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チャイコフスキー,ヒグドン:ヴァイオリン協奏曲(ハーン/ペトレンコ/ロイヤル・リヴァプール・フィル)

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ヒグドン:ヴァイオリン協奏曲
チャイコフスキー:ヴァイオリン協奏曲ニ長調作品35
ヒラリー・ハーン(Hilary Hahn)(Violin)
ワシーリ・ペトレンコ(Vasily Petrenko)(Conductor)
ロイヤル・リヴァプール・フィルハーモニー管弦楽団(Royal Liverpool Philharmonic Orchestra)
Liverpool, Philharmonic Hall, 11/2008(Tchaikovsky), 5/2009(Higdon)
UCCG 1500(477 8777) (P)2010 Deutsche Grammophon GmbH, Hamburg (国内盤)
好録音度:★★★
参考url: HMV Onlineicon

ジェニファー・ヒグドンはアメリカの人気女性作曲家で,ハーンがカーティス音楽院に在学していたときに20世紀音楽史を教わった先生でもあるということです。この曲の成功によって2010年にピュリッツァー賞を受賞したということです。そしてこの協奏曲はヒラリー・ハーンのために書かれたものです。

チャイコフスキーは,近年まで一般的だった省略や装飾のあるアウアー版ではなく,チャイコフスキーのオリジナル版での演奏ということです(私にはどこがどうオリジナルなのかはっきりわかりませんでしたが)。

ここではチャイコフスキーの方だけコメントしたいと思いますが...予想通りといえば予想通り。技巧は完璧,8割のがんばり度で余裕綽々に美しく仕上げる,これが彼女の個性というか流儀というか,この曲においてもその姿勢を貫いているようです。これはこれで一つのスタイルなんだと納得はしています。

しかし残念ながらやっぱりこの演奏にはワクワクしないのです。特に第一楽章。もっと推進力があって欲しい,スリリングであって欲しい,もっと技巧を誇示して欲しい,限界まで挑戦して欲しい...要は私がこの協奏曲の演奏に期待するところからことごとく外れているのです。また,唐突に加速したり突然シフトダウンしたり,テンポ設定にもついていけないところがあります。残念ですが今のところ好きになれません。

次に録音ですが,残響を抑え気味にすっきりと捉えたドイツ・グラモフォンらしい録音と言えるかもしれませんが,ダイナミックレンジが広すぎることと,ソロの音量が小さめで聴きづらく,これを好録音とは言いたくありません(なので三つ星にしました)。

この録音についてはまた別エントリで触れたいと思っています。(→取り上げました(こちら))

あと蛇足ですが,CDケースに入っている紙の裏面の写真にテールピースとブリッジあたりが写っていて,弦の末端部分が見えます(→写真)。この配色を見るとナイロンガットのドミナントを使っていると思われるのですが,どうでしょうか? 一流のプロもドミナントを使っているんだと思うとちょっとうれしくなります(私もドミナントを使っていますので)。

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