ウクレレによるバッハ作品集(ジョン・キング)

cover picture

ジョン・キング:ウクレレによるバッハ作品集
無伴奏チェロ組曲第一番よりプレリュード,サラバンド,ジーグ
無伴奏チェロ組曲第六番よりガヴォット
無伴奏チェロ組曲第五番よりガヴォット
無伴奏チェロ組曲第四番よりブーレ
無伴奏ヴァイオリンのためのパルティータ第三番(全楽章)
平均律クラヴィーア曲集第1巻よりプレリュードBWV846
カンタータ第147番より「主よ人の望みの喜びよ」
ジョン・キング(John King)(Ukulele)
Recorded 1996-98 at Paul Oldack Productions
6 287406 40326 NALU Music & Compact Discs (輸入盤)
好録音度:★★★★
参考url: HMV OnlineiconAmazon.co.jpNALU Music(J.キング氏の公式Webサイト?)CD Baby

「背徳のクラシックガイド」(鈴木淳史著)(→HMV Onlineicon)で取り上げられているのを見て,久しぶりに聴きたくなりました。ウクレレという楽器の表現力,ポテンシャルの高さに改めて驚かされました。

(追記) 記事を書いた後,いろいろとWebを見ていると,ジョン・キング氏の訃報を伝えるブログ記事を見つけました。2009年4月に亡くなられたようです。このブログ記事では,氏がソプラノ・ウクレレでバッハの無伴奏チェロ組曲第一番プレリュードを弾いているYouTube動画が紹介されています。

以下,2006年に書いていた「CD試聴記」からの転載です。


ウクレレによる演奏。一瞬,ハープかと思うほどの美しい響き!(メロディーのそれぞれの音を違う弦で弾く「カンパネラ・スタイル」という奏法?による効果らしい)。ウクレレがこれほど美しい響きを発する楽器だとは想像もしませんでした。ちょっとした衝撃を受けました。

演奏も実にしっかりとしています。撥音が力強く躍動感に富み,また,ときにふと繊細な表情をも見せる,その表現レンジの広さがこれまた素晴らしい。個々の音の粒立ちもよく揃っていますし,難しいところでも余裕をもって表現する技術力の高さにも脱帽です。

しかし,実はカップリングで収められている無伴奏チェロ組曲の方がより溌剌としており数段出来が良く感じられます(特に第六番のガヴォット! これは4.0点を付けたい)。無伴奏ヴァイオリンの方は全体に表現が小粒で遠慮がちなのが残念です。

楽器の音域やカンパネラ・スタイルのためか,音型に大きく手が入れられていますが,違和感を感じることはほとんどありません。むしろ高域の美しい響きを積極的に活かした編曲部分もあって楽しく聴くことが出来ます。無伴奏ヴァイオリン,無伴奏チェロのどちらもこの演奏で全曲を聴いてみたい...ほんと!

録音ですが,撥弦音を明瞭にとらえ,かつ楽器の響きをバランス良く取り入れた好録音です。残響の取り入れも少なからずあるように思いますが,この録音においてはプラスに働いています。残響が嫌いな私としては積極的に認めたくはないのですが...ただ,ウクレレやギターのような撥弦楽器では比較的気にならない場合が多いように思います。もちろんあくまで直接音が主体で残響が楽器の響きを助ける補助的な取り入れ方がされている場合に限りますが。

(記2006/10/13)

タグ: [器楽曲] 

■ この記事へのコメント

■ コメントの投稿

:

:

:

:

:

管理者にだけ表示を許可する