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モーツァルト:弦楽四重奏曲集「ハイドンセット」(カザルス四重奏団)

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モーツァルト:弦楽四重奏曲第14番,第16番,第19番「不協和音」
カザルス四重奏団 Cuarteto Casals
2013年9月 ベルリン,テルデックス・スタジオ
HMC 902186 (P)2014 harmonia mundi (輸入盤)
好録音度:★★★★
参考: Tower RecordsAmazon.co.jpHMV OnlineiconApple Music

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モーツァルト:弦楽四重奏曲第15番,第17番「狩」,第18番
カザルス四重奏団 Cuarteto Casals
2019年11月, 2021年1月 ベルリン,テルデックス・スタジオ
HMM 902654 (P)2021 harmonia mundi musique (輸入盤)
好録音度:★★★★
参考: Tower RecordsAmazon.co.jpHMV OnlineiconApple Music

ベートーヴェンの弦楽四重奏曲全集でも素晴らしい演奏を聴かせてくれたカザルス四重奏団の,モーツァルトのハイドンセット。第二弾が発売になって,これで全6曲が揃いました。モーツァルトは初期弦楽四重奏曲集もリリースされていましたので,あとは第20番とプロシア王四重奏曲集が残っていますね。

このハイドンセットですが,初期弦楽四重奏曲集で見られた尖りはやや陰を潜めましたが,シャープなアンサンブルはそのままに高いレベルで堅実に仕上げているという印象でした。癖のない素直さもこの四重奏団らしくて良いと思いました。

録音ですが,残響は多くなく,キリッと締まっているところは良いのですが,中高域寄りのバランスであり,やや金属的な独特の癖のある響きを持っていて,聴き疲れしそうな音色です。もう少し中低域の下支えのある自然なバランス,癖のない音色で仕上げて欲しかったところです。惜しいです。

なお第一弾の第14番,第16番,第19番「不協和音」の方ですが,Apple MusicではExtended Versionとなっていて収録時間が1時間34分です。一方ディスクの方は1時間23分で同じ曲集で10分以上時間が異なります。トラック毎に比較してみると,第14番の第4楽章,第16番の第1楽章・第2楽章,第19番の第1楽章の時間が長くなっていました。ちゃんと比較していませんが,リピートの実行が異なるのではないかと思われます。通常6曲で3枚組になることが多い曲集を2枚に収めているのでそのしわ寄せなのかもしれません。6曲まとめて3枚組にして,最初からExtended Versionと同じ内容にして欲しかったところです。

あと残っている第20番とプロシア王四重奏曲集が発売されるのかはわかりませんが,楽しみにしていたいと思います。

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