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チャイコフスキー:交響曲第5番,第6番「悲愴」(マルクス・ポシュナー指揮/スイス・イタリア語放送管弦楽団)

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チャイコフスキー:交響曲第5番,第6番「悲愴」
マルクス・ポシュナー指揮/スイス・イタリア語放送管弦楽団
2021年8月, 2022年10月 スイス,ルガーノ,オーディトリオ・ステリオ・モロ・スタジオ
CD 50-3104/05 (P)(C)2024 Claves Records (輸入盤)
好録音度:★★★★
参考: Tower Records,amazon music,HMV Onlineicon,Apple Music

2024年のブルックナーの生誕200年にあたり,これを記念してブルックナーのすべての交響曲のすべての稿(バージョン)を録音する企画「#bruckner2024」を推進しているマルクス・ポシュナーが,2015年より首席指揮者を務めるスイス・イタリア語放送管弦楽団と録音したチャイコフスキーです。演奏はノーマルというかオーソドックスかなと思います。オーケストラのキャラクターなのかもしれませんが大人しい感じがするので刺激的な演奏を求める人には物足りないかもしれません。

録音ですが,残響は少なめで演出感が少なくこの点では良いのですが,今ひとつ音に伸びがなく高域のヌケ感も今ひとつです。悪くはないのですが,好録音と言うには少し物足りませんでした。

メディアの発売は2024年3月上旬を予定されているようですが,Apple Musicではすでにリリースされているので聴いてみました。で,チャイコフスキー交響曲第5番の第4楽章で気になることがありました。タイムでいうと7:52あたり,楽譜を確認すると472小節目のModerato assai e molto maestosoが始まるところなのですが,木管の三連符にのせて弦楽器が主題のメロディーを演奏するところのはずが,490小節目のトランペットの旋律から始まっています。18小節抜けているように思います。すごく良いところなのにここがカットされているのはなぜなのか,疑問です。入り方も少し違和感があるので,編集でカットされたのではないかと推測します。理由はわかりませんがこれはちょっといただけません。

なお,私が最初に聴いたときには第4楽章が終わったと思ったら最後の数小節が再度再生されるという明らかな編集ミスがありましたが,これは現在は修正されていました。

発売されるメディアでもカットされているかどうかはわかりませんが,ご購入を検討されている方はカットされているかもしれないということをご考慮されてはと思います。

(記2024/2/4)



第5番第4楽章のカットについてSNSで早速情報をいただきました。有り難うございました。

チャイコフスキー自身による第4楽章の改訂(Wikipedia)

Clavesの商品サイトで公開されている解説書を確認したところ,Breitkopf&Härtelから出版されているChristoph Flamm編のCritical editionを使用されているようです。Critical editionというのは,Wikipediaによると,批判校訂版のことで,原典版のことをこのように呼ぶこともあるということです。

詳しくは上記の記事を参考にしていただきたいのですが,チャイコフスキー自身がハンブルグ初演で行ったカットの情報を指揮者のメンゲルベルクがチャイコフスキーの弟のモデストから聞き改変を行ったとのことで,フラムが校訂したスコアはこのメンゲルベルクの改変を取り入れている,ということです。

(記2024/2/4)

タグ: [交響曲] 

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