないのは不思議でなりません。それに,こんなに素晴らしい超名盤のお手本があるにもかかわらず,残響にまみれた不鮮明な録音がこれほどまでに横行しているのはなぜなのか,これも不思議でなりません。この演奏が名盤として君臨しているのは,この録音もそれなりに寄与していると思うのですが,そう思うのは私だけでしょうか? 録音という面でも改めて評価し見習って欲しい,そして,このような好録音が主流になって欲しいと切に願っています。といってもこの録音が発表されてからすでに30年弱,なんら状況が変わっていないことを考えると,この望みはかないそうにないですね...

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