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ブラームス:交響曲全集(ワルター/コロンビア交響楽団)

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ブラームス:交響曲全集
第一番 (November 25, 1959)
第二番 (January 11, 14 & 16, 1960)
第三番 (January 27 & 30, 1960)
第四番 (February 1959)
ハイドンの主題による変奏曲 (January 18 & 30, 1960)
大学祝典序曲 (January 16, 1960)
悲劇的序曲 (January 1960)
運命の歌 (January 9, 1961)
ブルーノ・ワルター指揮(Bruno Walter)(Conductor)
コロンビア交響楽団(Columbia Symphony Orchestra)
American Legion Hall, Hollywood, California
CR 1725-7 (P)1960,1962,1963 (C)1996 Sony Music Entertainment (国内盤)
好録音度:★★★★☆~★★★★★
参考url: HMV Onlineicon

1959~60年に録音されたもので,ベートーヴェンの交響曲全集のすぐ後に録音されたものではないかと思います。50年前の録音なので,やはりそれなりのオーディオクオリティであることは否めませんし,リマスタリングの方針なのかもしれませんが,少し弦楽器の質感が誇張された音質なので,賛否があるとは思いますが,私としては十分許容範囲,50年前の録音がこれだけの自然さ,質感を持っていることに素直に感激します。残響は少し感じられるものの,それぞれの楽器の質感を自然な音色で分離良く捉えています。私の好きな“音楽のエッセンスが詰まった ”録音です。

個々の音質差ですが,1960年1月に録音された第二番,第三番が最も良く,次いで第一番,残念ながら1959年2月に録音された第四番は若干鮮度が落ちるように感じます。

若林駿介さんが解説書で触れられているのですが,当時はモノラル録音からステレオ録音への移行期であり,「当時は,録音用機材もアンプなどはもちろん真空管式。録音機は3トラックで,マスター・テープには1/2インチ幅の録音テープが使われたアナログ方式である。」ということです。現代の機材に比べればクオリティ面では明らかに劣りますが,大切なのは機材ではないということを実によく示していると思います。

毎度毎度繰り返しになってしまいますが,現代の機材でこういう録音をしたらどんなに素晴らしいものができるだろう,と思うのです。今の録音は機材のクオリティに頼りすぎてということはないでしょうか? オーディオ的に良くても音楽がストレートに伝わってこないものが多すぎると思います。パッケージ音楽としてきちんと音楽のエッセンスを抽出して詰め込む努力をして欲しいものです。

演奏ですが,私が触れるまでもない定評あるものだと思っていますが,印象としてはベートーヴェンの全集に比べると少しアンサンブルの追い込みが足りない感じがします。ワルターは当時80歳ということで,そういう完成度を求めるような指揮はしなかったのかもしれませんし,または,もうお歳だったので十分なリハーサルが出来なかったのかもしれません(寄せ集めオーケストラであったことも一因かもしれません)。ただ,お歳とはいえ,音楽自体は全く弛緩することなく引き締まっているということは付け加えておきます。

ということで,録音に関しては第二番,第三番はほぼ文句なしですし,その他の曲も十分に納得できます。演奏は,上記の点と提示部のリピート省略が残念でなりません。

なお,HMV Onlineiconのユーザーレビューでマスタリングの違いでかなり音質差があるように書かれています。私自身は確認できていませんが,このセットと違うセットでは音質が異なっている可能性がありますのでご注意ください。

第一番 14:09/8:32/4:48/16:51 提示部リピート省略
第二番 15:14/10:41/5:36/9:40 提示部リピート省略
第三番 10:04/8:41/6:16/8:17 提示部リピート省略
第四番 13:00/11:48/6:29/11:21

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